最高天使に恋をして~忘却の河のほとりには~

壱度木里乃(イッチー☆ドッキリーノ)

文字の大きさ
上 下
100 / 157
屈辱 そして・・・

12

しおりを挟む
 「フフフ・・・クックックッ・・・ハハッ、これはいい・・・ハッーーハハッ・・・フフフ・・・」

 魔王が勝ち誇ったように笑い声を上げた。

 「堕ちたものよのぅ・・・よいぞ、よい・・・叶えてやろうぞ・・・」

 膝を突くと、震えて待ちわびる芯へと、舌先をちらつかせながら、ゆっくりと顔を近づけていく。

 ぢゅぅぅうぅぅ・・・・・・

 外に垂れ流しになっている液から、まだ奥に潜んでいる分まで。

 一滴も残さずに吸引してやるとばかりに。貪欲にくわえこまれると同時に、強く吸い上げられた。

 「アァアァーーッ!!」

 そのあまりの気持ちよさ。足の爪先まで快感が走り抜けた。

 そのまま、ぬめっとした熱い舌に絡まれながら、じゅっ、じゅっ、じゅる、じゅるっ・・・と顔を上下に動かされる。

 「アッ、アッ、アッ・・・ゥゥンンーーッ!!」

 もはや抗えない。抗わない。ブルブルと身を震わせて、あっという間に達した。

 ゴクリと嚥下した魔王が顔を上げる。放心状態の相手の顔をニヤつく顔で見つめた。

 「なんだ、なんだぁ~ ずいぶんと早かったではないか・・・おやおや、とうとう変化も取れたかぁ~? 肌と髪の色が変わって、牙も伸びきって・・・ん~? 涙まみれで、よくわからないがのぅ・・・いや、どうだ・・・天界にいた頃の、あどけない顔に戻ってるではないかぁ~ フフフ・・・いいのかぁ~ ラシュレスタ~?」

 あぁ・・・とラシュレスタがぼやけた視界でその声を聞く。

 (もぅ・・・堕ち・・・る・・・・・・)

 上級天使だった頃の容貌。その顔は最愛の存在に仕えていた頃の、守りたかった最後の砦。

 それすら、なんとか回復して防御しようとする力が沸かない。触れられるだけで、悦ぶ身体と化してしまった。

 ズクズクッ、ズクズクッと後ろで大きくなった気配。あぁ・・・と瞳がさらに潤んだ。

 これからもっともっと犯されるのだ。ゾクゾクとした興奮が秘所から湧き上がった。

 ギュウギュウと締めつけることで感じる、犯している側の質感。気持ちがよくてたまらない。

 (もぅ・・・ダメだ・・・)

 たんまりと魔液と魔気を注がれて、力を得た闇の胞子。乗っ取られたのだ。どうやっても太刀打ちできない。

 (あぁ・・・)

 ラシュレスタの意識が急速に遠ざかっていく。

 「代われぇ~ 我が中に出す・・・存分に可愛がってやろぅ・・・なんなら、もう一つや二つ、孕ませてやってもいいかもしれぬのぅ・・・フフフ・・・」

 魔王が立ち上がり、影がズルリと引き出した。

 立場を入れ替わるのだろう。うっすらと認識していても、既に身体はただの性の器と化している。

 物のように抱え上げられて、桁違いな凶悪な性器に背後から貫かれた。悲鳴のように上がり続ける嬌声も遠くに聞こえる。

 (あぁ・・・)

 薄れ行く意識の中、ぼんやりとした光が見えた。それは、愛する存在の美しい姿。

 その光景を最後に、ラシュレスタの意識が闇に飲まれた。


しおりを挟む
ラシュレスタとシャルスティーヤの美画像を文章と一緒に載せてもらってます

海さんの妄想絵箱(アルファポリス漫画内)ここをクリックすると飛びます
感想 16

あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

婚約者に会いに行ったらば

龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。 そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。 ショックでその場を逃げ出したミシェルは―― 何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。 そこには何やら事件も絡んできて? 傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。

転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!

音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに! え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!! 調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。 そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。 その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。 あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。 あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……? ※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。

処理中です...