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9:塗り替えられていく身体と心と※

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 この身体に聞いてやるとばかりに、掴まれた腰がガシッガシッと揺さぶられる。

 「アァァーーッ!!」
 
 「まだだな? オレがもっと欲しいんだよな? 欲しいはずだ」

 足先が床から浮かび上がった状態で、ぴったりと下腹部をくっつけられたまま。その奥の奥まで貫かれた状態で、にゅるっと中でまた先を伸ばされた。

 「ン~~ッ!!」

 「言うんだ。オレが欲しいって・・・言え」

 より長大となった先端で嬲るように擦られては、そらされて。猛烈に出し入れされては、焦らされて。悶えながら、台を掻きむしる。

 「アァッ!! アァッ!! アァッ!!」

 問いかけになんて答えられるはずがない。それなのに――

 「オレだけだ、お前を満足させられるのは。オレが欲しいと・・・言うんだ」

 手加減なく追い詰めてくる側が、どこか追い詰められているような声で告げてくる。

 「やぁあぁっ!! も、も・・・アァーッ!!・・・・・・ッ!!」

 今にも出そうだった、射精直前の反りに反り返っていた芯が後ろからギュッと握られた。

 「ハァアァァーーッ・・・・・・」

 途端に、行き場を失った熱が身の内側で大きくうねって。見開かれた瞳から、ポロポロと涙が零れ落ちた。

 (あぁ・・・なぜ・・・)

 どうして、こんな弄ぶようなことをするのか。あと少しだったのに。あと少しでイケたのに。ひどい、ひどい・・・と眉間に皺を寄せて、唇を震わせる。

 「いやぁ・・・だっ・・・アト・・・ラス・・・アトラスぅぅー!!」

 「お前が言わないからだ・・・・・・イきたかったか?」

 その言葉に恥も外聞もなくコクコクと頷いた。

 「そうか。お前はもっと、オレが欲しいんだな?」

 みっちりと後ろを穿たれたまま、そのまま前を容赦なく扱かれて。

 「いやぁだあぁーっ、アトラスぅぅー!!」

 その刺激に、チカチカと視界が眩む。

 「アァッ!! アァッ!!」

 「オレが欲しいと言え」

 ぬちゅぬちゅぬちゅっ!!とさらに手を上下された。

 「アァーッ!!」

 一気に達しそうになる。だが、また握られて、阻まれて。

 「ッ!!」

 祭壇の上で身を大きくのけぞらせた。

 「はあぁあっ!! も、いやだぁっ!! も、いやだぁあっ!!」

 射精欲求が強制的に何度も阻まれて半狂乱になって叫ぶ。もう何でもいいから、とにかく出したい。達したい。

 「おねがっ・・・も、も、も・・・アァーッ!!」

 「オレが欲しいと言うんだ」

 「ンンッ!! ンンッ!! ほしい・・・ほしい・・・からぁ!!」

 「そうか・・・お前はオレが欲しいのか」

 枷が外れてしまったアトラスが、フッと笑みを浮かべる。

 「オレが好きなんだな? そうなんだな?」

 それでもまだ握られたまま、腰をずちゅ、ずちゅっと前後に動かされて。

 「アァッ!! ハアァーッ!! す、すきぃ・・・だからぁ!! も、も、もっ・・・ゥゥンンーッ!!」

 「そうか、お前はオレが好きなのか。あぁ、テセウス・・・オレの愛しい・・・・・・」

 アトラスが顔を上げて瞳を閉じる。聞きたかった言葉と絡みつく肉感を噛みしめるようにして動きを止めて。しばらくすると、目を開けた。

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