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7:続く謎の夢と情交後の避妊行為と
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「ワフッ!!」
尻尾を振りながら。傍らで控えていたものの、いつまでたっても気が付いてもらえなかったイーヌドーグが。いても立ってもいられずに飛びこんできた。
「ケール!!」
パシャ、パシャ、パシャ・・・と。懸命に犬かきをしながら近づいてくる。
「わぁ!!」
着くなり、ペロペロ、ペロペロと。激しく顔を舐め始める、その小さな体を両手で持ち上げた。
「お前・・・もぉ!! ちょっ・・・落ち着けって!!」
長い尻尾を嬉しそうに振られる度に、湯が顔にかかる。
「ブルウゥゥゥッ!!」
「わぁ!!」
今度は斜め上から激しく水が降ってきた。滝に頭を突っこんだルーベが、ブルブルブルと全身を振るわせている。
「ルーベ!! ちょっと!!」
ぐっしょりと頭から濡らされて。滴る水滴の中、驚くやらあきれるやらで、笑いがこみ上げてくる。
「・・・ったく」
こちらを濡らすだけ濡らしておいて。悪びれもせずに、ハッ、ハッ、ハッ、ハッと笑うように舌を出している様子は。どうにも憎めなくて、愛らしい。
「お前たち・・・もぉ、しようがないなぁ」
前髪を掻き上げながら苦笑した。
「ん・・・わかった、わかったから・・・もう、いいって・・・」
ケールが肩に小さな前足を置いて、まだ舐めようとしてくる。戒めながらも噛みしめる。自分はこういう穏やかな時間が好きなのだ。
けれども。ここにアトラスが入ると少し緊張感が漂う。それは抱かれる前も変わりない。なぜなんだろうか。
アトラスが常に漂わせる、どこかピリピリとした気のせいなのか。
(あれは・・・闘気なんだろうか・・・なんだろうか・・・)
ただ者ではない風格と。強者ならではな威圧感と。実際に身に着けている高い戦闘能力と。そして、自分に対する並々ならぬ愛着とで。結果、よくわからなくなるのだ。
(そうだ・・・それよりも・・・)
いろいろな事がとりとめもなく気になる。が、まず先にしなくてはならないことがあるのだ。立ち上がった。
「ルーベ・・・ほら、あそこにある、四つ小枝が付いている、あの枝・・・あれ、折ってこれるか?」
と両肩が留められている衣服に頭を通しながら、大木の先端を指差した。
「ワフッ!!」
アトラスではなくても。日頃から自分の言葉もよく理解するイーヌドーグがすぐさま言われた場所へと向かう。パキッと牙で枝の元を折った。
「ありがとな」
石を跨いで、湯から出て。タッタ、タッタと戻ってきたルーベの額を撫でて、枝を受け取る。その内の小枝を一つ選ぶとさらに手折った。
「ごめんな、折って・・・オレに力を貸してくれないか」
枝先に付いている葉を枝に巻き付けるように。手のひらから黄白色の気を出し、何度も話しかけながら、触る。
葉がしなっとしてきて。枝にまとわりつくようになると同時に、ケールを呼んだ。
「ケール・・・昨日のさ、炎・・・オレの髪とかをきれいにしてくれた、あの浄化の炎をここに出してくれないか?」
「クゥゥーン・・・」
途端に、小型のイーヌドーグがいやいやと首を振った。
尻尾を振りながら。傍らで控えていたものの、いつまでたっても気が付いてもらえなかったイーヌドーグが。いても立ってもいられずに飛びこんできた。
「ケール!!」
パシャ、パシャ、パシャ・・・と。懸命に犬かきをしながら近づいてくる。
「わぁ!!」
着くなり、ペロペロ、ペロペロと。激しく顔を舐め始める、その小さな体を両手で持ち上げた。
「お前・・・もぉ!! ちょっ・・・落ち着けって!!」
長い尻尾を嬉しそうに振られる度に、湯が顔にかかる。
「ブルウゥゥゥッ!!」
「わぁ!!」
今度は斜め上から激しく水が降ってきた。滝に頭を突っこんだルーベが、ブルブルブルと全身を振るわせている。
「ルーベ!! ちょっと!!」
ぐっしょりと頭から濡らされて。滴る水滴の中、驚くやらあきれるやらで、笑いがこみ上げてくる。
「・・・ったく」
こちらを濡らすだけ濡らしておいて。悪びれもせずに、ハッ、ハッ、ハッ、ハッと笑うように舌を出している様子は。どうにも憎めなくて、愛らしい。
「お前たち・・・もぉ、しようがないなぁ」
前髪を掻き上げながら苦笑した。
「ん・・・わかった、わかったから・・・もう、いいって・・・」
ケールが肩に小さな前足を置いて、まだ舐めようとしてくる。戒めながらも噛みしめる。自分はこういう穏やかな時間が好きなのだ。
けれども。ここにアトラスが入ると少し緊張感が漂う。それは抱かれる前も変わりない。なぜなんだろうか。
アトラスが常に漂わせる、どこかピリピリとした気のせいなのか。
(あれは・・・闘気なんだろうか・・・なんだろうか・・・)
ただ者ではない風格と。強者ならではな威圧感と。実際に身に着けている高い戦闘能力と。そして、自分に対する並々ならぬ愛着とで。結果、よくわからなくなるのだ。
(そうだ・・・それよりも・・・)
いろいろな事がとりとめもなく気になる。が、まず先にしなくてはならないことがあるのだ。立ち上がった。
「ルーベ・・・ほら、あそこにある、四つ小枝が付いている、あの枝・・・あれ、折ってこれるか?」
と両肩が留められている衣服に頭を通しながら、大木の先端を指差した。
「ワフッ!!」
アトラスではなくても。日頃から自分の言葉もよく理解するイーヌドーグがすぐさま言われた場所へと向かう。パキッと牙で枝の元を折った。
「ありがとな」
石を跨いで、湯から出て。タッタ、タッタと戻ってきたルーベの額を撫でて、枝を受け取る。その内の小枝を一つ選ぶとさらに手折った。
「ごめんな、折って・・・オレに力を貸してくれないか」
枝先に付いている葉を枝に巻き付けるように。手のひらから黄白色の気を出し、何度も話しかけながら、触る。
葉がしなっとしてきて。枝にまとわりつくようになると同時に、ケールを呼んだ。
「ケール・・・昨日のさ、炎・・・オレの髪とかをきれいにしてくれた、あの浄化の炎をここに出してくれないか?」
「クゥゥーン・・・」
途端に、小型のイーヌドーグがいやいやと首を振った。
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