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6:アトラスの異常な愛し方※
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(あぁ・・・)
膝立ちをして見下ろしてくる、射貫くようなその青紫色の瞳に。毛皮の付いた外套ですら脱いでいないその姿に。重厚で逞しい甲冑姿のままでいるその相手に。
今まで以上の男臭さと威圧感と。そして今、まさにモノにされようとしているのだという実感を覚えながら。
「いやだ!! アトラス、いやだ!!」
と首を振って訴える。したくない。これ以上はしたくないのだ。硬さを失っていない下腹部を手で隠して身を捩った。
まだ淫毒の焔はくすぶってはいるけれども。本能的に感じるのだ。これ以上されたら、もうそれは――
「テセウス」
発せられた声と捉えられた腕にゾクリときた。
「オレに愛されることに・・・怯えなくていい」
「アトラス・・・もうこれ以上は・・・ハァハァ・・・もういいから・・・」
こちらが勃起しているから。出してやろうと思われているとしても。もう体内に入れられた毒じゃないのだ。アトラス自身なのだ。この身体に熱を与えるのは。
「お願い・・・だから・・・」
「心配するな。オレはお前の味方で、お前のツガイで・・・お前を愛しているのはオレだ。お前のツガイはこのオレだ・・・わかるか」
思いつめたような謎めいた告白とともに顔が下がってくる。
「アトラスッ!! 本当に頼むから!!」
必死の形相で。泣き声に近いような声音でされた懇願は。受け入れられることなく捨て去られる。
「どれだけ、オレがお前を愛しているかを・・・わからせてやりたい」
狙いを定めていたかのように。貞操帯の上から左首筋に歯があてられた。
「はぁぁーーっ・・・!!」
その瞬間、ゾクゾクゾクッと。足の爪先まで快感が走り抜けた。
(な、なんで・・・)
歯が触れただけだ。噛まれたわけではない。何よりもハデスの呪符がこめられた貞操帯を首に巻いた状態だというのに。なぜ、こんなあからさまな反応を示してしまったのか。
「テセウス・・・愛している・・・オレの愛しい・・・テセウス」
「んんっ!!」
考えもしなかったほどに長くぬめった舌が首筋を這う。
「アトラス・・・ハァハァ・・・いやだ・・・」
胸を擦りあげていた指に、クリッと強く摘まみ上げられた。
「はあぁっ!!」
「これが好きだな・・・ん?」
捏ねるように摘ままれながら、もう片方をベロベロッと舐められた。
「いやだっ!! あぁっ!! いやだっ!!」
肩を掴んで押し返そうとする抵抗も虚しく。どこか獣じみてきた相手に。キューッと噛まれたまま引っ張られた。
「あぁぁーーっ!!」
途端に、ズクズクッ、ズクンッと下半身が反応する。勃ち上がっていた先端と。そして、後ろの奥が。疼いた。
(なんだ・・・これ・・・)
この身体はそこで受け入れることを知っているというのか。いきなりやってきた、もどかしいその感覚に。激しく動揺する。
「アトラス・・・もう・・・ハァハァ・・・よして・・・くれ・・・」
膝立ちをして見下ろしてくる、射貫くようなその青紫色の瞳に。毛皮の付いた外套ですら脱いでいないその姿に。重厚で逞しい甲冑姿のままでいるその相手に。
今まで以上の男臭さと威圧感と。そして今、まさにモノにされようとしているのだという実感を覚えながら。
「いやだ!! アトラス、いやだ!!」
と首を振って訴える。したくない。これ以上はしたくないのだ。硬さを失っていない下腹部を手で隠して身を捩った。
まだ淫毒の焔はくすぶってはいるけれども。本能的に感じるのだ。これ以上されたら、もうそれは――
「テセウス」
発せられた声と捉えられた腕にゾクリときた。
「オレに愛されることに・・・怯えなくていい」
「アトラス・・・もうこれ以上は・・・ハァハァ・・・もういいから・・・」
こちらが勃起しているから。出してやろうと思われているとしても。もう体内に入れられた毒じゃないのだ。アトラス自身なのだ。この身体に熱を与えるのは。
「お願い・・・だから・・・」
「心配するな。オレはお前の味方で、お前のツガイで・・・お前を愛しているのはオレだ。お前のツガイはこのオレだ・・・わかるか」
思いつめたような謎めいた告白とともに顔が下がってくる。
「アトラスッ!! 本当に頼むから!!」
必死の形相で。泣き声に近いような声音でされた懇願は。受け入れられることなく捨て去られる。
「どれだけ、オレがお前を愛しているかを・・・わからせてやりたい」
狙いを定めていたかのように。貞操帯の上から左首筋に歯があてられた。
「はぁぁーーっ・・・!!」
その瞬間、ゾクゾクゾクッと。足の爪先まで快感が走り抜けた。
(な、なんで・・・)
歯が触れただけだ。噛まれたわけではない。何よりもハデスの呪符がこめられた貞操帯を首に巻いた状態だというのに。なぜ、こんなあからさまな反応を示してしまったのか。
「テセウス・・・愛している・・・オレの愛しい・・・テセウス」
「んんっ!!」
考えもしなかったほどに長くぬめった舌が首筋を這う。
「アトラス・・・ハァハァ・・・いやだ・・・」
胸を擦りあげていた指に、クリッと強く摘まみ上げられた。
「はあぁっ!!」
「これが好きだな・・・ん?」
捏ねるように摘ままれながら、もう片方をベロベロッと舐められた。
「いやだっ!! あぁっ!! いやだっ!!」
肩を掴んで押し返そうとする抵抗も虚しく。どこか獣じみてきた相手に。キューッと噛まれたまま引っ張られた。
「あぁぁーーっ!!」
途端に、ズクズクッ、ズクンッと下半身が反応する。勃ち上がっていた先端と。そして、後ろの奥が。疼いた。
(なんだ・・・これ・・・)
この身体はそこで受け入れることを知っているというのか。いきなりやってきた、もどかしいその感覚に。激しく動揺する。
「アトラス・・・もう・・・ハァハァ・・・よして・・・くれ・・・」
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