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ほんのりへこんだ坊っちゃんを促しながら町へ。
どうやら坊っちゃんは、1度リックに助けて貰った事があるらしい。
リックは忘れてた様だが……
坊っちゃんの家は、伯爵家。
それも辺境伯様なのだそうだ。
冒険物で言えば、外敵からの防御の要。
いわば国の強固な盾ってやつだな。
そんな坊っちゃんが、つい先日、王都からこっちに帰る時に、魔物の氾濫に襲われたそうだ。
前線は父親の部隊が食い止めていたが、サイドから溢れて出た群れがあった。
そこでギリギリ駆けつけた冒険者達に救われたという。
直接戦う様を見たのはそれが初めてで、その中で魔物を軽く倒すリックに酷く憧れを持った……と言う事だ。
激しく吊り橋効果発動だな。
ちょっと違うか。
そこから、リックや冒険者への憧れで追っかけ行為や付き纏い行為に発展したらしい。
迷惑行為だな。
しかも、お供の坊っちゃん達を引き連れて……だ。
他の坊っちゃん達もいい迷惑だな。
下手に爵位があったのも災いした。
父親が家にいない事も、坊っちゃんの行動に拍車をかけた。
その為、父親が帰った時の鉄拳制裁と、今回の家出行動につながるワケだ。
子供だな。
「……てかさ。多分、リック達より親父さん達のほうに憧れるもんだぞ?親父さん達もガッカリするだろうに……」
「勿論、父上の事は尊敬しているぞっ?!当たり前だろっ‼」
「いや……でもなぁ……親父さん達に憧れて鍛錬場に突撃やら入浸りやらの方が、よっぽど強くなれるんじゃないのか?なんだ?やってないのか?」
「いや、それはやっている……指導の講師が……もう実戦を行っても良いだろうと……」
「まだ実戦の手前だったのか?」
「……ああ。実戦なら、冒険者に習って……父上の隊に加わろうと思ったのだ……」
「……ちょっと、思考が斜めに飛んだな」
「……」
こりゃあ、アレだ。
最初に見たリック達に思考が引っ張られたな。
指導者の期待も狙いも逸れて。
親父さん達もガッカリの方向にすっ飛んだな。
「ソブル……口調……」
「俺には無理だ。丁寧な言葉はボロが出る」
「でも少しは直す努力を、だな」
「坊っちゃんだって直せって言ってないんだ。大丈夫だろ?」
「……かまわない。お前に変な言葉をかけられても腹が立つだけだ」
「ほらな?」
「「はぁ~……」」
リックとタバサが同時に溜息を吐いた。
なんだ、仲良しか?と言って睨まれたが、もうこのキャラが楽チンだからコレで行く。
首チョンパになりそうな気配で考えるさ。
「まぁ、帰ったら大人しく謝る事だな。アレだろ?忙しい親父さんに迷惑かけたくなかったんだろ?」
「……そうだ」
「多分だがよ?親父さんは、坊っちゃんと剣を合わせるのを楽しみにしてたと思うぞ?なぁ、リック?」
「多分、そうだろうな……伯爵様、かなり不機嫌だったからな……」
親父さんの楽しみを奪った冒険者達にモヤモヤしたのもあるんだろうな……
それで八つ当たりの鉄拳制裁……怖っ‼
愛情の裏返しが怖すぎる。
「そんなのも親からの愛情だろうさ。子供の命ってのは、どんな宝より尊いもんだろう?……親父さんの気持ちも考えてみるといいさ」
「……あぁ。わかった」
そう言って、坊っちゃんは黙って歩き続ける。
帰ったらまた制裁を受けるかもだが、もう大丈夫だろう。
多分。
多分だけどな?
「ソブル……やけに親心がわかっているじゃないのさ」
「タバサ。俺には大事なキナコがいるからな。これも立派な親心だろ?」
「確かにね……」
「納得するなよ?! キナコは猫だぞ?タバサ?タバサ?」
タバサにもわかって貰えたようだな。
リックにはまだのようだが。
賢いキナコは、大事なうちの子だ。
もう俺の子と言っても、過言ではないっ!
『(プツッ)』
ん?
なんか今、悪意を感じたぞ?
『(プツッ)』
悪意なの?
えっ?なんなの?
気になるんだけどっ?!
町に近付く程に感じる威圧感。
半端ないな。
町を囲う門の前に陣取る集団。
あれ、坊っちゃんの関係者だ。
間違ってないと思うが……
あぁ……坊っちゃんの顔色は、すでに土気色だ。
数人程と若干少人数なのは、捜索中の者達もいるって事か?
『※その認識でOKです』
でしょうとも。
15歳の家出息子の大捜索……愛されてんな?
遠目からすでに気付いているご様子。
巻き込まれたくないなぁ。
面倒臭いなぁ。
今日の晩飯何にしようかなぁ。
パイソンか角兎の肉はさばいて貰えるのかなぁ。
パン買って帰るかなぁ。
「……お前、全然関係の無い事考えているだろ」
「どうした、坊っちゃん。今日の晩飯にパンは必要だ」
「くっ……俺の心配位、しても良いのではないか?」
「自分の仕出かした事位、自分で何とかするのが男だぞ?いつまでも坊っちゃんでいたくないだろ?」
「ぐっ……」
坊っちゃんの顔色は土気色だが、目付きが変わった様な、変わって無い様な。
まあ、変わったと思おう。
頑張れよ~。
そして、巻き込むなよ~。
「しっかりな?クラウゼ令息様?」
「っ……」
リック、タバサからプレッシャーかけただのなんだのヒソヒソ聞こえてくるが……
坊っちゃんに送るエールだ。
八っつぁんも卒業生にエールを贈って歌ったはずだ。
これが俺からのエールだよ。
どうやら坊っちゃんは、1度リックに助けて貰った事があるらしい。
リックは忘れてた様だが……
坊っちゃんの家は、伯爵家。
それも辺境伯様なのだそうだ。
冒険物で言えば、外敵からの防御の要。
いわば国の強固な盾ってやつだな。
そんな坊っちゃんが、つい先日、王都からこっちに帰る時に、魔物の氾濫に襲われたそうだ。
前線は父親の部隊が食い止めていたが、サイドから溢れて出た群れがあった。
そこでギリギリ駆けつけた冒険者達に救われたという。
直接戦う様を見たのはそれが初めてで、その中で魔物を軽く倒すリックに酷く憧れを持った……と言う事だ。
激しく吊り橋効果発動だな。
ちょっと違うか。
そこから、リックや冒険者への憧れで追っかけ行為や付き纏い行為に発展したらしい。
迷惑行為だな。
しかも、お供の坊っちゃん達を引き連れて……だ。
他の坊っちゃん達もいい迷惑だな。
下手に爵位があったのも災いした。
父親が家にいない事も、坊っちゃんの行動に拍車をかけた。
その為、父親が帰った時の鉄拳制裁と、今回の家出行動につながるワケだ。
子供だな。
「……てかさ。多分、リック達より親父さん達のほうに憧れるもんだぞ?親父さん達もガッカリするだろうに……」
「勿論、父上の事は尊敬しているぞっ?!当たり前だろっ‼」
「いや……でもなぁ……親父さん達に憧れて鍛錬場に突撃やら入浸りやらの方が、よっぽど強くなれるんじゃないのか?なんだ?やってないのか?」
「いや、それはやっている……指導の講師が……もう実戦を行っても良いだろうと……」
「まだ実戦の手前だったのか?」
「……ああ。実戦なら、冒険者に習って……父上の隊に加わろうと思ったのだ……」
「……ちょっと、思考が斜めに飛んだな」
「……」
こりゃあ、アレだ。
最初に見たリック達に思考が引っ張られたな。
指導者の期待も狙いも逸れて。
親父さん達もガッカリの方向にすっ飛んだな。
「ソブル……口調……」
「俺には無理だ。丁寧な言葉はボロが出る」
「でも少しは直す努力を、だな」
「坊っちゃんだって直せって言ってないんだ。大丈夫だろ?」
「……かまわない。お前に変な言葉をかけられても腹が立つだけだ」
「ほらな?」
「「はぁ~……」」
リックとタバサが同時に溜息を吐いた。
なんだ、仲良しか?と言って睨まれたが、もうこのキャラが楽チンだからコレで行く。
首チョンパになりそうな気配で考えるさ。
「まぁ、帰ったら大人しく謝る事だな。アレだろ?忙しい親父さんに迷惑かけたくなかったんだろ?」
「……そうだ」
「多分だがよ?親父さんは、坊っちゃんと剣を合わせるのを楽しみにしてたと思うぞ?なぁ、リック?」
「多分、そうだろうな……伯爵様、かなり不機嫌だったからな……」
親父さんの楽しみを奪った冒険者達にモヤモヤしたのもあるんだろうな……
それで八つ当たりの鉄拳制裁……怖っ‼
愛情の裏返しが怖すぎる。
「そんなのも親からの愛情だろうさ。子供の命ってのは、どんな宝より尊いもんだろう?……親父さんの気持ちも考えてみるといいさ」
「……あぁ。わかった」
そう言って、坊っちゃんは黙って歩き続ける。
帰ったらまた制裁を受けるかもだが、もう大丈夫だろう。
多分。
多分だけどな?
「ソブル……やけに親心がわかっているじゃないのさ」
「タバサ。俺には大事なキナコがいるからな。これも立派な親心だろ?」
「確かにね……」
「納得するなよ?! キナコは猫だぞ?タバサ?タバサ?」
タバサにもわかって貰えたようだな。
リックにはまだのようだが。
賢いキナコは、大事なうちの子だ。
もう俺の子と言っても、過言ではないっ!
『(プツッ)』
ん?
なんか今、悪意を感じたぞ?
『(プツッ)』
悪意なの?
えっ?なんなの?
気になるんだけどっ?!
町に近付く程に感じる威圧感。
半端ないな。
町を囲う門の前に陣取る集団。
あれ、坊っちゃんの関係者だ。
間違ってないと思うが……
あぁ……坊っちゃんの顔色は、すでに土気色だ。
数人程と若干少人数なのは、捜索中の者達もいるって事か?
『※その認識でOKです』
でしょうとも。
15歳の家出息子の大捜索……愛されてんな?
遠目からすでに気付いているご様子。
巻き込まれたくないなぁ。
面倒臭いなぁ。
今日の晩飯何にしようかなぁ。
パイソンか角兎の肉はさばいて貰えるのかなぁ。
パン買って帰るかなぁ。
「……お前、全然関係の無い事考えているだろ」
「どうした、坊っちゃん。今日の晩飯にパンは必要だ」
「くっ……俺の心配位、しても良いのではないか?」
「自分の仕出かした事位、自分で何とかするのが男だぞ?いつまでも坊っちゃんでいたくないだろ?」
「ぐっ……」
坊っちゃんの顔色は土気色だが、目付きが変わった様な、変わって無い様な。
まあ、変わったと思おう。
頑張れよ~。
そして、巻き込むなよ~。
「しっかりな?クラウゼ令息様?」
「っ……」
リック、タバサからプレッシャーかけただのなんだのヒソヒソ聞こえてくるが……
坊っちゃんに送るエールだ。
八っつぁんも卒業生にエールを贈って歌ったはずだ。
これが俺からのエールだよ。
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