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第144話 天邪鬼は微笑う

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 四月中旬。
 スペインで行われたバレンシアオープンを終え、聖は日本に帰国した。年度末をまたいでの遠征だった為、帰国してすぐはあれこれとやるべき事に追われるハメとなってしまった。

 まず在学している高校の進級試験。両親との約束がある為、これはどうしても欠かすことができない。次にモザンビークやアゼルバイジャンで優勝した件で、いくつかのメディア対応。そして幾島の元に話がきていた、スポンサー契約に伴う企業との面談。それらをどうにかこなしていると、あっという間に時間が過ぎていく。落ち着いた頃にようやく、今後のスケジュールについて、奏芽や幾島と話し合うことができた。奏芽を聖の自宅に招き、アメリカにいる幾島はリモートで参加した。

「んじゃ、金俣の件は一旦保留だ。いいな?」
「はい、とりあえずは」
 諸々の話し合いを終え、三人はひと区切りつける。別件で電話対応があるらしく、幾島が中座すると、聖と奏芽は休憩にと用意してあったクッキーに手を付け始めた。芳醇なバターの香りが口いっぱいに広がり、ふと心が和らぐ。モザンビークやアゼルバイジャンで優勝した聖を労うために、奏芽がわざわざ持参してくれた品だった。

「聖、ホントに良いのかよ。かんと、いや。金俣のヤツ放っておいて」
 クッキーには手を付けず、珈琲を啜りながら奏芽が不満を口にする。先ほどの話し合いでも、奏芽だけが最後まで金俣への対応を保留することに反対していた。幾島が説き伏せ、ようやく納得した風だったが、本音は変わっていないらしい。

「良いとは思ってない。けど、現状僕が何かするのは、本筋と違う気がするんだ」
 聖はここ数か月で経験したあれこれを、奏芽と幾島に共有している。脅迫されそうになった件や、相手選手がドーピングをしていたらしい件、試合中にスピーカーを用いた妨害にあった件など。そして何より、同じ日本人である金俣から、毒物らしきものを盛られた件についてもだ。マイアミで誘拐された時のことも含めて考えると、割と洒落にならない頻度でトラブルに巻き込まれている。そのことに触れた幾島が「次は人死にが出そうだな」などと縁起でもないことを言っていたが、聖は心底冗談じゃないと思った。しかし、それでもなお聖は、自分の役割がテニス選手として真っ当に活動することだと考えている。

「結局、証拠になると思って提出したものからは何も出なかった。もちろん、僕の証言だけでも、訴え出ることは出来るかもしれない。でも、さっき幾島さんが言っていたように、恐らくあの金俣って人は、ああいうことに慣れてる。下手にあの人の不正を暴こうとしたりしたら、逆に何か罠を張られて逆襲を受けるっていう幾島さんの見解は、正しいと思うんだ。だから僕は、あの人の不正を暴き立てするんじゃなくて、不正をして勝とうとしてるあの人を、コートの上で倒す方を選びたい」
 話していた内容を総括し、聖は自分の考えを自分の言葉でまとめる。
 口にしてみると、この方針がもっとも現実的で、しっくりくる気がした。

「考えは立派だけどよぉ」
 奏芽はやはりまだ納得がいかないといった様子で、渋面を作る。友人である聖が酷い目に遭わされたことに対し、本人以上に腹を立てているようだ。外見こそ俺様至上主義みたいな風体だが、中身は義に厚く人情を重んじる、それでいて非常に強い自制心を持つ男だ。今はなんやかんや文句を言っているが、恐らく奏芽はもう聖の決めた方針を叶えるためにはどうすれば良いか、持ち前の広い知見をもとに、思考をフル回転させていることだろう。今みせている不満げな態度は、いざ方針転換をすることになったとしても、即時対応するための、いうなれば彼の周到さからくるものかもしれない。

 ――テニスの世界を穢すやつらを、アカレコ様のチカラでやっつけろ

 アドの残した言葉が、聖の頭のなかで蘇る。
 口の悪い友人は、一方的にあれこれというだけいって、姿を消してしまった。最後の最後まで自分勝手なやつで、アドがいなくなってからは随分と静かになった。正確にはまだリピカが聖についてくれているが、彼女は当初から寡黙な人物で、実質的に彼らと出会う前の状態に戻ったのに近い。今後、自分はどうすべきかをリピカとも話したが、彼女曰く「何をするも、貴方の自由です。私は強制できません」と、聖の意志を尊重しているとも、突き放しているとも取れる態度を崩さない。元は自分と同じ人間であるという彼女にも、何らかの役割があるのだと思うが、それについては一切教えてくれなかった。

(とにかく今は、プロとして活動して、金俣みたいな連中を試合で倒すことだ)
 聖は自分の方針をそう決めた。やもすれば、回りくどいやり方かもしれない。しかし、自分に与えられた能力や、今の自分にできること、そうすべきだと感じることを順当に検討した結果、そういう結論に至った。春菜に認められる為にテニスを再開した聖だったが、今はそれが叶えば良いなどとは思えない。もしかすると、聖が春菜という少女を追いかけるのは、神様、或いは超常的な何かが、聖をテニスの世界へ引き戻す為に用意したシナリオなのではないか、とすら思えている。

 虚空の記憶アカシック・レコードという存在を認識している以上、そういう可能性は否定できない。しかしだからといって、踊らされている、とは思わなかった。仮に、何らかの巨大な意志が働いていて、自分という存在がその駒の一つに過ぎないとしても、聖はまったく構わなかった。なぜなら、巨大な意志とやらに従おうが、逆らおうが、自分が行動して起こった結果そのものさえ、シナリオ通りなのかもしれないのだ。結局のところ、人は自分の出来ることを、自分の意志で行うしかない。それが誰かの、何かの意に沿うことかどうかなど、こちらの知った事ではない。

「悪いな。待たせたか? ちょいと、面白いニュースが入ったぞ」
 そういいながら、幾島が画面の前に戻ってきた。

「面白いニュース?」
「まぁコイツを見てみろ」
 幾島がPCを操作すると、共有している画面が切り替わった。
 客席からステージを映しているようで、なにかの中継配信のようだ。

「どこだこれ、ステージ? 記者会見プレカンか?」
 どうやら、海外の企業が行っているプレス・カンファレンスのライブ中継のようだ。特設ステージの中央には、全身を白い布で覆われ顔だけを出した人物が立っている。カンドゥーラと呼ばれる、中東の民族服だ。カメラが男の顔に寄り、その顔が画面に映し出される。色黒で典型的なアラブ系の顔つきをした男性で、背後には巨大なスクリーン。男のギョロリとした大きな目つきからは自信が溢れ、その雰囲気は不思議と人を惹きつけるなにかがあった。

『我々は、昨年建造が完了した海上移動型巨大都市パシフィスにおいて、テニスの全豪、全仏、全英、全米に続く新しいトーナメント、第五のグランドスラムとなる、サウジアラビア・オープンの開催実施をここに宣言いたします。現在すでに、テニス三大組織であるATP、WTA、ITF並びに、世界各国のテニス協会とも調整中です。実施は来年、十二月を予定しています』

 連続したフラッシュが雷光のように瞬き、ステージを照らす。
 スクリーンには、巨大な亀の形をした建造物が映し出されていた。

「第五の、グランドスラム?」
サウジ最大の石油会社ペトロ・ダンマーム!? いつから根回ししてやがった?」
「オイルマネーとスポーツマネーの抱き合わせ、か。金の臭いしかしねェな」
 驚愕する聖と奏芽をよそに、幾島が皮肉げに笑う。

『本大会を開催することで、選手たちに更なる活躍の場を与えるとともに、テニスのみに留まらず、スポーツを愛する全ての人々に、新しい感動と興奮をもたらし、ひいては人類の更なる飛躍の一歩となることを、お約束します。今後のスケジュール及び詳細に関しては、内容が決まり次第、順次お伝えしていきます。続報を期待してお待ちください。また、今年の年末には、そのプレ大会となるエキシビジョン・トーナメントの開催を予定しております。こちらの大会に関しては、通常とは異なるルールを採用し、皆様の常識を覆す一大イベントとなるでしょう。併せて続報をお待ちください』

 この発表が意味するところが何なのか、今はまだ、聖には分からなかった。

           ★

 アドの放った鋭い一打が炸裂し、それをもって勝負が決した。

「ハッハー! 三世紀早まったなァ、オレに挑戦するのは!」
 傲岸不遜で強気な笑みを浮かべながら、容赦なく敗者へと言い放つ。認めざるを得ない実力の差を痛感しているのか、対戦相手はしかめっ面で悪態をつきながら、握手もせずコートを去っていく。フェンスの向こうからは、応援とも野次ともとれる下品な言葉が飛び交っている。良くいえば、盛り上がっている、悪くいえば粗野でやかましい。そんな雰囲気に包まれている。半ば放置状態にあった廃墟のスタジアムは、今夜も社会のはみ出し者たちが集まり、刺々しさのある賑わいを見せていた。

「おつかれ~。アンタって、マジで強いんだね」
 シャワーを終えたアドに、サマンサが労いの言葉をかけてきた。アドが乱入してから数週間、非合法の賭けを伴うこのアンダーグランドのテニストーナメントは、そのスジの者たちの間で注目されつつあった。スタジアムの所有者から運営スタッフを任されているサマンサたちだが、元をただせばこのイベントは、アマチュアだった彼女らが企画していたもの。金にもなるし、大会レベルも上がるということで、運営を引き受けるようになった。しかし、参加して勝ち上がるセミプロの横柄な態度に、いい加減ウンザリしていた彼女らにとって、無名のアドの活躍は実に痛快だったらしい。彼らに気に入られたアドは、マンネリ化しつつある大会のテコ入れと、調子づいているセミプロへのちょっとした意趣返しと引き換えに、スタジアムの地下にある倉庫をねぐらとして借り受けた。頼るものがなく、そのうえ自分がどういう素性なのかあまり詮索されたくないアドとしては、実に都合が良かった。

「いったろ? オレァ天才なんだよ。ちょっと身体が変わったぐらいじゃ、この溢れる才能を留めることなンざできやしねェの。ホントのオレァもっと強ェンだぜ。こンなモヤシみてェに貧相な身体じゃなくて、ムキムキの超イケイケボディだったからな」
<オイ、人の身体勝手に使っておいて、なんだその言い草は>
 好き放題自慢げに語るアドへ向けて、身体の持ち主である弖虎が苦言を呈する。

「よくわかんないけど、怪我だか病気だかする前はもっと強かったってことでしょ? リハビリ中であれだけ強いのかぁ。すごいねぇ」
 よく分からないアドの物言いを、好意的に解釈するサマンサ。
 増長した態度を改めようともしないアドに、弖虎は閉口せざるを得ない。

「ンで、なんか分かったこととかねーの?」
 宿代代わりに大会のテコ入れ役を引き受けたアドは、それとは別にまだ世間には出回っていないであろう『アーキア』について、サマンサらに情報収集を頼んでいた。マイアミ周辺におけるスポーツの裏事情に詳しそうな彼らなら、何らかの噂ぐらいは耳にするだろうと踏んだのだ。

「あ、そうだ。なんかテニスの大きいニュースがあったよ」
 サマンサによると、サウジアラビアの石油会社がメインスポンサーとなり、第五のグランドスラムとなる大会の開催が発表されたらしい。既に各関係機関と連携し、調整段階に入っているという。しかし、それはあくまで公的なニュースで、アドの求めているものとは違うように思えた。

「重要なのはこの先。メインスポンサーのペトロ・ダンマームって石油会社が発表した第五のグランドスラム開催予定は来年末だけど、今年の年末にエキシビジョントーナメントをやるって発表してるの。で、なんかその大会が、通常とは異なるルールを採用する、とかなんとか言ってるんだけど」
 サマンサはそこまでいうと、あたりを窺ってから声を落とす。

「あくまで噂だけど、それがエンハンスド・トー・・・・・・・・・ナメント・・・・になるかも、って」
 タチの悪い怪談のオチでも話すように、サマンサが眉根に皺を寄せる。

「なるほど」
 それを聞いて、アドの口角が無意識に吊り上がる。

ドーピングエンハンスド・解禁の大会トーナメント、ね」
<成金野郎が考えそうなことだな>
 かつて、オーストラリアの実業家が企画し、結局は実現しなかった、スポーツの記録更新を優先することに特化した、薬物検査無しの競技大会。人間の可能性の限界に挑戦することを目的とした、大胆な発想の大会だった。しかし「スポーツの価値を毀損する」、「アスリートの身体を危険に晒す」といった世論の反発を受けて、頓挫した大会だ。

「アンタが言ってた、遺伝子強化技術ゲノム・ドーピングってやつを、その大会に乗じて発表するんじゃないか、みたいな予想をしてる人はいた。陰謀論っぽくてアタシはあんまり信じてないけど。っていうか、ドーピングとかクソでしょ」
 そう吐き捨てるサマンサに、アドは敢えて挑発するような口調で尋ねた。

「なンでそう思う? ドーピングの何が悪いンだ?」
「なんでって、そりゃそうでしょ。スポーツは健全であるべきでしょうよ。クスリ使って記録出したり勝ったりすることに、何の意味があるっていうの? 100mを誰が一番速く走れるかを競おうとしてるのに、車に乗って参加してるやつがいるようなモンじゃん。不公平だし、そんなの見せられても、全然面白くない」
「だから全員が公平に使えるよう、解禁するンじゃねェの?」
「そりゃ、全員同じ条件なら公平かもしれない。でも、ドーピングってすごく危ないんだよ。アタシの友達にボディビルダーがいたけど、ソイツは常習的にステロイドを使ってた。副作用なんかお構いなしに。大会では何度も優勝してたし、実際身体はスゴかったけど、ある時トレーニングの最中に心臓麻痺で死んじゃって。原因は明らかにクスリのせい。クスリを使わずまともにやってりゃ、そんなことにならなかったはずでしょ。勝つ為にクスリを使って寿命を削るなんて、間違ってる。家族だっていたのに」
 友人の死を思い出したのか、喋りながらサマンサは目に涙を浮かべた。アドはそれを見ても特段なんの感情も沸かなかったが、一応の礼儀として彼女にハンドタオルを手渡す。それを素直に受け取ったサマンサは、無言のまま涙を拭った。

「ま、フツーのやつの価値観なら、そうなるわな」
「なによ、それ」
 不満げにアドを睨むサマンサ。
「怒るなって。別にそれが間違いだとは思ってねェよ。けどな、まずそもそもの前提の認識が、オレとオマエでだいぶ違うのさ。オレは天才で、頂点に行くだけの力を持つ人間だが、オマエはそうじゃねぇ。いうなれば、プロとアマチュアの価値観の違いさ」
<確かにオマエのビッグマウスは、プロ並みだな>
 弖虎の横やりを無視し、アドが続ける。

「オマエ、さっきスポーツは健全だっていったが、プロスポーツは健全とは真逆だぜ」
「……真逆?」
 怪訝そうな表情を浮かべるサマンサ。
 アドは頷き、その先を語る。

「ドーピングの副作用で寿命を削るのが不健全だというなら、頂点を目指す為に生活の全てを捧げるのも不健全だろ。結果を残すためのトレーニングや、試合の最中に大きな怪我をしてその後の人生に悪影響を及ぼすのだって、不健全だ。陸上競技や球技はまだマシな方だ。格闘技は文字通り試合で死ぬこともある。クスリを使わず、ひたすら身体を鍛え抜いた挙句に怪我や事故でくたばることと、クスリを使って体にダメージを受けること、それらは何が違う?」
「いや……だって」
 サマンサのなかには、その二つを比較したとき明確に「違う」という結論がある。しかし、じゃあ何がどう違うのか、を問われても、上手く言葉にできない。言いくるめられたような、言葉で上手くやりこめられたような感じが、サマンサを激しく苛立たせた。

「じゃあアンタは、ドーピングしても良いっていうの? やりすぎなトレーニングや試合中の事故のリスクと、不正扱いされてるクスリの使用は一緒だって? そんなのおかしいじゃん。それならどうして、最初から薬物検査なんてルールがあるの?」
 受け取ったハンドタオルを握りしめながら、サマンサは投げつけるように疑問をぶつける。アンダーグラウンドの大会運営などという仕事をしている割に、随分と育ちの良い価値観を持ってるなと、アドはどうでもいい部分で関心してしまう。人それぞれ何かしら事情があるんだろうと勝手に納得したうえで、彼女の疑問に答えた。

「ビジネスだからさ。興行としての質を上げるために、競技とは関係ない外付けのルールが設定されている。ドーピングってのは金がかかるからな。できるかどうかは別として、資本家が金にモノをいわせてゴリラを手懐けてボクシングさせたら興覚めだろ。最初の一回はウケるだろうが、試合が成り立たねェし、誰も観やしねェ。そういうのを防ぐためのルールであって、選手保護だのなんだのってのは、完全にただの建前だ」
 あまりに現実的でドライな説明に、サマンサは思わず閉口する。
 反論したいが、何をどう反論したら良いか分からず、困った表情でまた涙を浮かべる。

「泣くなっての。別にオマエを言い負かして良い気になりてェワケじゃねェンだから。スポーツが健全だ、とか、ドーピングは卑怯だって頭ごなしに否定しちまう世間一般の価値観が、実はどンだけザルなのかってのを指摘したかっただけだ。オマエの感覚は、何も間違ってねェ。オレだってドーピングだの八百長だのはクソだと思ってる。けど、それがいついかなる時であろうと悪だ、みたいに妄信的になりたくねェんだよ」

 半ばサマンサを宥めるための言葉であることは自覚しつつ、アドは穏やかな口調で彼女を諭す。とはいえ、口にした言葉は嘘ではない。いわゆる不正行為の全てを、アドは心の底から憎んでいる。特に、自分の知らない間に、勝手な事情でルールを捻じ曲げ、なんでもアリ・・・・・・のような状況にされてしまうことなどは。

「スポーツに命懸けてるって意味じゃ、薬物未使用者ナチュラル薬物使用者ユーザーも根っこは同じさ。ま、そうじゃねェバカもいるにはいるが。上手いこと棲み分けして、互いに共存できりゃそれが一番良いンだろうが、世界はそれを許しちゃくれねェ。だがとりあえず、目先のことしか考えてねェアホどもが、クソみてェな自己都合で真面目にやってる連中を引っ掻き回そうとしてやがるってことは分かった。だから、」
 サマンサの手からハンドタオルを受け取り、涙で濡れた彼女の頬を拭う。

「このオレが、徹底的に邪魔してやンよ」

 そう嘯くアドの顔には、狂気を覗かせる笑みが浮かんでいた。

                                   続く
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