時空を超えた絆

らび

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世界を超えた日

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「はぁ~疲れたぁ・・・やっと一区切りついたわぁ・・・ちょい休憩~なんか面白いアプリないかなー」

 ゲームな気分ちゃうしー、乙女ゲーとかもめんどいモードやしなー・・・小説読むのも目疲れてるしw

 ん?なになに?
「異世界再建アプリ???なんじゃこりゃ?
 とりあえずダウンロードっと」
「えーと?キャラクター設定して、異世界の様々な危機を助けたり、個々のサポートをするお助けゲームぅ??」

 なるほど、いろんな世界全体を救うモードと、キャラクター毎に設定があって、その問題を解決したり、キャラクターを導いていくんかー

「とりあえずキャラ設定して短期で終わりそうなキャラのお助けモードやってみよかな」


「おっ!リアルやし映像も綺麗やん!これにしよ!」

 この時選んだ世界で自分の人生が180度変わるとは思ってもみんかった・・・



私の名前は井坂響(いさか ひびき)
関西在住のアラフォーに片足つっこみかけの在宅ワークをする独り身。
あの日、締切が近い仕事がひと段落したから気分転換に面白そうなゲームか暇つぶしのアプリを探してたんやけど、まさかそれが副業になるとは・・・



「よし!ダウンロード完了~♪でー?自分の設定を終えたら世界を選択して、お助けするキャラを選んで解決!やな。」

最初の世界はファンタジーにありがちな魔法が存在し、中世チックな感じ。
色々な種族が存在し、その中の1つファリナ獣王国が舞台。っと
キャラクターは・・・狼獣人のこの子かな!
名前はー・・・は?名無し?孤児なのか・・・
じゃああんたの名前はヴァル!

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

俺は名無しの孤児だった
両親は魔獣に殺されたらしいが覚えてない。
孤児院に居たが俺の姿が醜いらしく他の奴らに遠巻きにされたり、ケンカをふっかけられたりするし、院長達は俺を腫れ物扱いしやがる!
あんな目で見られるのが嫌で馴染めず逃げた。

この世界は細見で色白で髪が金に近いほど美しいとされてる。
俺はその真逆だ。黒目、黒髪な上に肌が褐色。しかも少し鍛えるだけですぐ筋肉に変わっちまう・・・こんな醜男なもんだから今は森の浅い所で弱い魔獣を狩ってクズ魔石を打って日銭を稼いでる。
冒険者ギルドに加入するには15歳からしか無理だからだ。
毎日生きるのに必死で孤独だ。
獣人は〝つがい”に出会うと最高に幸せだってギルドで他の獣人が言ってるのを聞いた。
俺にもいつか見つかるかな・・・

♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

へぇー中々波瀾万丈な人生設定なんやなー
で?ヴァルくんの何手伝うんやー?

なるほど!設定したキャラの性別で変わるんやな!あたしは女の子設定にしたから、つがいの子を見つける手助けかー。
ちなみに男の子設定やと?・・・なるほど!親友コースか!
一週間くらいゲームを進めていたある日、ヴァルが怪我をした。
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

今日はちと無理し過ぎたな・・・やばいっ傷が開いてきやがった!    バタッ

クソッ!身体が動かねぇっ!


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

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