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Episode3:You are my special
3-11 目指せ月9枠
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だけど当然、そんな簡単に通る話ではない。
才造のお父さんがなおも声を震わせながら、自分の息子に詰め寄った。
「そんなことっ……世間からどういう目で見られるか……お前たちだけの問題じゃない。家族まで変な目で見られることになるんだぞ!?」
「そうよ~。私、学校で何て言われるか分かったもんじゃないわよ。『晴香の兄貴って、なんか二人と結婚したらしいぞ。しかもそのうち一人は男だって』とか、そんな噂立ったらどうしてくれるのよ。死にたいわ」
と、晴香ちゃんも顔をしかめている。だけど、才造は少し申し訳なさそうにしながら、それでも動じなかった。
「そうだな……晴香や母さんにも迷惑かけるし、父さんと兄貴の商売にも影響が出るかもしれない。でもせめて、晴香が高校出るまでは待つから」
「そういう問題~!?」
「それで済むと思うのか!? それに問題は他にもいくらでもあるぞ! 子供はどうするんだ!! まさか、莉子ちゃんが二人の子供をそれぞれ生むとでも言うのか!?」
一瞬、あたしと才造は顔を見合わせた。
「累くんは……以前、自分の子供は欲しくないと言っていました。でもそれももう一度話し合って、もしやっぱり気が変わっているようなら、私はさいぞーさんの子も、累くんの子も生むつもりです」
あたしはそう答え、才造も頷く。
「何をバカなことを……そんなもの、どちらの子なのか分かったものじゃないだろうが! 才造、お前の子じゃない子供を莉子ちゃんが生んでもいいのか!!?」
「別にいい。莉子が生んだ大崎の子供なら、俺もちゃんと愛情を持って育てる」
「なっ……! そんなもの……そんな環境、子供の発育にいい影響を与えるわけがないだろう……!」
「まぁ、普通の環境でないのは否定できないけど……でも、それでもちゃんと愛情を持って接してれば、毒親とか、親がいないよりは多少マシ……だと思う」
「才造、よく考えろ! 口では何とでも言える。今はそう思っていても、いざそうなった時にやっぱりダメでした、では遅いんだぞ!?」
「分かってる。だからこれまでずっと迷ってた。考えて、考え抜いて、その上でそうしたいと思った」
「ちょっ……才造、父さんと母さんの気持ちも考えろよ。誰の子か分からないような子を、父さんと母さんに孫って呼ばせることになるんだぞ?」
気弱であまり主張することのない才造のお兄さんも、さすがに両親に同情したらしく、口を添えてきた。
「父さんや母さんにも同じようにしろと強制はしない。もし自分の孫だって確証が欲しいならDNA鑑定もする……俺はどっちでもいいけど」
「才造……!!!」
「父さんや母さんが思ってるような親孝行ができなくて申し訳ないと思ってる」
話せば話すほど、才造は落ち着いて行くように見えた。でも、才造のお母さんはもはや泣いている。お父さんがしびれを切らしたように、あたしの父を睨みつけた。
「神尾くん、君らも何とか言ったらどうなんだ!! おたくのお嬢さん、とんでもないことを言い出してるんだぞ!! 君らは何とも思わないのか!!!?」
父の方を向くと、座ったまま口をへの字に曲げ、腕組みをしながら天井を見上げていた。しばらく考えるような素振りを見せた後、ゆっくりと前を向いた。
その視線があたしと才造に向く。
「……よーーーーーく考えたんだな?」
「「はい」」
才造と声が揃った。
「そんだら好きにしろ」
「神尾!!!」
父は、怒りに震える才造のお父さんの方へ体を向け、座布団を外して正座で座り直した。
「草田センパイ……うちの子供らってよぉ、『畑の真ん中にクラブを作って、その隣にショッピングモールを誘致する』とか言い出す長男だの、『銀座に山を買う』っつって東京に出てった次女だの、『働きたくないから養ってくれる女の人を探す』とか言う次男だの、『高校出たらすぐNASAに入って宇宙に行く』っつってる三女だの、そんなバカばっかりなんすよ。そん中で、この長女がいっちばん現実的で、街に出てもコツコツ真面目に働いて……これまで俺らを困らせたり、驚かすことなんてなかったんす。その莉子がまさかこんなブッ飛んだこと言い出すなんてよぉ……俺も今、なまらビックリしてんすよ」
と言いながら最後、父はナハハと笑った。兄とよく似た笑い方で。
「でも俺ぁ、子供らが自分で決めたことには口を出さねぇ。したいようにすりゃいい。ただ、自分で決めたことには全部自分で責任を持てとはずっと言い聞かせてきたんす」
「しかし……! 三人で家庭を作るなんて、そんなもの上手く行くわけがないだろう!」
「上手く行かなかくて『やっぱやめときゃ良かった』って後悔すんのと、最初から諦めて『やっぱあの時諦めなきゃ良かった』って後悔すんのと、どっちがいいんすかねぇ」
才造のお父さんが、一瞬グッと言葉を詰まらせた。
「もし失敗したら、そん時また自分らで考えりゃいい。コイツらの人生だ。自分で決めたことの尻拭いは自分でさせるんすよ。もういい大人だし……俺もあんまりモノを知らねぇけどよ、そんでも教えられることは全部教えてきたつもりだ」
あたしはポカーンと父の顔を見た。その父が、またあたしの方へ顔を向けた。
「ただな、莉子。さいぞーもだ。これだけは言っとく。さっき話に出てたように、もし子供が生まれたとして……その子供を不幸にすることだけは、俺ぁ絶対に許さねェぞ。万が一そんなことがあったら、二人とも――いや三人ともブン殴るからな」
父にそう言われて、あたしは母の方をチラッと見た。すると、母はしかめっ面をしたり、考える人になってみたり、天を仰いだり、表情をくるくるさせた。挙げ句、最後は父と同じように、腕組みをして大きくうんと頷いた。
「一言一句違わず、夫に同意!!!!!」
やっぱり肝っ玉母ちゃんだ。昔、兄や妹たちがヤンチャをしても狼狽えず、叱りながらも最後まで自分の子たちを信じていた母の顔だった。
蓮人と楼愛は、引き合いに出されてバカ呼ばわりされたことだけが不満らしく、父にブーブー抗議している。
あたしは思わず目に熱いものが込み上げてしまった。
「何を……親が親なら子も子ということか!! 君らの言っていることはただの理想論だ!! もう話にならん! この縁談はなかったことにさせてもらう!!! 才造、帰るぞ!!」
「あのー、お取り込み中申し訳ないんすけど」
才造のお父さんが怒りに震える横から、呑気な口調でそう言い出したのは、トウキビ野郎――いや、兄の頼人だった。
「莉子ぉ。ここもだいぶ修羅場だけどな、もういっこ問題起こってんぞ」
「何、おニィ!?」
「今、累から俺にSINEが来てよ。アイツ、予定を前倒しして今日もう東京に発つってよ」
「はいィィ!!!!!???」
「原文ママで読むぞ。『僕らの事情、お聞き及びのことと思います。莉子ちゃんとさいぞーさんの顔を見ると別れ難くなってしまうので、会わずに今日、これから午後の便で東京に発ちます。申し訳ないと、お二人に頼人さんからお伝えいただけるでしょうか。かけがえのない時間をありがとうございました。どうかお二人でお幸せにと、そうお伝え下さい。頼人さんのご活躍も、陰ながらお祈り申し上げます』だとさ。なんかさぁ、アレだ。トレンディドラマのテンプレートみたいだな」
「えーっ、ホント!? ひとり黙って空港から飛び立つ累ちゃんって、それだけで映えそう~♡ リコ姉、さいぞーちゃん、早く追いかけないと~!!」
「月9で高視聴率確定……」
兄と楼愛と蓮人がそんなことを言って勝手に盛り上がっている。あたしは顔からサッと温度が引いた気がした。
「ウソでしょ……今日、えっ? 何時の便!?」
「そこまで書いてねぇわ。一応返信してみる? 応えてくれるか知らんけど」
才造が立ち上がり、あたしの腕をガシッと掴んだ。そして自分の両親に向かって言い放った。
「すまないけど、行かなきゃいけなくなった。この話はまた改めさせてくれ。その上でもし分かってもらえないようなら……親子の縁を切るって言われても仕方な……」
「さいぞー、それはダメ!! 累くんだってそんなの許さない!!!」
あたしは反射的にそう叫んだ。
「……うん。ごめん、今のはナシ。父さんと母さんと、兄貴と晴香にも……必ず納得してもらうようにまた説明するから。何度でも」
「待て、才造!!!」
バタバタとその場を離れようとすると、兄がちょいちょいとあたしと才造を呼び止めた。
「あっ、あとなー言い忘れてたけど、累ってやっぱだいぶいいとこのお坊ちゃんだぜ。大手の卸問屋の家系で、今は累の叔父さんって人が社長やってる。でも経営がちょっと危ないらしいな。ほんで、製菓メーカーの社長令嬢との縁談が進んでるっつー話だ」
「何それ、何時代の話!? ってゆーかおニィ、そんな話どこから……」
「このコミュ力のおかげで、色んな情報網があんのよねぇ」
兄のこの呑気な笑顔が、今はいっそ頼もしい。
「頼人さん、すんませんけどこの場、あと頼めますか」
「おう、任しとけィ。早よ行け」
そうしてあたしは才造に手を引かれて車に駆け込み、空港まで飛ばした。
才造のお父さんがなおも声を震わせながら、自分の息子に詰め寄った。
「そんなことっ……世間からどういう目で見られるか……お前たちだけの問題じゃない。家族まで変な目で見られることになるんだぞ!?」
「そうよ~。私、学校で何て言われるか分かったもんじゃないわよ。『晴香の兄貴って、なんか二人と結婚したらしいぞ。しかもそのうち一人は男だって』とか、そんな噂立ったらどうしてくれるのよ。死にたいわ」
と、晴香ちゃんも顔をしかめている。だけど、才造は少し申し訳なさそうにしながら、それでも動じなかった。
「そうだな……晴香や母さんにも迷惑かけるし、父さんと兄貴の商売にも影響が出るかもしれない。でもせめて、晴香が高校出るまでは待つから」
「そういう問題~!?」
「それで済むと思うのか!? それに問題は他にもいくらでもあるぞ! 子供はどうするんだ!! まさか、莉子ちゃんが二人の子供をそれぞれ生むとでも言うのか!?」
一瞬、あたしと才造は顔を見合わせた。
「累くんは……以前、自分の子供は欲しくないと言っていました。でもそれももう一度話し合って、もしやっぱり気が変わっているようなら、私はさいぞーさんの子も、累くんの子も生むつもりです」
あたしはそう答え、才造も頷く。
「何をバカなことを……そんなもの、どちらの子なのか分かったものじゃないだろうが! 才造、お前の子じゃない子供を莉子ちゃんが生んでもいいのか!!?」
「別にいい。莉子が生んだ大崎の子供なら、俺もちゃんと愛情を持って育てる」
「なっ……! そんなもの……そんな環境、子供の発育にいい影響を与えるわけがないだろう……!」
「まぁ、普通の環境でないのは否定できないけど……でも、それでもちゃんと愛情を持って接してれば、毒親とか、親がいないよりは多少マシ……だと思う」
「才造、よく考えろ! 口では何とでも言える。今はそう思っていても、いざそうなった時にやっぱりダメでした、では遅いんだぞ!?」
「分かってる。だからこれまでずっと迷ってた。考えて、考え抜いて、その上でそうしたいと思った」
「ちょっ……才造、父さんと母さんの気持ちも考えろよ。誰の子か分からないような子を、父さんと母さんに孫って呼ばせることになるんだぞ?」
気弱であまり主張することのない才造のお兄さんも、さすがに両親に同情したらしく、口を添えてきた。
「父さんや母さんにも同じようにしろと強制はしない。もし自分の孫だって確証が欲しいならDNA鑑定もする……俺はどっちでもいいけど」
「才造……!!!」
「父さんや母さんが思ってるような親孝行ができなくて申し訳ないと思ってる」
話せば話すほど、才造は落ち着いて行くように見えた。でも、才造のお母さんはもはや泣いている。お父さんがしびれを切らしたように、あたしの父を睨みつけた。
「神尾くん、君らも何とか言ったらどうなんだ!! おたくのお嬢さん、とんでもないことを言い出してるんだぞ!! 君らは何とも思わないのか!!!?」
父の方を向くと、座ったまま口をへの字に曲げ、腕組みをしながら天井を見上げていた。しばらく考えるような素振りを見せた後、ゆっくりと前を向いた。
その視線があたしと才造に向く。
「……よーーーーーく考えたんだな?」
「「はい」」
才造と声が揃った。
「そんだら好きにしろ」
「神尾!!!」
父は、怒りに震える才造のお父さんの方へ体を向け、座布団を外して正座で座り直した。
「草田センパイ……うちの子供らってよぉ、『畑の真ん中にクラブを作って、その隣にショッピングモールを誘致する』とか言い出す長男だの、『銀座に山を買う』っつって東京に出てった次女だの、『働きたくないから養ってくれる女の人を探す』とか言う次男だの、『高校出たらすぐNASAに入って宇宙に行く』っつってる三女だの、そんなバカばっかりなんすよ。そん中で、この長女がいっちばん現実的で、街に出てもコツコツ真面目に働いて……これまで俺らを困らせたり、驚かすことなんてなかったんす。その莉子がまさかこんなブッ飛んだこと言い出すなんてよぉ……俺も今、なまらビックリしてんすよ」
と言いながら最後、父はナハハと笑った。兄とよく似た笑い方で。
「でも俺ぁ、子供らが自分で決めたことには口を出さねぇ。したいようにすりゃいい。ただ、自分で決めたことには全部自分で責任を持てとはずっと言い聞かせてきたんす」
「しかし……! 三人で家庭を作るなんて、そんなもの上手く行くわけがないだろう!」
「上手く行かなかくて『やっぱやめときゃ良かった』って後悔すんのと、最初から諦めて『やっぱあの時諦めなきゃ良かった』って後悔すんのと、どっちがいいんすかねぇ」
才造のお父さんが、一瞬グッと言葉を詰まらせた。
「もし失敗したら、そん時また自分らで考えりゃいい。コイツらの人生だ。自分で決めたことの尻拭いは自分でさせるんすよ。もういい大人だし……俺もあんまりモノを知らねぇけどよ、そんでも教えられることは全部教えてきたつもりだ」
あたしはポカーンと父の顔を見た。その父が、またあたしの方へ顔を向けた。
「ただな、莉子。さいぞーもだ。これだけは言っとく。さっき話に出てたように、もし子供が生まれたとして……その子供を不幸にすることだけは、俺ぁ絶対に許さねェぞ。万が一そんなことがあったら、二人とも――いや三人ともブン殴るからな」
父にそう言われて、あたしは母の方をチラッと見た。すると、母はしかめっ面をしたり、考える人になってみたり、天を仰いだり、表情をくるくるさせた。挙げ句、最後は父と同じように、腕組みをして大きくうんと頷いた。
「一言一句違わず、夫に同意!!!!!」
やっぱり肝っ玉母ちゃんだ。昔、兄や妹たちがヤンチャをしても狼狽えず、叱りながらも最後まで自分の子たちを信じていた母の顔だった。
蓮人と楼愛は、引き合いに出されてバカ呼ばわりされたことだけが不満らしく、父にブーブー抗議している。
あたしは思わず目に熱いものが込み上げてしまった。
「何を……親が親なら子も子ということか!! 君らの言っていることはただの理想論だ!! もう話にならん! この縁談はなかったことにさせてもらう!!! 才造、帰るぞ!!」
「あのー、お取り込み中申し訳ないんすけど」
才造のお父さんが怒りに震える横から、呑気な口調でそう言い出したのは、トウキビ野郎――いや、兄の頼人だった。
「莉子ぉ。ここもだいぶ修羅場だけどな、もういっこ問題起こってんぞ」
「何、おニィ!?」
「今、累から俺にSINEが来てよ。アイツ、予定を前倒しして今日もう東京に発つってよ」
「はいィィ!!!!!???」
「原文ママで読むぞ。『僕らの事情、お聞き及びのことと思います。莉子ちゃんとさいぞーさんの顔を見ると別れ難くなってしまうので、会わずに今日、これから午後の便で東京に発ちます。申し訳ないと、お二人に頼人さんからお伝えいただけるでしょうか。かけがえのない時間をありがとうございました。どうかお二人でお幸せにと、そうお伝え下さい。頼人さんのご活躍も、陰ながらお祈り申し上げます』だとさ。なんかさぁ、アレだ。トレンディドラマのテンプレートみたいだな」
「えーっ、ホント!? ひとり黙って空港から飛び立つ累ちゃんって、それだけで映えそう~♡ リコ姉、さいぞーちゃん、早く追いかけないと~!!」
「月9で高視聴率確定……」
兄と楼愛と蓮人がそんなことを言って勝手に盛り上がっている。あたしは顔からサッと温度が引いた気がした。
「ウソでしょ……今日、えっ? 何時の便!?」
「そこまで書いてねぇわ。一応返信してみる? 応えてくれるか知らんけど」
才造が立ち上がり、あたしの腕をガシッと掴んだ。そして自分の両親に向かって言い放った。
「すまないけど、行かなきゃいけなくなった。この話はまた改めさせてくれ。その上でもし分かってもらえないようなら……親子の縁を切るって言われても仕方な……」
「さいぞー、それはダメ!! 累くんだってそんなの許さない!!!」
あたしは反射的にそう叫んだ。
「……うん。ごめん、今のはナシ。父さんと母さんと、兄貴と晴香にも……必ず納得してもらうようにまた説明するから。何度でも」
「待て、才造!!!」
バタバタとその場を離れようとすると、兄がちょいちょいとあたしと才造を呼び止めた。
「あっ、あとなー言い忘れてたけど、累ってやっぱだいぶいいとこのお坊ちゃんだぜ。大手の卸問屋の家系で、今は累の叔父さんって人が社長やってる。でも経営がちょっと危ないらしいな。ほんで、製菓メーカーの社長令嬢との縁談が進んでるっつー話だ」
「何それ、何時代の話!? ってゆーかおニィ、そんな話どこから……」
「このコミュ力のおかげで、色んな情報網があんのよねぇ」
兄のこの呑気な笑顔が、今はいっそ頼もしい。
「頼人さん、すんませんけどこの場、あと頼めますか」
「おう、任しとけィ。早よ行け」
そうしてあたしは才造に手を引かれて車に駆け込み、空港まで飛ばした。
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