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第一章
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「み、見ないでくださいませ、セオノア様……」
いつの間にかセオノアは体を起こし、ルエラの足が閉じないようにその間に体を移動していた。そのせいで、ルエラの潤んだ秘所が彼の目に晒されて……。
「初めてだから、こうやってちゃんと見てから準備しないと駄目なんだよ?」
「……そうなの、ですか?」
恥ずかしさに顔を覆い、その指の間からほんの少しだけセオノアの顔を窺うルエラ。
「初めては痛いって、聞いたことがあるよね」
ルエラはこくんと頷く。それは、先に結婚した親戚からこっそりと聞かされた事があった。
「でもそれはね、準備が足りないからなんだ。だから、ちょっとだけ魔法の薬を使うけど、いいかな?」
「セオノア様がそう言うのでしたら、お任せいたします」
ルエラがそう答えると、セオノアはにっこりと微笑み小瓶を取り出した。蓋を開けて、その中身を手に受け止める。
「いっぱい気持ちよくなってね、ルエラ」
とろりと、何かがルエラの秘所に垂れ落ちて来た。続いてセオノアの指がそれを掬い上げて、ゆっくりと入ってくる。
押し開かれるような痛みを感じたのは、ほんの少しの間だけ。
しらばくすると、ほわっと暖かさを感じ、次の瞬間に火が灯ったように熱くなった。
「あぁっ!」
セオノアの指がとろりとした魔法薬を伴ってルエラの中をぐちゅぐちゅと掻き回す。
「あっ……っ、あつ、くて……頭が溶けてしまいそう……」
「痛くはない?」
ルエラは、がくがくと何度も頷く。すると指は一本、また一本と増え、ルエラが気持ち良いと感じるところを探るようにバラバラに中で動く。
「だめ、だめです……もうっ」
縋るような声を上げるルエラ。セオノアは少しも手を緩めず、嬉しそうにその声を聞いていた。
「ああ、ルエラのこんな声が聞けるなんて……本当に嬉しいよ」
言いながらセオノアはルエラの反応を確かめ、着実に彼女を追い詰めていく。
せわしなく息をしながら、ルエラは快楽が波のように全身を満たし、引き、また満たすのを受け止めていた。その波は段々と強くなり、ルエラを押し流そうとする。
「あっ、待って、待ってくださいセオノア様……、駄目、なんだかおかし、いっ……」
うまく息が出来ない。ルエラは必死に首を振る。
やめて欲しいわけではないけど、どうして良いか分からない。
何かが溢れてしまいそうで。
「これだけ解れたら大丈夫かな」
何が大丈夫なのかセオノアに問い返そうとした瞬間、指がずるりと抜け、変わりに一層熱い何かが蜜口に触れた。
「ーーーーーっ!」
ぐっ、と指とは比べ物にならない質量が入って来た瞬間に、声にならない声がルエラの口から溢れた。その瞳からほろりと涙が一筋落ちる。
「ふ、ぁ……っ!」
中で熱い塊が動くたびに頭が灼きつく。薬のせいなのか、痛いと聞いていたのに、どこもかしこも気持ちがいい。
目の前でパチパチと火花が散る錯覚にルエラは大きく背を反らせた。
びくびくと体を震わせながら、声を上げる。
「だめ、溢れ、るっ!……あぁっ!」
「大丈夫だよルエラ、もっともっと溢れていいから」
ルエラが痛がる様子がない事に安心したのか、遠慮なくセオノアは何度もルエラの奥まで穿つ。
性急なその動きにルエラはただ翻弄され、甘い声を上げ続けるばかり。
ルエラは、自分の体にそんな感覚が眠っていた事が不思議でならなかった。快楽が指先まで詰まっていて、少しでも動くとすぐに溢れてしまう。
それが達すると言う事だとわからないまま、何度も脳裏を白く灼き切り、ルエラはセオノアの手に縋った。
指と指を絡め、ぎゅうっと握りしめる。
「ルエラ、もう何処にも……」
遠くでセオノアの切ない声がする。
そうしてルエラは、彼の体温を最奥で受け止めると同時に、大きな快楽の波にとぷんと飲み込まれた。
いつの間にかセオノアは体を起こし、ルエラの足が閉じないようにその間に体を移動していた。そのせいで、ルエラの潤んだ秘所が彼の目に晒されて……。
「初めてだから、こうやってちゃんと見てから準備しないと駄目なんだよ?」
「……そうなの、ですか?」
恥ずかしさに顔を覆い、その指の間からほんの少しだけセオノアの顔を窺うルエラ。
「初めては痛いって、聞いたことがあるよね」
ルエラはこくんと頷く。それは、先に結婚した親戚からこっそりと聞かされた事があった。
「でもそれはね、準備が足りないからなんだ。だから、ちょっとだけ魔法の薬を使うけど、いいかな?」
「セオノア様がそう言うのでしたら、お任せいたします」
ルエラがそう答えると、セオノアはにっこりと微笑み小瓶を取り出した。蓋を開けて、その中身を手に受け止める。
「いっぱい気持ちよくなってね、ルエラ」
とろりと、何かがルエラの秘所に垂れ落ちて来た。続いてセオノアの指がそれを掬い上げて、ゆっくりと入ってくる。
押し開かれるような痛みを感じたのは、ほんの少しの間だけ。
しらばくすると、ほわっと暖かさを感じ、次の瞬間に火が灯ったように熱くなった。
「あぁっ!」
セオノアの指がとろりとした魔法薬を伴ってルエラの中をぐちゅぐちゅと掻き回す。
「あっ……っ、あつ、くて……頭が溶けてしまいそう……」
「痛くはない?」
ルエラは、がくがくと何度も頷く。すると指は一本、また一本と増え、ルエラが気持ち良いと感じるところを探るようにバラバラに中で動く。
「だめ、だめです……もうっ」
縋るような声を上げるルエラ。セオノアは少しも手を緩めず、嬉しそうにその声を聞いていた。
「ああ、ルエラのこんな声が聞けるなんて……本当に嬉しいよ」
言いながらセオノアはルエラの反応を確かめ、着実に彼女を追い詰めていく。
せわしなく息をしながら、ルエラは快楽が波のように全身を満たし、引き、また満たすのを受け止めていた。その波は段々と強くなり、ルエラを押し流そうとする。
「あっ、待って、待ってくださいセオノア様……、駄目、なんだかおかし、いっ……」
うまく息が出来ない。ルエラは必死に首を振る。
やめて欲しいわけではないけど、どうして良いか分からない。
何かが溢れてしまいそうで。
「これだけ解れたら大丈夫かな」
何が大丈夫なのかセオノアに問い返そうとした瞬間、指がずるりと抜け、変わりに一層熱い何かが蜜口に触れた。
「ーーーーーっ!」
ぐっ、と指とは比べ物にならない質量が入って来た瞬間に、声にならない声がルエラの口から溢れた。その瞳からほろりと涙が一筋落ちる。
「ふ、ぁ……っ!」
中で熱い塊が動くたびに頭が灼きつく。薬のせいなのか、痛いと聞いていたのに、どこもかしこも気持ちがいい。
目の前でパチパチと火花が散る錯覚にルエラは大きく背を反らせた。
びくびくと体を震わせながら、声を上げる。
「だめ、溢れ、るっ!……あぁっ!」
「大丈夫だよルエラ、もっともっと溢れていいから」
ルエラが痛がる様子がない事に安心したのか、遠慮なくセオノアは何度もルエラの奥まで穿つ。
性急なその動きにルエラはただ翻弄され、甘い声を上げ続けるばかり。
ルエラは、自分の体にそんな感覚が眠っていた事が不思議でならなかった。快楽が指先まで詰まっていて、少しでも動くとすぐに溢れてしまう。
それが達すると言う事だとわからないまま、何度も脳裏を白く灼き切り、ルエラはセオノアの手に縋った。
指と指を絡め、ぎゅうっと握りしめる。
「ルエラ、もう何処にも……」
遠くでセオノアの切ない声がする。
そうしてルエラは、彼の体温を最奥で受け止めると同時に、大きな快楽の波にとぷんと飲み込まれた。
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