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ライバル3
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「やっぱり仕事の後のビールは美味いねっ!」
尾崎がビールを一気に飲み込む。
「あははっ、そうですね?」
「ここは、料理とか何頼んでも美味しいからじゃんじゃん頼んでよ?」
「はい。」
メニューを渡されるとパラパラめくる。
どれも美味しそうで迷っていると隣に居た藤崎も覗き込んできた。
二人でメニューをみながら、話していると不意に尾崎が聞いてきた。
「で?研修どうだったんだよ?」
「えっ?研修?色々勉強になりましたよ?」
美咲が不思議そうな顔をしながら尾崎にいった。
「違うよ~、いい出合い無かったの?」
「いやいや、あるわけ無いじゃないですか!?」
「ほんとに?お父さんは、美咲の事が可愛くて可愛くて仕方ないんだよ?誰かと付き合う時は先に俺が面接するからちゃんと紹介するんだぞ?」
「えっ、お父さんって?それに、何ですか面接って!」
「当たり前だろっ!大事な娘なんだから俺等の許可無く付き合ったら駄目だからなっ!?」
「俺等・・・・?それって、他にも居るってことですか?」
「勿論!」
そんな尾崎と美咲の会話を聞いていた藤崎が身を乗り出した。
「尾崎さん、じゃ俺の事面接してくださいよ!?」
尾崎はニヤニヤしながら二人の顔を見た。
「なになに?二人ってそういう関係?」
「ちょっ、何言ってるんですか!藤崎さんっ?」
「そんなに全力で否定されると傷付くなぁ~?」
「あ、ごめんなさい・・。」
「うーん、まぁ藤崎ちゃんなら美咲の事任せても良いかなぁ?」
「ホントですかっ?ありがとうございます、尾崎さん!!」
「いやいや、本人置いてけぼりだから!!」
そんな事をワイワイしていると、残りのメンバーもやってきた。
全員揃うと、改めて乾杯した。
美咲は、とりあえず話の矛先が変わった事に深いため息をついた。
隣では藤崎がクスクス笑っていた。
「如月さん?尾崎お父さんからオッケー出たけど?」
「もぅ、藤崎さんまで・・。からかわないで下さいっ!!」
「俺はからかってるつもりは無いけど?」
「えっ?」
「ほんと、本気だから。」
「藤崎・・さん?」
美咲の頬に手を伸ばそうとした瞬間、
「はーい、そこまで!!お触りは駄目だからね?」
どこから見ていたのか、尾崎が割って入った。
「えー?さっき良いって言ったじゃないですか?」
「うん、まぁ候補として良いよって事だから?簡単に可愛いうちの美咲を出すわけにはいかないな?」
「マジですか?厳しいなぁ!」
「当たり前だろ?簡単にはあげないから!」
尾崎は美咲の肩を抱いて自分の方に引き寄せた。
「もう!勝手に話進めないで!?」
笑いながら尾崎を見つめた。
美咲にとって、こういう賑やかな場所は少し緊張していた。あまり、そういう機会が無かったし自分の周りに居るのはもっと落ち着いた人ばかりだったからだ。
でも、嫌いではなかった。ただ、解散後に一人になった時の寂しさは大きかった。
尾崎がビールを一気に飲み込む。
「あははっ、そうですね?」
「ここは、料理とか何頼んでも美味しいからじゃんじゃん頼んでよ?」
「はい。」
メニューを渡されるとパラパラめくる。
どれも美味しそうで迷っていると隣に居た藤崎も覗き込んできた。
二人でメニューをみながら、話していると不意に尾崎が聞いてきた。
「で?研修どうだったんだよ?」
「えっ?研修?色々勉強になりましたよ?」
美咲が不思議そうな顔をしながら尾崎にいった。
「違うよ~、いい出合い無かったの?」
「いやいや、あるわけ無いじゃないですか!?」
「ほんとに?お父さんは、美咲の事が可愛くて可愛くて仕方ないんだよ?誰かと付き合う時は先に俺が面接するからちゃんと紹介するんだぞ?」
「えっ、お父さんって?それに、何ですか面接って!」
「当たり前だろっ!大事な娘なんだから俺等の許可無く付き合ったら駄目だからなっ!?」
「俺等・・・・?それって、他にも居るってことですか?」
「勿論!」
そんな尾崎と美咲の会話を聞いていた藤崎が身を乗り出した。
「尾崎さん、じゃ俺の事面接してくださいよ!?」
尾崎はニヤニヤしながら二人の顔を見た。
「なになに?二人ってそういう関係?」
「ちょっ、何言ってるんですか!藤崎さんっ?」
「そんなに全力で否定されると傷付くなぁ~?」
「あ、ごめんなさい・・。」
「うーん、まぁ藤崎ちゃんなら美咲の事任せても良いかなぁ?」
「ホントですかっ?ありがとうございます、尾崎さん!!」
「いやいや、本人置いてけぼりだから!!」
そんな事をワイワイしていると、残りのメンバーもやってきた。
全員揃うと、改めて乾杯した。
美咲は、とりあえず話の矛先が変わった事に深いため息をついた。
隣では藤崎がクスクス笑っていた。
「如月さん?尾崎お父さんからオッケー出たけど?」
「もぅ、藤崎さんまで・・。からかわないで下さいっ!!」
「俺はからかってるつもりは無いけど?」
「えっ?」
「ほんと、本気だから。」
「藤崎・・さん?」
美咲の頬に手を伸ばそうとした瞬間、
「はーい、そこまで!!お触りは駄目だからね?」
どこから見ていたのか、尾崎が割って入った。
「えー?さっき良いって言ったじゃないですか?」
「うん、まぁ候補として良いよって事だから?簡単に可愛いうちの美咲を出すわけにはいかないな?」
「マジですか?厳しいなぁ!」
「当たり前だろ?簡単にはあげないから!」
尾崎は美咲の肩を抱いて自分の方に引き寄せた。
「もう!勝手に話進めないで!?」
笑いながら尾崎を見つめた。
美咲にとって、こういう賑やかな場所は少し緊張していた。あまり、そういう機会が無かったし自分の周りに居るのはもっと落ち着いた人ばかりだったからだ。
でも、嫌いではなかった。ただ、解散後に一人になった時の寂しさは大きかった。
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