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研修9
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翌朝、朝食会場に行くと昨日の3人組に会った。相手はバツの悪そうな顔をしたが、美咲は気にせず挨拶をした。
「おはようございます。昨夜はごめんなさい。」
美咲の言葉を聞くと3人共安心した様に挨拶を返してくれる。
「おはよう如月さん。こちらこそ昨日はごめんね?ちょっと、軽率すぎたね?」
「いえ、大丈夫です。研修頑張りましょうね?」
「そうだね。」
3人と別れると、バイキングだった朝食から野菜ジュースとオレンジジュース・サラダを取ると空いている席に座る。
暫く経つと、背後から声を掛けられた。
「如月さん?おはよう。ここ、一緒しても良いかな?」
「藤崎さん。おはようございます。もちろんですよ!」
藤崎は美咲の向かいの席に座る。
「如月さんはそれだけなの?」
美咲の前にある、サラダとジュースを見て心配そうに言った。
「はい・・、何時もは朝は食べないんですけど。今日は少しでも食べておこうかと思って。」
「・・そうなんだ?あまり無理しないでね?」
藤崎の言葉を聞くと、美咲は可笑しそうにクスクスと笑った。
「?何かおかしい事言ったかな?」
「ごめんなさい。違うんです。本社の営業さんたちもそうなんですけど・・皆過保護だなって思って。」
「それは、同じ会社だし同じ営業だし・・。皆心配するでしょ?」
「ふふっ、そうですね!?本当の両親は居ないけど、沢山のお父さんお母さん・お兄ちゃんにお姉ちゃんが居て幸せだなと思って。」
「如月さん・・・?」
「あっ、ごめんなさい・・。気にしないで下さい。私は、お先に失礼しますね?また、研修会場で。」
「あ~、うん。また後でね?」
美咲は食器類を片すと会場を後にした。そんな、美咲の背中を切ない視線で追った。
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
2日目の午前中は座学で、車の成り立ちや歴史などの講義を受けた。
昼食を挟んで、午後からは研修施設の駐車場に集合だった。
メーカーの担当者にプロのドライバー。車は自社製のものとライバル車(競合車)が並べてあった。
最初はメーカーの人間・次にプロのドライバーからの講義を聞いた。
あらかた、説明が終わると車の性能を実体験するということで何人かが指名された。
その中には、美咲も入っていた。
(嘘でしょ?大丈夫なのかな?)
最初はデモンストレーションでプロのドライバーが車を走らせたその先で急に車体の向きが変わった。
タイヤは鳴き、白い煙が立ち上がった。それでも、車体はバランスを崩す事なく走りきった。
それを見たあとに選ばれた人間が3人車に同乗した。
いよいよ、美咲達の番だった。車に乗込むと、挨拶をした。
実際、車の加速はあっという間に100キロになっていた。
急ハンドルで向きを帰ると身体が大きく動いた。
そのまま加速をした。
デモ車から降りると、美咲はまだフワフワしているように感じて座り込んた。
「如月さん?大丈夫?ごめん、ちょっと調子に乗りすぎたかも・・。これ、タオル濡らしてきたから。」
「すみません。それに、良い体感が出来て良かったです。ありがとうございました。」
そんな事をしているうちに、あっという間に夕方になっていた。
2日目の研修も無事に終わりホッとした。
「おはようございます。昨夜はごめんなさい。」
美咲の言葉を聞くと3人共安心した様に挨拶を返してくれる。
「おはよう如月さん。こちらこそ昨日はごめんね?ちょっと、軽率すぎたね?」
「いえ、大丈夫です。研修頑張りましょうね?」
「そうだね。」
3人と別れると、バイキングだった朝食から野菜ジュースとオレンジジュース・サラダを取ると空いている席に座る。
暫く経つと、背後から声を掛けられた。
「如月さん?おはよう。ここ、一緒しても良いかな?」
「藤崎さん。おはようございます。もちろんですよ!」
藤崎は美咲の向かいの席に座る。
「如月さんはそれだけなの?」
美咲の前にある、サラダとジュースを見て心配そうに言った。
「はい・・、何時もは朝は食べないんですけど。今日は少しでも食べておこうかと思って。」
「・・そうなんだ?あまり無理しないでね?」
藤崎の言葉を聞くと、美咲は可笑しそうにクスクスと笑った。
「?何かおかしい事言ったかな?」
「ごめんなさい。違うんです。本社の営業さんたちもそうなんですけど・・皆過保護だなって思って。」
「それは、同じ会社だし同じ営業だし・・。皆心配するでしょ?」
「ふふっ、そうですね!?本当の両親は居ないけど、沢山のお父さんお母さん・お兄ちゃんにお姉ちゃんが居て幸せだなと思って。」
「如月さん・・・?」
「あっ、ごめんなさい・・。気にしないで下さい。私は、お先に失礼しますね?また、研修会場で。」
「あ~、うん。また後でね?」
美咲は食器類を片すと会場を後にした。そんな、美咲の背中を切ない視線で追った。
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
2日目の午前中は座学で、車の成り立ちや歴史などの講義を受けた。
昼食を挟んで、午後からは研修施設の駐車場に集合だった。
メーカーの担当者にプロのドライバー。車は自社製のものとライバル車(競合車)が並べてあった。
最初はメーカーの人間・次にプロのドライバーからの講義を聞いた。
あらかた、説明が終わると車の性能を実体験するということで何人かが指名された。
その中には、美咲も入っていた。
(嘘でしょ?大丈夫なのかな?)
最初はデモンストレーションでプロのドライバーが車を走らせたその先で急に車体の向きが変わった。
タイヤは鳴き、白い煙が立ち上がった。それでも、車体はバランスを崩す事なく走りきった。
それを見たあとに選ばれた人間が3人車に同乗した。
いよいよ、美咲達の番だった。車に乗込むと、挨拶をした。
実際、車の加速はあっという間に100キロになっていた。
急ハンドルで向きを帰ると身体が大きく動いた。
そのまま加速をした。
デモ車から降りると、美咲はまだフワフワしているように感じて座り込んた。
「如月さん?大丈夫?ごめん、ちょっと調子に乗りすぎたかも・・。これ、タオル濡らしてきたから。」
「すみません。それに、良い体感が出来て良かったです。ありがとうございました。」
そんな事をしているうちに、あっという間に夕方になっていた。
2日目の研修も無事に終わりホッとした。
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