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社員旅行12

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「如月さん、おいで。」

手を引かれると久堂の隣に座る。美咲の頬に手を伸ばし涙の跡を優しく拭った。

「くどう・・さ・ん。」

「うん。」

二人見つめ合うと美咲の視線が迷うように揺れた。

「だめ・・です・・」

「・・・・」

久堂は何も言わずに美咲に口づけた。

「んっ・・。」

最初は触れるだけのキスだったが、段々と深いものになっていく。
久堂の手は美咲の後頭部にまわされていて抗う事は出来なかった。
舌を絡ませ弱い所を探られる。

「あっ・・ふぁ・・。」

「如月さん、可愛いよ?もつと、感じて?」

「あぁ・・。く・どうさ・ん。」

「うん。」

首筋に顔を埋めると薄い皮膚にキスをする。

「あっ、ダメ・・です。」

「どうして?」

いつもより少し低い声で耳元で囁かれる。

「あっ・・。」

美咲は思わず久堂のシャツを握りしめる。視界が滲んで見える。

「ここ、弱いの?」

耳朶を軽く噛まれると、身体に電気が走ったようにビクリとする。

「ははっ、本当に可愛いよ?」

「くどう・・さ」

優しくベッドに押し倒される。
指を絡めて手を握る。

「あ、、、、」

首筋から胸元に降りていく。
着ていたワンピースを肩から下にずらす。
下着のホックを外すとソッと剥ぎ取られた。

「やっ・・くどう・・さん。」

「大丈夫。優しくする。」

顔をあげるともう一度キスをする。
その時、久堂の指先が胸の色付いて敏感になっている部分をはじいた。

「ああっ・やっ。」

「どうして?素直に感じて?気持ちいいでしょ?」

胸元に口づけをする。

「んっ・・。あっ。」

縋り付くように久堂の背中に腕を回した。

「うん。もっとすがりついて?俺を感じて?」

「はっ・・だめ・」

美咲の着ていたワンピースを脱がす。

「如月さん、綺麗だよ。」

「あっ・・。」

もう一度、深い口づけを何度も交わす。その間も美咲の身体を刺激し続ける。

「んっ・・く、どうさ、、」

久堂の服をギュと握る、美咲の顔を見ると涙が零れそうになっていた。久堂は、美咲の瞼に口づけると零れそうな涙を掠め取る。
指を絡めて手を握ると、美咲も握り返してくれる。
空いた手が美咲の脚を撫で、一番敏感な場所に触れる。
その瞬間美咲の身体がビクリと反応した。

「如月さん、気持ちいい?」

耳元で囁くだけでも身体が反応してしまう。

「はっ・・やっ・・。」

「どうして?こんなに気持ち良さそうなのに?如月さんの身体はどこも甘いね?」

「んっ・・。」

涙に濡れた瞳で見つめられると、久堂もゾクリとする。

「如月さん、いいかな?」

「あつ、待って・・んっ・。」

唇を塞ぐと、優しく腰を沈める。

「くっ・・。」

久堂も、苦しげな吐息をもらす。

「はっ、如月さん、大丈夫?」

「んっ・・あぁ・久堂さん。」

ユックリと揺さぶると、より一層甘い声があがる。

「ふぁ・・だめっ・おかしくなっちゃう!!」

「良いんだよ。素直に感じて?」

「やっ・・。ああ~~。」

美咲の身体の力が一気に抜ける。

「かわいい。もっと?」

「はっ・・。」

久堂は胸元に赤い印を付けながら揺さぶるのを止めなかった。

「あっ・・またっ・。」

美咲は久堂に縋り付いた。

「大丈夫。何度でもイッて良いんだよ?」

何度も何度も久堂に高められる。

「もっ、だめっ・・。これ以上は・・・。」

既に息も絶え絶えになった美咲が懇願する。

「うん。好きだよ?如月さん。」

「・・・・。あっ。また、きちゃう。助けて久堂・さん。」

「良いよ?如月さん。」

「あっ~~っつ。ふっ・・ダメっーーー。」

最後にお互いに自然と口づけを交わすと、久堂が優しくだきしめてくれる。

「如月さん?大丈夫?」

「・・はい。」

「このまま寝ちゃっても良いよ?抱きしめててあげるから。」

涙を拭うと、愛おしそうに髪を梳いた。



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