76 / 174
第76回『きりたんぽ 造船所 疾風迅雷』
しおりを挟む
YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第76回『きりたんぽ 造船所 疾風迅雷』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約37分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=fi4NDDDvQas
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「なんだかお船みたいね。」
囲炉裏の前で腰を丸めていたおじいさんがはてと顔を上げた。
「いえね、そうやってきりたんぽの並んでる姿がお船のマストみたいだなと思って。」
ああ、とおじいさんが納得するとおばあさんはころころと笑った。
こねた白いお米が棒に巻かれて炭火に向かって立てかけられている姿は確かに帆を畳んだマストに似ていた。
おじいさんとおばあさんは二人できりたんぽ作りに励んでいた。
焼きあがったきりたんぽはもう何十本も並べられてあるが、おひつにはお米がまだまだたくさん残っていた。
今夜中にこれをすべてきりたんぽにする予定だった。
「ははは。だとするとここは造船所だな。」
おじいさんはすり鉢でお米をつぶしながら、造船所という響きを気に入っている様子だった。
山間部に生まれ農作業や狩猟をやってきたおじいさんにとって、海に出るなりわいにはある種の畏敬があった。
とりわけ日本海は荒いと聞く。
「疾風迅雷にもまれても、壊れない船を作らにゃならんな。」
炭火がパチパチと燃えながら赤く輝いていた。
明日は地元の小学校で演芸会があり、それが終わった後きりたんぽ鍋がふるまわれる。
おじいさんとおばあさんはおいしそうに食べる子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、きりたんぽを作り続けていた。
~・~・~・~・~
~感想~
検索してみて、きりたんぽを作る写真を見たまんまの感想で話を考えました。
申し訳程度に海に出る船だとか燃える炭火に子どもたちの将来を託してみたりはしました。
短くてもいいやという気持ちで書きましたが、他にやりようはないかもう少し考えても良かったのかもしれません。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第76回『きりたんぽ 造船所 疾風迅雷』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約37分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=fi4NDDDvQas
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「なんだかお船みたいね。」
囲炉裏の前で腰を丸めていたおじいさんがはてと顔を上げた。
「いえね、そうやってきりたんぽの並んでる姿がお船のマストみたいだなと思って。」
ああ、とおじいさんが納得するとおばあさんはころころと笑った。
こねた白いお米が棒に巻かれて炭火に向かって立てかけられている姿は確かに帆を畳んだマストに似ていた。
おじいさんとおばあさんは二人できりたんぽ作りに励んでいた。
焼きあがったきりたんぽはもう何十本も並べられてあるが、おひつにはお米がまだまだたくさん残っていた。
今夜中にこれをすべてきりたんぽにする予定だった。
「ははは。だとするとここは造船所だな。」
おじいさんはすり鉢でお米をつぶしながら、造船所という響きを気に入っている様子だった。
山間部に生まれ農作業や狩猟をやってきたおじいさんにとって、海に出るなりわいにはある種の畏敬があった。
とりわけ日本海は荒いと聞く。
「疾風迅雷にもまれても、壊れない船を作らにゃならんな。」
炭火がパチパチと燃えながら赤く輝いていた。
明日は地元の小学校で演芸会があり、それが終わった後きりたんぽ鍋がふるまわれる。
おじいさんとおばあさんはおいしそうに食べる子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、きりたんぽを作り続けていた。
~・~・~・~・~
~感想~
検索してみて、きりたんぽを作る写真を見たまんまの感想で話を考えました。
申し訳程度に海に出る船だとか燃える炭火に子どもたちの将来を託してみたりはしました。
短くてもいいやという気持ちで書きましたが、他にやりようはないかもう少し考えても良かったのかもしれません。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる