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こんな状況なんて
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このまま落とされたら聞きたいことも聞けない…。
そう思ったら必死に首を絞めるラークさんに抵抗していた。
「は、はな…」
「ふふ、無駄だよ、しっかり絞まってるんだから。
大人しく落ちたほうが楽だよ」
絞める手を掴み、もがき苦しむ様子をブライスとユーリがただ見ていた。
それもブライスにくっつき顔を埋めるように…。
「リーネ、早く諦めて。これから私達は…」
そういうと私に見せつけるようにブライスに対し首を上げその時を待っている。
間違いない、キスだ…。
ブライスも慣れた様子でそれに応じようと顔をゆっくりとユーリの方へと近づけていく。
(見たくない…。しかも、ユーリが…なんて)
「リーネさん、君には僕がいる。だから早く二人になりたい」
「ぐっ…」
さらに力を強め、一気に落とそうとしてきた。
でも、私は…。
ガンっとラークさんの右足の足先を踏みつけた。
「い、いってぇ…」
踏みつけられ締め付ける力を抜いた瞬間を見逃さず、すぐに私はラークさんから離れ、扉へと急いだ。
さっきまで締め付けていたラークさんがこちらに来るのでは、っと思い振り向いた時、ユーリとブライスのキスシーンが私の目に飛び込んできた…。
「…あっ」
そのまま逃げれば良かったのに私はその光景を見たら足が一歩も動く事が出来なかった。
お互い目を閉じ熱いシーンが流れる…。
ふとブライスが目を開き、ユーリではなく、私の方へ視線を移してきた。
その目はさっきのユーリと同じ、勝ち誇っているように見えた。
お互いの唇が離れるとブライスはユーリを優しく抱きしめ、もう一度私の方を見てくる。
「リーネ、お前に湧かなかった感情がユーリだと湧く。
やはりあの時選んだのは間違いだったな」
ブライスの婚姻相手を選ぶアカデミーの『試験』。
数多くの受験生の中から最後まで残った私とユーリ。
でもあの時、ユーリは自ら辞退したのに、今のこの状況。
「ラーク、早くそいつを連れて行け。これからユーリと過ごすんだからな」
「はいはい。ご自由に。じゃあ、僕も好き勝手にしていいんでしょ?」
「あぁ」
「許しも出たことだし」
固まる私に近づき、目の前で立ち止まるラークさん。
私はもう何も抵抗できる状態では無かった…。
そして…
首の後ろを素早く叩き、気を失わすと私を担ぎ、部屋を出ていった。
そう思ったら必死に首を絞めるラークさんに抵抗していた。
「は、はな…」
「ふふ、無駄だよ、しっかり絞まってるんだから。
大人しく落ちたほうが楽だよ」
絞める手を掴み、もがき苦しむ様子をブライスとユーリがただ見ていた。
それもブライスにくっつき顔を埋めるように…。
「リーネ、早く諦めて。これから私達は…」
そういうと私に見せつけるようにブライスに対し首を上げその時を待っている。
間違いない、キスだ…。
ブライスも慣れた様子でそれに応じようと顔をゆっくりとユーリの方へと近づけていく。
(見たくない…。しかも、ユーリが…なんて)
「リーネさん、君には僕がいる。だから早く二人になりたい」
「ぐっ…」
さらに力を強め、一気に落とそうとしてきた。
でも、私は…。
ガンっとラークさんの右足の足先を踏みつけた。
「い、いってぇ…」
踏みつけられ締め付ける力を抜いた瞬間を見逃さず、すぐに私はラークさんから離れ、扉へと急いだ。
さっきまで締め付けていたラークさんがこちらに来るのでは、っと思い振り向いた時、ユーリとブライスのキスシーンが私の目に飛び込んできた…。
「…あっ」
そのまま逃げれば良かったのに私はその光景を見たら足が一歩も動く事が出来なかった。
お互い目を閉じ熱いシーンが流れる…。
ふとブライスが目を開き、ユーリではなく、私の方へ視線を移してきた。
その目はさっきのユーリと同じ、勝ち誇っているように見えた。
お互いの唇が離れるとブライスはユーリを優しく抱きしめ、もう一度私の方を見てくる。
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やはりあの時選んだのは間違いだったな」
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「あぁ」
「許しも出たことだし」
固まる私に近づき、目の前で立ち止まるラークさん。
私はもう何も抵抗できる状態では無かった…。
そして…
首の後ろを素早く叩き、気を失わすと私を担ぎ、部屋を出ていった。
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