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コンペティション③

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パタンッ

部屋に私とミーネ。
ちょっと気まずいなぁ…。
「マール、私を気にしてるでしょ。バレバレだよ」
「そっかぁ、気付かれていたんだね」
「分かりやすいからね、マールは。ありがとう。でも今回ダメだったとしても辞めないよ、私は。だから、マールもちゃんとやって」
「そっか。それを聞けて安心したよ。辞めるつもりかなって思ったから」

ミーネの本心を聞けてホッとした。
これからはちゃんと勝負しよう。

ー3日後ー

「それでは、各担当のコンペを行う、審査は私、ナーシャで行う」

今回は陛下じゃないんだ。まぁ、婚約者の料理だし、そこまで…って事かな?

まずは…前菜から~

デザートは食後だから、一番最後か。

私は今回小豆を潰し砂糖たっぷりに煮詰めた物をクッキーで挟んでみた、相手が子供だし、片手で食べやすいかなと思ったけど、どうかな?
ミーネは何にしたんだろ…。
んっ?
見た感じ、パンケーキだけの様な…。

では、最後はデザートだ!

私達は作った物をそれぞれ2人の前にだした。

「ほぅ、マカロンか。アリス様も好きだし、婚約者様も喜ぶかもしれんな」
「こちらはアイスですね、様々な色があり、見た目を楽しむのも有りですね、味も気になります」

フランもソフィアも子供が好きなのを選んできてる。
それに、評価も良さそうだ…。

「ん…パンケーキ、だけか?他に何かあるのか」
「いえ、それだけです」

どうしたんだろう…あれじゃあ誰でも出来るし、何か工夫があるならまだしも、ミーネ…どうしたんだろう。

「最後は、コレは…?あまり見ないな」
「そうですね…」

私のはあまり評価は良くないみたいだけど、味は良いはず!
ただ…ミーネのが気になる。考えた結果それって…何か意図があるのかな?

二人は全部を食べ、話し合ってる。
私は、自分じゃなくていいから、ミーネを選んで欲しいけど…フランやソフィアには勝てない、絶対、あれじゃあ…。

「今回はこのアイスにする。色んな味を作り提供するんだ」

ソフィアのに決まった…。
やっぱりミーネのは選ばれず…喜ぶソフィアに黙ったままのミーネ。

私達はソフィアのアイスを改良し、当日まで様々な味を作る事にした。

でも私はミーネの気持ちを知らずに…。
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