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番外編【遠堂】
主のいぬ間に
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『遠堂。俺がいない間に詩理に会うといい』
そう天清さんは言い残して温泉に行った。
新崎は天清さんを監視している。
監視している者は天清さんを追っていったに違いない。
その間はこちらの監視の目も緩む。
それをわかっていて、天清さんはそう言ったのだ。
海外までは無理だが、詩理さんが軟禁状態にある今は普段よりも目が厳しい。
それもこれも月子さんが詩理さんを連れ出したからだ。
「まったくあの人は!」
お節介というか、お人好しというか。
自分にとっては扱いづらい困った人というポジションだ。
理解しがたく、何を考えているがさっぱりわからないのだ。
いままで天清さんのそばにいた女性達とは違う。
天清さんもそれが気に入ったのだろうが。
まあ、媚びる以前に人とのつきあい方がよくわからないようですがね。
びくびくしている姿はまるで飼ったばかりのハムスターに似ている。
どこがいいのか、天清さんはそれすら可愛いと思っているようだ。
恋は盲目。
以前の自分ならば、恋に溺れるのは馬鹿なことだと笑い飛ばしていたに違いない。
今は笑えなくなった。
「こんな泥棒のような真似事をするような人間ではなかったからな」
新崎の家のことは知り尽くしている。
月子さんの話から、どこに詩理さんがいるのかくらいすぐに察しがついた。
裏口から容易く忍び込み、中に入った。
SPの人間は買収済み。
弱みの一つや二つ握っている。
それをチラつかせれば、会うだけならと快く返事をもらえた。
コツッとノックをし、ドアの前で声をかけた。
「詩理さん」
ガタッと部屋の中で椅子が倒れる音がし、慌ててドアを開けた。
「大丈夫ですか?怪我は―――」
どんっと腕の中に飛び込んできた詩理さんの体を受け止め、抱き締めた。
それは完全に不意打ちで髪からは詩理さんの香りがした。
少し痩せたかと思いながら、その髪をなでた。
月子さんといた時は二人で楽しそうに新メニュー開発と言って試作していたからかもしれない。
「遅くなり、申し訳ありません」
「―――平気です。月子さんから聞いてましたから」
なっ!?
あ、あの人は!
平気と言いながらも詩理さんは震えていた。
新崎は弱者を許さない。
娘であったとしても容赦なく、利用し、外に嫁がせることなどまだ優しいほうだと考えているだろう。
「もう少しだけ待っていてくれますか」
「その前に私に言うことがあるでしょう?」
詩理さんは先ほどまで震えていたというのに強いまなざしをして自分を見上げた。
前より強くなった。
月子さんの影響なのか、いらぬことを吹き込まれたせいなのかわからないが。
あの月子さんのせいなのは間違いない。
以前のような諦め切った弱々しい姿はなかった。
「そうですね―――ずっと想ってました。天清さんから運転手をお願いされたことを恨みましたが、今は感謝しています」
「恨んで……?」
「そうです。自分には叶わぬ相手だと思っていましたから」
「そんなことありませんっ」
もうっと詩理さんは頬を膨らませた。
「簡単に私を諦めないで」
怒る詩理さんはあの頃と同じ可愛らしい顔をしていた。
「あの時、あなたを連れ去ることも自分の気持ちを言うことも許されなかった。それは無力だったからです」
「……私もただの高校生でした」
籠の中に囚われた詩理さんは新崎の監視下にあって、すべてを管理されていた。
付き合う人間も時間も手に取るもの一つ一つが自分の意志ではままならないほどに自由はなかった。
あの何もなかった時間の中で天清さんは彼女にわずかながらに自由を与えた。
兄としてできるかぎりのことをしたいと言った言葉を今もおぼえている。
「今ならわかります。遠堂が私と一緒にいれた時間はあの運転手をしてくれた時間だけだったのだと」
恋も知らぬうちに嫁がせるつもりだったのだろう。
人形と同じ。
感情も何もない彼女であれば、親のいいなりになって『はい』としか言わないと考えていたに違いない。
彼女に感情を与えたのは俺と天清さんだ。
そして、意思を与えたのは月子さんか。
天清さんの妻として認めざるを得ないだろう―――
変わった人間だが。
「これからはずっと一緒にいれますよ」
「本当に約束してくれる?」
「もちろんです」
約束の証に手の甲に口づけをした。
「遠堂。唇にはしてくれないの?」
「自分にとって詩理さんの唇は特別ですから」
そっと指でその唇をなぞると詩理さんは顔を真っ赤にした。
まだそれはできない。
―――俺が新崎のトップに立つまでは。
それはまだもう少し先のこと。
ふっと視線を落とすと詩理さんの机の上にゲーム機が置いてあった。
「詩理さんそれは?」
「こっ、これは、そのっ」
慌てて背中に隠した。
「月子さんですか」
「そ、そうなんです。退屈だろうからって月子お姉様からいただいて!でも、これがあったから、私っ、励みになったんです!」
「それはどんな?」
「あっ!」
背中に隠したゲーム機をとりあげると画面を見た。
八十瀬勝巳?
「返してくださいっ!」
さっきより赤い顔をしてゲーム機を奪い取った。
どういうことだ?いったい?
「もうっ!遠堂はデリカシーがありませんねっ!」
そして、叱られた。
理由はわからなかったが、その姿は月子さんを彷彿とさせたことはいうまでもない。
「詩理さん、ゲームはほどほどにしてくださいね」
別れ際の言葉としてはどうなんだ?というセリフを口にして詩理さんと別れた。
月子さん。
やっぱりあなたは困った人ですよ!!
そう天清さんは言い残して温泉に行った。
新崎は天清さんを監視している。
監視している者は天清さんを追っていったに違いない。
その間はこちらの監視の目も緩む。
それをわかっていて、天清さんはそう言ったのだ。
海外までは無理だが、詩理さんが軟禁状態にある今は普段よりも目が厳しい。
それもこれも月子さんが詩理さんを連れ出したからだ。
「まったくあの人は!」
お節介というか、お人好しというか。
自分にとっては扱いづらい困った人というポジションだ。
理解しがたく、何を考えているがさっぱりわからないのだ。
いままで天清さんのそばにいた女性達とは違う。
天清さんもそれが気に入ったのだろうが。
まあ、媚びる以前に人とのつきあい方がよくわからないようですがね。
びくびくしている姿はまるで飼ったばかりのハムスターに似ている。
どこがいいのか、天清さんはそれすら可愛いと思っているようだ。
恋は盲目。
以前の自分ならば、恋に溺れるのは馬鹿なことだと笑い飛ばしていたに違いない。
今は笑えなくなった。
「こんな泥棒のような真似事をするような人間ではなかったからな」
新崎の家のことは知り尽くしている。
月子さんの話から、どこに詩理さんがいるのかくらいすぐに察しがついた。
裏口から容易く忍び込み、中に入った。
SPの人間は買収済み。
弱みの一つや二つ握っている。
それをチラつかせれば、会うだけならと快く返事をもらえた。
コツッとノックをし、ドアの前で声をかけた。
「詩理さん」
ガタッと部屋の中で椅子が倒れる音がし、慌ててドアを開けた。
「大丈夫ですか?怪我は―――」
どんっと腕の中に飛び込んできた詩理さんの体を受け止め、抱き締めた。
それは完全に不意打ちで髪からは詩理さんの香りがした。
少し痩せたかと思いながら、その髪をなでた。
月子さんといた時は二人で楽しそうに新メニュー開発と言って試作していたからかもしれない。
「遅くなり、申し訳ありません」
「―――平気です。月子さんから聞いてましたから」
なっ!?
あ、あの人は!
平気と言いながらも詩理さんは震えていた。
新崎は弱者を許さない。
娘であったとしても容赦なく、利用し、外に嫁がせることなどまだ優しいほうだと考えているだろう。
「もう少しだけ待っていてくれますか」
「その前に私に言うことがあるでしょう?」
詩理さんは先ほどまで震えていたというのに強いまなざしをして自分を見上げた。
前より強くなった。
月子さんの影響なのか、いらぬことを吹き込まれたせいなのかわからないが。
あの月子さんのせいなのは間違いない。
以前のような諦め切った弱々しい姿はなかった。
「そうですね―――ずっと想ってました。天清さんから運転手をお願いされたことを恨みましたが、今は感謝しています」
「恨んで……?」
「そうです。自分には叶わぬ相手だと思っていましたから」
「そんなことありませんっ」
もうっと詩理さんは頬を膨らませた。
「簡単に私を諦めないで」
怒る詩理さんはあの頃と同じ可愛らしい顔をしていた。
「あの時、あなたを連れ去ることも自分の気持ちを言うことも許されなかった。それは無力だったからです」
「……私もただの高校生でした」
籠の中に囚われた詩理さんは新崎の監視下にあって、すべてを管理されていた。
付き合う人間も時間も手に取るもの一つ一つが自分の意志ではままならないほどに自由はなかった。
あの何もなかった時間の中で天清さんは彼女にわずかながらに自由を与えた。
兄としてできるかぎりのことをしたいと言った言葉を今もおぼえている。
「今ならわかります。遠堂が私と一緒にいれた時間はあの運転手をしてくれた時間だけだったのだと」
恋も知らぬうちに嫁がせるつもりだったのだろう。
人形と同じ。
感情も何もない彼女であれば、親のいいなりになって『はい』としか言わないと考えていたに違いない。
彼女に感情を与えたのは俺と天清さんだ。
そして、意思を与えたのは月子さんか。
天清さんの妻として認めざるを得ないだろう―――
変わった人間だが。
「これからはずっと一緒にいれますよ」
「本当に約束してくれる?」
「もちろんです」
約束の証に手の甲に口づけをした。
「遠堂。唇にはしてくれないの?」
「自分にとって詩理さんの唇は特別ですから」
そっと指でその唇をなぞると詩理さんは顔を真っ赤にした。
まだそれはできない。
―――俺が新崎のトップに立つまでは。
それはまだもう少し先のこと。
ふっと視線を落とすと詩理さんの机の上にゲーム機が置いてあった。
「詩理さんそれは?」
「こっ、これは、そのっ」
慌てて背中に隠した。
「月子さんですか」
「そ、そうなんです。退屈だろうからって月子お姉様からいただいて!でも、これがあったから、私っ、励みになったんです!」
「それはどんな?」
「あっ!」
背中に隠したゲーム機をとりあげると画面を見た。
八十瀬勝巳?
「返してくださいっ!」
さっきより赤い顔をしてゲーム機を奪い取った。
どういうことだ?いったい?
「もうっ!遠堂はデリカシーがありませんねっ!」
そして、叱られた。
理由はわからなかったが、その姿は月子さんを彷彿とさせたことはいうまでもない。
「詩理さん、ゲームはほどほどにしてくださいね」
別れ際の言葉としてはどうなんだ?というセリフを口にして詩理さんと別れた。
月子さん。
やっぱりあなたは困った人ですよ!!
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✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
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(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
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