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2 初夜
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結婚式が終わり、疲れた体を引きずってお風呂に入り、いつもならば『ときラブ』タイムといくところだけど―――
部屋を開けると布団がなぜか一組しかなかった。
「ひ、ひえ!」
ばんっ!とドアを閉めた。
落ち着いて、私。
今のは目の錯覚よ!
まさか、両親が婿を逃がすまいと、私の気持ちもまだ追い付かないうちから、布団一組しか用意しないようにお手伝いさんに言ったの?
いくらなんても、そんな外道ではないはず。
ばんっ!とドアを再び開けた。
「め、め、目の錯覚じゃない」
ドアにしがみつき、緊張と混乱で足が震えた。
完全に両親の仕業だ。
お手伝いさんを雇ってくれたと言っていたけど、あきらかに両親の手先!
いくらなんでも酷すぎる。
妹の婚約者に私をあてがった挙げ句、両親から娘を『どーぞ、どーぞ!』と差し出すなんて。
そうだ!
他の部屋に行って閉じ籠ろう―――そう決意した時、部屋の中に人質ならぬ私の宝物『ときラブ』のグッズが置いてあった。
中身が見えないよう段ボールに詰められ、黒マジックでゲーム類と書いてあったけど、私の目は誤魔化せない。
この中身がなんなのか、すぐにピンときた。
慌てて駆け寄った。
「ちょ、ちょ、ちょっとっー!!」
荷物をいつの間にか、勝手に移動されていた。
私の大切な宝物に触れるなんて。
さすがに見られたら引かれると危惧したのか、段ボールはガムテープで厳重に封印されていた。
中を確認したくて、開けたけれど、箱にぐるぐるまきのガムテームを見た時はなんとも言えない気持ちになった。
そこまで忌み嫌われる存在なの?
私の『ときラブ』は。
「うっわ!家一軒、建ててくれたなんてすごいなー。しかも広いし、さすが楠野。太っ腹だ」
広いのは当たり前。
本当なら、結婚した妹とその婚約者が住むはずだった家だ。
可愛い妹のために張り切って両親が建てたのは本邸と同じ広さの立派な新居だった。
でも、新崎グループ御曹司なんだし、あなたの家もかなりのものじゃ?と思っていたけれど、一度も伺ったことがないので、わからない。
「ここが俺達の部屋?」
俺達?
そんなの冗談じゃない。
ここは私の部屋よ―――って、いつの間にっっ!!
背後から現れたのはすでにお風呂に入って、『家の中を探検してくる!』と言っていなくなっていた天清さんだった。
ぎゃああああっ!!!と声にならない声で叫んで、ズサササッと距離をとった。
「あれ?どうかした?」
「ち、近寄らないで下さい!」
「え?なんで?」
ずいっと前に出てきて、不思議そうな顔をしていた。
ひえっ!と悲鳴を上げて押入れに逃げ込むと、ピシャッと襖を閉めた。
暗闇が心地いい。
押入れ最高。
そう思っているのもつかの間、入った方向と逆の方を開けられて、顔を覗かせた。
「ぎゃっ!」
「かくれんぼ?」
ど、ど、ど、どうしよおおおお!!
結婚ときたら、こうなるのは当然の事。
「あ、あの、ま、待ってください」
「うん?じゃあ、待ってる」
バシッと押し入れを閉めた。
こ、こわっ!
なんなの!?
私の聖域(押し入れ)を断りもなく開けて。
両側から開けられないように手と足でしっかり押さえていた。
これで危機は回避できたわ。
ふう、やれやれ。
「まだー?」
押し入れの外で天清さんがぽすぽす戸を叩いている。
襖よ、私の貞操を守って!!
「もう開けていい?」
開けられるものなら、開けてみなさいっ!
こっちはがっちり押さえてるから、開けられるわけがない―――開いたというよりはほんの少しの隙間から襖をはずされてしまった。
「歪んでるのか、なかなか開かなかったよ」
歪んでない!
そんなわけないでしょっ!と思いながらも押し入れから出ずに隅っこに寄ったまま、声もだせずにいた。
男の人と二人っきりというこの状況も無理っ!
「あ、そうだ」
ぽんっと手を叩いて、天清さんはなにを思い付いたのか、ごそごそと自分の荷物からなにか取り出した。
「これ、婚約指輪。ほら、婚約期間がほとんどなかっただろ?自分で掘った石で作った指輪をあげたくて、掘りに行ってきた!よかったら、見る?つけてあげようか?」
「自分で掘った石?」
「顔合わせが終わった後、すぐにインドに向かってさー。知り合いに頼んで採掘所に行って掘ったんだ。そしたら運良く原石をゲットできたってわけ。そのままインドの加工場を借りて加工した石だよ。あ、デザインはちゃんと友達のデザイナーに頼んだから、安心して使ってよ!」
なにこの野生児。
新崎グループの御曹司よね?
知り合いとか友達とか、私には縁遠い単語が聴こえてきて、うっかり身を乗り出したところを捕獲された。
「やっ、やめっ!」
こちらが、やめてと言い切る前に力強く体を引き寄せたかと思うと抱き締められ、頭が真っ白になった。
「ぎゃーーー!龍空様っー!」
こともあろうか、私は推しキャラの名前を叫んでしまった。
『結婚初日にして離婚された女』
そんな一文が頭によぎった。
しかも、原因は乙女ゲームのキャラ名を大絶叫したという理由で。
さようなら、天清さん。
両親よ―――こんな私でごめんなさい。
心のなかで何度も謝ったのだった。
部屋を開けると布団がなぜか一組しかなかった。
「ひ、ひえ!」
ばんっ!とドアを閉めた。
落ち着いて、私。
今のは目の錯覚よ!
まさか、両親が婿を逃がすまいと、私の気持ちもまだ追い付かないうちから、布団一組しか用意しないようにお手伝いさんに言ったの?
いくらなんても、そんな外道ではないはず。
ばんっ!とドアを再び開けた。
「め、め、目の錯覚じゃない」
ドアにしがみつき、緊張と混乱で足が震えた。
完全に両親の仕業だ。
お手伝いさんを雇ってくれたと言っていたけど、あきらかに両親の手先!
いくらなんでも酷すぎる。
妹の婚約者に私をあてがった挙げ句、両親から娘を『どーぞ、どーぞ!』と差し出すなんて。
そうだ!
他の部屋に行って閉じ籠ろう―――そう決意した時、部屋の中に人質ならぬ私の宝物『ときラブ』のグッズが置いてあった。
中身が見えないよう段ボールに詰められ、黒マジックでゲーム類と書いてあったけど、私の目は誤魔化せない。
この中身がなんなのか、すぐにピンときた。
慌てて駆け寄った。
「ちょ、ちょ、ちょっとっー!!」
荷物をいつの間にか、勝手に移動されていた。
私の大切な宝物に触れるなんて。
さすがに見られたら引かれると危惧したのか、段ボールはガムテープで厳重に封印されていた。
中を確認したくて、開けたけれど、箱にぐるぐるまきのガムテームを見た時はなんとも言えない気持ちになった。
そこまで忌み嫌われる存在なの?
私の『ときラブ』は。
「うっわ!家一軒、建ててくれたなんてすごいなー。しかも広いし、さすが楠野。太っ腹だ」
広いのは当たり前。
本当なら、結婚した妹とその婚約者が住むはずだった家だ。
可愛い妹のために張り切って両親が建てたのは本邸と同じ広さの立派な新居だった。
でも、新崎グループ御曹司なんだし、あなたの家もかなりのものじゃ?と思っていたけれど、一度も伺ったことがないので、わからない。
「ここが俺達の部屋?」
俺達?
そんなの冗談じゃない。
ここは私の部屋よ―――って、いつの間にっっ!!
背後から現れたのはすでにお風呂に入って、『家の中を探検してくる!』と言っていなくなっていた天清さんだった。
ぎゃああああっ!!!と声にならない声で叫んで、ズサササッと距離をとった。
「あれ?どうかした?」
「ち、近寄らないで下さい!」
「え?なんで?」
ずいっと前に出てきて、不思議そうな顔をしていた。
ひえっ!と悲鳴を上げて押入れに逃げ込むと、ピシャッと襖を閉めた。
暗闇が心地いい。
押入れ最高。
そう思っているのもつかの間、入った方向と逆の方を開けられて、顔を覗かせた。
「ぎゃっ!」
「かくれんぼ?」
ど、ど、ど、どうしよおおおお!!
結婚ときたら、こうなるのは当然の事。
「あ、あの、ま、待ってください」
「うん?じゃあ、待ってる」
バシッと押し入れを閉めた。
こ、こわっ!
なんなの!?
私の聖域(押し入れ)を断りもなく開けて。
両側から開けられないように手と足でしっかり押さえていた。
これで危機は回避できたわ。
ふう、やれやれ。
「まだー?」
押し入れの外で天清さんがぽすぽす戸を叩いている。
襖よ、私の貞操を守って!!
「もう開けていい?」
開けられるものなら、開けてみなさいっ!
こっちはがっちり押さえてるから、開けられるわけがない―――開いたというよりはほんの少しの隙間から襖をはずされてしまった。
「歪んでるのか、なかなか開かなかったよ」
歪んでない!
そんなわけないでしょっ!と思いながらも押し入れから出ずに隅っこに寄ったまま、声もだせずにいた。
男の人と二人っきりというこの状況も無理っ!
「あ、そうだ」
ぽんっと手を叩いて、天清さんはなにを思い付いたのか、ごそごそと自分の荷物からなにか取り出した。
「これ、婚約指輪。ほら、婚約期間がほとんどなかっただろ?自分で掘った石で作った指輪をあげたくて、掘りに行ってきた!よかったら、見る?つけてあげようか?」
「自分で掘った石?」
「顔合わせが終わった後、すぐにインドに向かってさー。知り合いに頼んで採掘所に行って掘ったんだ。そしたら運良く原石をゲットできたってわけ。そのままインドの加工場を借りて加工した石だよ。あ、デザインはちゃんと友達のデザイナーに頼んだから、安心して使ってよ!」
なにこの野生児。
新崎グループの御曹司よね?
知り合いとか友達とか、私には縁遠い単語が聴こえてきて、うっかり身を乗り出したところを捕獲された。
「やっ、やめっ!」
こちらが、やめてと言い切る前に力強く体を引き寄せたかと思うと抱き締められ、頭が真っ白になった。
「ぎゃーーー!龍空様っー!」
こともあろうか、私は推しキャラの名前を叫んでしまった。
『結婚初日にして離婚された女』
そんな一文が頭によぎった。
しかも、原因は乙女ゲームのキャラ名を大絶叫したという理由で。
さようなら、天清さん。
両親よ―――こんな私でごめんなさい。
心のなかで何度も謝ったのだった。
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