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第二章
23 千後瀧本家(2) ※紫水視点
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「紫水様はすべてご存知ですのね」
十詩は泣き落としで、俺を動かせないとわかり、諦めたのか着物を奪ったことをあっさり認めた。
「俺の本業は蒐集家だ。人の手から人の手へ渡ろうとも行方を追ってみせる。今回のように、金が絡んだ話なら、どこからでも聞き出せる」
「それで、古條が関わっていると、突き止められてしまったというわけですのね」
十詩は口では残念がっていたが、腹の中では、誰が古條の名を出し、裏切ったか考えているに違いない。
この後、仕返しをするつもりなのか、十詩の気の強さが見え隠れしていた。
「わたくしに冷たかった紫水様が悪いのです。だから、お父様にご相談しましたの。紫水様がわたくしではない女性を選ぶかもしれないと」
結果として、着物を交換条件に一時的とはいえ、俺と婚約したのだから、策はまずくなかった。
だが、当然のことながら、そこに俺の気持ちはない。
形だけと言われても仕方のない婚約だった。
婚約したものの、思いどおりにならず、苛立った十詩は俺に対して嫌がらせをした。
古條が手に入れた大半の着物を売り払い、どこへ行ったか、わからないようにしてしまったのだ。
「古條の力を利用して、婚約者になったからといって、それを悪いなんて思いませんわ。そうでもしなければ、紫水様はわたくしを見てくれなかったでしょう?」
それはまあ、正しい――真新しい木材が使われた天井を見上げた。
怒りに任せて、俺がぶち破った天井は、修理されたようだ。
どうしても手に入れたかった着物。あれは俺にとって、特別な意味を持つ――
「紫水様が一番手に入れたかった着物は、千秋様の着物ではありませんわね?」
十詩は気づいていたのだ。
たった一枚の着物を手に入れるために、俺が不本意な婚約すら受け入れるだろうと。
「そうだ。俺が手に入れたかったのは、本宮世梨、雅号は百世。百世の最初で最後の作品だ」
百世不磨、永久に消えずに残り、不朽である――千秋が名付けた雅号。
千秋は必ず、自分の作品には落款を残した。
その教えどおり、世梨もまた百世の落款を残していた。
「俺が憧れる着物作家の一人でもある」
十詩は唇をきつく噛んだ。
俺がそれを見たのは、着物になる前の反物だったが、心奪われるには一度で十分だった。
染料を流すため、川にたなびく反物を橋の上から見た時、千秋の作品と同じ特別な感情を持った。
「不公平です……。どうして、わたくしではなく、彼女ばかり恵まれているのですか!」
「世梨が恵まれている? 一言欲しいと口に出せば、簡単に奪える境遇にいるお前が、それを言うのか」
両親から愛され、才能に恵まれた十詩は、古條の家でも特別な存在として扱われ、自由に生きてきた。
女学校を中退し、美術学校へ入学したのも十詩が決めたことだ。
それが悪いとは言わない。
問題は古條家だ。
娘が欲しいと言えば、千後瀧さえ出し抜いて奪い取る。
娘可愛さにやったことかもしれないが、古條家を信用できない。
十詩には言えないが、古條家は俺たちをどこか、侮っている節がある。
利用するだけ利用し、役に立たなくなったら、切り捨てる危うさを感じていた。
本家が世梨との結婚を黙認したのも古條家から距離を置くのに、ちょうどいいと考えたからだろう。
「俺は不自由に生きてきた世梨に、自由を与えたい」
願いを口にできず、静かに願いを紙の上に描いていた世梨。
千秋は孫娘の願いに気づいていただろうか。
仕事場に飾った菜の花の絵は一輪ではなく、菜の花畑だったということに。
庭に咲く菜の花の絵を描いたと、千秋は俺に言った。
俺には、菜の花畑のその先の風景を見たいと願っているように思えたのだ。
いつか、その先へ行けると信じていた――
「そういうわけで、暖子。洋裁学校を紹介してくれ。それから、ミシンが欲しい。炒り豆のお礼に贈ろうと思う」
「え、ええ……。それはよろしいですけど……炒り豆……炒り豆のお礼ですか……」
なぜか暖子は微妙な顔をしていたが、俺としては首尾は上々。
きっと世梨は喜ぶはずだ。
「まさか紫水様は、彼女の才能に気づいていながら、洋裁をさせるおつもりですの?」
「そうだ」
「止めるべきです。誰もが千秋様の弟子になれるわけではありませんわ!」
奪わなければ、見ずに済んだ百世の作品を十詩は目にしてしまった。
十詩は見ない方がよかったのだ。
「千秋の跡を継ぐことがすべてじゃない。俺は世梨のやりたいようにやらせてやりたい。ずっと我慢してきたんだ。もういいだろう?」
「本当にそれでよろしいのですか? わたくしだけじゃなく、百世の作品を見た者は、千秋と同じ世界へ足を踏み入れるべきだと言うでしょう」
「残念だとは思う。だが、これからは洋服の時代だ」
俺が着ているのは、イギリスで仕立てられたスーツだが、やがて国産品が当たり前になる。
洋服の時代がやってくる。
「流行に敏感なお前のことだ。気づいているだろう?」
「それはそうですけど、文化を維持し、継承するのも大切ですわ」
「心配するな。千秋が教えたものは消えない。作品もまた同じ。形を変えて、時代の中に残る。俺たちのようにな。もう昔と同じ形ではいられない時代だ」
術者の家系であり、変わった力を持つ血筋の古條家に生まれたために、十詩はあやかしの妻になることが、まるで己の使命のように感じている。
十詩にも変わった力が備わっていると、聞いていたが、今の世では、それを大っぴらに使うこともできない。
いずれ、古條家も自分たちが何者であったか忘れてしまうだろう。
「じゃあな。俺は行く。今日は用事があって、忙しいんだ。暖子、後は頼む」
暖子は指をつき、頭を深く下げた。
了承したという意味だろう。
やっと世梨たちと合流できる。
客間から出た瞬間、廊下の足音がうるさく響いた。
「何事です。騒々しい。当主がいらしてるのですよ」
「大変です。世梨様がいなくなったと、蒼様から連絡がありました!」
蒼に似た水干姿の少年が、息を切らせ、俺に言った。
この少年は白蛇の一族の者だ。
蒼がでかけると聞いて、さりげなく身辺を警護していたのかもしれない。
「慌てるな。どうせ、鴉だ」
「当主、どうなさいますか?」
「決まっている。奴らを叩き伏せる」
やはり、鴉とは徹底的にやりあうしかないらしい。
感情に呼応し、空が曇り、強い風が吹く。
雨の気配に、俺の怒りを感じたのか、屋敷中がしんっと静まり返った。
「なあ、十詩。世梨に手を出せば、古條家であっても容赦しない。お前も心得ておくことだ」
「……わかりました」
言いたいことは山ほどあるだろうが、十詩は感情を抑えた。
十詩は普通の娘ではないからこそ、今度は屋根ひとつで済まないとわかる。
「当主は気が短くていらっしゃいますからね。お気をつけてくださいまし。どうぞ、十詩様。お帰りはあちらでございます」
暖子が手で出口を指し示す。
十詩は黙って立ち上がり、俺と暖子を睨むと、足早に去っていった。
古條家でも特別扱いされて育った十詩。
いずれ、あやかしでも上位の当主へ嫁入りすることが決まっていた。
親に言い聞かされて育ったからか、あやかしたちの中でも強い者でなければ、自分に相応しくないと、十詩は周囲に言っていたらしい。
だが、俺たちにも意思はある。
ただ力を持っているだけでは駄目なのだ。
「選ばれる者と選ばれない者。残酷でございますわね」
「暖子。お前も先代から選ばれて妻になった。だからこそ、わかるだろう? 誰でもいいわけではないと」
「はい。そのとおりでございます。当主、お選びになったからには、世梨様を大事になさいませ。妻は二人とおりませんからね」
「わかっている」
手のひらを握りしめた。
力を使ってくれたなら、すぐにでも居場所がわかる。
だが、世梨はまだ龍文を使っていない。
まだそこまで危機的な状況ではないということだ。
「継山が所有する屋敷を調べろ。俺は陽文たちと合流し、話を聞く」
「かしこまりました。すぐに調べさせます」
――世梨に傷ひとつ、つけさせるものか。
激しい雨が降りだし、庭の土をえぐるように叩いた。
俺が人の姿になり、初めて知った気持ちがある。
世梨と出会った時から、今までずっと探していた気持ちの名。それは『愛おしい』と呼ぶのだと――世梨と共に暮し、ようやく俺は知ることができたのだった。
十詩は泣き落としで、俺を動かせないとわかり、諦めたのか着物を奪ったことをあっさり認めた。
「俺の本業は蒐集家だ。人の手から人の手へ渡ろうとも行方を追ってみせる。今回のように、金が絡んだ話なら、どこからでも聞き出せる」
「それで、古條が関わっていると、突き止められてしまったというわけですのね」
十詩は口では残念がっていたが、腹の中では、誰が古條の名を出し、裏切ったか考えているに違いない。
この後、仕返しをするつもりなのか、十詩の気の強さが見え隠れしていた。
「わたくしに冷たかった紫水様が悪いのです。だから、お父様にご相談しましたの。紫水様がわたくしではない女性を選ぶかもしれないと」
結果として、着物を交換条件に一時的とはいえ、俺と婚約したのだから、策はまずくなかった。
だが、当然のことながら、そこに俺の気持ちはない。
形だけと言われても仕方のない婚約だった。
婚約したものの、思いどおりにならず、苛立った十詩は俺に対して嫌がらせをした。
古條が手に入れた大半の着物を売り払い、どこへ行ったか、わからないようにしてしまったのだ。
「古條の力を利用して、婚約者になったからといって、それを悪いなんて思いませんわ。そうでもしなければ、紫水様はわたくしを見てくれなかったでしょう?」
それはまあ、正しい――真新しい木材が使われた天井を見上げた。
怒りに任せて、俺がぶち破った天井は、修理されたようだ。
どうしても手に入れたかった着物。あれは俺にとって、特別な意味を持つ――
「紫水様が一番手に入れたかった着物は、千秋様の着物ではありませんわね?」
十詩は気づいていたのだ。
たった一枚の着物を手に入れるために、俺が不本意な婚約すら受け入れるだろうと。
「そうだ。俺が手に入れたかったのは、本宮世梨、雅号は百世。百世の最初で最後の作品だ」
百世不磨、永久に消えずに残り、不朽である――千秋が名付けた雅号。
千秋は必ず、自分の作品には落款を残した。
その教えどおり、世梨もまた百世の落款を残していた。
「俺が憧れる着物作家の一人でもある」
十詩は唇をきつく噛んだ。
俺がそれを見たのは、着物になる前の反物だったが、心奪われるには一度で十分だった。
染料を流すため、川にたなびく反物を橋の上から見た時、千秋の作品と同じ特別な感情を持った。
「不公平です……。どうして、わたくしではなく、彼女ばかり恵まれているのですか!」
「世梨が恵まれている? 一言欲しいと口に出せば、簡単に奪える境遇にいるお前が、それを言うのか」
両親から愛され、才能に恵まれた十詩は、古條の家でも特別な存在として扱われ、自由に生きてきた。
女学校を中退し、美術学校へ入学したのも十詩が決めたことだ。
それが悪いとは言わない。
問題は古條家だ。
娘が欲しいと言えば、千後瀧さえ出し抜いて奪い取る。
娘可愛さにやったことかもしれないが、古條家を信用できない。
十詩には言えないが、古條家は俺たちをどこか、侮っている節がある。
利用するだけ利用し、役に立たなくなったら、切り捨てる危うさを感じていた。
本家が世梨との結婚を黙認したのも古條家から距離を置くのに、ちょうどいいと考えたからだろう。
「俺は不自由に生きてきた世梨に、自由を与えたい」
願いを口にできず、静かに願いを紙の上に描いていた世梨。
千秋は孫娘の願いに気づいていただろうか。
仕事場に飾った菜の花の絵は一輪ではなく、菜の花畑だったということに。
庭に咲く菜の花の絵を描いたと、千秋は俺に言った。
俺には、菜の花畑のその先の風景を見たいと願っているように思えたのだ。
いつか、その先へ行けると信じていた――
「そういうわけで、暖子。洋裁学校を紹介してくれ。それから、ミシンが欲しい。炒り豆のお礼に贈ろうと思う」
「え、ええ……。それはよろしいですけど……炒り豆……炒り豆のお礼ですか……」
なぜか暖子は微妙な顔をしていたが、俺としては首尾は上々。
きっと世梨は喜ぶはずだ。
「まさか紫水様は、彼女の才能に気づいていながら、洋裁をさせるおつもりですの?」
「そうだ」
「止めるべきです。誰もが千秋様の弟子になれるわけではありませんわ!」
奪わなければ、見ずに済んだ百世の作品を十詩は目にしてしまった。
十詩は見ない方がよかったのだ。
「千秋の跡を継ぐことがすべてじゃない。俺は世梨のやりたいようにやらせてやりたい。ずっと我慢してきたんだ。もういいだろう?」
「本当にそれでよろしいのですか? わたくしだけじゃなく、百世の作品を見た者は、千秋と同じ世界へ足を踏み入れるべきだと言うでしょう」
「残念だとは思う。だが、これからは洋服の時代だ」
俺が着ているのは、イギリスで仕立てられたスーツだが、やがて国産品が当たり前になる。
洋服の時代がやってくる。
「流行に敏感なお前のことだ。気づいているだろう?」
「それはそうですけど、文化を維持し、継承するのも大切ですわ」
「心配するな。千秋が教えたものは消えない。作品もまた同じ。形を変えて、時代の中に残る。俺たちのようにな。もう昔と同じ形ではいられない時代だ」
術者の家系であり、変わった力を持つ血筋の古條家に生まれたために、十詩はあやかしの妻になることが、まるで己の使命のように感じている。
十詩にも変わった力が備わっていると、聞いていたが、今の世では、それを大っぴらに使うこともできない。
いずれ、古條家も自分たちが何者であったか忘れてしまうだろう。
「じゃあな。俺は行く。今日は用事があって、忙しいんだ。暖子、後は頼む」
暖子は指をつき、頭を深く下げた。
了承したという意味だろう。
やっと世梨たちと合流できる。
客間から出た瞬間、廊下の足音がうるさく響いた。
「何事です。騒々しい。当主がいらしてるのですよ」
「大変です。世梨様がいなくなったと、蒼様から連絡がありました!」
蒼に似た水干姿の少年が、息を切らせ、俺に言った。
この少年は白蛇の一族の者だ。
蒼がでかけると聞いて、さりげなく身辺を警護していたのかもしれない。
「慌てるな。どうせ、鴉だ」
「当主、どうなさいますか?」
「決まっている。奴らを叩き伏せる」
やはり、鴉とは徹底的にやりあうしかないらしい。
感情に呼応し、空が曇り、強い風が吹く。
雨の気配に、俺の怒りを感じたのか、屋敷中がしんっと静まり返った。
「なあ、十詩。世梨に手を出せば、古條家であっても容赦しない。お前も心得ておくことだ」
「……わかりました」
言いたいことは山ほどあるだろうが、十詩は感情を抑えた。
十詩は普通の娘ではないからこそ、今度は屋根ひとつで済まないとわかる。
「当主は気が短くていらっしゃいますからね。お気をつけてくださいまし。どうぞ、十詩様。お帰りはあちらでございます」
暖子が手で出口を指し示す。
十詩は黙って立ち上がり、俺と暖子を睨むと、足早に去っていった。
古條家でも特別扱いされて育った十詩。
いずれ、あやかしでも上位の当主へ嫁入りすることが決まっていた。
親に言い聞かされて育ったからか、あやかしたちの中でも強い者でなければ、自分に相応しくないと、十詩は周囲に言っていたらしい。
だが、俺たちにも意思はある。
ただ力を持っているだけでは駄目なのだ。
「選ばれる者と選ばれない者。残酷でございますわね」
「暖子。お前も先代から選ばれて妻になった。だからこそ、わかるだろう? 誰でもいいわけではないと」
「はい。そのとおりでございます。当主、お選びになったからには、世梨様を大事になさいませ。妻は二人とおりませんからね」
「わかっている」
手のひらを握りしめた。
力を使ってくれたなら、すぐにでも居場所がわかる。
だが、世梨はまだ龍文を使っていない。
まだそこまで危機的な状況ではないということだ。
「継山が所有する屋敷を調べろ。俺は陽文たちと合流し、話を聞く」
「かしこまりました。すぐに調べさせます」
――世梨に傷ひとつ、つけさせるものか。
激しい雨が降りだし、庭の土をえぐるように叩いた。
俺が人の姿になり、初めて知った気持ちがある。
世梨と出会った時から、今までずっと探していた気持ちの名。それは『愛おしい』と呼ぶのだと――世梨と共に暮し、ようやく俺は知ることができたのだった。
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