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9 言葉を殺して
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「小百里は悪魔っていうより小悪魔だよね」
私を抱き締めて、そう言ったのは知久だった。
知久がホテルのスイートルームを予約してあったことを考えると、すべて彼の罠だったのだ。
自分が演奏するディナーの招待券を毬衣さんから笙司さんに渡すよう仕向け、私と二人で来るようにさせた。
全部、知久の思うがまま。
私は彼の手の中にいる?
いつまで、こうしていられるのだろう。
いつか、離れなくてはいけないのに。
「誰が小悪魔よ。失礼ね」
ただ、それは今じゃない。
「じゃあ、俺の恋人」
知久は笑って、私の髪にキスを落とす。
「小百里。雪が降ったら、もう一泊しようか?」
私の長い髪に顔を埋める知久が窓に映っている。
天気予報は雨で雪は降らない。
わかっていて、知久は言っている。
「晴れると思うわ」
だから、私もわかっていて、嘘をつく。
ホテルの窓の外は冬の冷たい雨が降り、強い風が吹いているのか背の高い黒い木が揺れて見えた。
「そこは雨でも晴れでも、俺と一緒にいたいって言ってくれないと」
「言わないわよ。だいたい話をするだけって言ったから私はここまで来たのよ? どうして泊まることになっているの?」
「小百里。わかってるのに理由を聞く意味ある?」
髪にキスをして、私の目を覗き込んだ。
知久はバイオリンの音が無くても、私の心を奪えることを知っている。
無意味な駆け引きにため息をついた。
抱き締めた腕は私を逃がすつもりはなく、手で押しても動かなかった。
痛くも苦しくもないのに逃げられず、冷たい窓ガラスに指を置いた。
暗い窓には雨の水滴を残し、水の中から夜景を眺めているようなぼやけた世界が眼前に広がっている。
「知久。疲れたでしょう? 休んだら?」
冷えたガラスが指先から伝わって、私を冷静にさせた。
「やっぱり、おあずけか」
いじけたように知久は腕をほどいた。
目に見えてがっかりしていたけど、知久だってわかってる。
「私達には……」
「婚約者がいるって?」
「そうよ」
「おかしいな。俺の記憶では留学する前に小百里と俺は気持ちが通じあったつもりだったんだけど」
「四年は長いわ」
「小百里は四年の間に俺から逃げるのが、うまくなったね」
「大人になったのよ」
「大人になったら、諦めなきゃいけないって? それは違うんじゃないかな。大人になったから手に入るものもある」
知久は私の腕を掴んで自分に引き寄せると、ソファーに座らせた。
花の蜜のような甘い香りが知久のシャツから漂っていた―――けれど、これは。
「俺と同じ香水だね?」
ガブリエルシャネルの香り。
フローラル系の香りなのに甘い香りも似合ってしまう知久。
私にぴったりだからと言ってプレゼントしてくれた香水だった。
留学中もずっと同じ香水を送ってきたのは自分を忘れさせないためなのかもしれない。
「小百里は嫌だと思ったら、絶対につけない」
私の長い髪を指に絡ませて、知久はキスをする。
上目遣いのその目は魅力的で、ぞくりと肌が粟立った。
「キスしたいな。体中に俺の痕をつけたい」
さすがの私もその言葉に慌てた。
知久は本気で言っている。
そんなことさせるわけにはいかない。
「駄目に決まっているでしょ! なにもしないって言ったのは知久よ」
ここで拒んでおかなければ、知久の誘惑に勝てる自信がなかった。
いわば、相手は誘惑するプロ。
百戦錬磨なんだから!
ぐぐっと両手で知久の体を押しやった。
「あーあ。俺を我慢させるのは小百里くらいだよ」
「そんなことないわよ」
「そうだよ。昔からそうだった」
すねた知久はクッションを抱えたまま、しばらく動かなかった。
子供かしら。
これが、クラシック音楽界のプリンスで天才バイオリニストの真の姿だと、世間に教えてあげたいわよ。
どうせ駆け引きに決まってる。
下手に慰めると、調子に乗ってロクでもないことを言い出すんだから。
「じゃあ、一緒にお風呂だけでもどう?」
慰めなくてもロクでもないことを言い出してきた。
「入るわけないでしょっ!」
本当になにを考えて生きているのやら。
油断も隙も無い。
「知久。サンドイッチを食べたら? 夕食はまだでしょう? 音楽家は体が資本よ」
知久の気を逸らそうと、ルームサービスで頼んだサンドイッチやフルーツを差し出した。
「そう思うなら、食べさせてよ。今の俺はショックでサンドイッチどころか水も口にできない」
「なに言ってるのよ。そんな元気そうな顔をして」
「早く」
「……しかたないわね」
これくらいは許される。
そう思って、水を手にしてグラスを差し出し、口元に運んだ。
それが失敗だったと思ったのは、一口飲んで不敵に笑う知久の顔を見たときだった。
「小百里、まだ」
濡れた唇を舐めて、水を一口また飲む。
落ちた水滴が私の指に触れる。
「も、もう……、いいでしょ」
「そうだね」
私の手からグラスを奪い、水を一口含むと唇を押しあてた。
「……っ!」
口の中に水が一気に流しまれて、飲み干すとまた一口飲ませる。
お互いの濡れた唇が肌に触れて息を乱すと知久が笑った。
「知久っ……約束はどうしたのっ……!?」
「やっと留学から帰って来たのに冷たすぎるよ。小百里は今の今まで二人で会ってくれなかったから、これは仕返し」
言い終わると、知久はまた私に水を飲ませた。
さっきとは違う深いキスにもがく手を知久が掴む。
その手は大きくて熱い。
「知久……っ……」
言葉を紡ぐ暇もないくらいの激しいキス。
髪にふれ、頬にふれ、落とされるキスは全部私の思考を埋め尽くし、その私に触れる唇だけを感じさせる。
水が口の端からこぼれて舌で舐めとり、水を追って首から鎖骨まで舌を這わせた。
触れる舌が熱い。
水の冷たさと舌の温度差が私の頭をおかしくさせ、ギリギリのところで知久の体を強く押した。
「やめてっ……! なにしてるの。水を飲むのは私じゃないでしょ」
「小百里がキスしたいって顔をしてたからだよ」
「そんな顔、してないわよ!」
「してたね。なんなら、その先も続けてあげてもいいけど?」
「もう帰るわ……!」
私が投げつけたクッションを知久は軽々と受け止めた。
「今のは冗談。小百里。本当になにもしないから朝までそばにいてくれる?」
どこまで本気でどこまで冗談なのかわからない。
けれど―――
「俺は小百里が好きだよ。小百里は?」
笑って言ってくれればよかった。
そしたら、冗談で終わらせることができるのに。
渋木の家も陣川の家も敵に回してしまえば、音楽をやめることになる。
今まで私を拠り所となって救ってくれたあなたのバイオリン。
私は知久の音だけは守りたい。
たとえ、自分を犠牲にしても。
四年間離れて過ごし、彼の活躍を耳にした私が四年の間で出した答えはそれだった。
「……言えないわ」
「それ、言ってるのと同じだよ」
お互いが微笑まずに言った言葉は本心だった。
私を抱き締めて、そう言ったのは知久だった。
知久がホテルのスイートルームを予約してあったことを考えると、すべて彼の罠だったのだ。
自分が演奏するディナーの招待券を毬衣さんから笙司さんに渡すよう仕向け、私と二人で来るようにさせた。
全部、知久の思うがまま。
私は彼の手の中にいる?
いつまで、こうしていられるのだろう。
いつか、離れなくてはいけないのに。
「誰が小悪魔よ。失礼ね」
ただ、それは今じゃない。
「じゃあ、俺の恋人」
知久は笑って、私の髪にキスを落とす。
「小百里。雪が降ったら、もう一泊しようか?」
私の長い髪に顔を埋める知久が窓に映っている。
天気予報は雨で雪は降らない。
わかっていて、知久は言っている。
「晴れると思うわ」
だから、私もわかっていて、嘘をつく。
ホテルの窓の外は冬の冷たい雨が降り、強い風が吹いているのか背の高い黒い木が揺れて見えた。
「そこは雨でも晴れでも、俺と一緒にいたいって言ってくれないと」
「言わないわよ。だいたい話をするだけって言ったから私はここまで来たのよ? どうして泊まることになっているの?」
「小百里。わかってるのに理由を聞く意味ある?」
髪にキスをして、私の目を覗き込んだ。
知久はバイオリンの音が無くても、私の心を奪えることを知っている。
無意味な駆け引きにため息をついた。
抱き締めた腕は私を逃がすつもりはなく、手で押しても動かなかった。
痛くも苦しくもないのに逃げられず、冷たい窓ガラスに指を置いた。
暗い窓には雨の水滴を残し、水の中から夜景を眺めているようなぼやけた世界が眼前に広がっている。
「知久。疲れたでしょう? 休んだら?」
冷えたガラスが指先から伝わって、私を冷静にさせた。
「やっぱり、おあずけか」
いじけたように知久は腕をほどいた。
目に見えてがっかりしていたけど、知久だってわかってる。
「私達には……」
「婚約者がいるって?」
「そうよ」
「おかしいな。俺の記憶では留学する前に小百里と俺は気持ちが通じあったつもりだったんだけど」
「四年は長いわ」
「小百里は四年の間に俺から逃げるのが、うまくなったね」
「大人になったのよ」
「大人になったら、諦めなきゃいけないって? それは違うんじゃないかな。大人になったから手に入るものもある」
知久は私の腕を掴んで自分に引き寄せると、ソファーに座らせた。
花の蜜のような甘い香りが知久のシャツから漂っていた―――けれど、これは。
「俺と同じ香水だね?」
ガブリエルシャネルの香り。
フローラル系の香りなのに甘い香りも似合ってしまう知久。
私にぴったりだからと言ってプレゼントしてくれた香水だった。
留学中もずっと同じ香水を送ってきたのは自分を忘れさせないためなのかもしれない。
「小百里は嫌だと思ったら、絶対につけない」
私の長い髪を指に絡ませて、知久はキスをする。
上目遣いのその目は魅力的で、ぞくりと肌が粟立った。
「キスしたいな。体中に俺の痕をつけたい」
さすがの私もその言葉に慌てた。
知久は本気で言っている。
そんなことさせるわけにはいかない。
「駄目に決まっているでしょ! なにもしないって言ったのは知久よ」
ここで拒んでおかなければ、知久の誘惑に勝てる自信がなかった。
いわば、相手は誘惑するプロ。
百戦錬磨なんだから!
ぐぐっと両手で知久の体を押しやった。
「あーあ。俺を我慢させるのは小百里くらいだよ」
「そんなことないわよ」
「そうだよ。昔からそうだった」
すねた知久はクッションを抱えたまま、しばらく動かなかった。
子供かしら。
これが、クラシック音楽界のプリンスで天才バイオリニストの真の姿だと、世間に教えてあげたいわよ。
どうせ駆け引きに決まってる。
下手に慰めると、調子に乗ってロクでもないことを言い出すんだから。
「じゃあ、一緒にお風呂だけでもどう?」
慰めなくてもロクでもないことを言い出してきた。
「入るわけないでしょっ!」
本当になにを考えて生きているのやら。
油断も隙も無い。
「知久。サンドイッチを食べたら? 夕食はまだでしょう? 音楽家は体が資本よ」
知久の気を逸らそうと、ルームサービスで頼んだサンドイッチやフルーツを差し出した。
「そう思うなら、食べさせてよ。今の俺はショックでサンドイッチどころか水も口にできない」
「なに言ってるのよ。そんな元気そうな顔をして」
「早く」
「……しかたないわね」
これくらいは許される。
そう思って、水を手にしてグラスを差し出し、口元に運んだ。
それが失敗だったと思ったのは、一口飲んで不敵に笑う知久の顔を見たときだった。
「小百里、まだ」
濡れた唇を舐めて、水を一口また飲む。
落ちた水滴が私の指に触れる。
「も、もう……、いいでしょ」
「そうだね」
私の手からグラスを奪い、水を一口含むと唇を押しあてた。
「……っ!」
口の中に水が一気に流しまれて、飲み干すとまた一口飲ませる。
お互いの濡れた唇が肌に触れて息を乱すと知久が笑った。
「知久っ……約束はどうしたのっ……!?」
「やっと留学から帰って来たのに冷たすぎるよ。小百里は今の今まで二人で会ってくれなかったから、これは仕返し」
言い終わると、知久はまた私に水を飲ませた。
さっきとは違う深いキスにもがく手を知久が掴む。
その手は大きくて熱い。
「知久……っ……」
言葉を紡ぐ暇もないくらいの激しいキス。
髪にふれ、頬にふれ、落とされるキスは全部私の思考を埋め尽くし、その私に触れる唇だけを感じさせる。
水が口の端からこぼれて舌で舐めとり、水を追って首から鎖骨まで舌を這わせた。
触れる舌が熱い。
水の冷たさと舌の温度差が私の頭をおかしくさせ、ギリギリのところで知久の体を強く押した。
「やめてっ……! なにしてるの。水を飲むのは私じゃないでしょ」
「小百里がキスしたいって顔をしてたからだよ」
「そんな顔、してないわよ!」
「してたね。なんなら、その先も続けてあげてもいいけど?」
「もう帰るわ……!」
私が投げつけたクッションを知久は軽々と受け止めた。
「今のは冗談。小百里。本当になにもしないから朝までそばにいてくれる?」
どこまで本気でどこまで冗談なのかわからない。
けれど―――
「俺は小百里が好きだよ。小百里は?」
笑って言ってくれればよかった。
そしたら、冗談で終わらせることができるのに。
渋木の家も陣川の家も敵に回してしまえば、音楽をやめることになる。
今まで私を拠り所となって救ってくれたあなたのバイオリン。
私は知久の音だけは守りたい。
たとえ、自分を犠牲にしても。
四年間離れて過ごし、彼の活躍を耳にした私が四年の間で出した答えはそれだった。
「……言えないわ」
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