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第五話 憧れの女学生らいふ~季節外れの雪と溶けない氷~
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店があって長居できない俺のためか有浄は話が終わるとすぐに藤仙先生の家を出た。
兎々子達は大満足で帰り道、おそろいの和傘をくるくる回しながら楽しそうに藤仙先生の話をずっと喋り続けていた。
実家は生糸商で美術学校は東京。
日本画科を卒業して百貨店の広告や雑誌の挿絵をてがけたことで有名になったとのこと。
藤仙先生の生い立ちや華々しい活躍を全暗記しかけたところで石畳の通りに入り、ほっとしたことは言うまでもない。
「詳しいな。兎々子」
「なに言ってるの! 安海ちゃん! 私達くらいの年齢の女学生で藤仙先生を知らないなんて人はいないわよ」
「そんなにか!?」
「そうよ。先生の住んでいる場所を探して先生のお宅まで押しかける女学生もいるくらいなんだから」
それで大通り沿いではなく、目立たぬ場所に居を構えているのか。
木は森の中に隠せではないが、他の家と大差ない外観なのも騒がしい女学生達に見つからないようにするためなのだろう。
そう思うとあの静かな暮らしぶりも納得できた。
ようやく店の近くまで戻ってくると『千年屋』の看板の下で店が開くのを待っている客がいることに気づいた。
いつもの常連客である尋常小学校の先生がまだかまだかと待ちわびて首を長くして店の中を覗き込んでいる。
それを見た時、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「すみません」
驚かさないように声をかけたつもりだったが、油断していたのか気の弱い先生は飛び上がるほど驚いていた。
飛び上がった衝撃で頭の上のカンカン帽子が落ちそうになり、あたふたしながら手で押さえると俺の顔を見た。
「あ、あれ? 昼寝じゃなかったんですか……」
まさか昼寝中の店主が外から登場するとは思っていなかったらしい。
ほらみろ、有浄。
俺には常連客という存在がいるんだぞ。
なにが昼寝中だよ。
有浄が書いた張り紙を硝子戸からはがした。
本当に昼寝中と書いてある。
これは有浄に一言言っておく必要があるな。
俺は昼寝ばかりしているわけじゃない。
今日だけでなく、昨日も一昨日も真面目に働いている。
それを怠け者扱いするとは何事だ。
「有浄、あのな……」
俺が文句のひとつも言ってやろうとしたその時、目の前の和傘がひとつぐらりと揺れた。
「ユキ!」
出かけたのがよくなかったのか、ユキが道に座り込んでしまった。
具合が悪いのか俯き、背中を丸めている。
「ユキちゃん!?」
雪女であるユキはこの連日続く蒸し暑さの中でかなり無理をしていたはずだ。
ユキはしおれた花のようにくたりとして、いつもより小さくなって見えた。
「安海。中で休ませてやってもいいかな?」
「ああ」
「有浄さん。ユキちゃんは病気?」
「ただの目眩だよ」
「いや、それにしては顔色が悪い……」
「女性にはよくあることですからご心配なく」
有浄は先生の言葉を素早くと遮ると作り笑いを浮かべた。
「は、はあ」
「あー、えーと。店を開けますね」
有浄の嘘くさい笑顔がバレぬうちに慌てて先生を店に招き入れた。
ユキを背負った有浄は店の中へ入って行った。
その後ろを兎々子が追う。
先生の気を逸らそうと商品の陳列棚に入った饅頭を手でさし示した。
「今日は黒糖饅頭がおすすめでして」
「黒糖饅頭! うーむ。それは絶対にうまいでしょうな」
先生は俺の言葉に従って黒糖饅頭と他の菓子をいくつか選んだ。
「ここの黒糖饅頭は黒砂糖の風味がいいですからね」
「わかりますか」
「もちろんです。一口目からわかる黒糖の香りがいい。五個でも十個でも食べられると言われるのも納得ですよ」
「ありがとうございます」
うまく誤魔化せたとホッとしながら饅頭を包んだ。
だが、人のいい先生は簡単に忘れてくれなかった。
先生は財布を取り出し、お代を払いながらそっと小声で先生は言った。
「よかったら、近所の医者に声をかけておきましょうか?」
「あ、いや、大丈夫です」
「なんでもないのなら、それでいいのですが、職業柄子どもが倒れると気になりましてね」
「ははは……」
俺は笑って誤魔化したが、もうユキは尋常小学校の子どもほどにしか見えないらしい。
参ったなと思いながら、実は雪女で暑さに負けて倒れましたとはさすがに言えない。
先生の後から店が開くのを待ち構えていたお客が次々やってきて、なかなか茶の間に様子を見に行けなかった。
やっと客足が落ち着いた頃、兎々子がしょんぼりした様子で奥から出てきた。
「どうした?」
「もう大丈夫だから習い事に行くように有浄さんから言われて……」
「すぐに元気になるから気にするな」
「有浄さんもそう言ってたけど、悪い病気じゃないよね?」
「違う。暑さにやられただけだ」
「うん……」
兎々子は納得していないようだったが、慌てて走って帰って行った。
今日は琴の日だ。
「琴か……」
昔から習っているが、どれくらい上達したのだろう。
一度、兎々子が演奏する琴を聴いたことがある。
庭の鳥が木から落ちるくらい酷かった。
あれから少しはましになったのだろうか。
『本日完売しました』の紙を硝子戸に張り付けると工場に入った。
有浄がなかなか帰らないところをみるときっとユキに手を焼いているに違いない。
棚から棒寒天を取り出し、細かくちぎると冷たい水につけた。
そして卵を卵黄と卵白に分ける。
今日使うのは卵白のみ。
ユキが食べるものだかから砂糖ではなく、蜂蜜にした。
入らずの森で見たあやかしが少しだけ力を取り戻したことを考えるとなにかしら変化があるのではないかと期待してのことだった。
「暑いな」
少し作業しただけで額に汗がにじんで窓を開けた。
外は雨が降っていたが、涼しいと思える気温にはならない。
緑の草木が生い茂り、庭の隅の取り残した雑草が大きくなっているのが見えた。
歪みのある硝子の窓からは木々の大きな影がちらつく。
冬は枝だけの木も今は葉で窓にかかる影を作るほどだ。
その窓際の瓦斯コンロで寒天がなくなるまで蜂蜜を加えて煮溶かす。
こちらにも蜂蜜を加え、雪山のように泡立てた卵白に熱々の寒天液を入れ、分離しないようしっかりとかきまぜた。
あとはあら熱をとって型にいれて固まれば完成だ。
そして、もう一つ用意したのは水無月。
この時期ならではの菓子で夏越の祓の日に食べると残り半年、無病息災、健康に過ごせると言われている。
今日、店に黒糖饅頭と一緒に出していた菓子でもある。
菓子を持って茶の間にいくと横になったユキは額の上に冷たい手ぬぐいをのせていた。
兎々子達は大満足で帰り道、おそろいの和傘をくるくる回しながら楽しそうに藤仙先生の話をずっと喋り続けていた。
実家は生糸商で美術学校は東京。
日本画科を卒業して百貨店の広告や雑誌の挿絵をてがけたことで有名になったとのこと。
藤仙先生の生い立ちや華々しい活躍を全暗記しかけたところで石畳の通りに入り、ほっとしたことは言うまでもない。
「詳しいな。兎々子」
「なに言ってるの! 安海ちゃん! 私達くらいの年齢の女学生で藤仙先生を知らないなんて人はいないわよ」
「そんなにか!?」
「そうよ。先生の住んでいる場所を探して先生のお宅まで押しかける女学生もいるくらいなんだから」
それで大通り沿いではなく、目立たぬ場所に居を構えているのか。
木は森の中に隠せではないが、他の家と大差ない外観なのも騒がしい女学生達に見つからないようにするためなのだろう。
そう思うとあの静かな暮らしぶりも納得できた。
ようやく店の近くまで戻ってくると『千年屋』の看板の下で店が開くのを待っている客がいることに気づいた。
いつもの常連客である尋常小学校の先生がまだかまだかと待ちわびて首を長くして店の中を覗き込んでいる。
それを見た時、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「すみません」
驚かさないように声をかけたつもりだったが、油断していたのか気の弱い先生は飛び上がるほど驚いていた。
飛び上がった衝撃で頭の上のカンカン帽子が落ちそうになり、あたふたしながら手で押さえると俺の顔を見た。
「あ、あれ? 昼寝じゃなかったんですか……」
まさか昼寝中の店主が外から登場するとは思っていなかったらしい。
ほらみろ、有浄。
俺には常連客という存在がいるんだぞ。
なにが昼寝中だよ。
有浄が書いた張り紙を硝子戸からはがした。
本当に昼寝中と書いてある。
これは有浄に一言言っておく必要があるな。
俺は昼寝ばかりしているわけじゃない。
今日だけでなく、昨日も一昨日も真面目に働いている。
それを怠け者扱いするとは何事だ。
「有浄、あのな……」
俺が文句のひとつも言ってやろうとしたその時、目の前の和傘がひとつぐらりと揺れた。
「ユキ!」
出かけたのがよくなかったのか、ユキが道に座り込んでしまった。
具合が悪いのか俯き、背中を丸めている。
「ユキちゃん!?」
雪女であるユキはこの連日続く蒸し暑さの中でかなり無理をしていたはずだ。
ユキはしおれた花のようにくたりとして、いつもより小さくなって見えた。
「安海。中で休ませてやってもいいかな?」
「ああ」
「有浄さん。ユキちゃんは病気?」
「ただの目眩だよ」
「いや、それにしては顔色が悪い……」
「女性にはよくあることですからご心配なく」
有浄は先生の言葉を素早くと遮ると作り笑いを浮かべた。
「は、はあ」
「あー、えーと。店を開けますね」
有浄の嘘くさい笑顔がバレぬうちに慌てて先生を店に招き入れた。
ユキを背負った有浄は店の中へ入って行った。
その後ろを兎々子が追う。
先生の気を逸らそうと商品の陳列棚に入った饅頭を手でさし示した。
「今日は黒糖饅頭がおすすめでして」
「黒糖饅頭! うーむ。それは絶対にうまいでしょうな」
先生は俺の言葉に従って黒糖饅頭と他の菓子をいくつか選んだ。
「ここの黒糖饅頭は黒砂糖の風味がいいですからね」
「わかりますか」
「もちろんです。一口目からわかる黒糖の香りがいい。五個でも十個でも食べられると言われるのも納得ですよ」
「ありがとうございます」
うまく誤魔化せたとホッとしながら饅頭を包んだ。
だが、人のいい先生は簡単に忘れてくれなかった。
先生は財布を取り出し、お代を払いながらそっと小声で先生は言った。
「よかったら、近所の医者に声をかけておきましょうか?」
「あ、いや、大丈夫です」
「なんでもないのなら、それでいいのですが、職業柄子どもが倒れると気になりましてね」
「ははは……」
俺は笑って誤魔化したが、もうユキは尋常小学校の子どもほどにしか見えないらしい。
参ったなと思いながら、実は雪女で暑さに負けて倒れましたとはさすがに言えない。
先生の後から店が開くのを待ち構えていたお客が次々やってきて、なかなか茶の間に様子を見に行けなかった。
やっと客足が落ち着いた頃、兎々子がしょんぼりした様子で奥から出てきた。
「どうした?」
「もう大丈夫だから習い事に行くように有浄さんから言われて……」
「すぐに元気になるから気にするな」
「有浄さんもそう言ってたけど、悪い病気じゃないよね?」
「違う。暑さにやられただけだ」
「うん……」
兎々子は納得していないようだったが、慌てて走って帰って行った。
今日は琴の日だ。
「琴か……」
昔から習っているが、どれくらい上達したのだろう。
一度、兎々子が演奏する琴を聴いたことがある。
庭の鳥が木から落ちるくらい酷かった。
あれから少しはましになったのだろうか。
『本日完売しました』の紙を硝子戸に張り付けると工場に入った。
有浄がなかなか帰らないところをみるときっとユキに手を焼いているに違いない。
棚から棒寒天を取り出し、細かくちぎると冷たい水につけた。
そして卵を卵黄と卵白に分ける。
今日使うのは卵白のみ。
ユキが食べるものだかから砂糖ではなく、蜂蜜にした。
入らずの森で見たあやかしが少しだけ力を取り戻したことを考えるとなにかしら変化があるのではないかと期待してのことだった。
「暑いな」
少し作業しただけで額に汗がにじんで窓を開けた。
外は雨が降っていたが、涼しいと思える気温にはならない。
緑の草木が生い茂り、庭の隅の取り残した雑草が大きくなっているのが見えた。
歪みのある硝子の窓からは木々の大きな影がちらつく。
冬は枝だけの木も今は葉で窓にかかる影を作るほどだ。
その窓際の瓦斯コンロで寒天がなくなるまで蜂蜜を加えて煮溶かす。
こちらにも蜂蜜を加え、雪山のように泡立てた卵白に熱々の寒天液を入れ、分離しないようしっかりとかきまぜた。
あとはあら熱をとって型にいれて固まれば完成だ。
そして、もう一つ用意したのは水無月。
この時期ならではの菓子で夏越の祓の日に食べると残り半年、無病息災、健康に過ごせると言われている。
今日、店に黒糖饅頭と一緒に出していた菓子でもある。
菓子を持って茶の間にいくと横になったユキは額の上に冷たい手ぬぐいをのせていた。
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