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第三話 犬の住処探し~味は違えど柏餅~
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町内から出て、賑やかな通りに出る。
石畳の通りと違って賑やかで騒がしい。
昔馴染みの人間というより、地方から出てきた者や新しくここらに住み始めた若い働き盛りの人間が多かった。
「このあたりもだいぶ様変わりしたな」
有浄は深めに帽子をかぶり直した。
俺達が子供の頃は道路を挟んだ両側に田畑が広がっていたのに今はみる影もない。
まだ舗装が間に合っていない道路は土ぼこりが酷かった。
ここは最近、開発されて大きな道路となり、道に沿って新しい店が増えていた。
文具店や書店、カフェや食堂。
そんな並びに兎々子が通っている女学校がある。
「ここを通るたび、手紙をもらったのを思い出すよ」
「主にお前がな」
俺は有浄のオマケみたいなものだ。
有浄は外見だけは上の上。
それにくわえ、帝大生というだけで評価は鰻のぼり。
なにも知らない女学生限定で人気があった。
「俺は罪作りな男だよ」
「色んな意味でな。ポーズを決めているところ悪いが、お前はけっこう学生時代、恨まれていたからな?そこは死ぬほど反省しておけよ」
「ははは。そうだっけ?俺の記憶じゃ、けっこう活躍していたと思っていたんだけどなあ」
「それはお前の記憶の中だけだ」
なにが活躍だ。
確かに最初のうちは活躍していたように思える。
失せ物探しの名人―――有浄は高校時代からそう呼ばれていた。
だが、ある時期を境にして呼ばれなくなった。
それは有浄を目の敵にしていた教授が懐中時計を失くしたと大騒ぎした事件以後のことだ。
高価な懐中時計だったらしく、金に困った生徒が盗ったのだろうと決めつけられ、持ち物検査をするところまでいったのだが、有浄の一言でそれはなくなった。
『懐中時計なら麹町の愛人宅にありますよ。水揚げした女性ですよね。可愛い猫を飼っていて、庭に先生が気に入っている盆栽がある」
あてずっぽうだろうと俺達は笑っていたのだが、先生を見ると血の気を失い青白い顔で震えていた。
そして、その日、授業は早めに終わり、先生は二度と有浄に嫌みを言わなくなり、目も合わせなくなったのだった。
それは先生だけでなく、学友達もそれ以来、有浄に対して壁を作るようになった。
俺はといえば、いつも通り。
有浄が人並み外れた勘の良さを持っていることくらい昔から知っている。
むしろ、痛くもない腹を探られ、持ち物検査をされるという無駄な時間を過ごさずにすんだことに対して感謝したくらいだ。
そんな失せ物探しの名人である有浄だ。
太郎の居場所くらいもうわかっているだろう。
「それで、太郎はどこだ?」
「兎々子ちゃんの行動範囲を考えると女学校の近くだろうから、きっとこの辺りの神社だ」
今日は女学校が休みのおかげでその周辺も静かだった。
女学校の校門前を通りすぎた。
明治の終わりに建てられたレンガ造りの建物はまだ新しい。
女学校では裁縫やお茶などの授業があり、最近では洋食の作り方を授業で習うと兎々子が言っていた。
いわば、良妻賢母を掲げた花嫁修行の学校だ。
兎々子を女学校に通わせようと決めたのは醤油屋のじいさんで、学費も全部じいさん持ち。
じいさんは兎々子を女学校にさえ通わせれば、いい嫁ぎ先が決まるだろうと期待してのことだったとか。
まあ、今のところは全敗中。
妖怪タヌキ爺といえど孫娘のこととなると得意の算盤も狂ってしまうようだ。
そんな兎々子が通う女学校前を通りすぎ、目指すは神社だ。
俺の記憶には神社らしきものはなかったように思えたが―――
「安海は気づいてなかったか。甘味処の隣の竹藪に小さい神社があったのを覚えてないか」
「あったか?」
「本当に小さい神社だよ。竹藪の中に隠れてしまうくらい小さい鳥居と社があるだけのね」
そう話ながら、到着した竹藪―――ただしくは竹藪があった場所だ。
甘味処の隣の竹藪はなかった。
もちろん神社も。
野ざらしになった甘味処の隣には竹藪の名残か、枯れた竹の葉が落ちていた。
「神社は取り壊されたみたいだね」
「そんな簡単に壊していいものなのか」
「なにかを封じてあったり、祟りを沈めるためだったり、そこに神社があることには意味がある。こんな簡単に壊してどうするんだろうね」
俺の気のせいでなければ、この先どうなってしまうんだろうね、と有浄が言っているようにも聞こえた。
「壊されているのはここだけじゃない。明治から続く神社合祀でかなりの数の神社が消えた」
国が発展するためには土地が必要で、特に都市部では開発が進んでいる。
有浄は帽子を目深にかぶって見えなかったが、珍しくヘラヘラした顔じゃなく、険しい顔をしている。
「神はあやかしに成り下がってしまった。まだ力のある者はいい。人を真似て生き残れる」
「ない奴はどうなるんだ」
「消えるだけだね」
はらりと有浄の指から竹の葉がこぼれて落ちた。
その竹の葉はやがて、砂ぼこりに埋もれ、塵となる。
ここになにがあったかなど、誰も思い出さなくなるだろう。
「生きづらい世の中だよ」
そう言い終わると有浄は甘味処裏手の竹藪に向けて声をかけた。
「太郎。いるんだろう?」
わずかに残された竹藪の竹の葉がガサガサと音をたてた。
竹藪の薄暗い場所から白い毛玉が現れた。
兎々子といた時はまだ犬の形を保っていたのだが、もう犬というより毛玉だった。
思考も記憶も曖昧になっているのか、更地となった自分の住み処を眺めていた。
『本当になにもなくなってしまった』
悲しいのか、それとも悔しいのか、わからないぼんやりとした声だった。
太郎はしばらくその更地を眺めたまま動かなかった。
その動かない太郎に有浄が声をかけた。
「太郎と名前をもらったから、まだお前は形を保っている。兎々子ちゃんに感謝するんだな」
『俺は太郎というのか……』
「もう神だった頃の名前も思い出せないんだろう?俺はこのまま消えてもらって構わないが、面倒をみると兎々子ちゃんと約束したから消えてもらっては困る―――犬神よ」
有浄は手に持っていた柏餅を太郎の前に供えた。
それに気づいた太郎はお腹が空いていたのか、柏餅をぱくりと飲み込んだ。
一口で食べてしまうと太郎は目を細めて笑った。
『ああ……。この柏餅。懐かしいな。この時期になると近所の人間がよく供えてくれた柏餅の味に似ている』
俺のじいさんが作った柏餅だろうか。
「その柏餅はこいつが作った。俺と来れば、毎年食べられる。どうだ? 悪い話じゃないだろう?」
『毎年だと!?』
「他の和菓子も食べられる」
『他のも!?』
太郎が有浄の甘言に惑わされて食いつく。
いや、食いつきすぎだろ!?
だいたい俺は作ると一言も言ってないんだが。
「なぁ、太郎。神ともあやかしとも呼べない存在になるか、うまい和菓子を食べられる生活を送るか、どっちがいいかよく考えてみろ」
太郎の赤い目が輝いていた。
心なしか表情が明るい。
『しかし、お前に使われる身となるのは気に入らないな』
「もうひとつある」
有浄は蓬の柏餅を取り出した。
『ぐっ……なんと!』
一度に供えず、とっておく卑怯さがお前らしいよ……
それもお前が気に入ったという蓬のほう。
残ったら、食べるつもりだったのではと疑いたくなる。
その蓬の柏餅を太郎の鼻先に置く。
ぐぬぬぬっ……と太郎はしばらく唸ってから観念した。
『わかった! お前に従おう。だが、ちゃんと約束は守ってもらう。うまい菓子を食わせるのだぞ?』
「もちろんだって。なっ? 安海?」
ぽんっと俺の肩を有浄が叩いた。
「おい……」
蓬の柏餅を食べると太郎は犬の形になった。
だが、子犬程度の大きさで兎々子と一緒にいた時よりも小さい。
「よし。太郎、お前の新しい住み処となる一之森神社に行こうか」
白い犬となった太郎は返事の代わりに有浄の肩に乗った。
「それじゃあ、安海。俺は太郎の居場所を用意しないといけないから帰るが、明日も菓子をちゃんと作るんだぞ?」
『そうだ。俺のために作るがいい』
「うわっ! なんだ、こいつら腹立つな!」
完全に上から目線だ。
有浄と太郎。
気が合わないと思っていたが、意外とこいつら気が合うのか……!?
一之森神社へ向かう有浄達の背中を見送った。
犬の住み処。
それは俺が思っていた場所とは少し違っていた。
いや、違い過ぎていた。
柏餅と桜餅くらい違う。
なぜなら、後日、俺が蒸した饅頭を持って神社に行くと、消えていた狛犬のひとつが戻っていた。
ただし、狐ではなく犬。
「おいおい……」
さすがの俺もこれには苦笑だ。
これはいいのか……?
俺はそう思いながら、両側に並ぶ狐と犬を見比べた。
気のせいでなければ、お互いがにらみ合っているように見えた。
有浄よ……この配置は前途多難だと思うぞ。
俺は知らないからな。
絶対に巻き込むなよ。
そう思いながら、まだ暖かい饅頭の包みを抱え、有浄がいる社殿へと向かったのだった。
【第三話 犬の住処探し~味は違えど柏餅~ 了】
【第四話 美人画の怪~よひらの花が咲く頃に~ 続】
石畳の通りと違って賑やかで騒がしい。
昔馴染みの人間というより、地方から出てきた者や新しくここらに住み始めた若い働き盛りの人間が多かった。
「このあたりもだいぶ様変わりしたな」
有浄は深めに帽子をかぶり直した。
俺達が子供の頃は道路を挟んだ両側に田畑が広がっていたのに今はみる影もない。
まだ舗装が間に合っていない道路は土ぼこりが酷かった。
ここは最近、開発されて大きな道路となり、道に沿って新しい店が増えていた。
文具店や書店、カフェや食堂。
そんな並びに兎々子が通っている女学校がある。
「ここを通るたび、手紙をもらったのを思い出すよ」
「主にお前がな」
俺は有浄のオマケみたいなものだ。
有浄は外見だけは上の上。
それにくわえ、帝大生というだけで評価は鰻のぼり。
なにも知らない女学生限定で人気があった。
「俺は罪作りな男だよ」
「色んな意味でな。ポーズを決めているところ悪いが、お前はけっこう学生時代、恨まれていたからな?そこは死ぬほど反省しておけよ」
「ははは。そうだっけ?俺の記憶じゃ、けっこう活躍していたと思っていたんだけどなあ」
「それはお前の記憶の中だけだ」
なにが活躍だ。
確かに最初のうちは活躍していたように思える。
失せ物探しの名人―――有浄は高校時代からそう呼ばれていた。
だが、ある時期を境にして呼ばれなくなった。
それは有浄を目の敵にしていた教授が懐中時計を失くしたと大騒ぎした事件以後のことだ。
高価な懐中時計だったらしく、金に困った生徒が盗ったのだろうと決めつけられ、持ち物検査をするところまでいったのだが、有浄の一言でそれはなくなった。
『懐中時計なら麹町の愛人宅にありますよ。水揚げした女性ですよね。可愛い猫を飼っていて、庭に先生が気に入っている盆栽がある」
あてずっぽうだろうと俺達は笑っていたのだが、先生を見ると血の気を失い青白い顔で震えていた。
そして、その日、授業は早めに終わり、先生は二度と有浄に嫌みを言わなくなり、目も合わせなくなったのだった。
それは先生だけでなく、学友達もそれ以来、有浄に対して壁を作るようになった。
俺はといえば、いつも通り。
有浄が人並み外れた勘の良さを持っていることくらい昔から知っている。
むしろ、痛くもない腹を探られ、持ち物検査をされるという無駄な時間を過ごさずにすんだことに対して感謝したくらいだ。
そんな失せ物探しの名人である有浄だ。
太郎の居場所くらいもうわかっているだろう。
「それで、太郎はどこだ?」
「兎々子ちゃんの行動範囲を考えると女学校の近くだろうから、きっとこの辺りの神社だ」
今日は女学校が休みのおかげでその周辺も静かだった。
女学校の校門前を通りすぎた。
明治の終わりに建てられたレンガ造りの建物はまだ新しい。
女学校では裁縫やお茶などの授業があり、最近では洋食の作り方を授業で習うと兎々子が言っていた。
いわば、良妻賢母を掲げた花嫁修行の学校だ。
兎々子を女学校に通わせようと決めたのは醤油屋のじいさんで、学費も全部じいさん持ち。
じいさんは兎々子を女学校にさえ通わせれば、いい嫁ぎ先が決まるだろうと期待してのことだったとか。
まあ、今のところは全敗中。
妖怪タヌキ爺といえど孫娘のこととなると得意の算盤も狂ってしまうようだ。
そんな兎々子が通う女学校前を通りすぎ、目指すは神社だ。
俺の記憶には神社らしきものはなかったように思えたが―――
「安海は気づいてなかったか。甘味処の隣の竹藪に小さい神社があったのを覚えてないか」
「あったか?」
「本当に小さい神社だよ。竹藪の中に隠れてしまうくらい小さい鳥居と社があるだけのね」
そう話ながら、到着した竹藪―――ただしくは竹藪があった場所だ。
甘味処の隣の竹藪はなかった。
もちろん神社も。
野ざらしになった甘味処の隣には竹藪の名残か、枯れた竹の葉が落ちていた。
「神社は取り壊されたみたいだね」
「そんな簡単に壊していいものなのか」
「なにかを封じてあったり、祟りを沈めるためだったり、そこに神社があることには意味がある。こんな簡単に壊してどうするんだろうね」
俺の気のせいでなければ、この先どうなってしまうんだろうね、と有浄が言っているようにも聞こえた。
「壊されているのはここだけじゃない。明治から続く神社合祀でかなりの数の神社が消えた」
国が発展するためには土地が必要で、特に都市部では開発が進んでいる。
有浄は帽子を目深にかぶって見えなかったが、珍しくヘラヘラした顔じゃなく、険しい顔をしている。
「神はあやかしに成り下がってしまった。まだ力のある者はいい。人を真似て生き残れる」
「ない奴はどうなるんだ」
「消えるだけだね」
はらりと有浄の指から竹の葉がこぼれて落ちた。
その竹の葉はやがて、砂ぼこりに埋もれ、塵となる。
ここになにがあったかなど、誰も思い出さなくなるだろう。
「生きづらい世の中だよ」
そう言い終わると有浄は甘味処裏手の竹藪に向けて声をかけた。
「太郎。いるんだろう?」
わずかに残された竹藪の竹の葉がガサガサと音をたてた。
竹藪の薄暗い場所から白い毛玉が現れた。
兎々子といた時はまだ犬の形を保っていたのだが、もう犬というより毛玉だった。
思考も記憶も曖昧になっているのか、更地となった自分の住み処を眺めていた。
『本当になにもなくなってしまった』
悲しいのか、それとも悔しいのか、わからないぼんやりとした声だった。
太郎はしばらくその更地を眺めたまま動かなかった。
その動かない太郎に有浄が声をかけた。
「太郎と名前をもらったから、まだお前は形を保っている。兎々子ちゃんに感謝するんだな」
『俺は太郎というのか……』
「もう神だった頃の名前も思い出せないんだろう?俺はこのまま消えてもらって構わないが、面倒をみると兎々子ちゃんと約束したから消えてもらっては困る―――犬神よ」
有浄は手に持っていた柏餅を太郎の前に供えた。
それに気づいた太郎はお腹が空いていたのか、柏餅をぱくりと飲み込んだ。
一口で食べてしまうと太郎は目を細めて笑った。
『ああ……。この柏餅。懐かしいな。この時期になると近所の人間がよく供えてくれた柏餅の味に似ている』
俺のじいさんが作った柏餅だろうか。
「その柏餅はこいつが作った。俺と来れば、毎年食べられる。どうだ? 悪い話じゃないだろう?」
『毎年だと!?』
「他の和菓子も食べられる」
『他のも!?』
太郎が有浄の甘言に惑わされて食いつく。
いや、食いつきすぎだろ!?
だいたい俺は作ると一言も言ってないんだが。
「なぁ、太郎。神ともあやかしとも呼べない存在になるか、うまい和菓子を食べられる生活を送るか、どっちがいいかよく考えてみろ」
太郎の赤い目が輝いていた。
心なしか表情が明るい。
『しかし、お前に使われる身となるのは気に入らないな』
「もうひとつある」
有浄は蓬の柏餅を取り出した。
『ぐっ……なんと!』
一度に供えず、とっておく卑怯さがお前らしいよ……
それもお前が気に入ったという蓬のほう。
残ったら、食べるつもりだったのではと疑いたくなる。
その蓬の柏餅を太郎の鼻先に置く。
ぐぬぬぬっ……と太郎はしばらく唸ってから観念した。
『わかった! お前に従おう。だが、ちゃんと約束は守ってもらう。うまい菓子を食わせるのだぞ?』
「もちろんだって。なっ? 安海?」
ぽんっと俺の肩を有浄が叩いた。
「おい……」
蓬の柏餅を食べると太郎は犬の形になった。
だが、子犬程度の大きさで兎々子と一緒にいた時よりも小さい。
「よし。太郎、お前の新しい住み処となる一之森神社に行こうか」
白い犬となった太郎は返事の代わりに有浄の肩に乗った。
「それじゃあ、安海。俺は太郎の居場所を用意しないといけないから帰るが、明日も菓子をちゃんと作るんだぞ?」
『そうだ。俺のために作るがいい』
「うわっ! なんだ、こいつら腹立つな!」
完全に上から目線だ。
有浄と太郎。
気が合わないと思っていたが、意外とこいつら気が合うのか……!?
一之森神社へ向かう有浄達の背中を見送った。
犬の住み処。
それは俺が思っていた場所とは少し違っていた。
いや、違い過ぎていた。
柏餅と桜餅くらい違う。
なぜなら、後日、俺が蒸した饅頭を持って神社に行くと、消えていた狛犬のひとつが戻っていた。
ただし、狐ではなく犬。
「おいおい……」
さすがの俺もこれには苦笑だ。
これはいいのか……?
俺はそう思いながら、両側に並ぶ狐と犬を見比べた。
気のせいでなければ、お互いがにらみ合っているように見えた。
有浄よ……この配置は前途多難だと思うぞ。
俺は知らないからな。
絶対に巻き込むなよ。
そう思いながら、まだ暖かい饅頭の包みを抱え、有浄がいる社殿へと向かったのだった。
【第三話 犬の住処探し~味は違えど柏餅~ 了】
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