キーナの魔法

小笠原慎二

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シゲール襲来編

カツラ騒動

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テルディアスのいない朝。
いつも通りに起き出したキーナとダン。
2人ということもあり、いつもより簡単な朝食を済ます。
そして2人で揃って街へと向かった。今日はダンが朝も夕も送り迎えするのだ。
店の前でキーナと別れ、ダンはいろいろ悩みつつ、今日も果物をいくつか見繕ってサーガ達の元へと足を向けた。

街を出て人目を気にしつつ森の中へと入っていく。しばらくすると自分で作った目隠しの壁。
いつものように壁を潜り抜け、結界を越え、風の結界をすり抜ける。
なんだかいつもより風の結界が弱まっている気がした。
サーガが疲れて結界を維持するのが難しくなっているのだろうか?
ダンは足を急がせた。
今日は焚き火の前にサーガの姿はなかった。その代わり、その奥の小屋の中に二つの人影。

「!」

ダンは咄嗟にいつでも取り出せるようにと上着のポケットに入れておいた眠り薬を取り出し、投げた。
サーガの上に跨がってその手で首を絞めていたメリンダの顔に、薬の袋が当たった。

「ぎゃ!」

薬の袋が緩み、薬がばらまかれる。
大きく息を吸い込んだメリンダが、ふらりと揺れ、そのままサーガの上に倒れ込んだ。

「ゲホッ、ゴホゲホッ!」

メリンダの手から解放されたサーガが激しく咳き込む。
ダンが駆け寄り、サーガの様子を診始める

「いや、大丈夫。大丈夫だ…」

慌てるダンを手で抑え、サーガがメリンダを支えながら体を起こした。
首にくっきりとメリンダの手形が赤く残っている。
サーガはメリンダの体を優しく横たえ、床に散らばった果物を拾い集めた。

「ここだとせめーから出ろって」

オロオロしているダンを急かして、サーガ達は外へ出た。そしていつものように焚き火を囲む。
とにかく治療をさせろというダンの圧力に耐えかね、「こんぐらい…」と渋っていたサーガが大人しくダンの治療を受けた。
そして何があったのかを話し出す。

「相変わらずなんも食わねーからさ。ちょっといつもよりも近づいちまったんだよ。なんとか一口で良いから食べねーかなって。そしたら襲われた」

食べ物を口にしないメリンダを心配したサーガ。日に日に弱っていく姿を見るのは辛い物がある。
最初の頃よりも騒ぐ元気がなくなったのか、ぐったりした様子のメリンダに、サーガは少し油断していたようだ。
果物ならば口当たりもよく喉を通りやすいのではないかと、少し無理矢理にでも口に入れられないかといつもよりも近づいてみた。
するとぐったりした様子だったのが、突然ギラリとこちらを睨み付け襲いかかってきたのである。
払うわけにも行かず、サーガはメリンダに襲われるままに倒された。そしてそのままメリンダが首を絞め始めた。
力任せにメリンダを引き離すことも出来たのではあるが…。

「なんか、このまま姐さんに殺されてもいいかな~って…なんか思っちゃったりして?」

にへ、と誤魔化すように笑ったサーガの顔を、ダンが今まで見たことのないような怖い顔で見つめ返す。
もともと三白眼なので凄みが出る。怖い。これはキーナでも泣くかもしれない。

「いや、うん、はい…。2度としません…」

その迫力に負けたサーガが素直に謝った。
よく見ればダンの目に薄らと涙が溜まっていたのであるが、気まずいサーガは目を逸らしてそこまではっきり見ていなかった。

「キーナ、心配する」
「はい」
「キーナ、怒る」
「はい」
「キーナ、泣く」
「…はい」
「メリンダ、悲しむ」
「…うん」

その後もカタコトでダンにしつこく叱られたサーガだった。





いつものようにサーガを休ませている間に炊事洗濯掃除を済ませる。
帰る時には2度と馬鹿な真似はしないようにと、

「絶対」
「分かってるって」
「しない」
「分かったって」
「次、したら、触診…」
「絶対にしません!」

と何度も念を押した。
何故そんなに触診されるのを嫌がるのだろう?
振り返り振り返り、ダンは街へと戻っていく。
サーガはさっさと行けとばかりに手を振っていた。

街に着くと今晩用の食材を軽く見繕い、そしてキーナの働いている店へと向かう。
と、なんだか店の前に列が出来ていた。
それも全員男。
ハテナマークを浮かべつつ、列があるのに店に入るのもどうしようかとダンは迷った。
気の弱いダンは仕方なくその列の最後尾に並んだ。
まあ列といっても5人程だ。すぐに順番は来るだろう。
そう軽く考えながら店の中を覗くと、従業員の女の子達が忙しそうにテーブルの間を縫っていた。かつらを着けたキーナの姿も見える。
と、キーナがダンに気付き、手を振った。思わず振り返すダン。
すると、店中の男達の視線がダンに向けられた。外に並んでいた男達も一斉にダンを睨み付けた。
ビクリとなるダン。
何故睨まれるのか訳が分からない。
忙しそうではあったが、キーナが奥へと引っ込んでいった。するとなんだか残念そうな顔の男達。
少しすると着替え終えたキーナが出て来て、従業員の一人に声をかけて店から出て来た。

「ダン! 待った?」

キーナがダンの側に走り寄る。

「なんか今日忙しくてさ。大丈夫かなって思ったんだけど、なんか早く上がれって急かされたんだ。さ、早く帰ろ」

キーナがダンの手を引き、ダンを列から引き抜く。ダンもやっとここから離れられるとほっとしながら歩き出した。
しかし後ろからの刺すような視線は、店が見えなくなるまで続いたのだった。






昨日と同じようにテルディアスはいない。
少し寂しさを感じつつ、キーナは食事を終わらせる。
いつものようにダンとその日の報告会をして、メリンダの様子を聞く。
さすがにダンも、メリンダがサーガを襲ったことまでは話せなかった。
いつもより疲れていたキーナは早めにベッドに潜り込んだ。
ダンは見回りをして結界を強めに張って中へと入った。
そして眠りに就く前に、キーナはすでに習慣となっている枕元にある火の宝玉に祈った。
メリンダさんが早く良くなりますように。と。













翌朝起き出したキーナ。

「今日はテルが帰ってくるね!」

と朝からルンルンである。やはり寂しかったのか。
そして街まで行って、ダンはキーナを店まで送る。今日の夕方はテルディアスが迎えに行くことになっているのでほっとした。もうあの怖い視線に晒されなくて済む。
悩んだ末に、やはり2、3果物を購入した。食べられる物がまだはっきりと分からないからだ。
とにかく何か口に入れてくれればと祈りながら、サーガの元へと向かう。

結界がいつものように力強く作動していることにほっとした。
焚き火の前にサーガが座り、

「おす」

と挨拶した。
ダンは軽く頷いてみせる。
いや、返事しようよ。
サーガの顔が若干暗くなっている気がした。
早速座って状況報告。

「それがなぁ…」

サーガがポリポリと頬を掻く。

「水も飲まなくなった…」

ダンが目を見開いた。
サーガの顔が暗くなっているのはそのせいか。

「何を置いても反応しないんだ。もうボーっと虚空を見つめてるだけだ」

悲しそうに、悔しそうにサーガが呟く。

「だけど、近づこうとすると目だけで睨んでくるんだよな…」

騒ぐこともなくなってきた。暴れることもなくなってきた。しかしやはり近づくことは出来ず、近づけば射殺すような目で睨んでくる。

「メリンダ…、死にたがって…」
「それ以上言うな。殴るぞ」

ダンがはっとして口を噤む。
それは言ってはいけない言葉だ。
小屋の方へ目を向けると、眠っているのか起きているのか分からない感じで、メリンダが壁にもたれかかっているのが見えた。
最初の頃の射殺すような目つきは見られない。それほど元気がなくなってきているのだろう。
さすがのダンも体の傷は癒やせても心の傷は癒やせない。薬学に精通しているというのに何もできない自分が悔しかった。

キーナはいつもと変わらず、テルディアスも今日帰ってくると報告し、いつものようにサーガに休んでもらう。その間に炊事洗濯掃除を済ませる。
果物も一応置いて、念の為に薬膳粥を作っておく。これはサーガも食べられて体の調子も良くなる。もちろんだがお腹に溜まるようにがっつりしたものも作り置いた。
サーガが起き出すとダンも帰る時間だ。
メリンダがとにかくなんでもいいから食べてくれるようにと祈りながら、ダンは仮宿へと帰っていった。





明日メリンダには何を作ったらいいのだろうと悩みながら、キーナ達の帰りを待っていると、とてつもなく不機嫌な顔をしたテルディアスを連れて帰ってきた。

「ただいま~ダン。お腹空いた」

キーナがダンの元へ駆け寄ってくる。

「キーナ! お前分かってないだろう!」
「分かってるってば! 仕方ないじゃん!」

珍しく喧嘩だろうか。

「明日にでも責任者に言いに行くぞ」
「でもぉ、それで働けなくなったらどうすんのさ」
「ここに居れば良い」
「やだ。じっとしてるくらいならメリンダさんとこ行く」
「駄目だ! まだダンの許可が下りてないだろう!」
「だったら働かせてよ! 何もしないなんてやだよ!」

突如勃発した口げんかにオロオロしつつ、ダンはとにかく夕飯を食べようとなんとか口を挟む。

「お腹空いた。食べる」
「まったく…」

不機嫌な顔をしつつも、腰を下ろし食べ始めるテルディアス。
キーナもまた忙しかったのだろうか。昨日のように良い食べっぷりだ。
そして始まる報告会。
ダンはメリンダが水も飲まなくなったとは言えなかった。

「変わらない。食べない」

それしか言えなかった。

「そっか。早く良くなると良いね…」

キーナが悲しそうに答える。
ダンがテルディアスを見る。

「俺は護衛の仕事はまあ普通に片がついた。途中それなりに襲撃もあったから、そこそこ稼げたぞ」

その襲撃は普通の事なのだろうか。テルディアスにとっては普通の事なのかもしれない。
テルディアスの仕事の話しはそこで終わったのだったが…。

「テルが迎えに来たらね、カツラを取れって怒るの」
「当たり前だろ! 以前にもあったことを覚えてないのか?!」
「覚えてるけど~。しょうがないじゃん。女の子のお店だから女の子らしくして欲しいって言われたら断れないじゃん」
「それであれになってるんだろうが!」

ダンにはハテナ状態である。
そんなダンの様子に気付いたテルディアスが説明を始めた。

遡ればまだ2人で旅をしていた頃。とある飲食店での話し。
お金がないことを知らずにたらふく食べた2人。食べ終えた後にお金がないことに気付き、仕方なくテルディアスは近場で討伐依頼が出ていた妖魔を倒しに行くことになった。
その間キーナは人質も兼ねて店で働くことになったのだが。
カツラをつけて女の子らしくなったキーナは、信じられない程に男性客を惹きつけ、最期は領主の息子と名乗る面倒な奴とゴタゴタする羽目になったのだった。

またある時、メリンダがキーナの可愛さに目を付け、カツラをつけて歩いてみようとどこからかカツラを調達してきた。半分無理矢理カツラを着けられたキーナ。そんなキーナが街を歩くと、出るわ出るわ、まるで黒いアレの如く男達が群がって来たのだった。
丁度祭りが近く、相手を探していたということも重なり、キーナはまさに四方八方から引く手数多になってしまい、その街から逃げ出したのだった。
それ以来メリンダもキーナにカツラは禁止している。

それを聞き、ダンは思い当たることがあった。御子の魅了の力だ。
御子とは世界から愛される存在。数多の者を魅了する。そしてそれは特に異性を惹きつけるものらしい。

「御子、魅了の力、異性、惹きつける」
「え? 御子には魅了の力があって特に異性を惹きつける効果があるの?」

キーナ、訳ご苦労。

「でも、それならどうしてカツラ着けた時だけ?」

キーナが首を傾げる。

「カツラ、女らしく、なる。短い、男っぽい」

キーナがふくれっ面になった。

「つまり、髪が短いと男っぽく見えるから、魅了の力とやらは効果が薄れ、カツラをつけて女の子らしくなると、その魅了の力が発揮されてしまう、ということか?」

テルディアスも大分ダン翻訳に慣れてきたようである。

「多分…」

ダンが頷いた。

「ならば尚更…」
「でもカツラ着けないと…」

しばらく2人の口論は続いたが、話しは平行線のまま終わったのだった。







キーナは疲れたと早めにベッドに潜り込んだ。
ダンはテルディアスと2人で少し話しをする。メリンダのことだ。

「水も、飲まない…」
「そうか…」

口数は少なかったが、状況は察したようだった。テルディアスの顔も暗くなる。

「まだ諦めるのは早いかもしれんが…、もしもの時は、俺から言う」

ダンが頷いた。

そんな会話も知らないまま、キーナはいつものようにベッドの枕元にある火の宝玉に祈る。
メリンダさんが早く良くなりますように。と。
そして眠りに落ちていった。
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