キーナの魔法

小笠原慎二

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男娼の館編

燃え上がる屋敷

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屋敷を包む炎を見上げ、キーナが冷や汗を垂らす。
そして振り向き、そこで少年達の面倒を見ていたメリンダに進言する。

「メリンダさん…、まだテルが中に…」

そう、キーナ達が屋敷を出て来た後、

「もう大丈夫ね」

とメリンダが言って、一気に火力を上げたのである。
何が大丈夫だったのだろう…。

「あらん、大丈夫でしょ! これくらいで死ぬような奴じゃないわ」

とにっこり。
キーナはタラリ。

(それはそーなんだけど…)

確かに、テルディアスならば大丈夫のような気もするけど、何故逃げ道も残さずに焼き上げようとしているのだろう?
信頼からなのか…?もしくは…。

「あたしの…、屋敷…」

ぼそりと聞こえたその声に振り向くと、屋敷の前面に跪き、呆然と燃え上がる屋敷を見上げる人影。
ピンクの領主だった。
さすがに自分の屋敷が炎に包まれているのはショックらしい。
というか脱出していたんだ。

「ジハルダ様~!」

ピンクの領主の周りで、色々と手伝いをしていた、確かトビーと呼ばれていた青年が、一生懸命ピンクの領主をその場から避難させようと頑張っている。
ジハルダと言う名前だったんだ。あのピンク。

(…いたんだ…)

彼らの存在は無視し、屋敷を見上げる。
火力が増し、今にも崩れ落ちそうになっているが、まだテルディアスは出て来ていない。

(テル…、遅いなぁ…)

さすがに心配になってくる。
その時、

ドゴオン!

「!」
「あら?」
「ん?」

盛大な爆発音が響き渡った。

「おかしいわね? なんで爆発したのかしら?」

メリンダが首を傾げる。

「テ…、テル…」

キーナの顔が青くなっている。

「ままま、まさかのまさかのさかさか…」

言葉もおかしくなっているぞ。

「ないない」

キーナを落ち着かせる為、メリンダ笑顔でキーナが言いたい事を否定する。
その時、炎を突っ切って出てくる人影。

(ホラやっぱり)

「テル!」

やっぱり無事でした。












火の届かない位置まで来ると、テルディアスは体を確認し始める。
炎の中を突っ切ってきたので、服に火が移ってないかと。とりあえず大丈夫のようだ。

「あー! あなた! さっきの!」

丁度ピンクの領主の目の前に転がり出る形になった為か、テルディアスを指さし、なにやらズカズカと近づいて来る。
テルディアスが警戒する。

「一言言いたかったのよ! あなた…、一晩で良いからあたしを抱いてっ!」

とテルディアスの足元に縋り付いた。
それを見ていた者達はずっこけたとか…。

あまりの悍ましさに、テルディアス反射的に足を振り上げ、ピンクの領主の頭を地面にめり込ませた。

「永久に埋まってろ」

それだけ言い捨て、スタスタとキーナ達の所へ向かう。

「ジハルダ様~!」

お付きの青年だけが慌てふためいていた。










「テル~」

心底嬉しそうにキーナがテルディアスに走り寄る。

「大丈夫だった? 爆発したから心配したよ」
「ああ、あれは…、上に出たら辺り一面火の海で、仕方なく自分で出口を創って出て来たんだ」

テルディアスが階上に出ると、全てが炎に包まれ、逃げ道がなくなっていたのだった。

「てっきりメリンダに嵌められたものかと…」

メリンダがこれを機に自分を殺そうとしているのかとも考えたりした。

「んなことするわけないでしょーが」

メリンダが反論してくる。本心だろうか?

「そうだよ! メリンダさんそんなことしないよ!」

一応キーナは信じているのね。

「そうよ! しないわよ! そんなことしたらキーナちゃんが悲しむじゃない!」

まったく失礼しちゃうわ~などとプリプリしているけど…。

(悲しまなかったらやってたと…?)

キーナとテルディアスはその疑問を口にする事はなかった。










「お~い、ところで、本題のこいつらどうすんだ~? 今夜寝る所もねーんだぞ」

集められた少年達の警護をしながら、サーガがキーナ達に声をかける。

「えと…、どうしましょう?」
「俺に聞くな」

何も考えていなかったキーナ。テルディアスを見上げるが、テルディアスも何も考えていません。てか、そこ人を頼るな。

「んなこったろーと思ったから、金目の物はかっぱらってある」

と、背後にある大きな袋のような物を指さした。
競りにかけられた少年達を助けるついでに、屋敷のあちこちにある備品を貰ってきたのだ。
どうせ焼け落ちるだけなのだし、これから資金もいるのだしと。
これこそ火事場泥棒。

「ありがとー! サーガ!」
「どわっ!」

キーナがその喜びを素直に体で表してしまった。
つまりサーガに抱きついた。
松葉杖でなんとか立っていたサーガ。キーナの勢いに押され地面に転がる。
結果、二人仲良く地面に転がった。

「あちち…」

サーガが万全ならば転ぶ事もなかったかもしれない。もし転がったとしてもキーナが怪我しないように庇ってくれたかもしれない。
だがしかし、今の松葉杖ついているサーガには無理な話だった。
おかげで顔面を打つ羽目になったキーナ。

「いけね。テルのノリで…」
「軽率すぎるぞ」

いつものサーガだったなら飛びつく事もなかったかもしれない。やはり怪我をしていると言う事で判断が甘くなっているのか。

「俺はいつでも大歓迎!」

サーガがキーナを抱えようと腕を伸ばす。

「ウギャ!」

キーナ、反射的に左の拳をサーガの顔面に叩き込んでいた。
本能的に身の危険を感じてしまったである。

「一応怪我人だぞう…」

怪我を増やされたサーガが抗議する。

「あ、そーだ。サーガ、足見せて」
「へ?」

サーガがゆっくりと身を起こす。

「でも、おま…」
「大丈夫。使えるようになったよ!」

魔法が使えるようになったのは有り難いけど、使えるようになれればいいってものじゃない。
サーガは少し渋ったが、キーナに負けて、患部を見せる。
左足の脛。肉が丸く抉り取られ、骨が見えかけている。
しかも殺菌のため、メリンダに患部を焼いて貰っていたので、少し黒くなっていた。

(ひどい…)

その患部の痛々しさに、キーナは身震いした。

(大丈夫…)

目を閉じ、意識を集中しだす。

(何かの本で読んだっけ。どんな物も、使う人次第で剣にも盾にもなるんだって…。僕は、傷つけるためじゃない。護るために、この力を使うんだ)

キーナの体が淡く光り出す。
髪が白く輝きだし、風になびき始める。
その姿を見て、周りの者達は息を呑んだ。
サーガの患部も白く光り始めた。
サーガの体も白い光に包まれていく。

それほど長い時間でもないのに、とても長く感じる時が過ぎ、そして、キーナの体から光が消える。
白く輝いていた髪も、いつものショートヘアに戻っていた。
ぐらりとキーナの体が揺れ、

「ちかりた」

そう言って、サーガの太腿に頭を乗せて寝転がる。

「おいっ」

思わず突っ込むサーガであったが、(これはこれでちょっと嬉しいかも…?)などと考える。
だがしかし、何故かすぐにキーナはむくりと起き上がり、四つん這いのままテルディアスのほうへにじり寄る。
そしてテルディアスのマントをしきりに引っ張る。

「なんだ?」

テルディアスが座り込むと、その足に頭を乗せて、さも気持ちよさそうに寝転がり始めた。

「けっ」

どうせ俺の足は寝心地が悪かろうよ。
サーガちょっとやさぐれた。

「しっかし、すげーな。こんな短時間で」

サーガが立ち上がり、足が治った事を示すかのように、その場でぴょんと飛び上がる。
もう完全に大丈夫のようだ。

「いきなり動いて大丈夫?」

一応メリンダ気を使って声をかける。

「全っ然平気! 一発でも十発でも行けるぜ!」

(しまった。こいつアホだった…)

メリンダ青ざめた。
発ってなんだろう?作者もわかんな~い。

「で、いこうぜ。姐さん」

下半身しか頭にないんかい!とメリンダが拳を振り上げる。

「すいません。俺の言い方がまずかったです。そーゆー意味じゃありません」

サーガが拳を振り下ろされる前に素早く謝った。

「そんじゃ、行ってくるぜ」

いこうぜと言ったのは買い物の事。
かっぱらった戦利品をとりあえずの金に換え、今日は野宿になってしまう少年達に、毛布でも用意してやろうという事だった。

「いったーさーい」

サーガの足を治して疲れ切ったキーナが、寝転がりながらメリンダとサーガを見送る。

「起きろ!」

実はもう疲れなんぞ取れてるだろうが。とテルディアス突っ込む。
テルディアスとキーナは、万が一に備え、少年達を警護する為に残る。

「そういえばさあ、テル?」
「なんだ?!」

渋々体を起こしながらキーナが尋ねる。

「なんとなく血の臭いがする気がするけど、どっか怪我したりとかしてない?」
「し、してないな」
「そっか~。ならいいけど」

テルディアス、冷や汗を垂らした。
キーナがテルディアスから離れ、少年達に怪我した者はいないかと聞いて回る。
その姿を見ながらテルディアス考える。

(念のため、十分に距離をとって、自分の剣も使わないようにしたのに…)

テルディアス、できるだけキーナの前では殺生は控えていた。
やむを得ない場合でも、なるべくキーナの目に触れないように気をつけていた。
なんとなくだが、キーナにあまり血は見せたくなかった。
そういうことをしている場面も。
だが時折、キーナはドキリとすることを聞いてくる。
勘が良いのか鈍いのか…。

(こいつは…)

少年達に、光の者なのに光の宮へ行かないのかと聞かれたキーナが、目を白黒させていた。












「ずっと、お慕い申しておりました…」
「そうだったの、トビー…」

焼け落ちた屋敷の前で、青年とピンクの領主が、バラ色の世界を繰り広げていた。
それを見てしまったテルディアスとキーナが、若干えずいていたのは言うまでも無い。

「む、向こうは向こうで、決着ついたみたいね…」
「そうだな…」

その後二人は幸せそうに体を寄せ合いながら、街の方へと消えていった。












「ぶべっ」
「ただいま~」
「お帰り…」

大荷物の上にサーガが乗って、その上にメリンダが乗って…。
そういえば行く時もメリンダさんサーガの背中に乗って行ってたっけ?
一番大変だったのって、サーガなんじゃ…。
キーナは考えないようにした。
荷物を開けて、中から毛布を取り出す。

「一人一枚、毛布を配るわよ~」

メリンダが少年達に並んで取りに来るように声を掛ける。
その後ろで、グチャグチャに詰めてあった毛布を一枚一枚、キーナも取り出す手伝いをする。

「あのな、昔聞いた話なんだが」
「うん?」

サーガも毛布を取り出しながらキーナに話しかける。

「行き場を無くした者達を受け入れてる国があるんだと。その国になんとか連絡が付かないか、手は打ってきたから。帰る所のない奴らは、そこに行けばとりあえず平気だろ」

なんと、どうしようかと悩んでいたことを、サーガがなんとかしてくれたらしい。

「ありがと…」

と素直に礼を述べるが、ピタリと体の動きを止める。

「?」

サーガが怪訝な顔をする。
キーナがサーガから視線を逸らす。

(手が…)

いつでも抱きついてきなさいとばかりに広げられた手の動きが怪しい…。
これさえなければ、いい人なんだけどなぁ。






サーガが毛布を取り出し、キーナがそれを受け取りメリンダに手渡し、メリンダが少年達に順番に毛布を渡していく。
テルディアスは警戒に当たっている。

「今回は俺がそういう情報持ってたから良かったけど、下手すりゃこいつらの居場所奪うだけ奪って、トンズラする所だったんだぜ?そしたらこいつらまたどっかの人買いにでも拾われて、別の場所で同じような事してたかもしんねーだろ?」

言われて、キーナ青くなった。

「人を助けるってのはな、現状をぶっ壊せば良いってもんじゃない。1から10までやってやるのは、ただの甘えってんだ。過保護と助力を一緒にすんなよ」
「過保護と助力?」
「過保護ってのは1から10までやってやること。助力は1から10までやらせて、どうしてもできない時に少し力を貸してやる事。現状を打破する力を持たなきゃ、その先を生きて行く事もできないだろ? まあ、人を助けようってなら、まず一歩引いて考えてみろよ」
「一歩引いて?」
「お前が考えている事が、本当に相手のためになるのか。お前が考えてる正義が、この世の全ての正義ってわけじゃないからな」

毛布が少年達に行き渡った。
包んできた布を畳み、サーガが星が瞬き始めた空を見上げた。
有り難い事に、雨は降らなさそうだ。

「むにゅ?」

キーナが渋い顔をしている。

「ま、おいおい分かるだろ」

言葉だけで説明するのはとても難しいことだ。
キーナもいつか分かれば良いけれど…。
サーガは軽く肩をすくめた。
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