キーナの魔法

小笠原慎二

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アディとナト

ナト

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「ウララ~ウララ~ウラウララ~♪」
「ご機嫌ね、キーナちゃん」

変なリズムを取りながら、軽快に小枝を拾い集めるキーナ。

「野宿は久しぶりだもんね~」
「野宿がそんなに嬉しいの?」

共に枝を拾い集めるメリンダが尋ねる。

「テルとずっと一緒にいられるから」

テへ、と嬉しそうに首を傾げる。

「あ、そ――…」
「夜中に移動しなくてすむもんね~」

(何から違うと言えばいいのかしら…)

最早どこからどう突っ込めばいいのか分からず、メリンダは頭を抱えた。










集めた小枝にメリンダが火をつける。
そして今後について軽く話し始める。

「未開地区に入れば、村も少なくなる。野営の方が多くなってくるだろう…」

とテルディアスが話している間に、その膝の上にさりげなくよじ登るキーナ。

「ほ~い」

ちゃっかりテルディアスの上にちょこんと座り込む。
どこで返事をしとるか。
テルディアスがキーナを放り投げた。

「ちょっちくらい、いいじゃんよ~」
「いいわけないだろう!」

テルディアスのお説教が始まる。
いつものことだとメリンダとサーガが顔を見合わせ溜息をつく。

「やれやれ」

サーガが立ち上がり、小用のために場を離れた。

「ん?」

少し離れた木陰に、人が倒れている。
近づいてみると少年のようだった。
ピクリとも動かない。
試しに小枝でつんつんつついてみる。
反応がない。
これは丁度いいと、ゴソゴソと体中を調べてみるが、特に何も持っていなかった。

「なんだ、文無しか」

金がなければ用はないと、そのまま少年を置き去りにして立ち去った。
焚き火の前に戻り、あっちに人が倒れてたと話をすると、

「なんで助けてこないのー!」
「どえええええ?」

キーナが怒ってサーガに怒鳴りつけた。

「困った時はお互い様でしょ! ホレ、行く!」

とサーガをズルズル引き摺り、その少年の所へと案内させる。

「いや、だが、しかし…」

サーガの必死の言葉に、キーナは耳を貸さなかった。
二人を見送ったテルディアスとメリンダが顔を見合わせる。

「こんな所で倒れてるなんて…」
「ああ、まあ、十中八九、問題有り、だろうな…」

街道から外れた森の中で倒れている。それだけでも問題だ。
そうなった原因も、盗賊に襲われたか、運悪く妖魔と鉢合わせたか、はたまた、どこかから逃げ出してきた奴隷、使用人ということも考えられる。
前者であれば、まだ助けることに問題はない。しかし、どこかから逃げ出して来た者となると、後々面倒くさいことになることは目に見えている。

サーガの説明からすると、どこからか逃げ出して来たような感じである。
できればテルディアスやメリンダにしても、関わり合いたくは無い手合いではあるが、キーナがそんなこと聞くはずは無い。
二人は軽く溜息を吐いた。












「大丈夫ですか?!」

キーナが少年の肩を揺さぶり、声を掛ける。

「う…」

少年が軽く目を開けた。

「大丈夫?!」

少年がキーナを見た。

「ア…ディ?」

そう呟くと、また意識を失ってしまった。

「ああ! しっかり!」

キーナが賢明に少年に声を掛ける。

「だ~からよ~う、こ~ゆ~所で倒れてるのは、大体訳ありだから、助けても後々面倒なだけだぜ?」

サーガが必死にデメリットをあげつらおうとするが、

「運んで」

キーナの厳しい視線が突き刺さった。

「いや、だから…」
はこんで・・・・
「…はい」

結局押し負けた。












「ナト、ナト!」

緩いウェーブの髪が揺れる。
幼い少女が自分の名を呼びながら駆け寄ってくる。
それはいつもの穏やかな光景。
少年、ナトは、その光景が好きだった。



「いや! ナトが行くならあたしも行く!」

闇の力が顕現し、ナトが闇の宮へと向かっていると、脇の茂みからその少女、アディが飛び出して来た。

「ダメだよ! 闇の宮にはアディは入れないよ!」
「いいもん! 行くもん! ナトと一緒に行くの!」

その少女はこうと言ったら聞かない。
しかももう大分村を離れてしまい、一人で送り返すには心配だった。
だがしかし、闇の力を顕現してしまった自分は、もう村に戻ることもできない。
それになにより、ナトもアディと離れたくなかった。
ひとりぼっちで心細く思っていたこともあり、ナトはアディの手を引いてしまった。

「仕方ないなぁ。じゃ、一緒に行こうか?」
「うん!」

そうしてはいけないと分かっていても、ナトはアディの手を引いてしまった。










「アディ…? 光の…?」

不意に現われた妖魔に襲われ、ナトは吹き飛ばされた。
その時アディがナトの前に立ち、

「ダメ! ナトをいじめないで!」

と叫んだ途端、アディの体から光が迸った。
妖魔はあっという間に消し飛んだ。





「ナトと一緒に行く!」

光の者は光の宮へ、と説明しても、アディは一緒に行くと頑なに言い張る。

「でも、光の者は光の宮に行かないと…」
「一緒に行く!」

もうその言葉しか言わなくなってしまった。
兎にも角にも、このまま闇の宮へとりあえず行こうという事になった。
一人で光の宮へ向かわせることも危険だ。
闇の宮へ行って事情を話して、もしかしたら同じ「宮」なのだし、一緒に暮らせるかもしれない。
もしダメだと言われても、どこかで慎ましく、二人で暮らそう。
ずっと一緒にいよう。
そんな淡い夢を抱きながら、闇の宮へ向かった。

もう少しで闇の宮という所まで来た時、

「お~やおや、同胞かと思って来てみたら、面白いおまけが付いてるや」

突然宙空から声がした。
見上げてみれば、黒髪、黒い瞳の、ナトより少し上くらいの少年と女性が浮いていた。
なんだか嫌な感じがして、アディの手を取って逃げようとしたが、途端に闇に捕まった。

「ナト!」
「アディ!」

二人はあっという間に引き剥がされ、別々の空間に飲み込まれて行った。

「アディ! アディ!!」













「アッ…!」

少年が眼を覚ました。

「あ、気付いた?」

少年の様子を見ていたキーナが振り向き、側にあったコップに水を注ぐ。

「あ…? ここは? あなた方は…?」

体を起こし、キーナ達を見る。

「まあ、どうぞ」

キーナがコップを差し出した。
途端に喉の渇きを覚え、ありがとうと一言言って、水を飲み干した。

「森の中で倒れてたんだよ? 覚えてない?」

キーナが優しく微笑みかける。

「僕…」

その時、少年は気付いた。
四人の中に、異様な闇の気配を持つ者がいることに。

「お前ら…お前らも…、あいつらの、仲間か?!」

少年の体から、闇の力が立ち上る。
それに気付いたテルディアスとサーガは、素早く反応する。

ドシュッ!

触手のように伸ばされた闇の力が、キーナ達に襲いかかった。
テルディアスはキーナを、サーガはメリンダを抱え、樹上に避難する。

「はぐれ闇か?!」
「そうらしいな…」

闇の宮に属さないはぐれ闇。
はぐれ闇はあちこちでその力を振るい、人々に恐怖を振りまいていた。
出会ってしまったら不運と嘆くしかない。

「お前らなんかの、お前らなんかの、仲間になんか、絶対ならない!」

そう叫び、少年は闇の力を振るう。
その度に木の枝から枝へ、飛び移って避難するテルディアス達。
ところが、

(違う…。あの子は…)
「テル待って」

キーナが自分を抱えているテルディアスの腕をペチペチと叩いた。

「あ?」

少し太めの枝に飛び移り、キーナを下ろす。

「話してみる」
「あ?」

何言っとんじゃこいつは、とテルディアス見下ろす。
はぐれ闇に話が通じるわけがない。

「あいつは闇の者だぞ? 分かってるか?」
「分かってるよ?」

当たり前だと言わんばかりに返事するキーナ。
絶対に分かってない。

「あのなぁ…。あいつは、闇の者・・・、なんだぞ?」
「分かってるったら」

何を分かりきったことを、と返事するキーナ。
どうやら二人の間に、認識のすれ違いがあるらしい。
テルディアスは元々、闇の者は少なからずとも、邪悪な心を持っていると教えられていた。
故に、闇の力を発現させた者は、強制的に闇の宮へ送られるのだと。
キーナはそんな認識知らない。

「話せば分かってくれるよ」

お気楽にそんなことを言って、少年に近づこうとする。

「ちょっとまて」

テルディアス止める。

「話して分かるような相手か?」
「話してみなきゃ分からないでしょ!」

やっぱりすれ違いが…。
そんなことを言い合っている間に、また闇の触手が攻撃してきた。

「っと!」
「わ!」

慌ててテルディアスがキーナを抱え、別の枝に飛び移る。

「このままあの子の近くに下ろして」

キーナが言った。
テルディアスは渋い顔をしながらも、

「仕方ない…」

どうせ何と言っても、テルディアスが手を貸さなくても、キーナは少年の元へ行こうとするだろう。
ならば、自分が付いて行く方がまだ安全だと、テルディアスはキーナを抱え、触手を躱しながら、少年の近くへと降り立った。
ビクッとなる少年。
キーナが少年の瞳を見つめる。

「怖がらないで。大丈夫だから」

微笑みながら、一歩、少年に近づく。

「落ち着いて。君と話がしたいだけなの」

また一歩、少年に近づいた。
樹上からその様子をみていたサーガ達。

「何やってんだ? あいつら」

逃げなければならない時に、何故近づいたのか分からないサーガ達。

「は、話?」

少年がキーナを見つめる。

「そう。僕と、話をしようよ」

そう言ってまた一歩近づく。
しかし、キーナの後ろに控えるテルディアスは、眼光鋭く少年を睨み付けていた。
その眼光に慄く。

「う、うわああああ!」

耐えきれなくなり、触手を発動させる。

「わ!」

キーナは咄嗟に反応した。
下に。
テルディアスも反応した。
キーナを抱えようと腕を伸ばす。
見事に二人の動きはすれ違い、しゃがみ込んだキーナの頭上を、テルディアスの腕が振り抜けた。

すかっ

音にするとこんな感じ。

「な…」

慌てて手を伸ばそうとするが、間に合わない。
すんでの所で触手を躱す。

(しまった、キーナが…!)

キーナを迎えに行こうとするも、触手が襲いかかる。
樹上に逃げるテルディアス。
その後を、しつこく触手は追い回す。

「テルっ!」

少年の前で跪き、上を見ると、テルディアスが一生懸命逃げ回っている。

(テルを狙ってる?)

別の所にサーガ達もいるのに、そちらには全然気付いていないのか、触手が伸びていかない。
というか、目の前に座っているキーナも目に入っていないようだ。

「やめて! お願い! 話を聞いて!」

しかし少年は上を向いたまま。

「話を聞いてったら!」

しかし少年は上を向いたまま。

(無視?)

目の前で声を張り上げているのに、無視されるのもカチンとくる。
キーナ、すっくと立ち上がり、スッタスッタと少年に近づく。
でも少年上を向いている。
やっとその視界にキーナが入り込み、少年がキーナに気付いた。
その途端、

ベチッ!

キーナが両手で少年の頬を叩いた。
そのまま挟み込み顔を固定し、少年の目を間近で睨み付ける。

「は・な・し・を・き・い・て!」

その迫力に、

「はい…」

少年は萎みそうな声で返事をした。
少年を包んでいた闇の力が萎んでいき、触手も消え果てた。













「止んだな…」

サーガが油断なくキーナを見下ろして言った。
よく分からないが、キーナが闇の者を落ち着かせたらしい。
これも光の御子だからか?とメリンダと顔を見合わせ、苦笑いした。
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