キーナの魔法

小笠原慎二

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水の都編

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扉に張り付き、キーナが鍵を開けにかかる。
思ったより単純な鍵だ。それほど手間はかかるまい。
道具を駆使し、カチャカチャといじっていると、

カ・・・チリ

と音がした。

(今の音?)

何か開いた音とは違う気がするが・・・。

「開いたか?」

キーナの手が止まったのでテルディアスが声をかける。

「う、うん」

違和感を感じながらも、扉を押し開けた。

ギイイイイ・・・

扉は難なく開いた。
廊下の明かりが差し込み、奥に宝玉を抱いた台座が見えた。
台座の前には階段があり、敷物が敷かれてある。だが、その敷物は階段を下りてすぐの床で途切れていた。
普通こういうのは扉から伸びてる物では?と不思議に思う。
そういうデザインなのだろうか?

台座の上で宝玉がきらめく。
内部にまるで水の流れがあるように見える。
気泡のような物が浮かんだり消えたりしている。

「あれが・・・」
「水の宝玉・・・」

テルディアスとキーナが魅了されたように呟いた。
確かに普通の石とは違う何かを感じる。

「あれがか・・・」

誘われるようにテルディアスが歩き出した。
だが、キーナは動けなかった。
じわじわと感じる違和感。何かが変だ。ただ、何が変なのかがよく分からない。
背後で扉が独りでに閉じた。
そして、

カ・・・チリ

と音がした。
そう、この音だ。
普通の鍵が開く音ではない。
キーナは図面を思い出す。
この辺りには確か何も書かれてはいなかった。そう、宝玉の間は真っ白だったのだ。その間の通路に至っては、事細かに書かれていたのに。
隠し通路、罠の設置してある場所、マジックミラー等々。
だが、宝玉の間だけは真っ白・・・。

(まるで、何もないことを強調するような・・・)

何もなさ過ぎる。
そうだ、そして、鍵。

(なんで宝が置いてある部屋なのに、他の部屋と変わらない鍵なの?! 普通閂とか、もっと厳重な鍵が備え付けてあるはず・・・)

そしてあの音。

カ・・・チリ

あれは鍵の開いた音ではない。何かが嵌まった音。

(もしかして、罠?!)
「テル!! 待って!!」

キーナが叫ぶ。

「え?」

テルディアスがふと我に返ってキーナに振り向いた時だった。

ドバン!!

二人の足元の床が消えた。

「な・・・」

ほぼ真ん中まで来ていたテルディアス、テルディアスに駆け寄ろうとしてバランスを崩したキーナ。
捕まる所などあるはずもなく、重力に任せて、二人の身体は落とし穴へ落ちていく。

「きゃああああ!」
「うわああああ!」

一瞬驚いて悲鳴を上げるが、すぐに呪文を唱える。

「風翔(カウレイ)!」

風が二人の身体をフワリと包み、重力から解放される。

「あー、びっくりした」
「まったくだ」

落とし穴は心臓に悪い。

「早く上がろう」
「うん!」

魔法を使ってしまった。下手をすると警備兵が押し寄せてくる。急いで逃げなければならない。
キーナは上を見上げて、上昇するようにイメージするが・・・。

「・・・あれ?」

上がらない。というか、下がっている。

「テル・・・、なんか、下がってる気が・・・」

風の魔法を使っているのに何故?

「ああ・・・、これは、まさか・・・、魔力封じの結界が張られている・・・」
「まりょくふーじ? つまり、魔法が使えなくなる・・・」
「そういうことだ」
「・・・」

キーナの頭は瞬時に理解した。
魔法が使えなくなる、つまり、落とし穴にこのまま落ちていく。

下を見る。

宝玉の間には元々明かりがなく、落とし穴にはもちろんそんなものは用意されていない。

闇は続くよどこまでも。

「真っ暗~~~! 下見えない~~~! 落ちたら死ぬ~~!!!」

キーナがパニックに陥った。

「落ち着け! 魔法も少しは使えるようだから、このまま、ゆっくりと・・・」

ゆっくりと加速していく。

「降りられないらしいな・・・」
「うにゃあああああああ!!!」

二人の身体を重力が再び捕らえた。
このままでは二人とも無事では済むまい。

(キーナだけでも!)

とテルディアスは空中で向きを変え、なんとかキーナに近づこうとするが、うまくいかない。
キーナは恐怖のあまり気絶した。
その時、宝玉の間で、宝玉が光を帯び始めた。
その青い光はだんだんと強まり、落とし穴の奥を照らし始める。

ドプン

テルディアスの落下速度が緩和される。

(・・・水?!)

どこからか水が満たされ、身体の落下が緩和されたのだ。
だが、不思議なことに、水の中のような感触なのに、呼吸が普通にできる。

(これは・・・なんだ?!)

身体を動かすと水の感触がする。やはり水の中にいるのだ。
そして気づいた。
キーナの側に誰かがいるのを。
青い長い髪の美しい女だった。
白く流れるドレスは、裾に行くほど青みを帯びていく。

(誰だ?)

危険は感じなかった。
キーナをとても大事そうに抱えているからだ。
その女がテルディアスに気づく。
キーナのおでこに軽く口づけすると、ゆらりと泳いでテルディアスに近寄ってきた。
そして優しくテルディアスの顔に触れる。
すると、口を動かしてもいないのに、女の声が頭に響いてきた。

『この下は私の力も及ばぬ領域。力になることはできません。私の気配をお探しください。それが外へ出る為の唯一の方法・・・。御武運を・・・。我らが御子よ・・・』

そう言って女は二人を見送りながら消えていった。

(あれは・・・、水の?)

テルディアスがその先を考えようとした時、突然水の気配が消えた。

ドベッ!

「きゃん!」

ドゴッ!

「ぐっ!」

一人はどうやら打ち所がちょっと悪かったらしい。

「あててて、おしりが、つぶれちゃうかも・・・。って、あれ? そういえば僕、どうして・・・」

とキーナが現状に気づく。

闇は続くよどこまでも。

右見て左見て、右手見て左手見て、何も見えない。
顔の前に手を持ってきても見えない。
真の闇。
闇、闇、闇・・・、キーナはあの夢を思い出す。
闇の中、自分は一人で彷徨う。
誰もいない、助けを呼んでも誰もいない。
ただ独り。
たった独り。
恐怖が沸き上がる。
ざわざわとざわざわと足元から這い上がってくる。

「あ・・・ああ・・・!」

叫びだそうとした時、

「キーナ!」

テルディアスの声が響いた。

「テル!」

声のした方に振り向く。

「キーナ?」

声はすれども姿は見えず。
恐ろしさが沸き上がる。

「テル・・・、どこ?」

声が震える。

「テルゥ!」
「落ち着け! キーナ!」

テルディアスが優しく語りかける。

「落ち着け、今そっちに行くから」
「・・・うん」

見えないので距離感もよく分からない。
だがそこまで離れていないのも分かる。
キーナは頑張って耐える。
怖いけど、これはあの夢ではない。独りではない。テルがいるのだ。
テルディアスは手探りでキーナの声のした方に進む。
床に何かしら転がっているようだが気にしない。気にしていられない。

(頼れるのは己の触覚と聴覚だけ、か。死の宝玉とはよく言ったものだ。こんな暗闇に一人で落とされたら時をおかずして皆発狂するだろう。それよりも、あの高さから落とされたんだ。ここに落ちた時点で生きている者の方が少ないか・・・)

ガサガサガサ

と音が近づく。
床にある色々な物を避けているのだろうと考える。

ガサガサガサ

近い。

「テル?」
「キーナ?」

答える声がすぐ近くで聞こえた。
手を伸ばせばすぐそこにいるような。
キーナは思い切って膝立ちになって手を伸ばす。
より遠くへ腕を伸ばす為に。
そして、手ではなく、胸に何か触れた。

(!!!!!!!!!)

感触からして、これは・・・手!
テルディアスの手!
手が胸に!

(こ、この場合どうすべき?! 声を上げるべき?! たたき落とすべき?! でも、やっと会えた?のにここでこの手を払ったりして、また分からなくなったらどうするどうするどうするどうする・・・)

キーナはパニックに陥った。

「キーナか?」

何も分かっていなテルディアスは、触れている物を確かめるように手を動かす。
サワサワと。

(!!!!!!!!!)

恥ずかしさのあまりキーナの足から力が抜ける。
ペタリンコ、と床に座り込む。
手に触れていた物がなくなり、

「キーナ?」

テルディアスが不審に思って手を伸ばす。
すると、今度はさらさらした物に触れる。

(髪? 頭か?)
「キーナ?」

触ってみると頭のようだった。
さっき触れた物はなんだったんだろう?とも思うが、どうせ真っ暗なのだから分かりゃしない。考えないようにする。
それよりも、目の前にいるキーナのはずのものがなんだかピクリとも動かないし声も出さない。
テルディアスは不安になった。

「キーナ? どうした? 大丈夫か? 怪我はないか?」

両手で頭と思われる物をなで回す。暗闇でなかったら変態だ。

「う、うん! 大丈夫だよ!」
「ならいいが」

なんとなく声がうわずっているような気もしたが、声が元気そうなので大丈夫だろうと判断する。
明かりがあればキーナの顔が真っ赤になっていることに気づいたであろうけれども。
そういえばとテルディアスが思い出す。

「お前、ライトを持っていなかったか?」
「ライト? ああ!」

うっかりすっかり忘れてしまっていた。こんな時こそ道具を使う時!

「そーだそーだ! そんな便利な道具が・・・」

ゴソゴソとポケットを探っていたが・・・、

「・・・ない」

声のトーンが一気に落ちた。

「落ちた拍子にどっか行っちゃったみたい~」

泣きそうになるキーナ。
でも表情は分かりません。

「仕方ない。手探りで出口を探すしかないか」
「出口?! あるの?!」

キーナの声が弾む。

「ああ」

先程のあの青い髪の女性が言っていた。

『私の気配をお探しください。それが外へ出る為の唯一の方法』

外へ出る。つまりどこかに出口があるということだ。

「よかった・・・」

キーナの声が涙声になっていることに気づく。

「暗い所嫌いだもん・・・。怖いし、独りっきりみたいだし・・・」

ベソベソとキーナが泣いている気配が伝わってくる。
いつもへらへらと笑っている元気印のような男の子に間違えられる女の子が泣いている。

一言多くないか?

テルディアスはキーナを軽く抱き寄せると、キーナの耳元(テルディアスは気づいてない)で囁く。

「俺がいつでもお前の傍にいてやる。どんなときも。だから安心しろ」

真っ暗闇で、男の人に抱きすくめられ、しかもテルディアスは声優並みにいい声をしていて、それが耳元でなんだかいい台詞を吐き出すものだから、さすがににぶいキーナもなんだかドキドキしてしまう。

「う、うん・・・」

なんとか声を絞り出す。
心臓がドキドキとうるさく、顔が火照っているのが分かる。
いたたまれなくなってキーナは、テルディアスを軽く押し返しながら、

「テ、テルは、暗いの、怖くないの?」

と聞いた。

「ああ、前に似たような目に遭ったことがある」
「そうなんだ」

もちろんだがテルディアスの顔は見えない。

「その時は独りだった。でも今はお前がいる」

そう言って頭をくしゃくしゃにする。

「にゃー!」

キーナが抗議の声を上げる。

「だから、怖くない」

キーナはテルディアスの腕を捕まえながら、暗闇で良かったとちょっぴり思った。
でなければ、顔が赤くなっているのがバレバレであったろう。
テルディアスの手は大きくて、キーナの頭をすっぽりと覆ってしまっている。その温かさを感じているだけで、キーナは安心感を得られた。
この手に捕まっていれば大丈夫、とそう思えた。
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