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第三章 女王イリスの誕生
12話 「エリカダンジョン爆誕!」
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魔物として明らかに格上の実質上の魔王とも言える「エクセル・グリフォン・ロード」のエリカを激怒させてしまったスケイブンとゴーストスパイダー。
《それと・・・このダンジョンって私の「縄張りの範囲内」なのよねぇ?
つまりこれって君たちは私に全面戦争を仕掛けている・・・と言う事でよろしいかしら?》
普段「縄張り」なんて表現は使わないし意識した事も無かったエリカだったが、恋人のローランを攻撃されて激怒している今は魔物としての本質が全面に出ているので縄張り荒らしに対しても凄く不快に感じている。
「あ・・・そうか・・・
エリカがラーデンブルグに来てから首都周辺での魔物の被害が激減しているのって魔物がエリカを怖がっていたからなんだ」
ハタと気が付くイリス。
事実、エリカが来てからと言うもの魔物の姿が無くなり冒険者達は遠出して討伐クエストを行っているのだ。
知らず知らずの内に首都周辺の治安維持に貢献していたエリカ。
最初はオーガロードのホワイト侯爵が居るからと思っていたが彼女?は亜人。
魔物から嫌がられる事はあれど恐れられる事は無いのだ。
《ふう・・・恋人の前で暴れたくは無いのだけど・・・どうしたモノかしらねぇ。
これ以上トレジャーハンターを攻撃をするなら対処しないといけないのだけど?》
さすがに恋人の前で魔物の本能のままに暴れる事は憚られるエリカ。
後はスケイヴンとゴーストスパイダーの出方次第と言う訳だ。
これが紫虫とかの知能が低い魔物ならエリカの脅迫も意味が無いのだが・・・
果たしてスケイヴンとゴーストスパイダーの知能の程は?
誰も調べていないので正確に分からないと言うのが現状だ。
先に動いたのはゴーストスパイダーだ。
エリカの前に7匹が横並びに整列してコロンとひっくり返ってお腹を見せる。
エリカに対しての全面的な無条件降伏の意識表示だ。
《うふふふ、良い子ね。さて・・・君は?・・・》
エリカがスケイヴンを見るとスケイヴンはブルブル震えながら土下座をしていた。
「魔物も土下座するんだ・・・」
「ウソでしょう?そんなの聞いた事ないわよ?」
スケイヴンとゴーストスパイダーの知能の高さに驚くトレジャーハンター。
良く考えて見たら「同盟の契約」なんてモノを行って戦術を考えて攻撃しているのだから知能が高いのだろう。
《・・・はぁ、分かりました。君達の降伏を認めます》
これ以上戦うのは不毛と判断したエリカはスケイヴンとゴーストスパイダーの降伏を受け入れたのだった。
「随分とアッサリしてるね?」エリカが暴れると思っていたイリスは意外そうだ。
《だって!早くデートしたいじゃん?》
こんな所で生死を賭けた戦いをするなら、早い所終わらせてキャッキャッうふふのデートがしたいエリカ。
「デート諦めてなかったんだ?!」
《軍務省公認で5日間も遊べるんだよ?!オシャカにしたら勿体ないじゃん?》
スケイヴンとゴーストスパイダーが降伏した事で一気に思考が人間の女の子に戻るエリカ。
「そ・・・そう?・・・それで?この子達はどうするの?」
《降伏を認めた以上は「眷属」として私が面倒を見ないとダメね。
私の隷属状態になるけど君達はそれで良い?》
{喜ンデ!魔王エリカ様!}エリカの問い掛けに突然話し始めるスケイヴン。
《ふえ?!君、喋れるの?!》これには驚くエリカ。
{ハハッ!盟友デアル「ゴーストスパイダー」ハ声帯機能ノ問題カラ話セマセンガ魔王様ノオ言葉ハ理解シテオリマス!}
スケイヴンの言葉に同意するかの様に身体を上下に動かすゴーストスパイダー達。
エクセル・グリフォン・ロードにして魔王エリカ、ここに来て配下を持つ。
それから今回の事件の後始末に入る魔王エリカ。
配下の不始末の補填としてエリカが負傷した戦士の治療費と賠償金を充分に支払う事で襲われたトレジャーハンターから許して貰った。
それからトレジャーハンターは勿論、他の亜人達への攻撃は厳禁、友好的に接する事をスケイヴンとゴーストスパイダーに命令する。
{委細承知致シマシタ、ココニ住ム全テノ魔物ニ通達致シマス}
《え?!全ての魔物?》
{ハイ、オ恥ズカシナガラ、我ガココノ魔物ヲ統ベテオリマシタノデ、コノ後ノ支配権ハ全テ魔王エリカ様ヘト譲渡サレテオリマス}
《ええ?!》
スケイヴンがこのダンジョン来てから50年、無秩序だったダンジョン内を盟友のゴーストスパイダーと共に制圧して独自の統制を行なっていたとの事だった。
それからは何事も無く平和に過ごしていたのが急にドワーフとエルフ達がダンジョンに戻って来たので自分達の住処を守る為に防衛体制を敷いていたらしい。
その総帥とも言えるスケイヴンがエリカに降伏したので支配権はエリカに移っているのだ。
《ええええええ????》
「凄いねエリカ、名実ともに完全な魔王じゃん?」
「すげえ参謀・・・っぱねぇっす」
「さすが参謀!素敵です!」
「俺達の参謀が魔王かぁ・・・嬉しいですねぇ」
エリカが魔王になった事を素直に喜んでいる同僚達。
《・・・・・・・・・・・ウッソでしょう?》
そして・・・
この話しを聞いた女王クレアは、
「ふむ・・・これは・・・お手軽に安全が確保出来るではないか!
よろしい!トレジャーハンターへの賠償金は国が補填しようではないか。
それから「魔王エリカ」とも同盟を締結、「旧ドワーフ王国跡地」を「エリカダンジョン」と正式に認めて魔王エリカの領地として保護しよう!」
と、国としての正式な方針として定めてしまう。
だってエリカと仲良くするだけで不安要素だったダンジョンが安定するなら当然の選択肢だろう。
大臣や官僚からも特に反対意見は出なかった。
ここに「魔王エリカ」と「エリカダンジョン」が爆誕したのだ!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
《ばばばばばばバカバルドルさぁああああんん!!》
「だから!どいつもコイツもいきなり人を「バカ」呼ばわりするとは何事じゃあ!」
周囲からトントン拍子に魔王にされてしまい混乱したエリカは、頼れる魔王バルドルに助けを求める。
エリカ、涙目で状況説明中・・・しかし?
「ふむ・・・いや・・・お主が魔王になるのは決定事項だったから仕方なかろう?」
魔王バルドルもアッサリと魔王エリカ誕生を認めてしまう。
《決定事項?!なんでぇ~?嫌ですよ?》
「考えても見い、お主は「九頭竜王」と「天龍王アメデ」からの加護持ちの魔物じゃぞ?
・・・ああ、更に「天舞龍リール」からも加護を貰っておったな。
お主が魔王でなくて誰が魔王なのじゃ?
むしろ魔王と呼ばわりのが遅すぎるくらいなのじゃ」
一般的では無いにしろ冒険者ギルドからは既に魔王に認定されているエリカ。
《そんな~?魔王になんてなりたく無いですよぉ~》
助けて貰えると思っていたが意外に厳しい魔王バルドルにガックリするエリカ。
「お主もいつまでも遊んでもおれんじゃろう?
そろそろ眷属の上に立つ者として自覚を持たんか。
これから友のイリスに災厄が降り掛かるのじゃ、お主も歴然とした魔王としての力を持て」
《!!!イリスに降り掛かる災厄?!何ですか?!それ!》
「イリスには「勇者」の適正が有るのはお主も知っておろう?
世界の因果が勇者を欲する日が近いとだけしか今は言えん。
儂も総力を上げて調べておるが正確に分からぬ不気味な因果じゃ、何が起こるのか予想が出来ぬ」
《勇者の・・・因果?・・・バルドルさんでも予想が付かない?》
半分ギャグで魔王にされたと思っていたエリカだったが、実は大きな因果の力が働いて自分が魔王になった事を悟る。
「さすがに世界に選ばれただけあって理解が早いな。
お主が魔王なるのを止めらぬなら魔王の力を使う事を覚えよ、儂も同じ魔王として可能な限りは手を貸す。
・・・・・・しかしな?エリカよ?」
急に苦しそうな声に変わった魔王バルドルの次の言葉を息を飲んで待つエリカ。
「事が始まれば儂も龍種も基本的に一切の手出しが出来ぬのじゃ。
これからイリスに常に寄り添える最大の力は魔王エリカ・・・お主しかおらぬのじゃ」
《!!!!!!》
想像もしていなかった魔王バルドルの言葉に絶句するエリカだった・・・
《それと・・・このダンジョンって私の「縄張りの範囲内」なのよねぇ?
つまりこれって君たちは私に全面戦争を仕掛けている・・・と言う事でよろしいかしら?》
普段「縄張り」なんて表現は使わないし意識した事も無かったエリカだったが、恋人のローランを攻撃されて激怒している今は魔物としての本質が全面に出ているので縄張り荒らしに対しても凄く不快に感じている。
「あ・・・そうか・・・
エリカがラーデンブルグに来てから首都周辺での魔物の被害が激減しているのって魔物がエリカを怖がっていたからなんだ」
ハタと気が付くイリス。
事実、エリカが来てからと言うもの魔物の姿が無くなり冒険者達は遠出して討伐クエストを行っているのだ。
知らず知らずの内に首都周辺の治安維持に貢献していたエリカ。
最初はオーガロードのホワイト侯爵が居るからと思っていたが彼女?は亜人。
魔物から嫌がられる事はあれど恐れられる事は無いのだ。
《ふう・・・恋人の前で暴れたくは無いのだけど・・・どうしたモノかしらねぇ。
これ以上トレジャーハンターを攻撃をするなら対処しないといけないのだけど?》
さすがに恋人の前で魔物の本能のままに暴れる事は憚られるエリカ。
後はスケイヴンとゴーストスパイダーの出方次第と言う訳だ。
これが紫虫とかの知能が低い魔物ならエリカの脅迫も意味が無いのだが・・・
果たしてスケイヴンとゴーストスパイダーの知能の程は?
誰も調べていないので正確に分からないと言うのが現状だ。
先に動いたのはゴーストスパイダーだ。
エリカの前に7匹が横並びに整列してコロンとひっくり返ってお腹を見せる。
エリカに対しての全面的な無条件降伏の意識表示だ。
《うふふふ、良い子ね。さて・・・君は?・・・》
エリカがスケイヴンを見るとスケイヴンはブルブル震えながら土下座をしていた。
「魔物も土下座するんだ・・・」
「ウソでしょう?そんなの聞いた事ないわよ?」
スケイヴンとゴーストスパイダーの知能の高さに驚くトレジャーハンター。
良く考えて見たら「同盟の契約」なんてモノを行って戦術を考えて攻撃しているのだから知能が高いのだろう。
《・・・はぁ、分かりました。君達の降伏を認めます》
これ以上戦うのは不毛と判断したエリカはスケイヴンとゴーストスパイダーの降伏を受け入れたのだった。
「随分とアッサリしてるね?」エリカが暴れると思っていたイリスは意外そうだ。
《だって!早くデートしたいじゃん?》
こんな所で生死を賭けた戦いをするなら、早い所終わらせてキャッキャッうふふのデートがしたいエリカ。
「デート諦めてなかったんだ?!」
《軍務省公認で5日間も遊べるんだよ?!オシャカにしたら勿体ないじゃん?》
スケイヴンとゴーストスパイダーが降伏した事で一気に思考が人間の女の子に戻るエリカ。
「そ・・・そう?・・・それで?この子達はどうするの?」
《降伏を認めた以上は「眷属」として私が面倒を見ないとダメね。
私の隷属状態になるけど君達はそれで良い?》
{喜ンデ!魔王エリカ様!}エリカの問い掛けに突然話し始めるスケイヴン。
《ふえ?!君、喋れるの?!》これには驚くエリカ。
{ハハッ!盟友デアル「ゴーストスパイダー」ハ声帯機能ノ問題カラ話セマセンガ魔王様ノオ言葉ハ理解シテオリマス!}
スケイヴンの言葉に同意するかの様に身体を上下に動かすゴーストスパイダー達。
エクセル・グリフォン・ロードにして魔王エリカ、ここに来て配下を持つ。
それから今回の事件の後始末に入る魔王エリカ。
配下の不始末の補填としてエリカが負傷した戦士の治療費と賠償金を充分に支払う事で襲われたトレジャーハンターから許して貰った。
それからトレジャーハンターは勿論、他の亜人達への攻撃は厳禁、友好的に接する事をスケイヴンとゴーストスパイダーに命令する。
{委細承知致シマシタ、ココニ住ム全テノ魔物ニ通達致シマス}
《え?!全ての魔物?》
{ハイ、オ恥ズカシナガラ、我ガココノ魔物ヲ統ベテオリマシタノデ、コノ後ノ支配権ハ全テ魔王エリカ様ヘト譲渡サレテオリマス}
《ええ?!》
スケイヴンがこのダンジョン来てから50年、無秩序だったダンジョン内を盟友のゴーストスパイダーと共に制圧して独自の統制を行なっていたとの事だった。
それからは何事も無く平和に過ごしていたのが急にドワーフとエルフ達がダンジョンに戻って来たので自分達の住処を守る為に防衛体制を敷いていたらしい。
その総帥とも言えるスケイヴンがエリカに降伏したので支配権はエリカに移っているのだ。
《ええええええ????》
「凄いねエリカ、名実ともに完全な魔王じゃん?」
「すげえ参謀・・・っぱねぇっす」
「さすが参謀!素敵です!」
「俺達の参謀が魔王かぁ・・・嬉しいですねぇ」
エリカが魔王になった事を素直に喜んでいる同僚達。
《・・・・・・・・・・・ウッソでしょう?》
そして・・・
この話しを聞いた女王クレアは、
「ふむ・・・これは・・・お手軽に安全が確保出来るではないか!
よろしい!トレジャーハンターへの賠償金は国が補填しようではないか。
それから「魔王エリカ」とも同盟を締結、「旧ドワーフ王国跡地」を「エリカダンジョン」と正式に認めて魔王エリカの領地として保護しよう!」
と、国としての正式な方針として定めてしまう。
だってエリカと仲良くするだけで不安要素だったダンジョンが安定するなら当然の選択肢だろう。
大臣や官僚からも特に反対意見は出なかった。
ここに「魔王エリカ」と「エリカダンジョン」が爆誕したのだ!
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《ばばばばばばバカバルドルさぁああああんん!!》
「だから!どいつもコイツもいきなり人を「バカ」呼ばわりするとは何事じゃあ!」
周囲からトントン拍子に魔王にされてしまい混乱したエリカは、頼れる魔王バルドルに助けを求める。
エリカ、涙目で状況説明中・・・しかし?
「ふむ・・・いや・・・お主が魔王になるのは決定事項だったから仕方なかろう?」
魔王バルドルもアッサリと魔王エリカ誕生を認めてしまう。
《決定事項?!なんでぇ~?嫌ですよ?》
「考えても見い、お主は「九頭竜王」と「天龍王アメデ」からの加護持ちの魔物じゃぞ?
・・・ああ、更に「天舞龍リール」からも加護を貰っておったな。
お主が魔王でなくて誰が魔王なのじゃ?
むしろ魔王と呼ばわりのが遅すぎるくらいなのじゃ」
一般的では無いにしろ冒険者ギルドからは既に魔王に認定されているエリカ。
《そんな~?魔王になんてなりたく無いですよぉ~》
助けて貰えると思っていたが意外に厳しい魔王バルドルにガックリするエリカ。
「お主もいつまでも遊んでもおれんじゃろう?
そろそろ眷属の上に立つ者として自覚を持たんか。
これから友のイリスに災厄が降り掛かるのじゃ、お主も歴然とした魔王としての力を持て」
《!!!イリスに降り掛かる災厄?!何ですか?!それ!》
「イリスには「勇者」の適正が有るのはお主も知っておろう?
世界の因果が勇者を欲する日が近いとだけしか今は言えん。
儂も総力を上げて調べておるが正確に分からぬ不気味な因果じゃ、何が起こるのか予想が出来ぬ」
《勇者の・・・因果?・・・バルドルさんでも予想が付かない?》
半分ギャグで魔王にされたと思っていたエリカだったが、実は大きな因果の力が働いて自分が魔王になった事を悟る。
「さすがに世界に選ばれただけあって理解が早いな。
お主が魔王なるのを止めらぬなら魔王の力を使う事を覚えよ、儂も同じ魔王として可能な限りは手を貸す。
・・・・・・しかしな?エリカよ?」
急に苦しそうな声に変わった魔王バルドルの次の言葉を息を飲んで待つエリカ。
「事が始まれば儂も龍種も基本的に一切の手出しが出来ぬのじゃ。
これからイリスに常に寄り添える最大の力は魔王エリカ・・・お主しかおらぬのじゃ」
《!!!!!!》
想像もしていなかった魔王バルドルの言葉に絶句するエリカだった・・・
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