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第一章 エルフの少女
9話 「シルヴァーナの試練」
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龍騎士イリス・・・なんかしっくりと来ますね!魔法少女☆からいきなりの路線変更ですが心機一転頑張りましょう!
「「あっイリスちゃん、見えたよ」」
前を見ると中央大草原から深い森林地帯に変わる、高い山が無い分、森林の密度がもね凄く濃い、ウッドエルフのイリスには楽園に見えたのだった。
シルフィーナがゆっくりと降下して森の入り口に降り立つと、
「うわー♪うわー♪うわー♪」森の入り口に立ったイリスは大はしゃぎだ。
「はいはい、イリスちゃん行きますよ」森に入る3人。
森の中では人の姿の方が何かと便利なのでシルフィーナは人化している。
体長4mほどのブリックリンは?と思ったが器用に草木を避けて歩いている。
「ドライアドさんはどこに居るの?」
「多分、森の中心の大樹の所ね。
出迎えが無かったから、ここから試練の開始ね「森の中心に来なさい」が内容ね」
「はい!」
ウッドエルフのイリスには、かなり楽勝な試練かと思ったが結構苦戦する試練となるのだ。
「あれ~?迷った・・・」
森に入り15分で迷子になる、森で迷った事など無かったイリスは困惑している。
「うふふふ、さてイリスちゃんはこの試練をどう乗り切るかな?」
「う~ん・・・イリスの方向感覚はおかしくなって無いから・・・結界?」
「うふふ、正解」
「ぬー?」正直困ったイリス、結界破りの術式はまだ勉強して無いからだ。
しかし、そんな意地悪をすると思えないので何か挽回できる手が有ると思う・・・
「全部回って地図を作ります!」
「おお?!」このイリスの回答には正直驚いたシルフィーナ。
多分、要所要所でブリックリンが飛んで位置確認しながら進むだろうと思っていたのがマッピングと言う手堅い方法を選択したからだ。
こうして初日は森の外苑部のマッピングで終了して、疲れたイリスはブリックリンのお腹で丸くなってスヤスヤ眠る。
そのマッピングの間に木の実やキノコを取り、エルフのスープを作り夕食にした。
「グエエエエエ??」《シルフィーナ様、イリス頼んで良いっすか?》
「良いよ~、進化前だもんね、アレだけじゃあ足りないよね」
こうしてブリックリンは夜の森へ狩に出掛けるのだった。
進化前の竜種はたくさん食べるのだ、かなり激しい捕食になるのでイリスには見せない様にしていたのだ。
「グルルルルル・・・ガアアアア!!!」
ここからは優しい土竜君では無い、飢えた森の最上位の捕食者だ。
気合いの雄叫びを上げるブリックリン、森の木々が震える!
「やっぱりあの子、相当な強さを持ってるわねぇ」
ブリックリンが開放した竜気に「龍気」も混ざっている、つまり竜種でありながら、
「龍力」も使えるのだ。
このままだと獲物が怖がって出て来ないので竜気を内に溜めて音も少なく走りだす!
いつものノッシノッシでは無くヒュン!と軽快だ!
おそらく「地走駆」を使い超超低空飛行をしてるのだろう。
ブリックリンの視界に夜行性の大きなブラックファングが写る!
「ぎっ?!ギャイインン?!」突然首元に食いつかれほとんど鳴く事も出来ずに仕留められたブラックファング。
バリバリ!!バリバリ!バリバリ!
あっと言う間に仕留めたブラックファングを平らげるブリックリン。
夜の狩はまだ始まったばかりだ!
突然現れた強力な竜気を放つ土竜の狩に、
「なんかヤバいの来たー?!」と森に住む岩竜と樹竜は怯えながら木の陰からコッソリとブリックリンの狩を覗き見していた。
それを感じ取ったブリックリンは《いや同族は狩らないって》と苦笑いをしながら、
ジャイアントグリズリーを襲う!
ガシュウ!!「ギャ??!!」
Bランク上位の魔物のジャイアントグリズリーにほとんど反撃を許さずに一撃で首を飛ばして仕留めたブリックリン。
「キュイイイーン???」これには更に怯える樹竜。
モッシャモッシャとジャイアントグリズリーを平らげるブリックリン。
土竜は獲物の骨も毛皮も残さず全て食べて栄養にしてしまうのだ。
この夜、ブリックリンが通った後には何も残っては無かった・・・
そして朝が来て・・・
「ふにゃああ・・・」寝ぼけまなこでイリスが起きると何事も無かった様に隣で、
ブリックリンが丸まって寝ていたのだった。
それから毎晩、ブリックリンは森に住む竜種に害を及ぼしそうな強い魔物を狩まくって食事にしてしまった。
イリスが「ドライアドの森」のマッピングが終わる頃には森の竜種達の英雄になってしまったブリックリン。
「間引きお疲れ様」とシルフィーナに労われ苦笑するのだった。
残った強い魔物はブリックリンに怯えて巣穴に立て籠ってしまいましたとさ。
森に来て12日目の夕方、
「出来たーー♪♪」ようやくマッピングが完了する。
これで明日はいよいよ最深部のドライアドが居る大樹へ向かう事が出来るのだ。
魔物が狩れなくなってブリックリンはお腹を空かせているかと思えば・・・
「どうぞどうぞ」と森の竜種達が毎日大量に木の実を持って来てくれるので逆に少し太ったのだった。
「この木の実どうしたの?」夕飯のエルフのスープを食べながら質問するイリス。
「グルルルルル?」《樹竜のプレゼントだよ?》と誤魔化すブリックリン。
「そっかぁ、友達たくさん出来て良かったね!」
「クスクスクス」
とぼけるブリックリンに思わず笑ってしまったシルフィーナ。
明日はドライアドに会って「ドライアドの涙」を頂戴するのだ!
・・・・・・・・・・・・・・乱獲に強盗?!
「「あっイリスちゃん、見えたよ」」
前を見ると中央大草原から深い森林地帯に変わる、高い山が無い分、森林の密度がもね凄く濃い、ウッドエルフのイリスには楽園に見えたのだった。
シルフィーナがゆっくりと降下して森の入り口に降り立つと、
「うわー♪うわー♪うわー♪」森の入り口に立ったイリスは大はしゃぎだ。
「はいはい、イリスちゃん行きますよ」森に入る3人。
森の中では人の姿の方が何かと便利なのでシルフィーナは人化している。
体長4mほどのブリックリンは?と思ったが器用に草木を避けて歩いている。
「ドライアドさんはどこに居るの?」
「多分、森の中心の大樹の所ね。
出迎えが無かったから、ここから試練の開始ね「森の中心に来なさい」が内容ね」
「はい!」
ウッドエルフのイリスには、かなり楽勝な試練かと思ったが結構苦戦する試練となるのだ。
「あれ~?迷った・・・」
森に入り15分で迷子になる、森で迷った事など無かったイリスは困惑している。
「うふふふ、さてイリスちゃんはこの試練をどう乗り切るかな?」
「う~ん・・・イリスの方向感覚はおかしくなって無いから・・・結界?」
「うふふ、正解」
「ぬー?」正直困ったイリス、結界破りの術式はまだ勉強して無いからだ。
しかし、そんな意地悪をすると思えないので何か挽回できる手が有ると思う・・・
「全部回って地図を作ります!」
「おお?!」このイリスの回答には正直驚いたシルフィーナ。
多分、要所要所でブリックリンが飛んで位置確認しながら進むだろうと思っていたのがマッピングと言う手堅い方法を選択したからだ。
こうして初日は森の外苑部のマッピングで終了して、疲れたイリスはブリックリンのお腹で丸くなってスヤスヤ眠る。
そのマッピングの間に木の実やキノコを取り、エルフのスープを作り夕食にした。
「グエエエエエ??」《シルフィーナ様、イリス頼んで良いっすか?》
「良いよ~、進化前だもんね、アレだけじゃあ足りないよね」
こうしてブリックリンは夜の森へ狩に出掛けるのだった。
進化前の竜種はたくさん食べるのだ、かなり激しい捕食になるのでイリスには見せない様にしていたのだ。
「グルルルルル・・・ガアアアア!!!」
ここからは優しい土竜君では無い、飢えた森の最上位の捕食者だ。
気合いの雄叫びを上げるブリックリン、森の木々が震える!
「やっぱりあの子、相当な強さを持ってるわねぇ」
ブリックリンが開放した竜気に「龍気」も混ざっている、つまり竜種でありながら、
「龍力」も使えるのだ。
このままだと獲物が怖がって出て来ないので竜気を内に溜めて音も少なく走りだす!
いつものノッシノッシでは無くヒュン!と軽快だ!
おそらく「地走駆」を使い超超低空飛行をしてるのだろう。
ブリックリンの視界に夜行性の大きなブラックファングが写る!
「ぎっ?!ギャイインン?!」突然首元に食いつかれほとんど鳴く事も出来ずに仕留められたブラックファング。
バリバリ!!バリバリ!バリバリ!
あっと言う間に仕留めたブラックファングを平らげるブリックリン。
夜の狩はまだ始まったばかりだ!
突然現れた強力な竜気を放つ土竜の狩に、
「なんかヤバいの来たー?!」と森に住む岩竜と樹竜は怯えながら木の陰からコッソリとブリックリンの狩を覗き見していた。
それを感じ取ったブリックリンは《いや同族は狩らないって》と苦笑いをしながら、
ジャイアントグリズリーを襲う!
ガシュウ!!「ギャ??!!」
Bランク上位の魔物のジャイアントグリズリーにほとんど反撃を許さずに一撃で首を飛ばして仕留めたブリックリン。
「キュイイイーン???」これには更に怯える樹竜。
モッシャモッシャとジャイアントグリズリーを平らげるブリックリン。
土竜は獲物の骨も毛皮も残さず全て食べて栄養にしてしまうのだ。
この夜、ブリックリンが通った後には何も残っては無かった・・・
そして朝が来て・・・
「ふにゃああ・・・」寝ぼけまなこでイリスが起きると何事も無かった様に隣で、
ブリックリンが丸まって寝ていたのだった。
それから毎晩、ブリックリンは森に住む竜種に害を及ぼしそうな強い魔物を狩まくって食事にしてしまった。
イリスが「ドライアドの森」のマッピングが終わる頃には森の竜種達の英雄になってしまったブリックリン。
「間引きお疲れ様」とシルフィーナに労われ苦笑するのだった。
残った強い魔物はブリックリンに怯えて巣穴に立て籠ってしまいましたとさ。
森に来て12日目の夕方、
「出来たーー♪♪」ようやくマッピングが完了する。
これで明日はいよいよ最深部のドライアドが居る大樹へ向かう事が出来るのだ。
魔物が狩れなくなってブリックリンはお腹を空かせているかと思えば・・・
「どうぞどうぞ」と森の竜種達が毎日大量に木の実を持って来てくれるので逆に少し太ったのだった。
「この木の実どうしたの?」夕飯のエルフのスープを食べながら質問するイリス。
「グルルルルル?」《樹竜のプレゼントだよ?》と誤魔化すブリックリン。
「そっかぁ、友達たくさん出来て良かったね!」
「クスクスクス」
とぼけるブリックリンに思わず笑ってしまったシルフィーナ。
明日はドライアドに会って「ドライアドの涙」を頂戴するのだ!
・・・・・・・・・・・・・・乱獲に強盗?!
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