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第一章 エルフの少女
1話 「エルフの少女」
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ここは霊樹ユグドラシル様が作った魔法のある世界。
宇宙には数多くの異世界が有りますがこの世界は名前がまだ無く、比較的新しく出来た世界です。
良い名前があれば随時募集中です。誰かカッコイイ名前を付けてくれい!
新しくてまだ大きな国も無く、皆んな好き勝手に生きてますけども魔力量が多く土地も広い将来性バッチリの有望物件です。
現在、別世界からの移住大歓迎中です、種族不問、経験不問、年齢も不問。
住む所は自分で作るが良いぞ、給料は自分であくせく稼げ!
ええーい甘えるな馬鹿者!
転生特典などに頼りきっていては将来困るの自分だからね!
自分の事は自分でやるのよ!
そんな感じでドンドンと他の世界からの魂が移住してますね♪
良きかな良きかな。
でも何かゴチャゴチャして来てね?なんか要素多くね?気のせいか?
あら、自己紹介が遅れましたね。
私の名前は「緑の大精霊シルフェリア」霊樹ユグドラシル様によって産み出された25番目の霊樹です。
現在の年齢は大体1500歳と霊樹の中では若いピチピチの女の子です。
・・・おい、誰だ「ババアが気色悪い」とか言った奴、今すぐ出てこい。
ユグドラシル様が世界を作って早くもので3万年ほど経過して私の先達の霊樹達は、寿命を迎えて世界に帰って行きました。
今残された霊樹はユグドラシル様と私だけ、滅びは宇宙の摂理と言えど寂しくて泣きそうです・・・
そしてユグドラシル様の寿命も近く、私より後に霊樹は産まれていないので私が最後の霊樹となる事でしょう。
ユグドラシル様の魔力で活動をしている私も共に滅びる事となりましょう。
まっ仕方ないよね!寿命だし考えてもしゃーないよね!
それに滅びまでまだ200年はあるし、その後の事はゆっくり考えるのさ。
そうだねー、人間になって漁師なんてのも良いかもねー。
そんな私の現在の役割はユグドラシル様の森を守る事です。
前任者のドライアドのシルヴァーナちゃんは樹精霊王になって独立してしまい、
私に役目を押し付けやが・・・役目を託して去って行きました。
その私が管理している森。そこに住みついたエルフ達・・・
そんな森のウッドエルフの集落に住む少女のイリスの事をお話ししましょう。
この小娘・・・いやこの少女はとにかく破天荒なのですよ!
立ち入り禁止のユグドラシル様の霊樹の周りを遊び場にしやがります。
それに飽き足らずにあろう事かユグドラシル様に登りやがります!
こら!小娘!ダメだっちゅーとろーが!
何よりも危ないわ!落ちたらどーすんのさ!
マジでユグドラシル様を使ってターザンごっこすんなぁーーー!!
《うふふふふ、イリスたら可愛い・・・》
いや!ユグドラシル様!コイツは叱らないとダメです!
その内に絶対に何かをしでかしますよ!いつか落ちそうだし!
・・・あっ!やっぱり落ちて沼に頭から落ちた・・・頑張って沼から這い上がり、
何事も無かった様にすぐ立ち上がり走り出した先は・・・
ああーー!もう!私の本体の霊樹にも登ったらダメだってば!なんで登るの?!
怖い怖い!毎回枝でクッション作るのも大変なんだってば!
枝ー!早く枝を生やさねばー!枝ー!
あ・・・枝を生やしたらすぐにそこに落ちた・・・
だから危ねえよ小娘!!
そんなイリスを探しに来たウッドエルフの御両親も叱り拳骨を落とすのですが、
イリスのそのド根性がヤバいです。
全く応えません。
ええーい会議だ会議!全員集合!
「さて・・・お集まりの皆様、どうしましょうか?」
今日はご両親を交えて恒例の「イリス更生会議」です、これでもう82回目でございます。
「本当に申し訳ありませんシルフェリア様」
連日の馬鹿娘のやらかしにグッタリな様子のお父様。
「いえ、ご両親は本当に良くやっておられます。
ダメなのはイリス本人です、早く何とかせにゃなりません、怪我しそうだし・・・
「どうすれば良いのでしょう?」深く溜め息をつくお母様。
「とりあえず私が「契約精霊」になり監視致します」
「ええ?!大精霊のシルフェリア様が?!」
なんて恐れ多いと言われましたが仕方ないのです。
このイリス、潜在魔力が凄く高いのですよ。
まだまだ幼児なので全然使いこなせて無いですけどね。
何で「ハイエルフ」で無くウッドエルフなのか不思議なくらいです。
過去に相性が良さそうな水の上位精霊が契約をして見てくれたのですが・・・
契約3日後ほどで・・・
「ごめんシルフェリア、あのバカデカい魔力だと私の方が魔力酔いしちゃってマジ無理だわ、ホントごめん」
と青い顔してダウンしてしまいました。
現状、この森に居る精霊でイリスより魔力があるのは、私しか居なくて私しか対処出来ないんですよねー。
よっしゃ!このシルフェリア!滅びる前に最後の大仕事だ!
馬鹿娘イリスを更生させちゃるわい!
過去に大陸を横断する大河を作った時より高難易度なのは気のせい?だよね?
そんな訳でユグドラシル様の霊樹の前にやって参りました。
そう・・・奴はここに居る!絶対に!
そう思って見て見るとやっぱりユグドラシル様の根っこを抱き枕にスヤスヤと寝ているイリスを発見!
「あら嫌だわ!なんて可愛いのかしら!」思わず叫んでしまいました。
そうイリスは可愛い天使なのです。
ウッドエルフらしいフワッフワの長い茶色の髪に茶色のパッチリお目目、愛くるしい顔立ち。
産まれてから50歳とまだまだ小さな体を一生懸命に動かしてチョコチョコと走る姿は、まさしく小動物。
あっ、ウッドエルフの寿命は800歳程度ですからイリスは人間に換算すると、
大体5歳程度と思って下さいね。
「ああ!いけないわ!」
そう私はイリスに「鬼の教育」を施しに来たのです!
甘やかしてはなりません!
イリスの可愛いさに負けてはいけないのです!
「んー?ふにゃ・・・シルフェリア?」
ムニムニと起きて私を見つけてヘニャリと笑いかけたイリスを見て、
「いやーん可愛いーーー!!!」私の理性はアッサリと崩壊しました・・・
そして15分ほど抱きしめてスリスリとして満足した私は本題に入ります。
私とお話しが出来て嬉しそうなイリスがまた可愛いです。
「えっ?イリスと契約?」コテンと首を傾げる可愛い、うちの子のイリス。
コイツ、こうしてたら天使なのに何でああなるのかなぁ?
「そうです、イリスにもいよいよ契約精霊が必要な時期が来ました」
監視の意味も含めてね!
「でも・・・イリスと契約したら・・・」
イリスは前の上位精霊との契約を失敗した事を気に病んでいるのです。
仕方ないです、魔力酔いはキツいですからね。
シュンと落ち込むイリスを見て、
「イリス、貴女はこのシルフェリアが貴女に魔力量で負けていると思っているのですか?」
「!!そうだよね!シルフェリア!」パァと笑顔になるイリス。
グウウウ・・・可愛いなコンニャロメ。
「ですが!」ビクッとするイリス。
「私との契約には「試練」が必要です。イリス、貴女にはそれに耐える事が出来ますか?」
「うん!イリス頑張るよ!」
なーんてね、本当はそんな試練が無くてもチャチャっと契約は出来るのですよ。
この契約を餌にイリスにはお勉強を頑張って頂くのです。
全てはイリス本人の為、頑張れ!イリス。
そしてもっと頑張れ私!相手は強力無比の破天荒な天使だぞ!
宇宙には数多くの異世界が有りますがこの世界は名前がまだ無く、比較的新しく出来た世界です。
良い名前があれば随時募集中です。誰かカッコイイ名前を付けてくれい!
新しくてまだ大きな国も無く、皆んな好き勝手に生きてますけども魔力量が多く土地も広い将来性バッチリの有望物件です。
現在、別世界からの移住大歓迎中です、種族不問、経験不問、年齢も不問。
住む所は自分で作るが良いぞ、給料は自分であくせく稼げ!
ええーい甘えるな馬鹿者!
転生特典などに頼りきっていては将来困るの自分だからね!
自分の事は自分でやるのよ!
そんな感じでドンドンと他の世界からの魂が移住してますね♪
良きかな良きかな。
でも何かゴチャゴチャして来てね?なんか要素多くね?気のせいか?
あら、自己紹介が遅れましたね。
私の名前は「緑の大精霊シルフェリア」霊樹ユグドラシル様によって産み出された25番目の霊樹です。
現在の年齢は大体1500歳と霊樹の中では若いピチピチの女の子です。
・・・おい、誰だ「ババアが気色悪い」とか言った奴、今すぐ出てこい。
ユグドラシル様が世界を作って早くもので3万年ほど経過して私の先達の霊樹達は、寿命を迎えて世界に帰って行きました。
今残された霊樹はユグドラシル様と私だけ、滅びは宇宙の摂理と言えど寂しくて泣きそうです・・・
そしてユグドラシル様の寿命も近く、私より後に霊樹は産まれていないので私が最後の霊樹となる事でしょう。
ユグドラシル様の魔力で活動をしている私も共に滅びる事となりましょう。
まっ仕方ないよね!寿命だし考えてもしゃーないよね!
それに滅びまでまだ200年はあるし、その後の事はゆっくり考えるのさ。
そうだねー、人間になって漁師なんてのも良いかもねー。
そんな私の現在の役割はユグドラシル様の森を守る事です。
前任者のドライアドのシルヴァーナちゃんは樹精霊王になって独立してしまい、
私に役目を押し付けやが・・・役目を託して去って行きました。
その私が管理している森。そこに住みついたエルフ達・・・
そんな森のウッドエルフの集落に住む少女のイリスの事をお話ししましょう。
この小娘・・・いやこの少女はとにかく破天荒なのですよ!
立ち入り禁止のユグドラシル様の霊樹の周りを遊び場にしやがります。
それに飽き足らずにあろう事かユグドラシル様に登りやがります!
こら!小娘!ダメだっちゅーとろーが!
何よりも危ないわ!落ちたらどーすんのさ!
マジでユグドラシル様を使ってターザンごっこすんなぁーーー!!
《うふふふふ、イリスたら可愛い・・・》
いや!ユグドラシル様!コイツは叱らないとダメです!
その内に絶対に何かをしでかしますよ!いつか落ちそうだし!
・・・あっ!やっぱり落ちて沼に頭から落ちた・・・頑張って沼から這い上がり、
何事も無かった様にすぐ立ち上がり走り出した先は・・・
ああーー!もう!私の本体の霊樹にも登ったらダメだってば!なんで登るの?!
怖い怖い!毎回枝でクッション作るのも大変なんだってば!
枝ー!早く枝を生やさねばー!枝ー!
あ・・・枝を生やしたらすぐにそこに落ちた・・・
だから危ねえよ小娘!!
そんなイリスを探しに来たウッドエルフの御両親も叱り拳骨を落とすのですが、
イリスのそのド根性がヤバいです。
全く応えません。
ええーい会議だ会議!全員集合!
「さて・・・お集まりの皆様、どうしましょうか?」
今日はご両親を交えて恒例の「イリス更生会議」です、これでもう82回目でございます。
「本当に申し訳ありませんシルフェリア様」
連日の馬鹿娘のやらかしにグッタリな様子のお父様。
「いえ、ご両親は本当に良くやっておられます。
ダメなのはイリス本人です、早く何とかせにゃなりません、怪我しそうだし・・・
「どうすれば良いのでしょう?」深く溜め息をつくお母様。
「とりあえず私が「契約精霊」になり監視致します」
「ええ?!大精霊のシルフェリア様が?!」
なんて恐れ多いと言われましたが仕方ないのです。
このイリス、潜在魔力が凄く高いのですよ。
まだまだ幼児なので全然使いこなせて無いですけどね。
何で「ハイエルフ」で無くウッドエルフなのか不思議なくらいです。
過去に相性が良さそうな水の上位精霊が契約をして見てくれたのですが・・・
契約3日後ほどで・・・
「ごめんシルフェリア、あのバカデカい魔力だと私の方が魔力酔いしちゃってマジ無理だわ、ホントごめん」
と青い顔してダウンしてしまいました。
現状、この森に居る精霊でイリスより魔力があるのは、私しか居なくて私しか対処出来ないんですよねー。
よっしゃ!このシルフェリア!滅びる前に最後の大仕事だ!
馬鹿娘イリスを更生させちゃるわい!
過去に大陸を横断する大河を作った時より高難易度なのは気のせい?だよね?
そんな訳でユグドラシル様の霊樹の前にやって参りました。
そう・・・奴はここに居る!絶対に!
そう思って見て見るとやっぱりユグドラシル様の根っこを抱き枕にスヤスヤと寝ているイリスを発見!
「あら嫌だわ!なんて可愛いのかしら!」思わず叫んでしまいました。
そうイリスは可愛い天使なのです。
ウッドエルフらしいフワッフワの長い茶色の髪に茶色のパッチリお目目、愛くるしい顔立ち。
産まれてから50歳とまだまだ小さな体を一生懸命に動かしてチョコチョコと走る姿は、まさしく小動物。
あっ、ウッドエルフの寿命は800歳程度ですからイリスは人間に換算すると、
大体5歳程度と思って下さいね。
「ああ!いけないわ!」
そう私はイリスに「鬼の教育」を施しに来たのです!
甘やかしてはなりません!
イリスの可愛いさに負けてはいけないのです!
「んー?ふにゃ・・・シルフェリア?」
ムニムニと起きて私を見つけてヘニャリと笑いかけたイリスを見て、
「いやーん可愛いーーー!!!」私の理性はアッサリと崩壊しました・・・
そして15分ほど抱きしめてスリスリとして満足した私は本題に入ります。
私とお話しが出来て嬉しそうなイリスがまた可愛いです。
「えっ?イリスと契約?」コテンと首を傾げる可愛い、うちの子のイリス。
コイツ、こうしてたら天使なのに何でああなるのかなぁ?
「そうです、イリスにもいよいよ契約精霊が必要な時期が来ました」
監視の意味も含めてね!
「でも・・・イリスと契約したら・・・」
イリスは前の上位精霊との契約を失敗した事を気に病んでいるのです。
仕方ないです、魔力酔いはキツいですからね。
シュンと落ち込むイリスを見て、
「イリス、貴女はこのシルフェリアが貴女に魔力量で負けていると思っているのですか?」
「!!そうだよね!シルフェリア!」パァと笑顔になるイリス。
グウウウ・・・可愛いなコンニャロメ。
「ですが!」ビクッとするイリス。
「私との契約には「試練」が必要です。イリス、貴女にはそれに耐える事が出来ますか?」
「うん!イリス頑張るよ!」
なーんてね、本当はそんな試練が無くてもチャチャっと契約は出来るのですよ。
この契約を餌にイリスにはお勉強を頑張って頂くのです。
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