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第二部 家庭編

後日談

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 ひとしきりジャンヌを満足させたので、ようやく自由に動けるようになった。

 巨大亀のいた跡地は綺麗な更地になっていた。この広い平野はそのまま使えるんじゃないか? あとは森の中に街道を通せば開拓終了だろう。

 辺境伯領の端と、この平野を直線で結ぶ街道を作れば良いかな? 街道はアマゾネスの村を掠める感じで。アマゾネスの村が宿場町になる様にすれば、村も発展するだろうし。

「ネロ~。ありがとう‥‥‥」
 起きたジャンヌが抱きしめてきた。

「ジャンヌ。これから街道を作るよ、アマゾネスの村も発展して変わっていくと思うけど大丈夫かな?」

「アタシたちはずっと森の中で女ばかりだったけど‥‥‥。もうそういう時代じゃないだろうしアタシは良いと思う。みんなも反対はしないと思うよ」

 それから一月経って、やはり街道を作ることになり、大雑把には俺がやる事になった。辺境伯領方面から平野(亀がいた所)に向けてアマゾネス村を掠めるように、出力を抑えて道を作った。空にオプションを飛ばして俯瞰で見て角度に気をつけながら‥‥‥。

 一人インフラ整備じゃん。アマゾネスの村には井戸はあったが水道が無かったのでオプションで地下を削ったり掘ったり穴を開けたり。トイレも浄化式に変えたりしてみたら、殊の外、喜ばれた。

 最近はアマゾネス村も男が行き来している。族長がジャンヌだからな、男性お断りって一番言っちゃいけない人だし。
 他の村民も男性陣も満更では無いらしく、カップル誕生も時間の問題だろう。



「そろそろ帰るよ。ジャンヌ、色々とありがとうな」
「ネロ、アタシもついて行く!! もう離れたくない!!」

「え? 族長の件はどうするの?」
「村も変わってきたし、もう他の人に任せる!」
 
 え? 大丈夫なの? うちに来るのは構わないけど。



「という訳で、アマゾネスのジャンヌです」
「よ‥‥‥、よろしく‥‥‥」

「あぁ、例のアマゾネスね。ワタシはシャルロット。シャルで良いわ」
「シャル‥‥‥アタシはジャンヌ、よろしく‥‥‥」

 ジャンヌの顔が青褪めてる。どうした?

「私はマリア、よろしく‥‥‥って顔色悪いわね? 大丈夫?」
「ゔっ‥‥‥!!」

 ジャンヌは流しに駆け寄り、吐いた。
 これはもしや‥‥‥?

「つわりじゃない‥‥‥?」
 ナタリーが呟く。

「ごめん、ネロ、黙ってて‥‥‥。もしかしたらって思ってたんだけど‥‥‥」
「すまなかった。気付かなくって‥‥‥。みんなも、すまない。みんなで助けてやってくれ。頼む」
 頭を下げる。

「まぁいずれにせよこうなる筈だったから良いわ」と、シャル。
「みんなで協力しながらやっていきましょ」
と、マリア。
「みんな同じ立場ですものね」と、ナタリー


「旦那、王様みたいだな?」
「ネロは水神様だからそれ以上ニャ‥‥‥」


「妾たちもネロ様の子が欲しいのじゃがの‥‥‥、早うお情けをいただけぬかのう?」
 ヨウコちゃんにリヴィアがツッコむ。
「お主は無理じゃろ? 行為は出来ても、子は成せぬじゃろうが‥‥‥」

「それでもええんじゃ! 心の繋がりが欲しいのじゃ!」
「それもそうじゃな。主殿? 我も出来れば‥‥‥」
 ん? 待て待て
 なんか話が変わってきてないか?

「何やら楽しそうな話ですね? 私もよろしいですか?」
 カミラさんまで!! 待って待って!

「ボクも混ぜて~!!」
 いや、ユラ、お前は無理だろ?

 全員集合しちゃったよ、すごい人数だなぁ。
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