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第二部 家庭編
ツインヘッドドラゴン
しおりを挟む「こっちだ、足元に気をつけて」
まるでジャングルだな、いや、ジャングル行った事無いけど‥‥‥。
「ツインヘットドラゴンは洞窟から出て来ないのか? 生贄の話とかはどうしたんだ?」
「基本的に出てこない。生贄の話は念話で告げられた。『我に年一つに一人の美しい娘を生贄を捧げよ‥‥‥』とな」
なるほど。洞窟から出て来ないならあの方法が使えるかもな‥‥‥。
そんな話をしながら進むと洞窟の入り口が現れた。中は不穏な雰囲気がする。
「まずは安全に偵察するか」
オプションを展開して、洞窟を進ませる。入り口から最初は降り坂になっていて、しばらくすると平坦な道になる。視界の共有をかければ見える様になる。しかし暗いな。アレをやってみるか。
オプションの内部を空洞にして、内部で水素と酸素に分解、燃焼すれば明るくなった。これを繰り返し継続的に続けるとランタンみたいになった。松明くらいの明るさだ。良いだろう。
ツインヘッドドラゴンの近くにまで来られた。
うん、デカイなぁ。端の方は光が届かなくて見えづらいけど‥‥‥。
「族長、念話は俺にも聞こえるのかな?」
「おそらく、周囲にいる者には等しく聞こえると思われるが‥‥‥」
じゃあ断末魔が聞こえちゃうかな。
オフに出来たら良いんだけど。
「ネロ殿、どうだ、中の様子は?」
「おそらく助けるべきものは居ないな‥‥‥」
よし、ならばあの方法が使える。
オプションを洞窟内に多数展開。
全てのオプションで水生成、全力ペースで。
あっという間に洞窟が水で満たされる。
『なんだ、この水は‥‥‥。ぐっ、息が‥‥‥。う、動けない? 普通の水では無‥‥‥、苦し‥‥‥。‥‥‥』
おそらくツインヘッドドラゴンの念話であろう声が聞こえてきた。聞こえなくなったから倒したかな?
念のため普通の水より粘度をかなり高めにしてやったから、動きづらい事この上ないだろうな。
一旦村に帰って、一泊してからもう一度洞窟前に。付き添いは不要とアマゾネスには伝えて、面倒だからミストドアで四人で移動だ。
洞窟入口から水が並々と溢れている。
水を消して、ゆっくりと進んでいく。
極小の魔石が沢山あったので雑魚モンスターがいたのだろう。蝙蝠系かな?
水の手で拾っていく。
一番奥に一際大きな魔石があった。
他にも、革、血、肉、骨、鱗に牙に爪と。
間違いなく、ツインヘッドドラゴンのモノだろうな。全部回収。
人の骨の欠片や形見のアクセサリーと思しきモノもあった。
集められるだけ集めて持って帰る事にした。
時間を潰してから、アマゾネスの村の手前に移動して村に帰った。
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