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冒険者 編
水の魔剣
しおりを挟む「はい、ギルマス。コレがダンジョンコアです」
「‥‥‥? 終わったの?早くない?」
「まぁ、帰りは転移して来たので」
「いや、そうじゃない。そこじゃない。ダンジョン潰すのが早すぎるだろ?」
「そっちすか?雑魚い魚ばっかりでした」
「‥‥‥、あのダンジョン水浸しだったろう。どんな攻略をしたんだ?」
「‥‥‥、内緒です」
「まぁ、そうだな。そこの報告は義務ではない。何にせよ、ご苦労だった」
能力をバラさずに済んだ。この能力が知られると、王国に利用されるかもしれない。
例えば戦争だ。俺を海辺に配置すれば、敵の戦艦は残らず沈められる。城攻めも水攻めが簡単に出来てしまう。
もともと俺は平和主義者であり、自分に降りかかる火の粉を払うために、能力を使うのは吝かでは無いが、自らの手で人間を殺すつもりは全く無い。盗賊などの犯罪者は別だが。
そう言った訳で、現在、戦争中の国とかじゃ無くて本当に良かった。
拾った剣を調べてみよう。
『水の魔剣 オキシダン』
水属性魔力に応じて、攻撃力が変化する
装備しているとMPが減少する
「‥‥‥‥‥‥」
また、ヤバいモノを手に入れてしまった。一応抜いてみると、? 刀身がない?
魔力をほんの少し込めると光り輝く刀身が生えてきた。しかも長い。
アレだな、聖水ソードにも似てるけどどっちかって言えば、宇宙世紀の連邦の白いヤツのアレだ。
使えるのか試してみないとな。ダンジョンでは狭いからな、平原かな?
ミストドアで移動、懐かしのマイチー平原だ。モンスターもそこそこ居るし、木や岩なんかも有るから試し切りには丁度いいだろう。
結論 ハイ、ヤバいデス。
木は切れた、抵抗なく。そこまでは良い。
岩も切れた、同じく抵抗なく。ウォーターレーザーでも岩を切るのは、ある程度時間がかかる。この岩なら五、六秒だろうが、この剣だと豆腐でも切ってるかのように切れる。
とりあえず一番硬そうなメタルリザードがいたので、刀身を伸ばして振ってみた。結果は言わずもがな。きれいに真っ二つ。
結論‥‥‥この剣の使用はとりあえず保留で。
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