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冒険者 編
家を魔改造するぞ!
しおりを挟むスライムが我が家の一員になった、プルプルしている。フィアンセ三人にも大歓迎された。
当番で面倒をみているようだ。
家の改造をしよう。まずはトイレだ。考えていた魔法陣を便器に書く、手の届く壁にも同じ魔法陣。
極小の魔石を壁の魔法陣に近づけると便器の方から水が出る、魔石で操作出来るが位置がなかなか難しい。
魔法陣の位置か?出力は?向きは?
いろいろ試してみて良かろうという点を見つけた。
位置が決まれば刻印だ、レーザーで刻印する。テストもOK、完璧だ。
三人にも説明した、試しに使ってみる、とこういったことの先頭打者は、やはりシャルだ。
しばらくすると飛び出して来た。
「ネロ!アレはすごいわ、発明よ!すぐに申請しましょう!!!!」
前世のテレビで外国人が初めて使ったリアクションを観たことあったなぁ、全く同じだ。
「ネロ!なんてものを作ったの!」
マリアも
「ネロくん、ギルドのトイレにもつけられない?」
ナタリーは何言うの?付けられるけどやらないよ。
シャルの言う通りに申請しよう、王様に見せれば良いのかな?
次は風呂だ、大理石の大きな風呂はジャグジーがついてないとな。魔法陣で水気流を作り出す、コレも魔石起動式だ、気泡を含んだお湯の魔法陣を書く、出来た。コレは位置の当たりは大体ついていたので一発OKだ。
お湯を張って試してみる、泡は少ないけど良い感じだ。お湯を消してここもレーザーで刻印、コレもみんなに試してもらおうかな?
あとは食洗器だな、コレは浄化水を使う。
使用後の皿を大きめのスライムみたいな水の塊に直接入れる、少し置いて取り出す。
綺麗な皿になっている、濡れているので食器ザルにまとめて置いたら乾燥だ。
食器ザルの下のトレイに水分乾燥の魔法陣を書き込む。5分もすれば、うん、ちゃんと綺麗に乾いてるな。フライパンや鍋も大丈夫だ。コレでナタリーの家事の手間が減るだろう。
「ありがとうございます。私、幸せです」
そんなナタリー、大袈裟だなぁ。
普段の掃除は使用人さんを雇おうかな、あと作りたいんだけど作れないものがある。
手先が器用で制作が得意な‥‥ドワーフか?魔法も使うならエルフか?
そういえばいるのかな。見た事ないな。
魔道具を共同開発してくれる職人を探している、といった依頼を出した。
掃除、料理人、庭師、警備の人も募集した。人件費はポーションの卸の分で充分賄えそうだ。
ナタリーはギルドの勤務日を減らしてうちの経理をする事になった。もちろんその分も払う。
募集した人は集まったが職人が見つからない。うーん、どうしよう。
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