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三人での生活
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三人での生活が始まった。
シルヴィアは料理と洗濯(というより浄化魔法)担当。
アリスは俺と冒険者活動で金を稼ぐ。
陛下のおかげで俺はAランクになっていた。
純粋な肉体的強さでいえば俺はアリスの足元にも及ばない。魔力があれば使える「身体強化」ですら俺は使えないからだ。
逆にアリスは「剣帝」の才能があるので鍛えれば鍛える程強くなれるのだ。
だから最近はルー達と撃ち合いを行なっている。
「主殿、アリス殿は本当に才能に溢れておりますな」
「お前の相手も慣れてきたしな」
「我が操って使うより我を純粋に剣として使う方が強いかもしれませぬ」
「そうか、それなら‥‥‥。アリス! コレを使ってみてくれ」
ミスリルとオリハルコンとアダマンチウムの合金で作った剣をアリスの手元に送る。
「えぇっ!? 何これ!!!?」
「作ってみたんだけどどうかな? 使ってみてくれないか?」
「少しバランスが悪いわね。もう少し細く出来る?」
「こうか?」
「そうそう。こんな感じ。あまり見ない色ね、これ何で出来てるの?」
「ミスリルとオリハルコンとアダマンチウムの合金だ」
「‥‥‥聞き間違いかしら? ミスリルとなんですって!?」
「オリハルコンとアダマンチウム‥‥‥」
「伝説の金属じゃないの!? なんでそんなの持ってるのよ!?」
「いやぁ、この間の戦艦に含まれててさ」
「勇者が魔王を倒した時の伝説の剣の素材なのよ!?」
「そうなんだ‥‥‥、魔王とかってもういないの?」
「今はいないわ。ってなんでそんな事も知らないのよ!?」
あぁ、ええっと。
「主殿には伝えてませんでしたかの? 我ら三姉妹はもともと魔王様の武器でございました。魔王様が亡くなられてからはそれぞれバラバラになりました。いろんな国が出来たのはその後の事になりまする」
「そうなのか。お前たちは魔王の武器だったのか‥‥‥」
「もちろん主殿のように全員まとめて使うような事はございませんでしたが。魔王様も手は二本でしたので」
その昔、魔王が降臨して魔族やモンスターを作った。人間側には数多の勇者が現れて魔王に挑んではやられていった。
唯一魔王を倒した勇者エリックが使用していた剣がオリハルコン製、鎧がアダマンチウム製なのだという。真実かどうかはわからないけど。
「どちらかだけでも加工するのに大変な時間と労力を必要とするのに‥‥‥」
「そうなのか」
まぁ、俺のスキルだからな。
ーーーーーーーーーーーー
ギルドを通して陛下からの指名依頼が来た。建築魔法士や土魔法使いの人と協力して侯爵邸跡地に屋敷を建てるそうだ。侯爵の後任の貴族の屋敷らしいがよくわからなかった。
旧侯爵邸の瓦礫から分離しておいた鉄骨、鉄筋は俺のスキルで再利用、建築魔法士の指示通りに配置して組んだところに土魔法使いが土をかけて固めていく。
大まかに言えばこんな感じで作業は進み、一週間程で屋敷の外装は完了した。
予定より早く終わらせたため、聞いていた報酬に上乗せされていた。さすが王宮からの依頼だ。額が大きく違う。しばらくは遊んでられるわ。
食料を買い込み、ストレージに入れる。
さぁ、これで遠慮なく出かけられる。
アレを探しに‥‥‥。
シルヴィアは料理と洗濯(というより浄化魔法)担当。
アリスは俺と冒険者活動で金を稼ぐ。
陛下のおかげで俺はAランクになっていた。
純粋な肉体的強さでいえば俺はアリスの足元にも及ばない。魔力があれば使える「身体強化」ですら俺は使えないからだ。
逆にアリスは「剣帝」の才能があるので鍛えれば鍛える程強くなれるのだ。
だから最近はルー達と撃ち合いを行なっている。
「主殿、アリス殿は本当に才能に溢れておりますな」
「お前の相手も慣れてきたしな」
「我が操って使うより我を純粋に剣として使う方が強いかもしれませぬ」
「そうか、それなら‥‥‥。アリス! コレを使ってみてくれ」
ミスリルとオリハルコンとアダマンチウムの合金で作った剣をアリスの手元に送る。
「えぇっ!? 何これ!!!?」
「作ってみたんだけどどうかな? 使ってみてくれないか?」
「少しバランスが悪いわね。もう少し細く出来る?」
「こうか?」
「そうそう。こんな感じ。あまり見ない色ね、これ何で出来てるの?」
「ミスリルとオリハルコンとアダマンチウムの合金だ」
「‥‥‥聞き間違いかしら? ミスリルとなんですって!?」
「オリハルコンとアダマンチウム‥‥‥」
「伝説の金属じゃないの!? なんでそんなの持ってるのよ!?」
「いやぁ、この間の戦艦に含まれててさ」
「勇者が魔王を倒した時の伝説の剣の素材なのよ!?」
「そうなんだ‥‥‥、魔王とかってもういないの?」
「今はいないわ。ってなんでそんな事も知らないのよ!?」
あぁ、ええっと。
「主殿には伝えてませんでしたかの? 我ら三姉妹はもともと魔王様の武器でございました。魔王様が亡くなられてからはそれぞれバラバラになりました。いろんな国が出来たのはその後の事になりまする」
「そうなのか。お前たちは魔王の武器だったのか‥‥‥」
「もちろん主殿のように全員まとめて使うような事はございませんでしたが。魔王様も手は二本でしたので」
その昔、魔王が降臨して魔族やモンスターを作った。人間側には数多の勇者が現れて魔王に挑んではやられていった。
唯一魔王を倒した勇者エリックが使用していた剣がオリハルコン製、鎧がアダマンチウム製なのだという。真実かどうかはわからないけど。
「どちらかだけでも加工するのに大変な時間と労力を必要とするのに‥‥‥」
「そうなのか」
まぁ、俺のスキルだからな。
ーーーーーーーーーーーー
ギルドを通して陛下からの指名依頼が来た。建築魔法士や土魔法使いの人と協力して侯爵邸跡地に屋敷を建てるそうだ。侯爵の後任の貴族の屋敷らしいがよくわからなかった。
旧侯爵邸の瓦礫から分離しておいた鉄骨、鉄筋は俺のスキルで再利用、建築魔法士の指示通りに配置して組んだところに土魔法使いが土をかけて固めていく。
大まかに言えばこんな感じで作業は進み、一週間程で屋敷の外装は完了した。
予定より早く終わらせたため、聞いていた報酬に上乗せされていた。さすが王宮からの依頼だ。額が大きく違う。しばらくは遊んでられるわ。
食料を買い込み、ストレージに入れる。
さぁ、これで遠慮なく出かけられる。
アレを探しに‥‥‥。
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