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2話
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父親や母親はいない。仕事に行ったのだろう。私は濡れた体で家を歩いた。大きな雫が床に落ちていく。
「あとで、掃除しよう。それよりも、お風呂」
お湯をお風呂に溜めようと、蛇口をひねる。自動でお湯を溜めることもできるが、こちらの方が早い。私は、洗面所にある収納具からタオルを取り出した。そして、服を脱ぐ。
バスタオル二枚ほど籠に敷き、その中に濡れた服を入れた。ひとまず置くところがないので、水分をとるためにもタオルの上に置くことにした。
「制服もコートも、あとで乾かさないと……。あー、寒い寒い! シャワー浴びよう」
寒さに耐えられなくなった。私は、浴室へと駆け込む。暖かないくつもの細長の線が私に降りかかった。暖かいけど、寒さを未だに感じている体。しばらくはシャワーを浴びていた。
彼女を好きになった。きっかけは、些細なこと。彼女が誰にでも優しいことは知っていた。だが、その優しさが自分に向けられたときに、気づいてしまったんだ。俺は彼女が好きだということに。
俺はいつのまにか彼女のことを目で追っていた。
可愛くてかっこいい彼女は、少し強がりでもある。本当は弱虫のくせに、頑張って体当たりしていく姿が微笑ましかった。
「変なことしないで! 嫌がってるでしょ! いつもいつもちょっかいだして、瑠美ちゃんが迷惑してるのに、いい加減気づいたら?」
「お前には、カンケーねーだろ?」
「関係ある! 私は瑠美ちゃんと友達なのよ。この下等生物! 好きな子をいじめて振り向いてもらおうと頑張っても、そんな方法じゃ誰も振り向かないわ!!」
「下等生物ってなあ~。同じ人間だろうがっ!」
「性別違うから、アホ男」
恐れていてもこんなふうに、誰かのために動ける子。それが俺の好きな子だった。震えているのに、声をあげる。自分が嫌な思いをしているときは、なかなか声をあげないのに、人のために頑張れる子なんだ。
「だいたい、やってることが幼稚なのよ。構って欲しいからって、髪の毛ぐちゃぐちゃにしたり、嫌いって言ってるのに虫をわざわざ持ってきたりしてさ~。どう反応するのか面白がってるんでしょ! そんなことばかりしてる人間は嫌われるのよ!!」
「浅沼は俺のこと嫌ってない! 俺のことをちゃんと理解してくれてる。お前が口出してくるな! 関係ないやつがしゃしゃり出てくるな」
「だ・か・ら~! 関係ないわけがないん――」
「ゆずはは私の友達なので、関係あります! それに、あなたは自分が嫌われてないと思っているそうですね。私は、あなたが大っ嫌いですよ。なにが、理解してるですか? なにも伝わってませんよ。あなたと同じ空間にいると、心底不愉快です」
嫌悪。表情が歪んでいた。汚物を見るような目で見られた男は、信じられないとでも言うように目を見開いている。
「私、私の友達を蔑ろにする人間も嫌いですから。今すぐ、視界から消えてください」
辛辣だ。彼女の友達は内気な人だと思っていたが、言うときは言うらしい。あんなにハッキリ言われると心が折れるに違いない。案の定、男は涙目で逃げていった。
「ゆずはちゃん、ありがとうね」
「えっと、結局瑠美ちゃんが自分の力で追い払っちゃったし、私必要なかったかも……なんて?」
「ゆずはちゃんがいなかったら、ちゃんと言えなかったし、必要だったよ。ゆずはちゃんがそばにいてくれたから、言えたの! だから、ありがとう」
ぎこちない笑みを浮かべている彼女。きっと照れているのだろう。そんな彼女も可愛いと思ったのは秘密だ。彼女の友達がこっちを見たような気がするも、俺は気のせいだと思い、その場を去った。そして、頼もしくも可愛い彼女を誰かに取られないように、俺は彼女に告白することを決意する。俺だけにしか見せない可愛い顔も見てみたい――。
俺は告白した。彼女に想いを伝えた。だが、結果は惨敗。
「今は付き合うとか考えてないです。だから、ごめんなさい」
ストレートに「好きです。付き合ってください」と俺は言った。目を見開いた彼女。頰が赤くなっている。それを隠すように、顔を下に向けた。何十分も何時間も待ったような感覚。俺は緊張していた。気持ちを伝えるのは、とても勇気がいるらしい。ドキドキと心臓の音が聞こえてしまいそうだった。
真っ赤な顔をしていた彼女であったが、俺に返事するときには顔を上げてくれた。真っ直ぐな目を俺に向けていた。正直な気持ちを彼女は言ってくれたのだろう。俺は、一回目の告白では、振られてしまった。だが、それで諦める俺ではない。
何度も何度も彼女にアタックした。俺を意識してもらえるように、なんだってやった。その行動の結果がでたのだろう。あるとき、やっと彼女が恥じらいながらOKを出してくれた。そこから、俺たちは付き合いをはじめる。
いつもそばにいてくれた。彼女が死んだのは、付き合って――の雨の日だった。
ヒビはどんどん広がっていく。
「我はあとどれくらい持つだろうか。我はあの少女とあの少年を会わせてやりたいのに、見守ることしかできない」
木の枝に座っているのは、白い着物を着た者。まるで空気と同化しているかのように透き通っていた。その者の指には、おかしなことに亀裂が入っている。人間の姿をしているのに、人間ではないのだろうか。
「我は、もうすぐ消える。だから、早く気づいておくれ」
ピキピキっと音がした。木に座っている者の顔に、小さな亀裂が入っていた。
「想い合う二人の奇跡を見てみたい」
さぁーっと風が吹く。あの者の姿はどこにもない。
雨が降っていた。雨なんて降っていなかったのに、急に雨が降り出したようだ。だが、天気予報で雨なんて話なかった気がする。俺は、ずぶ濡れだ。しかも、十二月、冬の季節だ。体温をこの土砂降りの雨で奪われていく。ザーザーと音が続き、止みそうもない雨に途方もくれた。
「はあ、さみぃ~」
目の前に立っている大きな木で、雨宿りするしかないだろう。俺はここで待っている必要があるから、どこかへ行くことはできないのだ。すれ違ってしまわないように……。
「あれ? 赤い傘」
大きな水溜りの上に傘があった。傘は雨に打たれている。俺は、その傘に見覚えがあった。それが本当かどうかを確かめたくて、俺は傘を見に行く。傘の持ち手の部分には、名前が書かれていた。
「ゆずは」と書かれていた。傘はどうやら壊れてしまっているようだ。だが、彼女がここにいた証なのだ。俺は、ここで待っているのではなく、彼女に会いに行こう、と思った。
俺は雨の中、走る。彼女に会うために、全力で駆けた。
傘をささずに外にいる俺。それを見た人たちは、奇妙な人がいるとでも思っているだろう。だが、今の俺にはそんなの関係ない。早くゆずはに会って伝えなくてはならないから。ゆずはの家まで全力で走る。
「はぁはぁ、はぁ~~。やっと、ゆずはに会える」
ある一軒家。それは真っ白であった。扉は木の色をしている。
彼女の家の玄関に行くには、門扉を通り、階段を登る必要があった。門扉の隣にある門柱。そこに、取り付けられているインターホンを押す。
中から出てきたのは、黒いスーツを着ており、眼鏡をかけている美人系の女性だった。彼女の母親である。俺を険しい顔で見ていた。
「どなたですか?」
今の俺と知り合いではないゆずはの母親。普段は優しい人である。だが、彼女の母親は俺のことを知らない。
「俺、紫月さくやって言います。ゆずはに、えと、陽木さんに会いに来たんです! 会わせてください! お願いします!!」
俺は、頭を下げた。
ずぶ濡れになりながら、家に来て、娘に会わせて欲しいとせがむ人間。それを見て、いい印象であるわけがない。彼女の母親が俺を見る目は、冷たかった。
「娘とどのような関係でしょうか?」
「あの! 信じられないかもしれません! でも、俺、ゆずはの彼氏なんです。ここでは、未来の話になるんですけど――」
「おかしなことを言う人間がいるんですね。未来? 未来から人がやってくるわけがないでしょう? 大人をからかって楽しいですか? そんな虚言に付き合っている暇はないんですよ。これから仕事なんです」
「すいません。でも、これは本当の話で……」
「本当でも嘘でもどちらでもいいです。そんな話信じられませんから。あなたみたいな変な人に娘を会わせるわけにはいきません。どうぞ、お帰りください」
門前払い。ゆずはの姿を見ることさえできなかった。彼女の母親に猜疑の目を向けられながら、俺はその場を去っていく。未来のあの人なら、俺を家に入れてくれただろうに……。いや、娘を助けることができなかった俺をあの人は恨んでいるだろう。だから、過去でも、未来でも同じことだ。
きっと、仕事と言っていた彼女の母親は、これから車に乗って仕事場へ向かうのだろう。俺は、どこに行けばいいのか。とりあえず、もう一度あの空き地へ行こう。彼女の家へ向かったときとは違い、トボトボと歩く。会えなかった悔しさを胸に秘めて、俺はうつむいて歩いていた。
「あとで、掃除しよう。それよりも、お風呂」
お湯をお風呂に溜めようと、蛇口をひねる。自動でお湯を溜めることもできるが、こちらの方が早い。私は、洗面所にある収納具からタオルを取り出した。そして、服を脱ぐ。
バスタオル二枚ほど籠に敷き、その中に濡れた服を入れた。ひとまず置くところがないので、水分をとるためにもタオルの上に置くことにした。
「制服もコートも、あとで乾かさないと……。あー、寒い寒い! シャワー浴びよう」
寒さに耐えられなくなった。私は、浴室へと駆け込む。暖かないくつもの細長の線が私に降りかかった。暖かいけど、寒さを未だに感じている体。しばらくはシャワーを浴びていた。
彼女を好きになった。きっかけは、些細なこと。彼女が誰にでも優しいことは知っていた。だが、その優しさが自分に向けられたときに、気づいてしまったんだ。俺は彼女が好きだということに。
俺はいつのまにか彼女のことを目で追っていた。
可愛くてかっこいい彼女は、少し強がりでもある。本当は弱虫のくせに、頑張って体当たりしていく姿が微笑ましかった。
「変なことしないで! 嫌がってるでしょ! いつもいつもちょっかいだして、瑠美ちゃんが迷惑してるのに、いい加減気づいたら?」
「お前には、カンケーねーだろ?」
「関係ある! 私は瑠美ちゃんと友達なのよ。この下等生物! 好きな子をいじめて振り向いてもらおうと頑張っても、そんな方法じゃ誰も振り向かないわ!!」
「下等生物ってなあ~。同じ人間だろうがっ!」
「性別違うから、アホ男」
恐れていてもこんなふうに、誰かのために動ける子。それが俺の好きな子だった。震えているのに、声をあげる。自分が嫌な思いをしているときは、なかなか声をあげないのに、人のために頑張れる子なんだ。
「だいたい、やってることが幼稚なのよ。構って欲しいからって、髪の毛ぐちゃぐちゃにしたり、嫌いって言ってるのに虫をわざわざ持ってきたりしてさ~。どう反応するのか面白がってるんでしょ! そんなことばかりしてる人間は嫌われるのよ!!」
「浅沼は俺のこと嫌ってない! 俺のことをちゃんと理解してくれてる。お前が口出してくるな! 関係ないやつがしゃしゃり出てくるな」
「だ・か・ら~! 関係ないわけがないん――」
「ゆずはは私の友達なので、関係あります! それに、あなたは自分が嫌われてないと思っているそうですね。私は、あなたが大っ嫌いですよ。なにが、理解してるですか? なにも伝わってませんよ。あなたと同じ空間にいると、心底不愉快です」
嫌悪。表情が歪んでいた。汚物を見るような目で見られた男は、信じられないとでも言うように目を見開いている。
「私、私の友達を蔑ろにする人間も嫌いですから。今すぐ、視界から消えてください」
辛辣だ。彼女の友達は内気な人だと思っていたが、言うときは言うらしい。あんなにハッキリ言われると心が折れるに違いない。案の定、男は涙目で逃げていった。
「ゆずはちゃん、ありがとうね」
「えっと、結局瑠美ちゃんが自分の力で追い払っちゃったし、私必要なかったかも……なんて?」
「ゆずはちゃんがいなかったら、ちゃんと言えなかったし、必要だったよ。ゆずはちゃんがそばにいてくれたから、言えたの! だから、ありがとう」
ぎこちない笑みを浮かべている彼女。きっと照れているのだろう。そんな彼女も可愛いと思ったのは秘密だ。彼女の友達がこっちを見たような気がするも、俺は気のせいだと思い、その場を去った。そして、頼もしくも可愛い彼女を誰かに取られないように、俺は彼女に告白することを決意する。俺だけにしか見せない可愛い顔も見てみたい――。
俺は告白した。彼女に想いを伝えた。だが、結果は惨敗。
「今は付き合うとか考えてないです。だから、ごめんなさい」
ストレートに「好きです。付き合ってください」と俺は言った。目を見開いた彼女。頰が赤くなっている。それを隠すように、顔を下に向けた。何十分も何時間も待ったような感覚。俺は緊張していた。気持ちを伝えるのは、とても勇気がいるらしい。ドキドキと心臓の音が聞こえてしまいそうだった。
真っ赤な顔をしていた彼女であったが、俺に返事するときには顔を上げてくれた。真っ直ぐな目を俺に向けていた。正直な気持ちを彼女は言ってくれたのだろう。俺は、一回目の告白では、振られてしまった。だが、それで諦める俺ではない。
何度も何度も彼女にアタックした。俺を意識してもらえるように、なんだってやった。その行動の結果がでたのだろう。あるとき、やっと彼女が恥じらいながらOKを出してくれた。そこから、俺たちは付き合いをはじめる。
いつもそばにいてくれた。彼女が死んだのは、付き合って――の雨の日だった。
ヒビはどんどん広がっていく。
「我はあとどれくらい持つだろうか。我はあの少女とあの少年を会わせてやりたいのに、見守ることしかできない」
木の枝に座っているのは、白い着物を着た者。まるで空気と同化しているかのように透き通っていた。その者の指には、おかしなことに亀裂が入っている。人間の姿をしているのに、人間ではないのだろうか。
「我は、もうすぐ消える。だから、早く気づいておくれ」
ピキピキっと音がした。木に座っている者の顔に、小さな亀裂が入っていた。
「想い合う二人の奇跡を見てみたい」
さぁーっと風が吹く。あの者の姿はどこにもない。
雨が降っていた。雨なんて降っていなかったのに、急に雨が降り出したようだ。だが、天気予報で雨なんて話なかった気がする。俺は、ずぶ濡れだ。しかも、十二月、冬の季節だ。体温をこの土砂降りの雨で奪われていく。ザーザーと音が続き、止みそうもない雨に途方もくれた。
「はあ、さみぃ~」
目の前に立っている大きな木で、雨宿りするしかないだろう。俺はここで待っている必要があるから、どこかへ行くことはできないのだ。すれ違ってしまわないように……。
「あれ? 赤い傘」
大きな水溜りの上に傘があった。傘は雨に打たれている。俺は、その傘に見覚えがあった。それが本当かどうかを確かめたくて、俺は傘を見に行く。傘の持ち手の部分には、名前が書かれていた。
「ゆずは」と書かれていた。傘はどうやら壊れてしまっているようだ。だが、彼女がここにいた証なのだ。俺は、ここで待っているのではなく、彼女に会いに行こう、と思った。
俺は雨の中、走る。彼女に会うために、全力で駆けた。
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「はぁはぁ、はぁ~~。やっと、ゆずはに会える」
ある一軒家。それは真っ白であった。扉は木の色をしている。
彼女の家の玄関に行くには、門扉を通り、階段を登る必要があった。門扉の隣にある門柱。そこに、取り付けられているインターホンを押す。
中から出てきたのは、黒いスーツを着ており、眼鏡をかけている美人系の女性だった。彼女の母親である。俺を険しい顔で見ていた。
「どなたですか?」
今の俺と知り合いではないゆずはの母親。普段は優しい人である。だが、彼女の母親は俺のことを知らない。
「俺、紫月さくやって言います。ゆずはに、えと、陽木さんに会いに来たんです! 会わせてください! お願いします!!」
俺は、頭を下げた。
ずぶ濡れになりながら、家に来て、娘に会わせて欲しいとせがむ人間。それを見て、いい印象であるわけがない。彼女の母親が俺を見る目は、冷たかった。
「娘とどのような関係でしょうか?」
「あの! 信じられないかもしれません! でも、俺、ゆずはの彼氏なんです。ここでは、未来の話になるんですけど――」
「おかしなことを言う人間がいるんですね。未来? 未来から人がやってくるわけがないでしょう? 大人をからかって楽しいですか? そんな虚言に付き合っている暇はないんですよ。これから仕事なんです」
「すいません。でも、これは本当の話で……」
「本当でも嘘でもどちらでもいいです。そんな話信じられませんから。あなたみたいな変な人に娘を会わせるわけにはいきません。どうぞ、お帰りください」
門前払い。ゆずはの姿を見ることさえできなかった。彼女の母親に猜疑の目を向けられながら、俺はその場を去っていく。未来のあの人なら、俺を家に入れてくれただろうに……。いや、娘を助けることができなかった俺をあの人は恨んでいるだろう。だから、過去でも、未来でも同じことだ。
きっと、仕事と言っていた彼女の母親は、これから車に乗って仕事場へ向かうのだろう。俺は、どこに行けばいいのか。とりあえず、もう一度あの空き地へ行こう。彼女の家へ向かったときとは違い、トボトボと歩く。会えなかった悔しさを胸に秘めて、俺はうつむいて歩いていた。
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