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楽園増強編

死霊貴シャーロット・シャンティ

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「パンがないなら、お菓子を食べればいいじゃない?」

 そう言って色鮮やかなマカロンを頬張るママのことは、今でもよく覚えている。

 ママはいつも綺麗なドレスを着ていて、金色の大きな椅子に座っていた。その椅子の上から、「あれが欲しい」「これが欲しい」と、あれこれ言い放つのだ。

 その度にメイドさんたちがみんな困った顔を浮かべていたのも、ちゃんと覚えている。

 だってボクはママの娘で、いつもママの膝の上で全てを見ていたから。

 そんなママは、国民たちから『我儘女王』と呼ばれ嫌われていたようだ。城のメイドたちが話しているのを、たまたま聞いてしまった。ママはただ欲しいものを欲しいと言っているだけなのに、酷いと思った。

 だからそのことをママに教えてあげると、次の日にはそのメイドたちはいなくなっていた。それ以降、ママのことを悪く言う人もいなくなった。

「教えてくれてありがとう、シャンティ。あなただけは、ママの味方ね」

 そう言って、ママはボクの頭を優しく撫でてくれた。ボクはそれはすごく嬉しかったから、ママのことを悪く言う人、ママに逆らう人は、みんなママに教えてあげた。

 ママを悪く言う人は、みんないなくなっちゃえばいい──当時は、そんなことを思っていた。

 だけど、そんな日々もある日突然終わってしまう。

 違う国で『かくめい』っていう悪いことをしていた大人たちが城に押し寄せてきて、ママのことを連れ去っていったのだ。

「お前はこっちだ」

 ボクは、ママとは別のところへ連れて行かれた。「どこへ行くの?」と聞いたら、「知る必要はない」と言われて、頭を殴られた。ボクはそれがすごく嫌だったから、もうなにもいないことにした。

◾️

 目隠しを外されて最初に見た光景は、石畳みの、湿気でじめじめしたとした暗い部屋だった。薄らぼんやりとした蝋燭の火に照らされた室内には、なにに使ったかも分からない器具がたくさん並んでいた。

 そんな怪しい部屋の中で、白衣姿の綺麗な女の人が柔和な笑みを浮かべて立っていた。

「ようこそハイクラッド邸へ。よく来てくれたわね、シャンティ」

 出会って初め、彼女には優しいという印象を抱いた。暖かい食べ物を出してくれたし、風の入らない部屋で眠らせてくれた。また、彼女はお菓子をくれたのだ。

 最初の数日は、そんなにも穏やかな日々を過ごしていた。鎖に繋がれたままだったけれど、怖いことなんてない。寂しくて震える夜は、彼女がわざわざ部屋までやってきて、本を読んでくれた。

 時に、それはとある女の子に纏わるお話だった。

「昔々あるところに、物作りが大好きな女の子がいました。そんな女の子はある時、街で買ったりんごを見て、『りんごはどうやったらできるの?』と、疑問に思ったそうです」

 時に、女の子は自分の手でりんごは作れないものか考えました。

 だけど女の子のお母さんは言いました。

「りんごの木にしか、りんごはならないよ」と。

 女の子には、それが理解できませんでした。どうして、りんごの木にはりんごしかならないのだろうか、と──。

「シャンティ。その後、女の子はどうしたのか分かるかしら?」

 そう聞いてくる彼女に対しては、素直に「分からない」と答えた。すると彼女は、にっこりと笑ってこう言った。

。と、女の子はそう言ったのよ。そんな彼女にはね、他の誰にも言っていない、不思議な力があったの。さて、悲劇が始まったのはそれからよ」

 彼女は、大きく見開いた瞳を向けてきた。

 そのとき、はじめて彼女のことを、怖いと思ってしまった。

 結局、このあと彼女がどんな話を聞かせてくれたのか、そもそも話してくれたのかすら覚えていない。ただとても、悲しい話だったと思う。

「さあシャンティ、お薬の時間よ」

 後日、濃い紫色の液体が入った注射を腕に刺された。その瞬間、全身に激痛が走った。

 床をのたうまた回っていると、彼女は感心そうに頷きながら言った。

「少し、血中濃度が濃すぎたかしら。でも、驚いたわよシャンティ。魔族の血を投与して、こうして生きている人間はあなたが初めて……ふふふ、一歩前進だわ」

 そして、『おくすりのじかん』は毎日やってきた。それからしばらくして、体の感覚が完全に失われた頃、今度は『じっけん』が始まった。その『じっけん』が一体どのくらい続いたのかは、よく覚えていない。

 ただあるとき、その日もまた『じっけん』の最中であった。彼女が、『じっけん』のために連れてきた生きた人間に、あっさりと殺されてしまったのだ。その人間も、お薬が効いてきたのかそれから間もなくして死んでしまった。

 とても、悲しかった。痛いことが続く毎日だったけれど、でも彼女はボクのことだけを見てくれた。そのことだけは、悪い気分ではなかった。

 それから、ボクは外の世界へと出ていった。ボクを必要としてくれる人を求めて、いろんなところを巡った。

 薬のせいか、ボクの体は大きくならないし、歳もとらないみたい。だから大人の人たちは、なんの警戒もなく、優しく声をかけてきてくれる。

 良い人も、悪い人も、みんながボクを求めてくれる。

 でも、みんなボクより先に死んでしまう。それだけは、どうしようもなかった。

 そして、またボクを拾ってくれた誰かが死んだ。お腹を空かしていた時、暖かいスープを飲ませてくれた冒険者さん。食料を調達してくると街に入っていって、なかなか帰ってこないから探しにいったら、路地裏の隅で冷たくなっていた。

 ボクを残して、また……。

 寂しい。もっと、ボクのことを見て。ボクと一緒にいて。ボクを一人にさせないで。

 でもそんな人、どこにも──と、その時ふと、いつか聞いた物作りが大好きな女の子の話を思い出した。
 
「……そうだ……いないなら、……」

 ボクには、ある時から不思議なものが見えるようになっていた。そのことに気付いたのは、ボクに『じっけん』をしていた彼女が死んだ時だった。動かなくなった彼女の体から、ふわふわとが浮き出していたのだ。

 その後も、誰かが死んだ時、体からその球体が出てきていたのを目撃していた。あれはきっと、魂というものだろう。そう言えば、『じっけん』を繰り返す彼女も言っていた。『わたしの夢は、を作ることなの。それが国より託された、自身の使命である』と──

 その瞬間、やっと理解した。

 ボクが、あの暗いじめじめした部屋にいた理由を。ずっと読み聞かせれていた、訳の分からない造語の意味を。全ては、ための『じっけん』だったのだ。

 その為の知識と経験が、ボクにはある。あの部屋でやってきたこと全てが、今この瞬間にこそ生かされるのだ。

 死んだ後も、ずっとボクの側にいてくれる誰か。1人より2人、2人より3人、3人より、もっと。

 もっともっと、たくさん……ボクの、大切な仲間──

 家族。

「まだ、死んじゃダメだよ。ボクを、一人にしないで……」

 ボクは、そっと青光りする球体を撫でる。その瞬間、手のひらに優しい温もりを感じたのだった。

◾️

 あれから、どのくらいの時が過ぎたのかは分からない。でもきっと、かなりの時間が流れたのだろう。

 家族も、たくさん増えた。

 ただ、その頃からだろうか。ボクを殺そうとする、冒険者を名乗る人たちが現れ始めた。争いは嫌いだから、ボクは逃げ続けた。それこそ、世界を転々と渡り歩いた。

 理由は分からないけれど、どうもボクが人間を殺してゾンビにして回っているという噂が流れているようだった。

 あの日も、そうだった。

「見つけたぞ、悪魔め」

 隠れ家にしていた廃城に潜んでいると、冒険者たちがぞろぞろとやってきた。みんな、武器を構えて険しい顔でボクのことを睨みつけてきた。

「貴様の悪行もこれまでだ! 覚悟しろ!」
「ボクじゃない! ボクは、悪いことやってないよ!」
「これまで散々冒険者たちを殺してきておいて、よくもまあそんなことをっ──」

「ウソではない。シャンティは、自らの手で冒険者たちを殺したことは一度もないぞ?」

 モウスが、ボクの前に出て庇ってくれる。

「やーねもぅ、モウスちゃんの言う通りよ。むしろアタシたちはね、あなたたち人間に殺されて、シャンティ様に生かしてもらっているだけなんだから」

 ヤーンも、ボクの味方をしてくれる。

 他の子たちもみんなボクの前に立って、擁護してくれた。

 でも──

「ゾンビの言葉なんか信用するな。こいつらは、シャンティの操り人形。言いように喋らされているだけだ」

 彼らは、いつも通り誰もボクのことを信用してくれない。彼らだけじゃない。生きている人間はみんな、ボクのことを悪い奴だって決めつけてくる。逃げているのに、それでもどこまでも追い詰めてきて殺そうとしてくる。

 ボクから、また奪おうとしてくるのだ。ママの時みたいに。

 だったらもう、逃げ続けることに意味なんかないのかもしれない。

 いっそのこと、みんなみんな、ボクの家族にしちゃえば──

 あの方と出会ったのは、そのときだった。

「君が、シャーロット・シャンティだね?」

 どこからともなく現れたあの方は、そっとシャンティの肩に手を置いてきたのだ。

「もう、いいんだ。逃げなくてもいい」
「……おじさん、だれ?」
「おじさんかい? ああ、名乗るのがまだだったね」

 そう言って、あの方はにっこりと笑った。

「魔王アスラ・ソウ・リリス。君たちの味方だ」

 それが、リリス様との初めての出会い。

 リリス様は、冒険者たちを瞬時に無力化させると、ボクたちを魔王城へ迎え入れてくれた。

 そうして、ボクの長い旅もようやく終わりを迎えたのだった。

◾️

「え、国作り?」
「そうだシャンティ。誰も争う必要のない、平和な国を作ること、それが我の夢なのだ」

 それは、寒い夜のことだった。
 怖い夢を見てしまって泣いていると、リリス様がボクの部屋までやってきて、ボクが眠るまで一緒にいてくれると言ってくれた。

 そんな時にも、リリス様が自身の夢を語ってくれた。「誰にも言うなよ?」と笑っていたが、胸のうちは笑っていなかったのだろう。そのくらい、真剣な目をしていた。シャンティは素直にすごいなって、リリス様のことを感心してしまった。

 ただ、どうしても思ってしまうのだ。

「無理だよ、きっと……」
「無理? シャンティ、どうしてそう思う?」
「だってボクは、これまでいろんな争いを見てきたの。人も、魔族も、結局はみんな、殺し合うんだ」

 口では言う。平和が一番であると。だけどなにか気に食わないことがあると、平気で彼らは争いを始める。争い、勝利した者こそが正義であると、ボクの見てきた歴史が語っていた。

 そしてそれは、ボクが生まれるずっと前からそうだったのだろう。

「ボクは、優しくていっぱいお菓子がくれるママのことが好きだった。だからね、ママが『かくめい』をする人たちに捕まったとき、あの人たちは悪い人たちなんだって、そう思ってた……でもね、今なら分かるよ。ママは女王さまで、お国のみんなから、食べ物とか、お金とか、生きていくのに大事なものを、たくさん奪ってたんだよ」
「そうか」
「うん、だから思うんだ。ボクにとっては優しいママでも、みんなからすれば悪いママだった。立場が違ったら、見え方は全然違うんだって。だから、みんなは争って、殺し合うんでしょ? 悪いことをしてなくても、人には魔族が、魔族には人が、悪い奴らに見えちゃうと思うから」

 ボクは元々人間だったけど、人間だった時ですら理解し合えなかった。こうして魔族となった今でも、いつ何とき争いに巻き込まれるか分かったもんじゃない。人間と魔族の争いは、今もなお続いている。

 だったら、無理だ。リリス様の言っている平和な国は、絶対に作れるわけがない。

 ボクは、そう思う──

「……昔々、あるところに、物づくりの大好きな女の子がいました」
「え?」
「古い御伽話だよ。知っているかい、シャンティ?」

 ボクは、頭をぶんぶんと縦に振った。いつかの、あの暗いじめじめした部屋で聞いたお話だ。

「ほう。暗黒図書ブラック・メモリーとして抹消されたはずなのに、よく知っているな。では、この話に出てくる女の子が、初代魔王テスラ・ラフレシア様だということは知ってるか?」
「そうなの⁉︎」
「ああ、そうだ。テスラ様はな、シャンティと同じ元々は人間だったんだ。そんな彼女には、不思議な力があった。だけど彼女の力を恐れた人間たちは、彼女を魔女として扱い、深い森の奥にある牢屋に閉じ込めてしまった。テスラ様が良かれと思ってやったことは、皆にとっては悪いことに見えてしまったのさ」
「……それで、そのあとはどうなったの?」
「ふむ、話では牢屋から脱走したことになっている。ノコギリをつくって、鉄の檻を切ったのさ」
「す、すごい!」
「そのあと、自分の国をつくった」

 リリス様は、指先を下に向けて言った。

「ここ魔王城をつくったのも、人間しかいないこの世界に魔族を生み出したのも、実はそのテスラ様なのさ。そうして今、我々がここにいる。君がいる、シャンティ」

 驚き言葉を失っているボクの頭を撫でながら、リリス様は言った。

「テスラ様が生きていた頃は、それはそれは平和な時代だったと伝えられている。争うことを嫌った彼女は、人間も魔族も分け隔てなく、望む者は全て自身の国へと迎え入れ、外敵から自国を守ったとされている。だからシャンティ、不可能ではないと、我はそう思っている。それに、どこかにいるかもしれないだろう? テスラ様のように、物づくりの大好きな、そんな少女が」

 その後も、リリス様はこれからのことを楽しそうに、またどこか儚げに、ボクに語り明かしてくれた。

 その話を聞いていると、最初は無理だって思っていたボクも、そのうち、もしかしたらて、そう思うようになっていた。

 テスラ様のような方が現れたら、もしかしたらって。

 でも、頭では分かっていた。いるわけがない。きっと、いない。いない、いないいないいないいない、いるわけがない。

 ずっと、そう思っていた。

 あの時までは──

◾️

「あの……自分で用意できるので、結構です」

 その女の子は、突然魔王城に現れた。ザラトがどこからか連れてきた、なんでも冒険者だという。

 夢を見ているかのような、そんな気分だった。

 その女の子の手が、突然虹色の輝きを放った。そうして次の瞬間にも、リリス様が座っているものと同じ椅子をつくってみせたのだ。

 初代魔王テスラ・ラフレシア様が扱っていたとされる、魔装神器ゴッズ──『深淵ノ理アビス』を。

 その瞬間、リリス様が嬉しそうに頬を緩めたのを、ボクは見逃さなかった。また、ちらっとボクの方を見たのだ。

『ほら、言った通りだろ?』

 リリス様が、目でそう言っているような気がした。

 ボクは、なぜか泣いていて、頭を振って頷いていた。

 彼女──ビルマ・マルクレイド様なら、もしかしたら……変えられるかもしれない。

 これまでボクが見てきた、この争いに満ちた世界を、根本から覆すことができるかもしれない。

 リリス様の目指した理想郷を、彼女ならば──

 それが、全ての始まりだった。

 ボクは、ビルマ様を信じ、全てを託すことにした。それは、きっと間違いではない。

 この3年間は、本当に夢のような日々だった。ボクなんかがこんな幸せでいいのかなって、なんだか申し訳ないくらいだった。

 早く、リリス様にもボクたちのつくった国を見てほしかった。そして、一緒にこの島で暮らして欲しかった。

 でもだからこそ、その事実を知った時の反動は、凄まじかったのかもしれない。

『リリス様が、人間側に寝返りました』

 ザラトの言ったその言葉に、これが悪い夢であって欲しいと、そう願わざるを得なかった。同時に、胸が激しく高鳴る。

 ──行かなくちゃ。

 きっと、これはなにかの間違い。リリス様が、ボクたちを裏切るわけがない。

 だってこれは、リリス様がはじめたことだ。

 リリス様がいたから、今ここにみんながいるんだ。

 絶対、なにかの間違い。

 だから、行かなくちゃ。今度はボクが、リリス様を助けにいくんだ。

 行かなくちゃ──

◾️

(あれ、この船、なんかおかしい……)

 その異変には、すぐに気付いた。

 なにもしていないのに、船が勝手に前へと進んでいる。それはまるで、初めから順路が設定されているみたいだった。

 ビルマ様の仕業だと、すぐにも理解した。そもそも、なにか変だとは思っていた。

 ビルマ様は昨晩、船が見たいと一人船のあるガレージへ向かっていた。そして、ガレージの中から発せられる虹色の輝きを見たのだ──あの時、もしかしたらをされたかもしれない。

 やはり、見抜かれていたのかもしれない。

 道案内の為にと、マドルフを連れて行こうとしたのがまずかったのかもしれない。

 それとも、船が欲しいとボクが言い出した瞬間から見抜かれていたのだろうか──リリス様の元へ向かおうとしていた企み全てを。

 でも、ここまで来たら今さら止まれなかった。

 船がダメなら、泳いでだって行ってみせる。

 待っててね、リリス様。
 ボクが今、悪い夢から覚まさせてあげるから。

 絶対に──

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