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第6話 パーティー登録
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「……ええっと、もう一度お願いします。聞き間違いがあると申し訳ないので……」
冒険者組合《ギルド》の女性職員が、受付で怪訝そうな表情をして俺の顔を見て、尋ねる。
俺としてはその反応はすでに予想済みだったので、気にせずにもう一度同じことを言った。
「パーティー登録をしたい。メンバーは、俺と、こっちのアルフレッドの二人だ。頼む」
それでようやく職員も聞き間違いではなかったのだと納得したらしい。
だが、それでも疑問はあるようだ。
「……登録は承りますが……本当によろしいのですか? レグさんはB級冒険者でいらっしゃいますが、アルフレッド君はまだE級です。確かに結構評判がいいのは間違いないですけど……流石にランクが離れすぎでは……」
そう尋ねてきた。
疑問を抱かれるのは予想済みだったが、彼女の台詞には意外な部分もあった。
「へぇ、アルフレッドの評判、いいのか?」
「え? ええ。アルフレッドさんの所属していたパーティー、《竜の誉れ》は受けられる依頼は基本的なものが多かったですが、採取される素材の質はE級とは思えないほどにしっかりと処理がなされているものばかりでしたし、期日を超過するといったこともまずありませんでした。通常、駆け出しからE級になったくらいの新人冒険者というのは大半が……その……」
「あぁ。期日超過とかも多いし、素材の処理もよく分かっていないもんだな。だから依頼達成率もまぁ……よくて三割ってとこが普通だ」
職員が言いにくいことを俺が言う。
横にいるアルフレッドは少し驚いた顔をしていて、そうだったのか、と呟いていた。
彼からしてみれば、今始めて聞いたことばかりなのだろう。
「そういうことです。ですが、《竜の誉れ》の依頼達成率はほぼ百パーセントでしたし……大きな怪我などをされて長期的な休養を取られることもなくて。かなり計画的に運営をされているパーティーなのだろうと期待されています。そんなパーティーのメンバーだったアルフレッド君ですから、将来有望なのは間違いないと冒険者組合《ギルド》でも認識して入るのですが……いきなりB級冒険者の方に引っ張って行かれると……その……」
ここでやっと俺はこの職員が何を危惧しているのかを理解した。
俺は言う。
「……安心しろ。潰したりしねぇから。ただの荷物運び役として雇ったわけでもねぇよ。そもそも……こいつ、元いたパーティーから既に除名されてるんだろ?」
「ええ。除名理由は、パーティー構成とアルフレッド君の技能が噛み合わなくなってきたので、相談の上、別の道を進むことにした、ということみたいですね」
「え……!? 相談なんて……」
アルフレッドが愕然とした顔をした。
あの酒場での会話が相談と言えば相談なのだろうし、アルフレッドが《足手まといになった》というのを綺麗にいうなら確かにそういう感じで言えなくもないだろうとは思う。
妙なところで周到というか……自分たちが責められないように立ち回っているギースたちの小悪党ぶりを感じる。
まぁ、ある程度の自己保身は冒険者にとっても必要なことだから、絶対的に悪いとまでは言えないが、流石にアルフレッドに対する仕打ちとしては酷い。
落ち込むアルフレッドの肩を軽く叩きつつ、俺は職員に言う。
「……理由はともかく、こいつはもうソロだ。だから、誰とパーティーを組もうと自由だ。そういうことだろ?」
「まぁ、そうなのですが、同じくらいのランクの方と組むのが常道で……」
「それはあまりランクが離れすぎた奴と組むと、使い潰されたり囮に使われたりといった問題が生じるからだな」
「ええ」
「だが、さっきも言ったが俺にはそんなつもりはない。依頼についても、いきなりB級相当のものを受けたりもしない。むしろ、E級の……アルフレッドに合わせた依頼を受けていくつもりだ。あぁ、もちろん、E級向けの依頼を俺が乱獲して圧迫する、なんてつもりもない」
「どうして……そんな面倒なことを? 本来レグさんはB級なのですから、普通に依頼を受けられた方が儲かりますし、功績にもなるのでは……」
「それはそうだが……ちょっと色々あってな。俺はこいつを鍛えてやりたいと思ってるんだ。冒険者組合にも迷惑をかけるつもりはねぇ。だから、受理してくれねぇか?」
「うーん……」
職員は少し悩んだように腕を組んだが、最後には頷いて、
「……分かりました。レグさんですしね……使い潰したりするとか、本気で疑っているわけではないんです。ただ、理由が気になって……鍛える、ということであれば、問題ないでしょう。アルフレッド君の方も、納得済みなんですよね?」
横にいるアルフレッドにそう尋ねた。
アルフレッドはまだ少し、除名理由のことで落ち込んでいたようだが、話しかけられて顔を上げると、職員に返答する。
「……あぁ。もう俺に戻るところはないみたいだしな……。このおっさんのことも信じるって決めたんだ」
「……そうですか。うん、本当に何か色々あったようですね。では、受理しましょう。パーティー登録するに当たって必要な情報は、お二人のお名前と、ランク、そしてパーティー名です。名前とランクについてはいいとして、パーティー名は既に決めておられますか?」
職員がそう言ったので、俺はアルフレッドの方を見た。
話の流れで彼に考えておくようにさっき言っておいたからだ。
アルフレッドは言う。
「……《不死鳥の翼》にしたい。おっさん、いいかな?」
「別に構わんが……なんでそれに?」
「俺は……ギースたちに捨てられたあの日、一度死んだようなものだからさ。でも、諦めてそのままでいる気は、ない。もう一度生まれ変わって……どこまでも上に昇ってやる。そういう意味を込めて……それで」
「へぇ、悪くねぇな。いいだろう。よし、姉ちゃん、それで頼むぜ」
職員にそう言うと、
「姉ちゃんじゃなくて、カレンです! よし、では《不死鳥の翼》で登録しておきますね。担当職員は私になりますので、依頼の報告などありましたら、私がいるときは私にお願いします」
「あぁ、そういやそんな制度もあったか。十年ぶりですっかり忘れてたな」
担当職員制度。
パーティーを組んだ場合、拠点とする街での担当職員がつく。
もちろん、二十四時間ずっと同じ職員が働いているわけではないので必ず受付を担当して貰えるわけではないが、他の冒険者に知られたくない情報を扱うときなどに重宝する制度だ。 これからアルフレッドの情報をギースたちに流したくないことを考えれば、非常にありがたい制度である。
「……ちゃんと使って下さいね。事前におっしゃっていただければ、個室で報告を聞くことも出来ますので。では……今日はこのまま依頼を受けられますか?」
「アルフレッド、行けるな?」
もちろん、今日はそのつもりで来ている。
流石に登録だけで終わってはしょうがないからだ。
アルフレッドは俺の言葉に頷き、
「あぁ。パーティーでの初依頼だな! 楽しみだぜ」
そう言ったのだった。
冒険者組合《ギルド》の女性職員が、受付で怪訝そうな表情をして俺の顔を見て、尋ねる。
俺としてはその反応はすでに予想済みだったので、気にせずにもう一度同じことを言った。
「パーティー登録をしたい。メンバーは、俺と、こっちのアルフレッドの二人だ。頼む」
それでようやく職員も聞き間違いではなかったのだと納得したらしい。
だが、それでも疑問はあるようだ。
「……登録は承りますが……本当によろしいのですか? レグさんはB級冒険者でいらっしゃいますが、アルフレッド君はまだE級です。確かに結構評判がいいのは間違いないですけど……流石にランクが離れすぎでは……」
そう尋ねてきた。
疑問を抱かれるのは予想済みだったが、彼女の台詞には意外な部分もあった。
「へぇ、アルフレッドの評判、いいのか?」
「え? ええ。アルフレッドさんの所属していたパーティー、《竜の誉れ》は受けられる依頼は基本的なものが多かったですが、採取される素材の質はE級とは思えないほどにしっかりと処理がなされているものばかりでしたし、期日を超過するといったこともまずありませんでした。通常、駆け出しからE級になったくらいの新人冒険者というのは大半が……その……」
「あぁ。期日超過とかも多いし、素材の処理もよく分かっていないもんだな。だから依頼達成率もまぁ……よくて三割ってとこが普通だ」
職員が言いにくいことを俺が言う。
横にいるアルフレッドは少し驚いた顔をしていて、そうだったのか、と呟いていた。
彼からしてみれば、今始めて聞いたことばかりなのだろう。
「そういうことです。ですが、《竜の誉れ》の依頼達成率はほぼ百パーセントでしたし……大きな怪我などをされて長期的な休養を取られることもなくて。かなり計画的に運営をされているパーティーなのだろうと期待されています。そんなパーティーのメンバーだったアルフレッド君ですから、将来有望なのは間違いないと冒険者組合《ギルド》でも認識して入るのですが……いきなりB級冒険者の方に引っ張って行かれると……その……」
ここでやっと俺はこの職員が何を危惧しているのかを理解した。
俺は言う。
「……安心しろ。潰したりしねぇから。ただの荷物運び役として雇ったわけでもねぇよ。そもそも……こいつ、元いたパーティーから既に除名されてるんだろ?」
「ええ。除名理由は、パーティー構成とアルフレッド君の技能が噛み合わなくなってきたので、相談の上、別の道を進むことにした、ということみたいですね」
「え……!? 相談なんて……」
アルフレッドが愕然とした顔をした。
あの酒場での会話が相談と言えば相談なのだろうし、アルフレッドが《足手まといになった》というのを綺麗にいうなら確かにそういう感じで言えなくもないだろうとは思う。
妙なところで周到というか……自分たちが責められないように立ち回っているギースたちの小悪党ぶりを感じる。
まぁ、ある程度の自己保身は冒険者にとっても必要なことだから、絶対的に悪いとまでは言えないが、流石にアルフレッドに対する仕打ちとしては酷い。
落ち込むアルフレッドの肩を軽く叩きつつ、俺は職員に言う。
「……理由はともかく、こいつはもうソロだ。だから、誰とパーティーを組もうと自由だ。そういうことだろ?」
「まぁ、そうなのですが、同じくらいのランクの方と組むのが常道で……」
「それはあまりランクが離れすぎた奴と組むと、使い潰されたり囮に使われたりといった問題が生じるからだな」
「ええ」
「だが、さっきも言ったが俺にはそんなつもりはない。依頼についても、いきなりB級相当のものを受けたりもしない。むしろ、E級の……アルフレッドに合わせた依頼を受けていくつもりだ。あぁ、もちろん、E級向けの依頼を俺が乱獲して圧迫する、なんてつもりもない」
「どうして……そんな面倒なことを? 本来レグさんはB級なのですから、普通に依頼を受けられた方が儲かりますし、功績にもなるのでは……」
「それはそうだが……ちょっと色々あってな。俺はこいつを鍛えてやりたいと思ってるんだ。冒険者組合にも迷惑をかけるつもりはねぇ。だから、受理してくれねぇか?」
「うーん……」
職員は少し悩んだように腕を組んだが、最後には頷いて、
「……分かりました。レグさんですしね……使い潰したりするとか、本気で疑っているわけではないんです。ただ、理由が気になって……鍛える、ということであれば、問題ないでしょう。アルフレッド君の方も、納得済みなんですよね?」
横にいるアルフレッドにそう尋ねた。
アルフレッドはまだ少し、除名理由のことで落ち込んでいたようだが、話しかけられて顔を上げると、職員に返答する。
「……あぁ。もう俺に戻るところはないみたいだしな……。このおっさんのことも信じるって決めたんだ」
「……そうですか。うん、本当に何か色々あったようですね。では、受理しましょう。パーティー登録するに当たって必要な情報は、お二人のお名前と、ランク、そしてパーティー名です。名前とランクについてはいいとして、パーティー名は既に決めておられますか?」
職員がそう言ったので、俺はアルフレッドの方を見た。
話の流れで彼に考えておくようにさっき言っておいたからだ。
アルフレッドは言う。
「……《不死鳥の翼》にしたい。おっさん、いいかな?」
「別に構わんが……なんでそれに?」
「俺は……ギースたちに捨てられたあの日、一度死んだようなものだからさ。でも、諦めてそのままでいる気は、ない。もう一度生まれ変わって……どこまでも上に昇ってやる。そういう意味を込めて……それで」
「へぇ、悪くねぇな。いいだろう。よし、姉ちゃん、それで頼むぜ」
職員にそう言うと、
「姉ちゃんじゃなくて、カレンです! よし、では《不死鳥の翼》で登録しておきますね。担当職員は私になりますので、依頼の報告などありましたら、私がいるときは私にお願いします」
「あぁ、そういやそんな制度もあったか。十年ぶりですっかり忘れてたな」
担当職員制度。
パーティーを組んだ場合、拠点とする街での担当職員がつく。
もちろん、二十四時間ずっと同じ職員が働いているわけではないので必ず受付を担当して貰えるわけではないが、他の冒険者に知られたくない情報を扱うときなどに重宝する制度だ。 これからアルフレッドの情報をギースたちに流したくないことを考えれば、非常にありがたい制度である。
「……ちゃんと使って下さいね。事前におっしゃっていただければ、個室で報告を聞くことも出来ますので。では……今日はこのまま依頼を受けられますか?」
「アルフレッド、行けるな?」
もちろん、今日はそのつもりで来ている。
流石に登録だけで終わってはしょうがないからだ。
アルフレッドは俺の言葉に頷き、
「あぁ。パーティーでの初依頼だな! 楽しみだぜ」
そう言ったのだった。
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