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番外編2 ○○が好きなメイドと、誕生日祝いの話
すみません、かわいすぎますよね……(3)
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「特別な日? 記念日とか?」
「それよりも、もっと華やかな……あぁ、そういえば来月の城下町の仮装パーティー、今年は五〇〇回記念で大々的に行われるというので視察に行こうと思っているのだが、ライトも一緒にどうだ? その凝った衣装で」
仮装パーティー!?
城下町のって、国で一番大きいやつ!
「え……これで人前……?」
「あぁ。見慣れない服装だから国民も喜びそうだ。異世界の文化なんて特に興味があると思う」
そう。
異世界と言えば、ライト様が異世界から持ち帰られたスーツとシャツ。
この世界の服と似ているようで、襟の形や体のラインの見せ方が全然違うあのお服。
ライト様がパーティーで着てから世界中で流行ったもんね?
これ……ライト様が着てくださったら、あるんじゃない?
かわいすぎるかわいい服の大流行!
「え……っと……魔王さん、俺がこんな短いスカートで人前に出るの、嫌じゃない? ほら、パンツ見えちゃうかも?」
「内側にレースがたっぷり重なっているから大丈夫だろう? それに、下着が見えて何か困るか?」
「え?」
「みんな同じものを身に着けているんだ。構わないだろう?」
「……!」
んー?
ライト様、何で驚くんだろう?
下着って大事なところを隠して護るための衣服なんだから別に……?
「露出度の高さと言うなら、ブーツやグローブもあって肌を隠す面積が多い。これくらいなら健康的でかわいいと思う」
「あ……そう?」
ライト様、何が不安なんだろう?
かわいすぎて嫌とか、男にミニスカートはちょっと……なんかは、まぁ、他の魔族も言うだろうから解るんだけど……まだライト様がお持ちの「異世界の感覚」が掴み切れなくてお世話係として申し訳ない。
「無理にとは言わないし、他の衣装もライトは何でも似合うと思うが、国民にライトの新たなかわいさを見せるのも良いと思う」
「……うん……ちょっと、明日またリリリさんと相談する」
「あぁ」
魔王様は穏やかに頷いてもう一度ライト様の衣装を眺める。
もしかして魔王様、この衣装が特別お気に召した……?
「リリリ、このような凝った衣装、作るのも大変だっただろう?」
魔王様が、ライト様に向けていた穏やかな笑みを私に向けてくれる。
急に……え?
「あ、いえ、かわいくて、ライト様に着ていただきたい一心で、とても楽しく作りました!」
「そうか。かわいいものが特別好きだったな? だが、手間も時間もかかっているのは素人の俺にもよく解る。もしライトが着なくても国民に見てもらう機会はあっても良いだろう」
……!
魔王様……こんな、こんな、ライト様で頭がいっぱいの時でも、私のことまで……しかも、その……え?
私の努力や、気持ちに……こんな……!
「魔王さん……」
「ん? どうした、ライト?」
魔王様への尊敬の気持ちで震えていると、ライト様が魔王様にぎゅっと抱き着いた。
なんだろう、かわいい。
「魔王さんって本当に、みんなの気持ちが解る良い王様だね。大好き」
ライト様……!
「あ……そ、そうか? ありがとう。俺も大好きだぞ」
「ふふっ。嬉しい」
わ……かわいい……!
ライト様がかわいく魔王様へ笑顔を向けてから、私の方を向く。
「リリリさん、魔王さんのこんな優しい言葉を聞いちゃったら、俺が恥ずかしがっている場合じゃないかも」
「……!」
「仮装パーティー、これで行こうかな」
「あ! あ、ありがとうございます!」
ライト様……魔王様……あぁ、なんて素敵なお二人! お二人の元で働けて幸せ!!
あと、めっちゃくちゃかわいいいいい!!!!!!
「その代わり、今度俺が作って欲しい服ができた時に作ってくれる?」
「はい、もちろんです!」
あぁ、やっと! やっと私の夢が叶う!
みんなに、「かわいい」の魅力を伝えられる!
「それよりも、もっと華やかな……あぁ、そういえば来月の城下町の仮装パーティー、今年は五〇〇回記念で大々的に行われるというので視察に行こうと思っているのだが、ライトも一緒にどうだ? その凝った衣装で」
仮装パーティー!?
城下町のって、国で一番大きいやつ!
「え……これで人前……?」
「あぁ。見慣れない服装だから国民も喜びそうだ。異世界の文化なんて特に興味があると思う」
そう。
異世界と言えば、ライト様が異世界から持ち帰られたスーツとシャツ。
この世界の服と似ているようで、襟の形や体のラインの見せ方が全然違うあのお服。
ライト様がパーティーで着てから世界中で流行ったもんね?
これ……ライト様が着てくださったら、あるんじゃない?
かわいすぎるかわいい服の大流行!
「え……っと……魔王さん、俺がこんな短いスカートで人前に出るの、嫌じゃない? ほら、パンツ見えちゃうかも?」
「内側にレースがたっぷり重なっているから大丈夫だろう? それに、下着が見えて何か困るか?」
「え?」
「みんな同じものを身に着けているんだ。構わないだろう?」
「……!」
んー?
ライト様、何で驚くんだろう?
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「露出度の高さと言うなら、ブーツやグローブもあって肌を隠す面積が多い。これくらいなら健康的でかわいいと思う」
「あ……そう?」
ライト様、何が不安なんだろう?
かわいすぎて嫌とか、男にミニスカートはちょっと……なんかは、まぁ、他の魔族も言うだろうから解るんだけど……まだライト様がお持ちの「異世界の感覚」が掴み切れなくてお世話係として申し訳ない。
「無理にとは言わないし、他の衣装もライトは何でも似合うと思うが、国民にライトの新たなかわいさを見せるのも良いと思う」
「……うん……ちょっと、明日またリリリさんと相談する」
「あぁ」
魔王様は穏やかに頷いてもう一度ライト様の衣装を眺める。
もしかして魔王様、この衣装が特別お気に召した……?
「リリリ、このような凝った衣装、作るのも大変だっただろう?」
魔王様が、ライト様に向けていた穏やかな笑みを私に向けてくれる。
急に……え?
「あ、いえ、かわいくて、ライト様に着ていただきたい一心で、とても楽しく作りました!」
「そうか。かわいいものが特別好きだったな? だが、手間も時間もかかっているのは素人の俺にもよく解る。もしライトが着なくても国民に見てもらう機会はあっても良いだろう」
……!
魔王様……こんな、こんな、ライト様で頭がいっぱいの時でも、私のことまで……しかも、その……え?
私の努力や、気持ちに……こんな……!
「魔王さん……」
「ん? どうした、ライト?」
魔王様への尊敬の気持ちで震えていると、ライト様が魔王様にぎゅっと抱き着いた。
なんだろう、かわいい。
「魔王さんって本当に、みんなの気持ちが解る良い王様だね。大好き」
ライト様……!
「あ……そ、そうか? ありがとう。俺も大好きだぞ」
「ふふっ。嬉しい」
わ……かわいい……!
ライト様がかわいく魔王様へ笑顔を向けてから、私の方を向く。
「リリリさん、魔王さんのこんな優しい言葉を聞いちゃったら、俺が恥ずかしがっている場合じゃないかも」
「……!」
「仮装パーティー、これで行こうかな」
「あ! あ、ありがとうございます!」
ライト様……魔王様……あぁ、なんて素敵なお二人! お二人の元で働けて幸せ!!
あと、めっちゃくちゃかわいいいいい!!!!!!
「その代わり、今度俺が作って欲しい服ができた時に作ってくれる?」
「はい、もちろんです!」
あぁ、やっと! やっと私の夢が叶う!
みんなに、「かわいい」の魅力を伝えられる!
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