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第三部
207「猫耳メイド?(2)」
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「主人様」
「えっ? 何で?」
何かあると思ったが予想外だ。ていうか、博士とかいう『ダブル』を主人と言ってたけど忠誠心は大丈夫なのか?
それにしても、子供のようで子供ではない体つきは、鎧を着てなければかなり心地よさそうだ。
もっとも、浸っている場合ではない。
周囲を見渡すと、面白げに見ているのが2人。半目で見つめてくるのが1人。
何かあるかもと思ったが、ここは身の潔白を証明しておくべきだろう。
「なあ、理由聞いていいか?」
「あなた様は、我が主人となるだけの魔力総量をお持ちです」
「あ、なんかクロと似たような事言ってるね」
ボクっ娘の言葉で、全員がオレと同じ魔力の気配を抑える指輪を次々に外す。
そうするとスミレさんも反応して、3人に順番に視線を向ける。何かをサーチしているみたいだ。
そしてオレに抱きつく手を解いて、順番にシズさんとハルカさんにも、10秒ずつくらい抱きついていく。
抱きつくことで、詳細に調べてでもいるのだろうか。
シズさんは興味深げに見ているだけだったが、ハルカさんは少し困り顔だ。やはりハルカさんに、百合属性はないらしい。
そしてボクっ娘には、最後に目の前に行っただけでスルーした。
「えーっ、僕だけスルーって、どういうこと?」
「あなた様は、規定量に達していません」
「まただ。つまんない」
チェーって表情で軽く凹んでる。
オレ的にはそうでもないと思うのだけど、どこに基準があるんだろうと考えたくなるが、それも今は後回しだ。
「じゃあ、私達は規定に達しているのね? けど、他にも資格があるんじゃないの?」
その通りだ。クロの時は、ハルカさんは向こうで死んでしまっているので資格がなかった。シズさんは今の場合どうなるのだろう? ちょっと興味はある。
けど、スミレさんは小首を傾げるだけだ。
「いいえ、ございません。あなた様は十分な魔力をお持ちの素晴らしい方です」
「そ、そうなの?」
「はい。ですが、最も相応しいのは」
と言うと、再び歩き始め、再度オレをホールドする。
意外に力は強く、オレが並の体だったら万力に絞められたように感じるほどだろう。
「あなた様です。どうぞわたくしに新たなお名前をお授けください。そして、あなた様のお名前をお教えくださいませ」
「いや、オレはお前の主人にはならないぞ。もうクロがいるし」
「その発言は、ボクはどうかと思うよ」
オレの言葉に、クロは目を閉じて深く頷いている。尻尾も嬉しそうに揺れている。
しかしハルカさんの目線は、ちょっと怖い。マジになり始めていると見て間違いない。
しかしスミレは、上目遣いというか完全に上を向く姿勢でオレをジーッと見つめてくる。
(ていうか、これは擬態で、本体はただのキューブとロボットの骨格だ、うん)
しかし、そうとは思えないほど、一部で接する暖かく柔らかい感触が心地いいのも確かだ。オレの鎧が憎らしいほどだ。
そして一向に離れようとせずに、オレの顔を見つめ続けるばかりだ。
「どうしよう?」
返答がもらえないので3人に救援を求めるが、反応は最初に戻った感じだ。そして自分でなんとかすればと、顔に書いてある。としか思えない。
「なあ、主人の件は、とりあえず後回しだ。それより助けに行かないと」
「それが、わたくしへの初めてのご命令と考えてよろしいでしょうか?」
「いやいや、スミレさんがオレ達に頼んできたんだろ」
オレの言葉に、スミレさんが「そうだった」的な表情を浮かべる。けど、わざとらしくも思えてしまう。
「そうでした。それでは、まずは元主人の救出をお願い申し上げます。新たなご主人様」
「元でも新たなでもないでしょう。それで、あのオタク博士はどこ?」
「はい、ご案内させていただきます」
「あのさ」とそこでボクっ娘が会話に戻ってくる。
少し目を離している隙に、ヴァイスとコンタクトを取っていたようだ。
「どうした?」
「博士の捕まってる場所って地上? 今直ぐでいいなら乗せていくけど」
「入り口までは地上の筈です。この先に魔物達の拠点となっている建造物があり、そこを偵察に行く途中に奇襲を受けました」
「てことは、最後は屋内かあ。ヴァイスで建物ごと潰せる?」
「分かりませんが、魔物達の本拠は石造りの施設です。地下施設も広く、規模はちょっとした城塞を想定してください」
「ダンジョンだと、ヴァイスはお留守番でボクは二軍落ちだね」
そこでさらに、ハルカさんが周囲を見渡しつつ全員に視線を向けていく。
「それと、すぐに行った方がいいのかしら? 多少でも時間があるのなら、仮でもここの葬いをしておきたいんだけど」
「それならば問題ありません。亡くなられた方々は、全員『ダブル』の方々でしたので、亡者になる恐れはございません」
『ダブル』と聞いて、シズさんが周囲を見渡しつつ、何かの魔法陣を展開する。
魔法陣は一つで、生命反応を探す探知魔法のようだ。
しかし魔法を終えると軽く首を傾げる。
「何人だ?」
「7人で、男性5人、女性2人です。既に全員絶命しておりますし、致命傷を受けた時点で意識が途切れた方も多くいらっしゃっいました」
(『ダブル』がこっちの肉体と意識で繋がっているのが分かるのは、クロと同じか)
「見た限り3人分くらいの遺体しか無かったけど、そんなにいたのね」
「見えない遺体は、地龍どもに喰われたのか? それとも別の場所か?」
「2名は地龍に食べられました。1名はあの辺りで踏み潰されています。1名は全身を強く焼かれ、そこの焦げた茂みにあります」
クロのように正確な報告なのだけど、平然とグロい報告をしてくれる。ベテランの3人も少しゲンナリした表情だ。
食べられたという遺体をトカゲドラゴンの胃袋から引っ張り出す事を考えると、気が滅入るどころじゃない。
「それで、助けに行く猶予は? 殺されないのならありそうだけど」
「けど、言うことを聞かせるために拷問するんじゃないのか?」
「『ダブル』に拷問したところで、すぐに意識途切れてそれっきりで殺すのと同じなのは、この辺りの悪魔や魔物なら知ってるでしょうね」
「なら、できる限り体制を整え、明日朝に助けに向かおう」
「ボクもそれに賛成。日もだいぶ傾いてるしね」
「それで、他から増援などは呼べるか?」
話はそれでついたが、次の段取りを考えないといけない。
戦力が欲しいというのは、全員一致の見解だ。
「いいえ、この近隣に他の『ダブル』やノヴァトキオの兵士は居りません」
「魔の大樹海にいるゴーレムは?」
「与えられた命令を変更するのは手間と聞いておりますし、近いものでも移動は最短でも2日かかると考えられます」
「博士の家が近いんじゃなかったっけ?」
「はい。ですが、現在館は防衛体制にあります。元主人様ご自身か、元主人様が作った専用の魔導器を持つ方がいなければ、許可なく入ることはできません」
「確か、警備用のゴーレムがウヨウヨ居たわよね」
「左様です」
「あとはノヴァだけど、飛んで知らせに行ったところで、沢山の増援をすぐに連れてくるのは無理よね」
傾く大陽を見つつのハルカさんの言葉にシズさんも頷く。
「だな。つまり増援なしか。とりあえず、あのトカゲの龍石でも集めとくか?」
「あと、申し訳ないけど、ドロップアウトした人たちの装備で使えそうなものがあれば借りましょう。魔石とか、幾らあってもいいだろうし」
「それじゃ、まずは埋葬だね」
ということで、取り敢えずはあまり気は済まない作業に取り掛かることになった。
「えっ? 何で?」
何かあると思ったが予想外だ。ていうか、博士とかいう『ダブル』を主人と言ってたけど忠誠心は大丈夫なのか?
それにしても、子供のようで子供ではない体つきは、鎧を着てなければかなり心地よさそうだ。
もっとも、浸っている場合ではない。
周囲を見渡すと、面白げに見ているのが2人。半目で見つめてくるのが1人。
何かあるかもと思ったが、ここは身の潔白を証明しておくべきだろう。
「なあ、理由聞いていいか?」
「あなた様は、我が主人となるだけの魔力総量をお持ちです」
「あ、なんかクロと似たような事言ってるね」
ボクっ娘の言葉で、全員がオレと同じ魔力の気配を抑える指輪を次々に外す。
そうするとスミレさんも反応して、3人に順番に視線を向ける。何かをサーチしているみたいだ。
そしてオレに抱きつく手を解いて、順番にシズさんとハルカさんにも、10秒ずつくらい抱きついていく。
抱きつくことで、詳細に調べてでもいるのだろうか。
シズさんは興味深げに見ているだけだったが、ハルカさんは少し困り顔だ。やはりハルカさんに、百合属性はないらしい。
そしてボクっ娘には、最後に目の前に行っただけでスルーした。
「えーっ、僕だけスルーって、どういうこと?」
「あなた様は、規定量に達していません」
「まただ。つまんない」
チェーって表情で軽く凹んでる。
オレ的にはそうでもないと思うのだけど、どこに基準があるんだろうと考えたくなるが、それも今は後回しだ。
「じゃあ、私達は規定に達しているのね? けど、他にも資格があるんじゃないの?」
その通りだ。クロの時は、ハルカさんは向こうで死んでしまっているので資格がなかった。シズさんは今の場合どうなるのだろう? ちょっと興味はある。
けど、スミレさんは小首を傾げるだけだ。
「いいえ、ございません。あなた様は十分な魔力をお持ちの素晴らしい方です」
「そ、そうなの?」
「はい。ですが、最も相応しいのは」
と言うと、再び歩き始め、再度オレをホールドする。
意外に力は強く、オレが並の体だったら万力に絞められたように感じるほどだろう。
「あなた様です。どうぞわたくしに新たなお名前をお授けください。そして、あなた様のお名前をお教えくださいませ」
「いや、オレはお前の主人にはならないぞ。もうクロがいるし」
「その発言は、ボクはどうかと思うよ」
オレの言葉に、クロは目を閉じて深く頷いている。尻尾も嬉しそうに揺れている。
しかしハルカさんの目線は、ちょっと怖い。マジになり始めていると見て間違いない。
しかしスミレは、上目遣いというか完全に上を向く姿勢でオレをジーッと見つめてくる。
(ていうか、これは擬態で、本体はただのキューブとロボットの骨格だ、うん)
しかし、そうとは思えないほど、一部で接する暖かく柔らかい感触が心地いいのも確かだ。オレの鎧が憎らしいほどだ。
そして一向に離れようとせずに、オレの顔を見つめ続けるばかりだ。
「どうしよう?」
返答がもらえないので3人に救援を求めるが、反応は最初に戻った感じだ。そして自分でなんとかすればと、顔に書いてある。としか思えない。
「なあ、主人の件は、とりあえず後回しだ。それより助けに行かないと」
「それが、わたくしへの初めてのご命令と考えてよろしいでしょうか?」
「いやいや、スミレさんがオレ達に頼んできたんだろ」
オレの言葉に、スミレさんが「そうだった」的な表情を浮かべる。けど、わざとらしくも思えてしまう。
「そうでした。それでは、まずは元主人の救出をお願い申し上げます。新たなご主人様」
「元でも新たなでもないでしょう。それで、あのオタク博士はどこ?」
「はい、ご案内させていただきます」
「あのさ」とそこでボクっ娘が会話に戻ってくる。
少し目を離している隙に、ヴァイスとコンタクトを取っていたようだ。
「どうした?」
「博士の捕まってる場所って地上? 今直ぐでいいなら乗せていくけど」
「入り口までは地上の筈です。この先に魔物達の拠点となっている建造物があり、そこを偵察に行く途中に奇襲を受けました」
「てことは、最後は屋内かあ。ヴァイスで建物ごと潰せる?」
「分かりませんが、魔物達の本拠は石造りの施設です。地下施設も広く、規模はちょっとした城塞を想定してください」
「ダンジョンだと、ヴァイスはお留守番でボクは二軍落ちだね」
そこでさらに、ハルカさんが周囲を見渡しつつ全員に視線を向けていく。
「それと、すぐに行った方がいいのかしら? 多少でも時間があるのなら、仮でもここの葬いをしておきたいんだけど」
「それならば問題ありません。亡くなられた方々は、全員『ダブル』の方々でしたので、亡者になる恐れはございません」
『ダブル』と聞いて、シズさんが周囲を見渡しつつ、何かの魔法陣を展開する。
魔法陣は一つで、生命反応を探す探知魔法のようだ。
しかし魔法を終えると軽く首を傾げる。
「何人だ?」
「7人で、男性5人、女性2人です。既に全員絶命しておりますし、致命傷を受けた時点で意識が途切れた方も多くいらっしゃっいました」
(『ダブル』がこっちの肉体と意識で繋がっているのが分かるのは、クロと同じか)
「見た限り3人分くらいの遺体しか無かったけど、そんなにいたのね」
「見えない遺体は、地龍どもに喰われたのか? それとも別の場所か?」
「2名は地龍に食べられました。1名はあの辺りで踏み潰されています。1名は全身を強く焼かれ、そこの焦げた茂みにあります」
クロのように正確な報告なのだけど、平然とグロい報告をしてくれる。ベテランの3人も少しゲンナリした表情だ。
食べられたという遺体をトカゲドラゴンの胃袋から引っ張り出す事を考えると、気が滅入るどころじゃない。
「それで、助けに行く猶予は? 殺されないのならありそうだけど」
「けど、言うことを聞かせるために拷問するんじゃないのか?」
「『ダブル』に拷問したところで、すぐに意識途切れてそれっきりで殺すのと同じなのは、この辺りの悪魔や魔物なら知ってるでしょうね」
「なら、できる限り体制を整え、明日朝に助けに向かおう」
「ボクもそれに賛成。日もだいぶ傾いてるしね」
「それで、他から増援などは呼べるか?」
話はそれでついたが、次の段取りを考えないといけない。
戦力が欲しいというのは、全員一致の見解だ。
「いいえ、この近隣に他の『ダブル』やノヴァトキオの兵士は居りません」
「魔の大樹海にいるゴーレムは?」
「与えられた命令を変更するのは手間と聞いておりますし、近いものでも移動は最短でも2日かかると考えられます」
「博士の家が近いんじゃなかったっけ?」
「はい。ですが、現在館は防衛体制にあります。元主人様ご自身か、元主人様が作った専用の魔導器を持つ方がいなければ、許可なく入ることはできません」
「確か、警備用のゴーレムがウヨウヨ居たわよね」
「左様です」
「あとはノヴァだけど、飛んで知らせに行ったところで、沢山の増援をすぐに連れてくるのは無理よね」
傾く大陽を見つつのハルカさんの言葉にシズさんも頷く。
「だな。つまり増援なしか。とりあえず、あのトカゲの龍石でも集めとくか?」
「あと、申し訳ないけど、ドロップアウトした人たちの装備で使えそうなものがあれば借りましょう。魔石とか、幾らあってもいいだろうし」
「それじゃ、まずは埋葬だね」
ということで、取り敢えずはあまり気は済まない作業に取り掛かることになった。
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