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第二部
177「地下から空中へ(1)」
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「こういう分かりやすいボス戦って久しぶりっしょー」
「だよなー。まっ、俺はここで留守番だけどー」
あえて陽気に暢気振舞っているのはウェーイ勢だ。
みんなの気をほぐそうというのは丸分かりだけど、こういう気分転換は確かに必要だ。
そうしている間にも、魔法が持続しやすい補助魔法、防御魔法などを魔法職がみんなにかけてまわる。
「残念ながら、俺も留守番だな」
言葉を続けたのは、先の戦闘で負傷したジョージさんだ。
ハルトさんともども二人の傷はハルカさんが癒したが、ジョージさんは脚を、ハルトさんは利き腕をやられたので、治してもすぐには十分に動かせなくなっている。
みんなを守るためとはいえ咄嗟だったので、自身を顧みれなかったせいだ。
だから二人は、相手の戦力が分からないうちは無理をせず、技師の護衛と言うことになった。
それでも戦力的には8人なので、ウルズでの『魔女の亡霊』との戦いを思えば二倍の戦力だ。
「まあ、名誉の負傷だ。さっきはサンキュ。次は、ここで役人さんたち守っててくれや。良いところは俺がもらって、みんなにアピールするからさー」
「みんなじゃなくて、私達にでしょ。それで、手順はさっきと同じでいいのかしら?」
マリアさんが両手を腰に当てたまま、聞いてくる。
そこで聞いた話を思い浮かべる。
内部空間の広さや構造、中にあるものを聞く限り、少なくとも巨大ゴーレムのような理不尽なデカブツはいない筈だ。
ただし、中には浮遊島を安定させている魔導器とその関連装置や魔法陣があるので、派手な破壊は厳禁だった。
修復は可能だけど、出来る限り施設は無傷で敵を排除し、少しでも早く街の傾きを復旧させるのが目的だ。
最悪、中に居るであろう敵は、どこかに逃げるなり移動してしまってもいい。
けど敵の魔力供給源は、ほぼ間違いなく魔導器に関連しているので、出来る限り短時間で敵を倒す事が求められる。
「そうですね、魔力を集めるマジックアイテムを狙う攻撃が一番だと思います」
「なら、基本さっきと同じパターンで行こう」
「というわけで、ハルカの出番ね」
レンさんに続いてそう言うのはマリアさんで、当人も一撃必殺系の技の準備をしている。サキさんも同様のようだ。
この4人組は、とても戦い慣れている印象を受ける。
「じゃ、まずはオレとショウ君が扉を開くと同時に弓と一点系の魔法で畳み掛けるか。それで、ハルカさんは切り札あるの?」
「ハルカの『光槍撃』は、マキシマムで10本も飛び出すのよ。集中させれば中型ドラゴンでも一撃ね」
マリアさんの解説に戦闘の音頭をとり始めていたトールさんが、思わず「ピュー」と意外にへたくそな口笛で喝采する。
「期待されてあれだけど、『光槍撃』はそこまで狙い付かないわよ。おおよその感じで自動的に魔力か生命力の高い場所に向かって行くだけだから、私としてはピンポイント攻撃は弓の人にお願いしたいんだけど」
「大丈夫です。物理攻撃でもあるから今回も有効な筈です」
サキさんは、相変わらずハルカさんに入れ込んでいる。
なお、ウルズでの戦いと一連の魔者鎮定のおかげで、マジックミサイルは4本出せるようになっていた。
そしてもう一人の魔法使いのシズさんは、素で7本も出せる猛者だ。ただ今回は、他の魔法だと火力過剰だった。
「じゃあ私は、中に満ちてる魔力を吸い上げる魔法を試してみよう」
「そんな魔法あるんですか?」
「単に温度変化と気圧変化を応用して、掃除機の要領で吸い上げるだけだ。あそこが密閉空間ならいけるだろう。逆に魔導器が設置された部屋じゃなければ、派手な魔法といきたいんだがな」
シズさんは痴漢の話でも思ったが、意外に物騒だ。けどそこで首を傾げる。
その攻撃って、部屋に入ってからする気だったんだろうか。
そしてそこから、ふと思った事を口にする。
「あの、皆さん部屋に入る気満々みたいですが、扉を開けて取りあえず敵認定したら、部屋に入らず入り口から集中砲火でいいんじゃないですか? とりあえず接近戦もしないわけですし」
「えっ? それはお約束に反するだろ」
「だよなー」
「様式美は?」
「相手の前口上は聞かないの?」
なぜか非難囂々だ。
どうにも『ダブル』の冒険者は、ゲームなどの娯楽物に毒され過ぎているみたいだった。
「私はショウに一票。さっきのを見る限り話も通じなさそうだし、相手の能力が不確定でしょう。できるだけリスクは避けるべきよ」
流石ハルカさん。オタクな思考には冒されていなかった。
玲奈もウンウンと首を縦に振っている。
そしてみんなも、次々に別に守らなくてもいい固定観念から脱していってくれた。
「それもそうだな。どうせ私達魔法職は中に入らないだろうし、外からでいいんじゃないか」
「部屋の構造も分かってるし、扉も大きいですしね」
「まあ現代戦でも、影からこっそり銃撃や手榴弾が基本だな」
「オーケー。それでいこうか。じゃ、いっその事相手に前口上や自分語りもさせずに、開けたら速攻ってことでいいかなー?」
「ウェーイ!」
そして準備万端、魔力増し増しなメンバーを待機させた状態で、オレとトールさんが軽く頷き合って一気に扉を開く。
扉は外開きで青銅で出来た分厚く重いものだけど、『ダブル』の腕力なら1人で1枚開けるくらいわけない。
そして「ゴゴゴっ」と一気に開けると同時に部屋からは澱んだ魔力の奔流が吹き出し、その先に何か光るものと光るものを中心とした何かの影があった。
その影の形はまともな人間である筈もなく、最後の懸念も払拭された。
ここからは問答無用だ。
口々に景気付けの言葉が飛び出し、次々に攻撃が投射されていく。
開くと同時にシズさんの魔法が発動し、魔力の奔流を強力な掃除機のように吸収し始め、こちらへの魔力の影響を最小限にして、さらに視界を徐々にクリアーにしていく。
そしてまずは、強い反応を目指してハルカさんの『光撃撃』が殺到していく。
次に、サキさんの『疾風撃』の魔法が魔力の奔流を切り裂いて視界を開き、マリアさんの炎の魔剣が一撃叩き付ける過程で矢の弾道を作り出す。
そこに、先ほどと同じだけど威力をさらに載せたレンさんと玲奈の矢が、中心で鈍く輝く光る物体へと吸い込まれて行く。
一部の連携はさっきもしていたので、攻撃はさらに洗練されていた。特に弓の攻撃は見事で、狙い違わず2本とも目標に命中する。
しかもそれで終わらず、誰もが即座に第二撃の準備に入る。
オレとトールさんは念のため突入の姿勢を取るが、魔力の奔流は明らかに衰えている。
「……案外いけそうですね」
「言い出しっぺが、それ言う?」
「で、突入しますか?」
「取りあえず第二撃終わるの待とうか」
その言葉と同時に、追い打ちの魔法と矢がさらに投射されていく。
しかも魔力の奔流が大きく停滞しているので、射線を確保する必要もなくなって攻撃する数が格段に増えた。
合わせて20本のマジックミサイルは、もはや暴力とすら思えるほどだ。
弓矢もさらに吸い込まれていく。
ただ、敵には最初にあった光が失われているので、目標にはやや欠けている中での攻撃となった。
そしてさらに第三弾が叩きつけられると、魔力の奔流がようやく収まっていった。
そして魔力の残滓のモヤのようなものの向こうに、何かしらの大きな装置が見えていて、その部屋の中央あたりに何かの塊が存在しているのが確認できた。
しかし人型ではなく、既に何なのか分からない。
朧げに見えるのは、かなりの大きさの不定形生物かアメーバー、もしくはスライムのようなものだ。
完全な魔力の暴走状態なので、余程の魔力を浴びたのだろう。
「倒したのか?」
「それフラグっしょ。それにしても、もとが何だったのか分からないな。本当に人だったのか?」
とにかく前衛のオレとトールさんが、攻撃陣に目配せして先に入ろうとする。
その時だった。
再び、魔力の奔流が溢れ出した。それと同時に何かの叫び声も聞こえてくる。
「だよなー。まっ、俺はここで留守番だけどー」
あえて陽気に暢気振舞っているのはウェーイ勢だ。
みんなの気をほぐそうというのは丸分かりだけど、こういう気分転換は確かに必要だ。
そうしている間にも、魔法が持続しやすい補助魔法、防御魔法などを魔法職がみんなにかけてまわる。
「残念ながら、俺も留守番だな」
言葉を続けたのは、先の戦闘で負傷したジョージさんだ。
ハルトさんともども二人の傷はハルカさんが癒したが、ジョージさんは脚を、ハルトさんは利き腕をやられたので、治してもすぐには十分に動かせなくなっている。
みんなを守るためとはいえ咄嗟だったので、自身を顧みれなかったせいだ。
だから二人は、相手の戦力が分からないうちは無理をせず、技師の護衛と言うことになった。
それでも戦力的には8人なので、ウルズでの『魔女の亡霊』との戦いを思えば二倍の戦力だ。
「まあ、名誉の負傷だ。さっきはサンキュ。次は、ここで役人さんたち守っててくれや。良いところは俺がもらって、みんなにアピールするからさー」
「みんなじゃなくて、私達にでしょ。それで、手順はさっきと同じでいいのかしら?」
マリアさんが両手を腰に当てたまま、聞いてくる。
そこで聞いた話を思い浮かべる。
内部空間の広さや構造、中にあるものを聞く限り、少なくとも巨大ゴーレムのような理不尽なデカブツはいない筈だ。
ただし、中には浮遊島を安定させている魔導器とその関連装置や魔法陣があるので、派手な破壊は厳禁だった。
修復は可能だけど、出来る限り施設は無傷で敵を排除し、少しでも早く街の傾きを復旧させるのが目的だ。
最悪、中に居るであろう敵は、どこかに逃げるなり移動してしまってもいい。
けど敵の魔力供給源は、ほぼ間違いなく魔導器に関連しているので、出来る限り短時間で敵を倒す事が求められる。
「そうですね、魔力を集めるマジックアイテムを狙う攻撃が一番だと思います」
「なら、基本さっきと同じパターンで行こう」
「というわけで、ハルカの出番ね」
レンさんに続いてそう言うのはマリアさんで、当人も一撃必殺系の技の準備をしている。サキさんも同様のようだ。
この4人組は、とても戦い慣れている印象を受ける。
「じゃ、まずはオレとショウ君が扉を開くと同時に弓と一点系の魔法で畳み掛けるか。それで、ハルカさんは切り札あるの?」
「ハルカの『光槍撃』は、マキシマムで10本も飛び出すのよ。集中させれば中型ドラゴンでも一撃ね」
マリアさんの解説に戦闘の音頭をとり始めていたトールさんが、思わず「ピュー」と意外にへたくそな口笛で喝采する。
「期待されてあれだけど、『光槍撃』はそこまで狙い付かないわよ。おおよその感じで自動的に魔力か生命力の高い場所に向かって行くだけだから、私としてはピンポイント攻撃は弓の人にお願いしたいんだけど」
「大丈夫です。物理攻撃でもあるから今回も有効な筈です」
サキさんは、相変わらずハルカさんに入れ込んでいる。
なお、ウルズでの戦いと一連の魔者鎮定のおかげで、マジックミサイルは4本出せるようになっていた。
そしてもう一人の魔法使いのシズさんは、素で7本も出せる猛者だ。ただ今回は、他の魔法だと火力過剰だった。
「じゃあ私は、中に満ちてる魔力を吸い上げる魔法を試してみよう」
「そんな魔法あるんですか?」
「単に温度変化と気圧変化を応用して、掃除機の要領で吸い上げるだけだ。あそこが密閉空間ならいけるだろう。逆に魔導器が設置された部屋じゃなければ、派手な魔法といきたいんだがな」
シズさんは痴漢の話でも思ったが、意外に物騒だ。けどそこで首を傾げる。
その攻撃って、部屋に入ってからする気だったんだろうか。
そしてそこから、ふと思った事を口にする。
「あの、皆さん部屋に入る気満々みたいですが、扉を開けて取りあえず敵認定したら、部屋に入らず入り口から集中砲火でいいんじゃないですか? とりあえず接近戦もしないわけですし」
「えっ? それはお約束に反するだろ」
「だよなー」
「様式美は?」
「相手の前口上は聞かないの?」
なぜか非難囂々だ。
どうにも『ダブル』の冒険者は、ゲームなどの娯楽物に毒され過ぎているみたいだった。
「私はショウに一票。さっきのを見る限り話も通じなさそうだし、相手の能力が不確定でしょう。できるだけリスクは避けるべきよ」
流石ハルカさん。オタクな思考には冒されていなかった。
玲奈もウンウンと首を縦に振っている。
そしてみんなも、次々に別に守らなくてもいい固定観念から脱していってくれた。
「それもそうだな。どうせ私達魔法職は中に入らないだろうし、外からでいいんじゃないか」
「部屋の構造も分かってるし、扉も大きいですしね」
「まあ現代戦でも、影からこっそり銃撃や手榴弾が基本だな」
「オーケー。それでいこうか。じゃ、いっその事相手に前口上や自分語りもさせずに、開けたら速攻ってことでいいかなー?」
「ウェーイ!」
そして準備万端、魔力増し増しなメンバーを待機させた状態で、オレとトールさんが軽く頷き合って一気に扉を開く。
扉は外開きで青銅で出来た分厚く重いものだけど、『ダブル』の腕力なら1人で1枚開けるくらいわけない。
そして「ゴゴゴっ」と一気に開けると同時に部屋からは澱んだ魔力の奔流が吹き出し、その先に何か光るものと光るものを中心とした何かの影があった。
その影の形はまともな人間である筈もなく、最後の懸念も払拭された。
ここからは問答無用だ。
口々に景気付けの言葉が飛び出し、次々に攻撃が投射されていく。
開くと同時にシズさんの魔法が発動し、魔力の奔流を強力な掃除機のように吸収し始め、こちらへの魔力の影響を最小限にして、さらに視界を徐々にクリアーにしていく。
そしてまずは、強い反応を目指してハルカさんの『光撃撃』が殺到していく。
次に、サキさんの『疾風撃』の魔法が魔力の奔流を切り裂いて視界を開き、マリアさんの炎の魔剣が一撃叩き付ける過程で矢の弾道を作り出す。
そこに、先ほどと同じだけど威力をさらに載せたレンさんと玲奈の矢が、中心で鈍く輝く光る物体へと吸い込まれて行く。
一部の連携はさっきもしていたので、攻撃はさらに洗練されていた。特に弓の攻撃は見事で、狙い違わず2本とも目標に命中する。
しかもそれで終わらず、誰もが即座に第二撃の準備に入る。
オレとトールさんは念のため突入の姿勢を取るが、魔力の奔流は明らかに衰えている。
「……案外いけそうですね」
「言い出しっぺが、それ言う?」
「で、突入しますか?」
「取りあえず第二撃終わるの待とうか」
その言葉と同時に、追い打ちの魔法と矢がさらに投射されていく。
しかも魔力の奔流が大きく停滞しているので、射線を確保する必要もなくなって攻撃する数が格段に増えた。
合わせて20本のマジックミサイルは、もはや暴力とすら思えるほどだ。
弓矢もさらに吸い込まれていく。
ただ、敵には最初にあった光が失われているので、目標にはやや欠けている中での攻撃となった。
そしてさらに第三弾が叩きつけられると、魔力の奔流がようやく収まっていった。
そして魔力の残滓のモヤのようなものの向こうに、何かしらの大きな装置が見えていて、その部屋の中央あたりに何かの塊が存在しているのが確認できた。
しかし人型ではなく、既に何なのか分からない。
朧げに見えるのは、かなりの大きさの不定形生物かアメーバー、もしくはスライムのようなものだ。
完全な魔力の暴走状態なので、余程の魔力を浴びたのだろう。
「倒したのか?」
「それフラグっしょ。それにしても、もとが何だったのか分からないな。本当に人だったのか?」
とにかく前衛のオレとトールさんが、攻撃陣に目配せして先に入ろうとする。
その時だった。
再び、魔力の奔流が溢れ出した。それと同時に何かの叫び声も聞こえてくる。
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