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第一部
110「未知の魔導器(2)」
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アクセルさんの姿が見えなくなったところで、4人が顔を寄せて合い会話を再開する。
「これって、何だと思う?」
「何かの端末っぽいよね」
「だから機械じゃないでしょ」
「とりあえず、ハルカさん以外が持ってみるか?」
「この権利のある『客人』ってのは、この中の誰かって事だよね。これって、どっちかがこの世界の命運を握ってるとかだったらどうする?」
ボクっ娘はワクワク顔。おもちゃを見つけた子供のようだ。こんな状況じゃなければ乗ってもよかったが、今は真面目な場面の筈だ。
「どうもせんし、そんなワケあるか。じゃ、レナが持ってみろよ」
オレが言うなり、ボクっ娘がハルカさんの手の上にあるキューブを手に取る。
「イエス・サー。………変化が有りません、サー。うっわ、ボク外れだよ、ホイ次」
ボクっ娘が無造作に投げたキューブを、お手玉しながら何とか受け取る。
そして数秒待つとキューブが淡く輝いた。
「ワー当タリダー。マジスゴイ。勇者様オメデトー」
「そんな棒読みで突っ込むなよ、当たったオレが恥ずかしい。で、こいつは何なんだ。悔しかったら答えてみろ、このキューブ野郎」
「認証は確認されました。当個体に固有名はありません。主な存在目的は『客人』の肉体の創造と不適合の補正になります」
返事があっただけでなく口調も少し変わった。
今まではどこか機械的だったが、なめらかな会話口調になっている。キューブを介して誰かが話しかけている感じだ。
声自体も落ち着いた雰囲気の男性の声に聞こえるようになった。
そして予想外の反応に、全員目を丸くしている。
けど固まっているわけにもいかない。
「今、何か凄いこと言ったよ。どうする?」
「えっと、何から聞こうか? なあ、この場全員の声に答える事はできるか?」
口調が変わったせいで、何となくキューブに顔まで向けて語りかけてしまう。
「可能です。問題ありません。不適合の解除までですが、ご質問をどうぞ。ただし、権利の行使は権利保有者のみしか出来ません。ご注意ください」
「だってさ。なんか話してくれるらしいぞ。何聞く?」
「どうしてボクじゃなくてショウを選んだの?」
そう言って更に少し顔を突き出す。かなりご不満のようだ。
「あなた様は、魔力保有量が規定値に達していませんでした」
「だってさ。つまんないの。次どうぞ」
ボクっ娘が引き下がって「どうぞ」と手を差し出し、また全員で顔を見合わすが、シズさんが一歩前に出る。
「そうだな、お前もしくはお前たちに何ができる。本来は何をしている?」
「再び申し上げますが、当個体の役目は『客人』の肉体の創造と不適合の補正になります。副次的に、周辺状況の観測も行います」
「さっきまでの魔力は何だ。凄い力を私に与えていたじゃないか」
「強い思念という形での強制命令によって生じた、想定外の外部からの干渉の結果です。本来の状態ではありません」
キューブの言葉に、シズさんが複雑な表情を浮かべる。
しかしすぐに気を取り直した。
「では、本来の状態とは? それにお前たちは何だ、何をしている? 具体的に言え」
「当個体の役目は『客人』の肉体の創造と不適合の補正です。それ以上は、当個体にお答えできる情報がありません」
「嘘じゃないだろうな」
「偽りを伝える理由がありません」
「分かった、まずは信じよう」
こういう時、シズさんの高飛車モードは助かる。とはいえ何を聞いたものか。
そう思っていると、ボクっ娘が小さく手を挙げる。
「あの、君は何? 人工知能とか? 本当に名前はないの?」
「ジンコウチノウが何かは不明です。当個体は魔導器です」
「魔力で動いているって事?」
「左様です。能力は先ほど申し上げた通りで、固有名はありません」
「当個体って、何か面倒臭いヤツだね。とりあえず名前でもつける?」
ボクっ娘の言葉に、ハルカさんが苦笑した。
けど否定的な苦笑じゃなかった。ボクっ娘の言葉で、少し心の余裕を取り戻した感じだ。
「捨て猫じゃないのよ。でもまあ便宜上つけましょうか、ショウ付けて」
「え? 何でオレ?」
「持ってるから。何でもいいわよ」
心に余裕は出たが、興味はあまりないらしい。
女子は勝手だ。
「すげー丸投げ。じゃあクロで」
「うわっ安直」
「いいだろ、この場限りだし」
「適当ね。それならキューブでもよかったんじゃない」
「丸投げしといてそりゃないだろ」
どうでもいい事を話していると、再びキューブが淡い光を放った。
しかも今度は、今までと違って溝になったり凹んでいる箇所の一部から、淡い光が発し続けている。
持っていると少し分かるが、発する魔力量も増えた。
「個体名を承認しました。これより当個体をクロとお呼びください。また命名された方を、暫定的に主(あるじ)として承認させていただきます」
「それって、ショウがクロのご主人様になるってこと?」
「左様です。何なりと、とはまいりませんが、ご命じください」
「さらに口調が丁寧になったな。何か理由があるのか?」
「『個』を与えられたので、制限されていた機能の幾つかを解放することが可能となった影響でございます」
ふと思ったが、どこから『声』を出しているんだろう。
目線まで上げて少し覗き込んでみるが、スピーカーや音がもれる穴らしきものは見当たらない。
周辺の空気を何かで振動させているのだろうか。
他の三人も、オレにつられてクロと名付けたキューブに顔を寄せるが、怪訝な顔からは何かを見つけたようには見えない。
取りあえず、順番に質問を浴びせかけることになった。
「誰から権限は得た?」
「この『世界』から、という事になります」
「神々や創造主ではなくて?」
「左様です。この『世界』です。わたくしは、この『世界』で神々、創造主と呼ばれるものに当たる存在を認識したことはございません」
「うわっ、神様とか否定しちゃったよ。夢が壊れるなあ」
ボクっ娘が思わず愚痴る。
けど全くその通りだ。それにアクセルさんはいなくて良かったと思う。
「まあ、何でもいい。それより、お前は何を知っていて、何ができる。順を追って話せ」
そしてすかさずシズさんが話を戻す。
そしてテキパキと質問を繰り返していった。
「畏まりました。ですが、先ほど申し上げた通り、知っていることは限られております」
「権限を得ても無理なのか?」
「権限を得ても、保有する知識が増えるわけではございません」
「道理だな。ネットワーク、いやその世界やお前の同類との情報の連携のようなものはないわけだな」
「他とのつながりは全く無く、与えられた知識のみにございます」
「スタンドアローンの人工知能みたいなものかな?」
「知性を持つ魔導器でいいんじゃないかしら。これほど流暢じゃないけど、知性があってしゃべる魔導器は見た事あるわ」
「左様の認識で構わないかと存じます」
さっきから、なんだかハルカさんは、あまり関心なさげだ。
しかし聞けることは聞いてしまわないといけない。
「『客人』の肉体の創造と不適合の補正ってどういう事だ?」
「そうだな。それ以外聞いてもしかたなささそうだしな。答えろ」
「畏まりました。それでは、なるべく手短にご説明させていただきます」
そこからはクロの独演会がしばらく続くこととなった。
「これって、何だと思う?」
「何かの端末っぽいよね」
「だから機械じゃないでしょ」
「とりあえず、ハルカさん以外が持ってみるか?」
「この権利のある『客人』ってのは、この中の誰かって事だよね。これって、どっちかがこの世界の命運を握ってるとかだったらどうする?」
ボクっ娘はワクワク顔。おもちゃを見つけた子供のようだ。こんな状況じゃなければ乗ってもよかったが、今は真面目な場面の筈だ。
「どうもせんし、そんなワケあるか。じゃ、レナが持ってみろよ」
オレが言うなり、ボクっ娘がハルカさんの手の上にあるキューブを手に取る。
「イエス・サー。………変化が有りません、サー。うっわ、ボク外れだよ、ホイ次」
ボクっ娘が無造作に投げたキューブを、お手玉しながら何とか受け取る。
そして数秒待つとキューブが淡く輝いた。
「ワー当タリダー。マジスゴイ。勇者様オメデトー」
「そんな棒読みで突っ込むなよ、当たったオレが恥ずかしい。で、こいつは何なんだ。悔しかったら答えてみろ、このキューブ野郎」
「認証は確認されました。当個体に固有名はありません。主な存在目的は『客人』の肉体の創造と不適合の補正になります」
返事があっただけでなく口調も少し変わった。
今まではどこか機械的だったが、なめらかな会話口調になっている。キューブを介して誰かが話しかけている感じだ。
声自体も落ち着いた雰囲気の男性の声に聞こえるようになった。
そして予想外の反応に、全員目を丸くしている。
けど固まっているわけにもいかない。
「今、何か凄いこと言ったよ。どうする?」
「えっと、何から聞こうか? なあ、この場全員の声に答える事はできるか?」
口調が変わったせいで、何となくキューブに顔まで向けて語りかけてしまう。
「可能です。問題ありません。不適合の解除までですが、ご質問をどうぞ。ただし、権利の行使は権利保有者のみしか出来ません。ご注意ください」
「だってさ。なんか話してくれるらしいぞ。何聞く?」
「どうしてボクじゃなくてショウを選んだの?」
そう言って更に少し顔を突き出す。かなりご不満のようだ。
「あなた様は、魔力保有量が規定値に達していませんでした」
「だってさ。つまんないの。次どうぞ」
ボクっ娘が引き下がって「どうぞ」と手を差し出し、また全員で顔を見合わすが、シズさんが一歩前に出る。
「そうだな、お前もしくはお前たちに何ができる。本来は何をしている?」
「再び申し上げますが、当個体の役目は『客人』の肉体の創造と不適合の補正になります。副次的に、周辺状況の観測も行います」
「さっきまでの魔力は何だ。凄い力を私に与えていたじゃないか」
「強い思念という形での強制命令によって生じた、想定外の外部からの干渉の結果です。本来の状態ではありません」
キューブの言葉に、シズさんが複雑な表情を浮かべる。
しかしすぐに気を取り直した。
「では、本来の状態とは? それにお前たちは何だ、何をしている? 具体的に言え」
「当個体の役目は『客人』の肉体の創造と不適合の補正です。それ以上は、当個体にお答えできる情報がありません」
「嘘じゃないだろうな」
「偽りを伝える理由がありません」
「分かった、まずは信じよう」
こういう時、シズさんの高飛車モードは助かる。とはいえ何を聞いたものか。
そう思っていると、ボクっ娘が小さく手を挙げる。
「あの、君は何? 人工知能とか? 本当に名前はないの?」
「ジンコウチノウが何かは不明です。当個体は魔導器です」
「魔力で動いているって事?」
「左様です。能力は先ほど申し上げた通りで、固有名はありません」
「当個体って、何か面倒臭いヤツだね。とりあえず名前でもつける?」
ボクっ娘の言葉に、ハルカさんが苦笑した。
けど否定的な苦笑じゃなかった。ボクっ娘の言葉で、少し心の余裕を取り戻した感じだ。
「捨て猫じゃないのよ。でもまあ便宜上つけましょうか、ショウ付けて」
「え? 何でオレ?」
「持ってるから。何でもいいわよ」
心に余裕は出たが、興味はあまりないらしい。
女子は勝手だ。
「すげー丸投げ。じゃあクロで」
「うわっ安直」
「いいだろ、この場限りだし」
「適当ね。それならキューブでもよかったんじゃない」
「丸投げしといてそりゃないだろ」
どうでもいい事を話していると、再びキューブが淡い光を放った。
しかも今度は、今までと違って溝になったり凹んでいる箇所の一部から、淡い光が発し続けている。
持っていると少し分かるが、発する魔力量も増えた。
「個体名を承認しました。これより当個体をクロとお呼びください。また命名された方を、暫定的に主(あるじ)として承認させていただきます」
「それって、ショウがクロのご主人様になるってこと?」
「左様です。何なりと、とはまいりませんが、ご命じください」
「さらに口調が丁寧になったな。何か理由があるのか?」
「『個』を与えられたので、制限されていた機能の幾つかを解放することが可能となった影響でございます」
ふと思ったが、どこから『声』を出しているんだろう。
目線まで上げて少し覗き込んでみるが、スピーカーや音がもれる穴らしきものは見当たらない。
周辺の空気を何かで振動させているのだろうか。
他の三人も、オレにつられてクロと名付けたキューブに顔を寄せるが、怪訝な顔からは何かを見つけたようには見えない。
取りあえず、順番に質問を浴びせかけることになった。
「誰から権限は得た?」
「この『世界』から、という事になります」
「神々や創造主ではなくて?」
「左様です。この『世界』です。わたくしは、この『世界』で神々、創造主と呼ばれるものに当たる存在を認識したことはございません」
「うわっ、神様とか否定しちゃったよ。夢が壊れるなあ」
ボクっ娘が思わず愚痴る。
けど全くその通りだ。それにアクセルさんはいなくて良かったと思う。
「まあ、何でもいい。それより、お前は何を知っていて、何ができる。順を追って話せ」
そしてすかさずシズさんが話を戻す。
そしてテキパキと質問を繰り返していった。
「畏まりました。ですが、先ほど申し上げた通り、知っていることは限られております」
「権限を得ても無理なのか?」
「権限を得ても、保有する知識が増えるわけではございません」
「道理だな。ネットワーク、いやその世界やお前の同類との情報の連携のようなものはないわけだな」
「他とのつながりは全く無く、与えられた知識のみにございます」
「スタンドアローンの人工知能みたいなものかな?」
「知性を持つ魔導器でいいんじゃないかしら。これほど流暢じゃないけど、知性があってしゃべる魔導器は見た事あるわ」
「左様の認識で構わないかと存じます」
さっきから、なんだかハルカさんは、あまり関心なさげだ。
しかし聞けることは聞いてしまわないといけない。
「『客人』の肉体の創造と不適合の補正ってどういう事だ?」
「そうだな。それ以外聞いてもしかたなささそうだしな。答えろ」
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