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陰陽は和合する
境界線が揺らぐとき
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「帰ります!」
「怒ったのか?」
「当たり前でしょう。男に対して言う言葉じゃないですね」
「男とか女とかは関係ない。陰陽の交わりは神聖なものだ。古来人は交合を神聖視して祀って来たものだ。それを穢れのように扱う昨今の流れは愚かだ。現世に陰の気が溢れつつある兆しでもあるのだろうと俺は思っている」
セックスの話をしているとは思えないほど真摯な口ぶりに、元気は少し罪悪感を覚える。
とはいえ、男からそういうお誘いを受けたという事実は、かなりショッキングな体験だった。
どのような理屈があるとしても、到底受け入れることは出来ない。
「ともかく僕はノーマルなんで。あ、ここまでの支払いは僕がやっておきます。失礼します!」
言い置いて、テレビに夢中の店主に声をかけて会計を済ませた。
ちらりと奥の席を見た元気だったが、正樹は特に追いかけて来る様子もない。
何やらもやもやする気持ちを抱えながら、元気は夜の街へと歩み出したのだった。
自宅へと戻るために駅へと向かう途中も、元気は気持ちの整理が追い付かないでいた。
「いまどき、同性愛者を差別するつもりはないけど、そういう気がない人間にいきなりあんな言い方をするのはないだろ」
思い出すとむかつくので、気を紛らわせようと周囲に視線を向ける。
週の後半ではあるがまだ平日のため、夜の人通りはまばらだ。
しかも正樹に連れて来られた場所は古びた家が多い住宅地で、なおさら人通りも車の通りも少ない。
元気はスマホを取り出して現在位置と駅までのマップを確認した。
「繁華街からちょっと離れているけど、駅に遠くはないな。歩きで五分ぐらいか」
飲み始めてあまり時間も経っていないので、夜と言っても宵の口だ。
駅近くまで出れば、人も増えるだろう。
元気はそう考えていた。
暗い夜道に街灯の頼りない光と、マップを確認するためのスマホの小さな光だけが浮かび上がっている。
周囲の家に灯りひとつ見えないのは元気を不安にさせた。
まるで無人の廃墟のようにすら感じられる。
「大丈夫。あと少しで大通りに出るはずだし」
カツカツカツと、硬い靴音が聞こえて来た。
やっと自分以外の人が通りかかったと、元気はホッとする。
一人で歩く夜道は、まるで迷い込んだ不思議な世界のようにすら感じられたのだ。
「さっきの話の影響を受けているなぁ」
ため息を吐く。
助けてくれた人があんな変人だったとは、運がいいのか悪いのか。
そんなことを考えていると、足音が近づいて来た。
鋭く硬い足音からハイヒールの女性かと思っていた元気だったが、かなりの早歩きだ。
(もうすぐすれ違うな)
何気なく、通り過ぎるはずの相手を確認した。
「え?」
黒い。
夜の闇は暗いけれど、街灯とスマホの光がその闇を薄めている。
だが、その通り過ぎようとしている何かは、まるでそこだけ墨で塗りつぶしたように真っ黒だった。
「ゲッゲッゲッ……」
夏の夜に響くカエルの声に似た笑い声?
元気はくらりと世界が回るのを感じた。
「しっかりしろ!」
「えっ?」
気づくと、誰かに腕を取られている。
それが先ほど一緒に飲んでいた郷守正樹だと気づいて、なぜか元気のなかに怒りが湧いて来た。
「あんたね!」
「黙れ。お前が狙われているのだぞ」
「狙われて、いる?」
元気は理解が追い付かず、ふと、前方を見た。
そこには先ほど見た黒々とした何かがいる。
「あ、あれはなんだ?」
「簡単に言うと闇だな」
「もしかして僕をバカにしてる?」
「お前はバカだが、それをことさらあげつらうつもりはない」
「なっ!」
「あれは言うなれば不安が形を持ったものだ。根拠のない恐怖や妄想が降り積もって生じた幽玄のモノ。本来ならあれに接してもちょっとした不安を感じるだけで害のないモノなんだが、お前の存在がアレの格を引き上げた」
「僕のせいだっていうのか?」
「言っただろう。お前は巫覡だと。お前の存在は幽玄のモノを現に引き寄せる。本来は力のない存在を、力あるモノに育ててしまうんだ。お前、夜道に不安を感じただろ?」
「う、それは、普通誰だって感じるだろ、不安ぐらい」
「そうだ。誰もが感じる不安。普遍的なモノだからこそ案外とアレは強いぞ。お前を食いたくてたまらないという感じだな」
「ふえっ? な、なんで……」
元気のうろたえように正樹は口元で薄く笑った。
それを見て取って元気は再び苛立ちを覚える。
「何度も同じことを言わせるな。お前が巫覡だからだ」
「そんなものになった覚えはない!」
元気の魂の叫びは、しかし完璧に無視された。
「来るぞ」
人型をしていた真っ黒な存在がじわじわと広がりつつ世界を侵食する。
「ヒー、ヒーッ……」
その声はちょうど、夜に鳴くとらつぐみという鳥のものに似ていたが、元気がそんなことを知るはずもない。
ただ不気味な声だと思うばかりだ。
フッと、元気は耳元に人の息のようなものを感じた。
「わぎゃっ!」
「なんだ。発情期の猫のような声を出すな」
「そんな変な声出してない!」
少し涙目になりながらも元気は正樹に抗議する。
不思議なことにそうやって正樹を怒鳴りつけていると、あの訳のわからない存在に対する恐怖が和らぐ気がするのだ。
「ふむ」
正樹はそんな元気を見ると、ぐいっとその体を抱き寄せた。
「ひゃあっ! な、なん……」
いきなり男から腰に手を回されて、元気は言葉にならないほどにパニクった。
「やはりそうか」
「何がやはりだ! 放せ!」
「見ろ、お前が恐怖を忘れるほどにヤツは力を失っていく」
言われてみると、広がりつつあった真っ黒な何かは、また人型に縮んでいる。
しかも何やら揺らぎが見えた。
「あっち側に戻すのに手間がかかりそうな相手だと思ったが、これなら……」
そう言って、正樹は元気をひょいと横抱きにして荷物を持つように抱えた。
「うえええっ?」
元気は別に体重が軽いほうではない。
同年齢の一般男性の平均近くはあるはずだ。
それを簡単に抱え込む正樹の腕力恐るべきである。
元気がわたわたと暴れるが、その拘束は緩まない。
いつしか元気は正樹の拘束から逃れることに夢中になって、訳のわからない存在への恐怖を忘れた。
「揺らいだな。ならばもはや現には留まれまい。疾く去れ、在るべき場所へ」
正樹は元気を抱えたほうと逆の手を素早く動かし、空を打つような仕草をする。
「ヒュー、ヒュー……」
かすれた寂しげな声が遠ざかり、周囲の闇が普段の夜の暗さへと戻った。
「ちょ、こら、放せ!」
バシバシと腕を叩いて拘束を解かせようと暴れる元気を、正樹はぽいと放り出す。
「おっ、と」
転ぶと思った元気だったが、まるでそこに空気のクッションでもあるかのように押し戻され、無事に着地することが出来た。
ゼエゼエと荒い息のまま元気は周囲を見回すが、そこには住宅街の日常としての夜があるだけだ。
「あまりあちらを騒がせるな。いい子にして家に帰るんだな」
「は? なんで僕が悪いような言い方を……って、あれ?」
あまりの言いがかりに文句を言おうとしたが、そのときには近くに正樹の姿は見えなくなっていた。
元気は胸のなかに自分でもわからないもやもやを抱えたまま、大通りまで足早に歩く。
「だいたい、一方的に、何もかも決めつけて、訳がわからないし」
住宅街の狭い道から大通りに出ると、あかあかと輝く街灯と行き交う車のヘッドライト、そして夜に営業している店の照明が、夜の暗さを押しのけていた。
人通りも多い。
まるで今通って来た道が別の世界ででもあったかのようだ。
「……っ、そんなこと、あるはずないのに」
元気は、都会の夜の明るさにも晴れることのないもやもやを振り払うと、足早に駅へと向かったのだった。
「怒ったのか?」
「当たり前でしょう。男に対して言う言葉じゃないですね」
「男とか女とかは関係ない。陰陽の交わりは神聖なものだ。古来人は交合を神聖視して祀って来たものだ。それを穢れのように扱う昨今の流れは愚かだ。現世に陰の気が溢れつつある兆しでもあるのだろうと俺は思っている」
セックスの話をしているとは思えないほど真摯な口ぶりに、元気は少し罪悪感を覚える。
とはいえ、男からそういうお誘いを受けたという事実は、かなりショッキングな体験だった。
どのような理屈があるとしても、到底受け入れることは出来ない。
「ともかく僕はノーマルなんで。あ、ここまでの支払いは僕がやっておきます。失礼します!」
言い置いて、テレビに夢中の店主に声をかけて会計を済ませた。
ちらりと奥の席を見た元気だったが、正樹は特に追いかけて来る様子もない。
何やらもやもやする気持ちを抱えながら、元気は夜の街へと歩み出したのだった。
自宅へと戻るために駅へと向かう途中も、元気は気持ちの整理が追い付かないでいた。
「いまどき、同性愛者を差別するつもりはないけど、そういう気がない人間にいきなりあんな言い方をするのはないだろ」
思い出すとむかつくので、気を紛らわせようと周囲に視線を向ける。
週の後半ではあるがまだ平日のため、夜の人通りはまばらだ。
しかも正樹に連れて来られた場所は古びた家が多い住宅地で、なおさら人通りも車の通りも少ない。
元気はスマホを取り出して現在位置と駅までのマップを確認した。
「繁華街からちょっと離れているけど、駅に遠くはないな。歩きで五分ぐらいか」
飲み始めてあまり時間も経っていないので、夜と言っても宵の口だ。
駅近くまで出れば、人も増えるだろう。
元気はそう考えていた。
暗い夜道に街灯の頼りない光と、マップを確認するためのスマホの小さな光だけが浮かび上がっている。
周囲の家に灯りひとつ見えないのは元気を不安にさせた。
まるで無人の廃墟のようにすら感じられる。
「大丈夫。あと少しで大通りに出るはずだし」
カツカツカツと、硬い靴音が聞こえて来た。
やっと自分以外の人が通りかかったと、元気はホッとする。
一人で歩く夜道は、まるで迷い込んだ不思議な世界のようにすら感じられたのだ。
「さっきの話の影響を受けているなぁ」
ため息を吐く。
助けてくれた人があんな変人だったとは、運がいいのか悪いのか。
そんなことを考えていると、足音が近づいて来た。
鋭く硬い足音からハイヒールの女性かと思っていた元気だったが、かなりの早歩きだ。
(もうすぐすれ違うな)
何気なく、通り過ぎるはずの相手を確認した。
「え?」
黒い。
夜の闇は暗いけれど、街灯とスマホの光がその闇を薄めている。
だが、その通り過ぎようとしている何かは、まるでそこだけ墨で塗りつぶしたように真っ黒だった。
「ゲッゲッゲッ……」
夏の夜に響くカエルの声に似た笑い声?
元気はくらりと世界が回るのを感じた。
「しっかりしろ!」
「えっ?」
気づくと、誰かに腕を取られている。
それが先ほど一緒に飲んでいた郷守正樹だと気づいて、なぜか元気のなかに怒りが湧いて来た。
「あんたね!」
「黙れ。お前が狙われているのだぞ」
「狙われて、いる?」
元気は理解が追い付かず、ふと、前方を見た。
そこには先ほど見た黒々とした何かがいる。
「あ、あれはなんだ?」
「簡単に言うと闇だな」
「もしかして僕をバカにしてる?」
「お前はバカだが、それをことさらあげつらうつもりはない」
「なっ!」
「あれは言うなれば不安が形を持ったものだ。根拠のない恐怖や妄想が降り積もって生じた幽玄のモノ。本来ならあれに接してもちょっとした不安を感じるだけで害のないモノなんだが、お前の存在がアレの格を引き上げた」
「僕のせいだっていうのか?」
「言っただろう。お前は巫覡だと。お前の存在は幽玄のモノを現に引き寄せる。本来は力のない存在を、力あるモノに育ててしまうんだ。お前、夜道に不安を感じただろ?」
「う、それは、普通誰だって感じるだろ、不安ぐらい」
「そうだ。誰もが感じる不安。普遍的なモノだからこそ案外とアレは強いぞ。お前を食いたくてたまらないという感じだな」
「ふえっ? な、なんで……」
元気のうろたえように正樹は口元で薄く笑った。
それを見て取って元気は再び苛立ちを覚える。
「何度も同じことを言わせるな。お前が巫覡だからだ」
「そんなものになった覚えはない!」
元気の魂の叫びは、しかし完璧に無視された。
「来るぞ」
人型をしていた真っ黒な存在がじわじわと広がりつつ世界を侵食する。
「ヒー、ヒーッ……」
その声はちょうど、夜に鳴くとらつぐみという鳥のものに似ていたが、元気がそんなことを知るはずもない。
ただ不気味な声だと思うばかりだ。
フッと、元気は耳元に人の息のようなものを感じた。
「わぎゃっ!」
「なんだ。発情期の猫のような声を出すな」
「そんな変な声出してない!」
少し涙目になりながらも元気は正樹に抗議する。
不思議なことにそうやって正樹を怒鳴りつけていると、あの訳のわからない存在に対する恐怖が和らぐ気がするのだ。
「ふむ」
正樹はそんな元気を見ると、ぐいっとその体を抱き寄せた。
「ひゃあっ! な、なん……」
いきなり男から腰に手を回されて、元気は言葉にならないほどにパニクった。
「やはりそうか」
「何がやはりだ! 放せ!」
「見ろ、お前が恐怖を忘れるほどにヤツは力を失っていく」
言われてみると、広がりつつあった真っ黒な何かは、また人型に縮んでいる。
しかも何やら揺らぎが見えた。
「あっち側に戻すのに手間がかかりそうな相手だと思ったが、これなら……」
そう言って、正樹は元気をひょいと横抱きにして荷物を持つように抱えた。
「うえええっ?」
元気は別に体重が軽いほうではない。
同年齢の一般男性の平均近くはあるはずだ。
それを簡単に抱え込む正樹の腕力恐るべきである。
元気がわたわたと暴れるが、その拘束は緩まない。
いつしか元気は正樹の拘束から逃れることに夢中になって、訳のわからない存在への恐怖を忘れた。
「揺らいだな。ならばもはや現には留まれまい。疾く去れ、在るべき場所へ」
正樹は元気を抱えたほうと逆の手を素早く動かし、空を打つような仕草をする。
「ヒュー、ヒュー……」
かすれた寂しげな声が遠ざかり、周囲の闇が普段の夜の暗さへと戻った。
「ちょ、こら、放せ!」
バシバシと腕を叩いて拘束を解かせようと暴れる元気を、正樹はぽいと放り出す。
「おっ、と」
転ぶと思った元気だったが、まるでそこに空気のクッションでもあるかのように押し戻され、無事に着地することが出来た。
ゼエゼエと荒い息のまま元気は周囲を見回すが、そこには住宅街の日常としての夜があるだけだ。
「あまりあちらを騒がせるな。いい子にして家に帰るんだな」
「は? なんで僕が悪いような言い方を……って、あれ?」
あまりの言いがかりに文句を言おうとしたが、そのときには近くに正樹の姿は見えなくなっていた。
元気は胸のなかに自分でもわからないもやもやを抱えたまま、大通りまで足早に歩く。
「だいたい、一方的に、何もかも決めつけて、訳がわからないし」
住宅街の狭い道から大通りに出ると、あかあかと輝く街灯と行き交う車のヘッドライト、そして夜に営業している店の照明が、夜の暗さを押しのけていた。
人通りも多い。
まるで今通って来た道が別の世界ででもあったかのようだ。
「……っ、そんなこと、あるはずないのに」
元気は、都会の夜の明るさにも晴れることのないもやもやを振り払うと、足早に駅へと向かったのだった。
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