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西の果ての街
昔々……
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「あの、」
表門へと向かう途中、見覚えのある建物を見付けて、ライカはおずおずと口を開いた。
「どうした?」
「竜舎を見たいんですけど駄目でしょうか?」
途端に大人二人が驚いたようにライカの顔を見る。
「おいおい、うちには本物の竜が一頭いてだな、竜舎に行くと必然的にそいつに出会う事になるんだぞ」
ザイラック班長の返答にライカは少し笑った。
「もちろん、建物を見たい訳じゃなくて竜を見たいんですけど」
「ライカ坊もそんなナリしてるがやっぱり男の子なんだな、勇ましいね」
ホルスが感心したようにうなずいた。
「竜はそんな気楽なもんじゃないぞ。絵空事に思われがちだが、本来は御伽噺にもあるように人間なぞ尻尾の一振りで始末してしまうような獰猛な獣だ。人に飼われているとはいえ、慣れない者がむやみに近付くのは危険すぎる」
その言葉に、ライカはため息をついた。
「やっぱり無理ですよね」
「なんでまた、竜なんて見たいんだ? 剣で挑んで強さを試したいとか言うなよ?」
「はは、いえ、育った所に竜がいたものですから、彼らを見ると懐かしくって」
「へぇええ、竜をやしなってたとはな。やっぱり噂通りどっかの没落した王家の隠れ里とかで育ったんだろ?」
ホルスが一人納得した風に言う。
一般常識として竜というものは個人で飼えるものではない。ホルスの言う通り、普通はどこかの王族か勢力の大きな貴族ぐらいしか養える訳がないのだ。
それにしても、ライカ自身の知らない内に育ての親に関してなにやら怪しげな噂が出回っているらしかった。
ライカはにこりと笑ってみせたが、噂に関しては何も答えずに、少しがっかりした足取りで、一度は留めた足をまた先へと進め出す。
しかし、話はまだ終わった訳ではなかった。
「なるほどね、まあそういう事なら世話係のおやっさんに話しておいてやってもいいぞ。見に行って良いかどうか判断するのは最終的にはおやっさんだしな」
「本当ですか? 嬉しいです! ありがとうございます」
ぱっと顔を輝かせ、再び足を止めて礼を言うライカのあまりの喜びように、班長は顎を掻いて困ったような顔をしてみせた。
「そんなに期待するなよ。城であのおやっさんに指図出来るやつなんていやしないんだから。領主様だってあの人に命令なんかした事ないんだぜ」
釘を差すザイラックに、
「元々無茶なお願いなんですから、頼んでくださるだけでもありがたいですよ」
そう答え、ライカは竜舎を仰ぎ見た。
それは頑丈な石造りの建物で、警備隊の本営よりもいっそう大きく見える。
風通しの良いようにか、縦に細長い窓のような隙間がいくつも付けられており、角度によっては中の様子がある程度は見えそうでもあった。
「覗き見ポイントを教えてやろうと思ってたんだが、今日は竜の姿が見えないみたいだな、もしかすると運動に出しているのかもしれん」
「いつもは見えるんですか?」
「あの、三番目の窓辺りにちらちらとデカイ体の一部が見えたりするんだよな。まぁ寝てたら見えないが、今は寝てるような時間じゃないし」
「窓がえらく高い位置にあるんですな、あれで風が通るんですか?」
ホルスも一緒になって覗いてみて、不思議そうに呟く。
「なんでも竜と人間の目線が合わないようにしてあるんだそうだ。なんかの拍子に怒りを買うととんでもない事になるからな。風はうまいこと循環するように作ってあるらしいぜ。詳しい事は知らんが」
「へぇ」
「竜の狂乱を恐れているんですね」
ポツリと言ったライカの言葉にザイラックが眉を上げてみせた。
「竜の狂乱か? そりゃあまた伝説でしか聞いた事がないようなもんを出してきたな。世界が滅びる時に起こると言われてる災厄の一つだったっけ?」
指で災い避けの印を描くと、彼は言葉を継いだ。
「飼育係のおやっさんの話じゃそんなたいそうなものじゃないらしいぞ。熱に浮かされるとか狂気に落ちるとか言われてるみたいだな。竜が急にイライラし始めて暴れ出すんだと。はっきりとした原因が分からないが、とにかく何かに怒ってそうなるって事なんで、なるべく原因を排除したいんだろう。だがまあ今時は飼育法も確立されて来たし、そこまで酷い事にはなりはしないから怖がる事もないさ。ましてここの竜は戦場を経験しているから精神的なタフさには定評がある。愚かな人間ごときの顔を見たからって理性を無くす程怒りゃあしないだろうよ」
「確かに気に食わない相手と目が合ったぐらいで一々死ぬ程怒っていたら大変ですからね」
ライカはそう答えたが、笑おうとして失敗したような中途半端な表情で目を伏せた。
「うう、なんか話を聞くだけで恐ろしそうですね。ライカ坊はその狂乱ってやつを見た事があるのかい?」
ホルスが問うと、ライカは彼に似合わぬ強さで否定する。
「まさか」
ライカの顔から見る見る顔色が失せるのを見て、ホルスは慌てた。
その頬は僅かに引き攣っていて、明らかに様子がおかしく見える。
「お、おい、大丈夫か?」
「すみません、以前色々聞いた話を思い出してしまって。こんな言葉を出すべきじゃありませんでした」
ザイラック班長がなだめるようにライカの頭に手をやった。
「竜の怒りってのは飼育人にとっちゃ悪夢らしいからな。本当の狂気に落ちた竜は飼い主も見分けられなくなって、死ぬまで暴れ続けるって事だ。戦争の初めの頃にはそいう事が良く起きてたっていうから恐ろしいよな」
ザイラックは顔をしかめた。
「なんでも戦争の初期は竜もまだたくさんいて、大きな戦力として大量に投入されたらしいな。だが、気位が高くて普通に乗るのすら難しい相手を戦闘中制御するってのはその飼育人達からすれば果てしも無く厳しい作業だったらしい。制御失敗の挙句に起きた酷い事故が多発したそうだ」
「この国は戦争に参加したのは極々最後の方だけでしたからね、その手の話はあまり伝わっていませんね」
ホルスは恐ろしそうにぶるりと身を震わせた。
「ここらの住人の中には激戦地から逃げてきた人も大勢いましたけど、そういう話は一度だけ、元脱走兵の男から聞いた事がありますよ。なんでも若い頃に戦場に出ていた時、竜が突然狂い出して敵も味方も関係なく壊滅状態になったとか」
「竜が本来の意味で狂うのは主に深い繋がりの騎手が殺された場合だ。だが、そもそもはそこまで深く竜と繋がる事の出来る騎手自体が少ないというのもあって、そういう意味での狂気は実は少なかったらしい。初期に多かったのは薬を使った挙句の暴走とか、体内に制御の仕掛けを埋め込んだ挙句の制御不能とか、まあ戦争の為に無茶苦茶やったらしいからなあ、ああいう戦場の狂気ってのは人の判断力そのものを侵すんだろうな。その場では疑問も持たずに実行されちまう」
ホルスは、暴れまわる竜に踏み潰される人間を想像してしまい、暖かくなってきている気候の中で、急に頭の先から冷水を浴びたような心地になって、顔をごしごしと擦った。
「やっぱりどう考えたってまともじゃなかったんですな、あの頃は」
大人達がそうやって、竜から連想した悲惨な戦争の記憶を語り合っていたその時、間近でどさりと何かが地面に落ちるような音が聞こえた。
「ん?」
いぶかしく思ったホルスが音のした方を振り向くと、そこにいたはずの少年の姿が消えている。
困惑のままに視線を移動したホルスは、地面に目を閉じて横たわっているライカを発見した。
その顔色は真っ青を通り越して真っ白で、痙攣こそ起こしてないが、苦痛に満ちた表情を浮かべている。
「おお? ライカ坊! どうした?」
「まて、体を動かすな。頭を殴られたのが今になって来たのかもしれん。もしそうならあまり動かさない方がいい」
オロオロするホルスを制して、ザイラックはライカの鼻と口の前に手を翳すと、次に首の側面、手首と順に触れて行った。
「とりあえず脈は少々速いが問題ない程度だ。療法師の先生呼んで来るからしばらく見ていてくれ。出来れば直接頭が日に当らないように布かなにかを翳しておいてくれると助かる」
「あ、はい」
ホルスは身に付けていた作業用のエプロンを少年の頭の上に翳すと、走り出したザイラックの後ろ姿が見えなくなるまで、祈るようなまなざしでそれを追っていた。
「ライカ坊、しっかりするんだぞ!」
家族を持たないホルスだったが、情が薄い訳ではない。
むしろ情が深いからこそ、奪われた家族の記憶への自責で新たな家族を作れないでいたのだ。
ホルスはそっと守護の印を指で描くと、年若い友人の回復を強く祈ったのだった。
表門へと向かう途中、見覚えのある建物を見付けて、ライカはおずおずと口を開いた。
「どうした?」
「竜舎を見たいんですけど駄目でしょうか?」
途端に大人二人が驚いたようにライカの顔を見る。
「おいおい、うちには本物の竜が一頭いてだな、竜舎に行くと必然的にそいつに出会う事になるんだぞ」
ザイラック班長の返答にライカは少し笑った。
「もちろん、建物を見たい訳じゃなくて竜を見たいんですけど」
「ライカ坊もそんなナリしてるがやっぱり男の子なんだな、勇ましいね」
ホルスが感心したようにうなずいた。
「竜はそんな気楽なもんじゃないぞ。絵空事に思われがちだが、本来は御伽噺にもあるように人間なぞ尻尾の一振りで始末してしまうような獰猛な獣だ。人に飼われているとはいえ、慣れない者がむやみに近付くのは危険すぎる」
その言葉に、ライカはため息をついた。
「やっぱり無理ですよね」
「なんでまた、竜なんて見たいんだ? 剣で挑んで強さを試したいとか言うなよ?」
「はは、いえ、育った所に竜がいたものですから、彼らを見ると懐かしくって」
「へぇええ、竜をやしなってたとはな。やっぱり噂通りどっかの没落した王家の隠れ里とかで育ったんだろ?」
ホルスが一人納得した風に言う。
一般常識として竜というものは個人で飼えるものではない。ホルスの言う通り、普通はどこかの王族か勢力の大きな貴族ぐらいしか養える訳がないのだ。
それにしても、ライカ自身の知らない内に育ての親に関してなにやら怪しげな噂が出回っているらしかった。
ライカはにこりと笑ってみせたが、噂に関しては何も答えずに、少しがっかりした足取りで、一度は留めた足をまた先へと進め出す。
しかし、話はまだ終わった訳ではなかった。
「なるほどね、まあそういう事なら世話係のおやっさんに話しておいてやってもいいぞ。見に行って良いかどうか判断するのは最終的にはおやっさんだしな」
「本当ですか? 嬉しいです! ありがとうございます」
ぱっと顔を輝かせ、再び足を止めて礼を言うライカのあまりの喜びように、班長は顎を掻いて困ったような顔をしてみせた。
「そんなに期待するなよ。城であのおやっさんに指図出来るやつなんていやしないんだから。領主様だってあの人に命令なんかした事ないんだぜ」
釘を差すザイラックに、
「元々無茶なお願いなんですから、頼んでくださるだけでもありがたいですよ」
そう答え、ライカは竜舎を仰ぎ見た。
それは頑丈な石造りの建物で、警備隊の本営よりもいっそう大きく見える。
風通しの良いようにか、縦に細長い窓のような隙間がいくつも付けられており、角度によっては中の様子がある程度は見えそうでもあった。
「覗き見ポイントを教えてやろうと思ってたんだが、今日は竜の姿が見えないみたいだな、もしかすると運動に出しているのかもしれん」
「いつもは見えるんですか?」
「あの、三番目の窓辺りにちらちらとデカイ体の一部が見えたりするんだよな。まぁ寝てたら見えないが、今は寝てるような時間じゃないし」
「窓がえらく高い位置にあるんですな、あれで風が通るんですか?」
ホルスも一緒になって覗いてみて、不思議そうに呟く。
「なんでも竜と人間の目線が合わないようにしてあるんだそうだ。なんかの拍子に怒りを買うととんでもない事になるからな。風はうまいこと循環するように作ってあるらしいぜ。詳しい事は知らんが」
「へぇ」
「竜の狂乱を恐れているんですね」
ポツリと言ったライカの言葉にザイラックが眉を上げてみせた。
「竜の狂乱か? そりゃあまた伝説でしか聞いた事がないようなもんを出してきたな。世界が滅びる時に起こると言われてる災厄の一つだったっけ?」
指で災い避けの印を描くと、彼は言葉を継いだ。
「飼育係のおやっさんの話じゃそんなたいそうなものじゃないらしいぞ。熱に浮かされるとか狂気に落ちるとか言われてるみたいだな。竜が急にイライラし始めて暴れ出すんだと。はっきりとした原因が分からないが、とにかく何かに怒ってそうなるって事なんで、なるべく原因を排除したいんだろう。だがまあ今時は飼育法も確立されて来たし、そこまで酷い事にはなりはしないから怖がる事もないさ。ましてここの竜は戦場を経験しているから精神的なタフさには定評がある。愚かな人間ごときの顔を見たからって理性を無くす程怒りゃあしないだろうよ」
「確かに気に食わない相手と目が合ったぐらいで一々死ぬ程怒っていたら大変ですからね」
ライカはそう答えたが、笑おうとして失敗したような中途半端な表情で目を伏せた。
「うう、なんか話を聞くだけで恐ろしそうですね。ライカ坊はその狂乱ってやつを見た事があるのかい?」
ホルスが問うと、ライカは彼に似合わぬ強さで否定する。
「まさか」
ライカの顔から見る見る顔色が失せるのを見て、ホルスは慌てた。
その頬は僅かに引き攣っていて、明らかに様子がおかしく見える。
「お、おい、大丈夫か?」
「すみません、以前色々聞いた話を思い出してしまって。こんな言葉を出すべきじゃありませんでした」
ザイラック班長がなだめるようにライカの頭に手をやった。
「竜の怒りってのは飼育人にとっちゃ悪夢らしいからな。本当の狂気に落ちた竜は飼い主も見分けられなくなって、死ぬまで暴れ続けるって事だ。戦争の初めの頃にはそいう事が良く起きてたっていうから恐ろしいよな」
ザイラックは顔をしかめた。
「なんでも戦争の初期は竜もまだたくさんいて、大きな戦力として大量に投入されたらしいな。だが、気位が高くて普通に乗るのすら難しい相手を戦闘中制御するってのはその飼育人達からすれば果てしも無く厳しい作業だったらしい。制御失敗の挙句に起きた酷い事故が多発したそうだ」
「この国は戦争に参加したのは極々最後の方だけでしたからね、その手の話はあまり伝わっていませんね」
ホルスは恐ろしそうにぶるりと身を震わせた。
「ここらの住人の中には激戦地から逃げてきた人も大勢いましたけど、そういう話は一度だけ、元脱走兵の男から聞いた事がありますよ。なんでも若い頃に戦場に出ていた時、竜が突然狂い出して敵も味方も関係なく壊滅状態になったとか」
「竜が本来の意味で狂うのは主に深い繋がりの騎手が殺された場合だ。だが、そもそもはそこまで深く竜と繋がる事の出来る騎手自体が少ないというのもあって、そういう意味での狂気は実は少なかったらしい。初期に多かったのは薬を使った挙句の暴走とか、体内に制御の仕掛けを埋め込んだ挙句の制御不能とか、まあ戦争の為に無茶苦茶やったらしいからなあ、ああいう戦場の狂気ってのは人の判断力そのものを侵すんだろうな。その場では疑問も持たずに実行されちまう」
ホルスは、暴れまわる竜に踏み潰される人間を想像してしまい、暖かくなってきている気候の中で、急に頭の先から冷水を浴びたような心地になって、顔をごしごしと擦った。
「やっぱりどう考えたってまともじゃなかったんですな、あの頃は」
大人達がそうやって、竜から連想した悲惨な戦争の記憶を語り合っていたその時、間近でどさりと何かが地面に落ちるような音が聞こえた。
「ん?」
いぶかしく思ったホルスが音のした方を振り向くと、そこにいたはずの少年の姿が消えている。
困惑のままに視線を移動したホルスは、地面に目を閉じて横たわっているライカを発見した。
その顔色は真っ青を通り越して真っ白で、痙攣こそ起こしてないが、苦痛に満ちた表情を浮かべている。
「おお? ライカ坊! どうした?」
「まて、体を動かすな。頭を殴られたのが今になって来たのかもしれん。もしそうならあまり動かさない方がいい」
オロオロするホルスを制して、ザイラックはライカの鼻と口の前に手を翳すと、次に首の側面、手首と順に触れて行った。
「とりあえず脈は少々速いが問題ない程度だ。療法師の先生呼んで来るからしばらく見ていてくれ。出来れば直接頭が日に当らないように布かなにかを翳しておいてくれると助かる」
「あ、はい」
ホルスは身に付けていた作業用のエプロンを少年の頭の上に翳すと、走り出したザイラックの後ろ姿が見えなくなるまで、祈るようなまなざしでそれを追っていた。
「ライカ坊、しっかりするんだぞ!」
家族を持たないホルスだったが、情が薄い訳ではない。
むしろ情が深いからこそ、奪われた家族の記憶への自責で新たな家族を作れないでいたのだ。
ホルスはそっと守護の印を指で描くと、年若い友人の回復を強く祈ったのだった。
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