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第八章 真なる聖剣
918 白い炎
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そうこうしているうちに、聖女を囲む宝珠が徐々に色を変えていく。
透き通った色から、濁った血の色を思わせるどす黒い赤に。
明らかにヤバそうだ。
「くっ!」
聖女は何度か術を発動させようとしているのだが、そのたびに、発動しかけた魔法が解けて周囲の宝珠に吸収されている。
完璧に、強力な魔法使いに焦点を絞った呪いだ。
「くそっ、どうすれば!」
「師匠、俺に任せろ! こういうのは昔から得意なんだ」
俺が焦りを言葉にすると、勇者がそう言って、地面に手をついた。
なんだ? 何をする気だ?
というか、昔から?
すると、勇者の手から真っ白な炎が沸き起こり、地面を舐めるように広がって、たちまち室内を覆った。
「うわっ!」
「きゃあっ!」
その炎は俺達にも燃え移り、全員が炎に包まれる。
驚きのあまり、それぞれが悲鳴を上げたり、火を消そうとしたりしたが、その白い火は、目には見えるが、熱さも、感触も何もなく、落ち着いてみれば、ただの幻影かと思われた。
だが、その白い炎を受けて、無事ではなかったものもいる。
「ギッギッギッ……」
聖女の魔力で育ち始めていた芋虫のような呪いが、白い炎に包まれてのたうつ。
そして、聖女を囲んでいた宝珠が次々と色を失っていった。
「ふ……あ」
聖女がふらりと立ち上がり、何かにつまづいたように倒れかかる。
慌ててモンクが駆け寄って支えた。
「ミュリア、大丈夫か?」
モンクは、今起きている現象よりも先に、聖女の状態を確認する。
さすがだ。
「う……うん、ちょっと、眠い、かも?」
ぐったりとモンクに支えられている聖女は、痛みなどは訴えなかったが、ひどく眠そうだ。
一気に魔力を失った影響だろう。
あの誘拐のときと同じだな。
聖女が大丈夫そうなのを確認すると、次に勇者だが、今はまるで人の形をした白い炎のようになっている。
この白い炎には魔力とは違う何かを感じた。
実際、魔力はほとんど動いてはいない。
やがて、部屋を舐め尽くした白い炎は、特に何も焼いたりもせずに、ただの幻影だったとしか思えないようにすうっと消えた。
ただし、あの呪いも、まるで元から何もなかったかのように、消失してしまっている。
「今のは?」
「昔、まだ魔法紋を授かる前だった。俺は魔法に憧れて、魔法を放つ真似事をしていたんだ。そのときに出たのがこの白い炎だ。……最初はびっくりしたが、熱くもないし、何も焼かない。ただそこにあるだけの幻のような火だった。魔法紋を授かるまでは魔法の練習をしてはいけないという決まりなので、俺はこの炎のことを誰にも言わなかったが、何の役にも立たない火でも、なんとなく魔法が使えたように思えて、嬉しかったことを覚えてる」
勇者が子どもの頃を思い出したように言った。
ちょっとだけ恥ずかしそうだ。
自分でも子どもっぽいと思っているのだろう。
「そんなある日、こっそり父上の執務室に入り込んで遊んでいたときのことだ」
そんなところに子どもが入り込んでいいのかよ。
「父上のデスクの上に、何かすごく気になるものがあった。その頃はよくわかっていなかったが、今から思えば、手紙だったと思う。俺はすごくムズムズして来て、ついつい白い炎を放ってしまった」
なんでそこでついついやっちゃうんだ?
小さい頃からそんなんだったんだな。
「いや、師匠。そんな目で見なくても……。だって、ほら、この白い火は何も燃やさないんだぞ? 少ないくともそれまではそうだった」
「そのときは違ったんだろ?」
「えっ! なんでわかるんだ!」
いや、その話の流れならわかるだろ、普通。
「そうなんだ。白い炎は、他のものは全く燃やしたりしなかったんだが、デスクの上にあった手紙のようなものを真っ白な灰にしてしまったんだ。俺は怖くなって父上の執務室を逃げ出した」
これがいたずらなら子どもあるあるだが、ちょっと毛色が違う。
これまでの現象と話からして、その手紙、何か悪いものだったんだろうな。
「そしたら夜に父上が部屋を訪れた。滅多に会えないから、嬉しいはずなんだが、そのときは昼間のことがあったからびくびくしていた。そしたら父上がすごい剣幕で、執務室に入ったかどうか問いただしたんだ。俺は怖くなって、首を横に振って、知らないと答えた。すると、父上は嘘をつくなと怒って、俺を王城にある教会に連れて行った。聖水を頭から被せられたりして、さんざんだったな。俺にとって、父上の印象はあのときのものが一番強く残っている。怖くて理不尽で、憎かった。……と、話が逸れたが、そのときの父上と教手の会話から、あの手紙が何か悪いものだったことを知ったんだ」
「なるほど。親父さんは何かよくないものを預かっていて、それがなくなっていた。お前が部屋に入った痕跡があったから、心配して聖水で呪い払いをした訳か」
「えっ!」
えっ、てなんだ。
それ以外の解釈が出来るとでもいうのか?
「父上は、俺のいたずら癖を治そうと、聖水で清めたんじゃなかったのか……」
「……普通、聖水掛けたら呪いとか悪縁とかそういうのを祓うためだろ?」
俺は同意を求めて他の皆を見た。
だが、ほかの皆はどうもそれどころではなかったようだ。
モンクは聖女を介抱しているし、聖騎士は剣で丹念に宝珠を砕いている。
メルリルだけが俺の後ろにいて話を聞いていたようだが、教会などと馴染みがないメルリルに聖水のことなどわかるはずもない。
フォルテも肩に乗っていたが、まぁこいつが教会のことなんか知っている訳がないしな。
結果的に誰からも同意をもらえなかった。
「……師匠。俺が不憫だからってそんな風に慰めなくても」
「違うわ、どっちかというと、不憫なのはお前の親父さんだ。絶対誤解だからな、それ」
「……まぁ、師匠がそう言うなら、そういうことにしてもおいてもいい」
「いや、それは自分で納得してからにしろ。それよりも、結局その白い火はなんだ?」
「実は俺もよくわかってなかったんだ。魔法紋を授かってからは、ちゃんとした火の魔法を使うようになったんで、あんまり使ってないし。ただ、ものを燃やさずに、よくない気配を元から絶てるんで禁書庫とかでおかしなものを見つけたら、使ってたぐらいかな」
魔法紋がないときに使えたなら、確実に魔法ではない。
と言って、ただの魔力でもない。
うーむ?
「もしかすると、それは初代勇者さまが持っていたお力かもしれません」
モンクに抱えられてふらふらしながらも、聖女がそう言った。
透き通った色から、濁った血の色を思わせるどす黒い赤に。
明らかにヤバそうだ。
「くっ!」
聖女は何度か術を発動させようとしているのだが、そのたびに、発動しかけた魔法が解けて周囲の宝珠に吸収されている。
完璧に、強力な魔法使いに焦点を絞った呪いだ。
「くそっ、どうすれば!」
「師匠、俺に任せろ! こういうのは昔から得意なんだ」
俺が焦りを言葉にすると、勇者がそう言って、地面に手をついた。
なんだ? 何をする気だ?
というか、昔から?
すると、勇者の手から真っ白な炎が沸き起こり、地面を舐めるように広がって、たちまち室内を覆った。
「うわっ!」
「きゃあっ!」
その炎は俺達にも燃え移り、全員が炎に包まれる。
驚きのあまり、それぞれが悲鳴を上げたり、火を消そうとしたりしたが、その白い火は、目には見えるが、熱さも、感触も何もなく、落ち着いてみれば、ただの幻影かと思われた。
だが、その白い炎を受けて、無事ではなかったものもいる。
「ギッギッギッ……」
聖女の魔力で育ち始めていた芋虫のような呪いが、白い炎に包まれてのたうつ。
そして、聖女を囲んでいた宝珠が次々と色を失っていった。
「ふ……あ」
聖女がふらりと立ち上がり、何かにつまづいたように倒れかかる。
慌ててモンクが駆け寄って支えた。
「ミュリア、大丈夫か?」
モンクは、今起きている現象よりも先に、聖女の状態を確認する。
さすがだ。
「う……うん、ちょっと、眠い、かも?」
ぐったりとモンクに支えられている聖女は、痛みなどは訴えなかったが、ひどく眠そうだ。
一気に魔力を失った影響だろう。
あの誘拐のときと同じだな。
聖女が大丈夫そうなのを確認すると、次に勇者だが、今はまるで人の形をした白い炎のようになっている。
この白い炎には魔力とは違う何かを感じた。
実際、魔力はほとんど動いてはいない。
やがて、部屋を舐め尽くした白い炎は、特に何も焼いたりもせずに、ただの幻影だったとしか思えないようにすうっと消えた。
ただし、あの呪いも、まるで元から何もなかったかのように、消失してしまっている。
「今のは?」
「昔、まだ魔法紋を授かる前だった。俺は魔法に憧れて、魔法を放つ真似事をしていたんだ。そのときに出たのがこの白い炎だ。……最初はびっくりしたが、熱くもないし、何も焼かない。ただそこにあるだけの幻のような火だった。魔法紋を授かるまでは魔法の練習をしてはいけないという決まりなので、俺はこの炎のことを誰にも言わなかったが、何の役にも立たない火でも、なんとなく魔法が使えたように思えて、嬉しかったことを覚えてる」
勇者が子どもの頃を思い出したように言った。
ちょっとだけ恥ずかしそうだ。
自分でも子どもっぽいと思っているのだろう。
「そんなある日、こっそり父上の執務室に入り込んで遊んでいたときのことだ」
そんなところに子どもが入り込んでいいのかよ。
「父上のデスクの上に、何かすごく気になるものがあった。その頃はよくわかっていなかったが、今から思えば、手紙だったと思う。俺はすごくムズムズして来て、ついつい白い炎を放ってしまった」
なんでそこでついついやっちゃうんだ?
小さい頃からそんなんだったんだな。
「いや、師匠。そんな目で見なくても……。だって、ほら、この白い火は何も燃やさないんだぞ? 少ないくともそれまではそうだった」
「そのときは違ったんだろ?」
「えっ! なんでわかるんだ!」
いや、その話の流れならわかるだろ、普通。
「そうなんだ。白い炎は、他のものは全く燃やしたりしなかったんだが、デスクの上にあった手紙のようなものを真っ白な灰にしてしまったんだ。俺は怖くなって父上の執務室を逃げ出した」
これがいたずらなら子どもあるあるだが、ちょっと毛色が違う。
これまでの現象と話からして、その手紙、何か悪いものだったんだろうな。
「そしたら夜に父上が部屋を訪れた。滅多に会えないから、嬉しいはずなんだが、そのときは昼間のことがあったからびくびくしていた。そしたら父上がすごい剣幕で、執務室に入ったかどうか問いただしたんだ。俺は怖くなって、首を横に振って、知らないと答えた。すると、父上は嘘をつくなと怒って、俺を王城にある教会に連れて行った。聖水を頭から被せられたりして、さんざんだったな。俺にとって、父上の印象はあのときのものが一番強く残っている。怖くて理不尽で、憎かった。……と、話が逸れたが、そのときの父上と教手の会話から、あの手紙が何か悪いものだったことを知ったんだ」
「なるほど。親父さんは何かよくないものを預かっていて、それがなくなっていた。お前が部屋に入った痕跡があったから、心配して聖水で呪い払いをした訳か」
「えっ!」
えっ、てなんだ。
それ以外の解釈が出来るとでもいうのか?
「父上は、俺のいたずら癖を治そうと、聖水で清めたんじゃなかったのか……」
「……普通、聖水掛けたら呪いとか悪縁とかそういうのを祓うためだろ?」
俺は同意を求めて他の皆を見た。
だが、ほかの皆はどうもそれどころではなかったようだ。
モンクは聖女を介抱しているし、聖騎士は剣で丹念に宝珠を砕いている。
メルリルだけが俺の後ろにいて話を聞いていたようだが、教会などと馴染みがないメルリルに聖水のことなどわかるはずもない。
フォルテも肩に乗っていたが、まぁこいつが教会のことなんか知っている訳がないしな。
結果的に誰からも同意をもらえなかった。
「……師匠。俺が不憫だからってそんな風に慰めなくても」
「違うわ、どっちかというと、不憫なのはお前の親父さんだ。絶対誤解だからな、それ」
「……まぁ、師匠がそう言うなら、そういうことにしてもおいてもいい」
「いや、それは自分で納得してからにしろ。それよりも、結局その白い火はなんだ?」
「実は俺もよくわかってなかったんだ。魔法紋を授かってからは、ちゃんとした火の魔法を使うようになったんで、あんまり使ってないし。ただ、ものを燃やさずに、よくない気配を元から絶てるんで禁書庫とかでおかしなものを見つけたら、使ってたぐらいかな」
魔法紋がないときに使えたなら、確実に魔法ではない。
と言って、ただの魔力でもない。
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