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第八章 真なる聖剣
882 巫女の導き
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「何も計らないし、全部すごく適当なのに、とても美味しかった。あんな料理もあるんだ」
メルリルが感動したように言った。
「騙されるなよ? 長年料理を続けて来た人間の適当は、素人の適当とは違うぞ。あの人達は、どのくらいの量でどんな味になるかは、触って、目で見ただけで理解出来るんだ」
達人の適当ほど素人に危険なものはない。
ああいう人達は無自覚に、自分が行っていることの本質を理解していて、その理解に基づいて、行動しているのだ。
何の基礎もない素人が真似をすると、怖ろしい結果になる。
「そうなんだ。ダスターのご近所のハルンお婆ちゃんもそんな感じだけど、教えるの上手かったな」
「自由奔放な姉を支えて冒険者を続けていた人だからな。苦労人は他人の苦しい部分がわかるもんだ」
「ふふっ……懐かしいなぁ長屋のみんな」
このとき、ふと思った。
もしかしたら、もうメルリルにとっての故郷は、あのオンボロな長屋の部屋になっているのかもしれない、と。
懐かしいという想いは、心の置き場所に発生するものだ。
もしそうだとしたら、嬉しい。
それが俺の正直な気持ちだった。
「師匠、メルリル、イチャついてないで道案内頼むぞ」
「いや、別にイチャついてたりしてないだろ? ああやってときどきオルゴールを開けて、反応を確かめる時間が必要なんだよ」
「無自覚」
「ほほえましいです」
モンクと聖女までが、俺達を変な目でみてやがる。
全く、と、思いながらメルリルを見やると、なぜか真っ赤になっていた。
「私、もしかしてイチャついていたのかも? 今、とても楽しかったし」
「お、おう。いや、まぁメルリルがそう思うなら、それでいいけどな」
うむ、好きな女が感じていることを否定するほど俺も狭量じゃないぞ。
むむっ、そう思うと、途端に照れるものだな。
うん、まぁ俺達のことはいいか。
俺達は集落でのごちそう攻めから一旦落ち着いて、事情を説明して井戸を見せてもらった。
その井戸の水を確認した途端、メルリルが不思議な感覚があると言ったのだ。
「この水、何か魔力の強い植物の影響を受けていますね。ああいえ、危険な影響ではありませんよ。逆に悪いものを濾してくれているような? うーん、詳しくは、本体と接触しないとわかりませんけど」
メルリルが、精霊と交感した感覚を、なんとか俺達や、周囲で見守っている集落の人達にわかるように翻訳しようと四苦八苦していた。
「悪いものじゃないなら上等だ。よかったな」
勇者がその場を引き受けてまとめる。
周囲を囲む住人も、一様にホッとした表情だ。
「ここの人達は、病気とか罹りにくいのではないですか?」
「確かに。ここの集落は、病気に罹りにくくて、長生きが多いですじゃ」
薬師の婆さんが、うんうんうなずきながら言う。
みんなニコニコして嬉しそうだ。
いい結果が出てよかった。
とは言え、長生きのせいで年寄りが多いのに、集落の場所をときどき移動しなければならない、というのは大変そうだな。
いや、まぁ農民というのは下手な冒険者なんかよりも頑強な人も多いものだ。
よけいな心配かもしれない。
その後、もしかしたら夜遅くに訪れて、集落の一角で休ませてもらうかもしれないと告げておいて、井戸から伸びる水脈を追って探索を開始したのだ。
「うん。こっちのほうが気配が濃い。よかった。追う気配が緑の精霊で。逆だったら難しかったかも?」
逆と言うと、緑の群生地で、水の気配を追うみたいな感じか?
緑の精霊がひっきりなしに語りかけて来て、薄い水の気配を追うのは大変ということになるんだろうな。
精霊に関してはメルリルにしかわからない感覚だが、出来るだけ負担を減らして行きたい。
そのためには、俺自身が精霊を理解する必要があると思う。
一度精霊の世界に連れ込まれたにも関わらず、単なる止まった風景のようにしか感じ取れなかった俺には、難しいかもしれないが……。
俺達は冬の平原をメルリルの導きに従って歩いた。
その様子は、巫女の神託に従う迷い人のようにも見えただろう。
外から眺める者がいたとしたら、不思議な光景に違いない。
なにしろ、森人の巫女に勇者と聖女が導かれているんだからな。
「ピャウ?」
フォルテが不思議そうに上空から舞い降りて俺の頭に止まった。
「いや、散歩じゃないぞ? メルリルが地面の下の水脈を辿ってるんだ」
「ピピッ!」
俺の言葉に納得したらしいフォルテが、メルリルの肩に止まって応援の歌をさえずり始める。
俺は慌ててフォルテをむんずと掴んだ。
「邪魔をするな!」
「ピゥ……」
すぐにむくれるところは、なんだかんだ言って、まだ子どもなんだろうな。
「しっかしなんにもないな、この辺」
勇者が周囲を見回して退屈そうに言った。
やることがないので、飽きて来たらしい。
「アルフ、こういうときこそ、何が起こってもすぐに対処出来るように、軽く魔力循環をしておくといいぞ」
「ああ、なるほど」
暇にさせておくとうるさいので、歩きながら鍛錬させることにする。
勇者の、我慢が苦手な性格の矯正はもう諦めたので、我慢していると感じさせない方向で指示出しをすることにしているのだ。
実際、油断しているときが一番危ないしな。
何もないようでも、何かあるかもしれないと思っておくのは大事なことだ。
ふと、メルリルが立ち止まり、オルゴールを開けて、首をかしげると、一旦またオルゴールの蓋を閉めた。
そして、ハミングのような小さな声で歌い始める。
やがて何かに納得がいったように向きを変えた。
「ダスター、あの茂み。あれが、水脈に流れるほのかな魔力の元みたい」
「おお、さすがだメルリルよくやった」
「えへへ」
褒めると、メルリルは照れたように笑う。
普段からとても美しい顔なのだが、笑顔になると、更に魅力的だ。
もっと笑顔を見たいという衝動に駆られる。
メルリルは、男を発奮させるいい女だな。
メルリルが示したのは、冬枯れの平原において、少し異彩を放つ場所だった。
かなりの範囲ではあるが、そこだけ、円形に鮮やかな緑の茂みがあるのだ。
「あからさまに何かありそうだよな」
俺は用心しつつその茂みに近づいた。
メルリルが感動したように言った。
「騙されるなよ? 長年料理を続けて来た人間の適当は、素人の適当とは違うぞ。あの人達は、どのくらいの量でどんな味になるかは、触って、目で見ただけで理解出来るんだ」
達人の適当ほど素人に危険なものはない。
ああいう人達は無自覚に、自分が行っていることの本質を理解していて、その理解に基づいて、行動しているのだ。
何の基礎もない素人が真似をすると、怖ろしい結果になる。
「そうなんだ。ダスターのご近所のハルンお婆ちゃんもそんな感じだけど、教えるの上手かったな」
「自由奔放な姉を支えて冒険者を続けていた人だからな。苦労人は他人の苦しい部分がわかるもんだ」
「ふふっ……懐かしいなぁ長屋のみんな」
このとき、ふと思った。
もしかしたら、もうメルリルにとっての故郷は、あのオンボロな長屋の部屋になっているのかもしれない、と。
懐かしいという想いは、心の置き場所に発生するものだ。
もしそうだとしたら、嬉しい。
それが俺の正直な気持ちだった。
「師匠、メルリル、イチャついてないで道案内頼むぞ」
「いや、別にイチャついてたりしてないだろ? ああやってときどきオルゴールを開けて、反応を確かめる時間が必要なんだよ」
「無自覚」
「ほほえましいです」
モンクと聖女までが、俺達を変な目でみてやがる。
全く、と、思いながらメルリルを見やると、なぜか真っ赤になっていた。
「私、もしかしてイチャついていたのかも? 今、とても楽しかったし」
「お、おう。いや、まぁメルリルがそう思うなら、それでいいけどな」
うむ、好きな女が感じていることを否定するほど俺も狭量じゃないぞ。
むむっ、そう思うと、途端に照れるものだな。
うん、まぁ俺達のことはいいか。
俺達は集落でのごちそう攻めから一旦落ち着いて、事情を説明して井戸を見せてもらった。
その井戸の水を確認した途端、メルリルが不思議な感覚があると言ったのだ。
「この水、何か魔力の強い植物の影響を受けていますね。ああいえ、危険な影響ではありませんよ。逆に悪いものを濾してくれているような? うーん、詳しくは、本体と接触しないとわかりませんけど」
メルリルが、精霊と交感した感覚を、なんとか俺達や、周囲で見守っている集落の人達にわかるように翻訳しようと四苦八苦していた。
「悪いものじゃないなら上等だ。よかったな」
勇者がその場を引き受けてまとめる。
周囲を囲む住人も、一様にホッとした表情だ。
「ここの人達は、病気とか罹りにくいのではないですか?」
「確かに。ここの集落は、病気に罹りにくくて、長生きが多いですじゃ」
薬師の婆さんが、うんうんうなずきながら言う。
みんなニコニコして嬉しそうだ。
いい結果が出てよかった。
とは言え、長生きのせいで年寄りが多いのに、集落の場所をときどき移動しなければならない、というのは大変そうだな。
いや、まぁ農民というのは下手な冒険者なんかよりも頑強な人も多いものだ。
よけいな心配かもしれない。
その後、もしかしたら夜遅くに訪れて、集落の一角で休ませてもらうかもしれないと告げておいて、井戸から伸びる水脈を追って探索を開始したのだ。
「うん。こっちのほうが気配が濃い。よかった。追う気配が緑の精霊で。逆だったら難しかったかも?」
逆と言うと、緑の群生地で、水の気配を追うみたいな感じか?
緑の精霊がひっきりなしに語りかけて来て、薄い水の気配を追うのは大変ということになるんだろうな。
精霊に関してはメルリルにしかわからない感覚だが、出来るだけ負担を減らして行きたい。
そのためには、俺自身が精霊を理解する必要があると思う。
一度精霊の世界に連れ込まれたにも関わらず、単なる止まった風景のようにしか感じ取れなかった俺には、難しいかもしれないが……。
俺達は冬の平原をメルリルの導きに従って歩いた。
その様子は、巫女の神託に従う迷い人のようにも見えただろう。
外から眺める者がいたとしたら、不思議な光景に違いない。
なにしろ、森人の巫女に勇者と聖女が導かれているんだからな。
「ピャウ?」
フォルテが不思議そうに上空から舞い降りて俺の頭に止まった。
「いや、散歩じゃないぞ? メルリルが地面の下の水脈を辿ってるんだ」
「ピピッ!」
俺の言葉に納得したらしいフォルテが、メルリルの肩に止まって応援の歌をさえずり始める。
俺は慌ててフォルテをむんずと掴んだ。
「邪魔をするな!」
「ピゥ……」
すぐにむくれるところは、なんだかんだ言って、まだ子どもなんだろうな。
「しっかしなんにもないな、この辺」
勇者が周囲を見回して退屈そうに言った。
やることがないので、飽きて来たらしい。
「アルフ、こういうときこそ、何が起こってもすぐに対処出来るように、軽く魔力循環をしておくといいぞ」
「ああ、なるほど」
暇にさせておくとうるさいので、歩きながら鍛錬させることにする。
勇者の、我慢が苦手な性格の矯正はもう諦めたので、我慢していると感じさせない方向で指示出しをすることにしているのだ。
実際、油断しているときが一番危ないしな。
何もないようでも、何かあるかもしれないと思っておくのは大事なことだ。
ふと、メルリルが立ち止まり、オルゴールを開けて、首をかしげると、一旦またオルゴールの蓋を閉めた。
そして、ハミングのような小さな声で歌い始める。
やがて何かに納得がいったように向きを変えた。
「ダスター、あの茂み。あれが、水脈に流れるほのかな魔力の元みたい」
「おお、さすがだメルリルよくやった」
「えへへ」
褒めると、メルリルは照れたように笑う。
普段からとても美しい顔なのだが、笑顔になると、更に魅力的だ。
もっと笑顔を見たいという衝動に駆られる。
メルリルは、男を発奮させるいい女だな。
メルリルが示したのは、冬枯れの平原において、少し異彩を放つ場所だった。
かなりの範囲ではあるが、そこだけ、円形に鮮やかな緑の茂みがあるのだ。
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