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第六章 その祈り、届かなくとも……
557 未知なる世界と無知なる自分
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風呂からあがると着ていた服が片付けられていて、ゆったりとしたローブが用意してあった。
これを着ろということなんだろうな。
そう思っていると、気配を全く感じさせないで城の従者らしき者が近くに寄って来た。
「皆様方のお召し物はこちらでお手入れをさせていただきます。謁見のための用意はこちらにお任せいただいてもよろしいでしょうか?」
と言って来る。
思わずびくっとしてしまった。
すぐ目の前にいるのにほとんど気配がしない。
なんだ? 魔法か?
「そのように頼む」
勇者が全員を代表して返事をする。
その従者はすっと頭を下げるとスルスルと引き下がった。
普通に扉を開けて出て行っただけなのに消えたように見えてしまう。
「あれは王家に代々仕える使用人の一族だ。独特の気配だろ?」
勇者の説明にうなずく。
「存在感がほとんどないな。魔法かなにかを使っているのか?」
「俺も子どもの頃はそう思っていたが、そうではないらしい。呼吸法と体の制御が独特なんだ。うーん、ほら、獲物を狙って気配を消す動物がいるだろ。魔物とかではなくて」
「ああ、ああいう感じと思えばいいのか。しかしすごいな」
「王家に仕えるためだけに長年研鑽して来た家だからな。あれは使用人のなかでも特別だ。王家の家令のようなもんだな。我が家にも一人親父について来たのがいてな。子ども心に絶対こいつには逆らわないようにしようと思ったもんだ」
「いろんな役目があるもんだな」
俺は今まで貴族のこととか知ろうともしなかったが、今回ちょっと触れただけで、いろんな驚きを味わうこととなった。
案外貴族というものも面白い存在なのかもしれないな。
「しかし王家の使用人が私たち付きになったということは、陛下がそうお命じになられたということだろう。おそらくほかの貴族を牽制するためではないかな」
学者先生がそう考察する。
なるほどな。陛下が気を使わなければならないほど、勇者を利用しようとする貴族がいるということか。
さっきも思ったが、勇者が城に滞在するのを嫌がるはずだ。
部屋に戻ってローブだけはおってソファーに腰を下ろしているのだが、まだ寒い時期にも関わらず、部屋のなかが暖かい。
暖炉の火を起こして部屋を暖めるにはかなり時間を要するのだが、俺たちが来るとわかってからそこまで整えてしまえるのがこの城の使用人たちなのだ。
もはや尊敬するしかない。
扉がノックされ、勇者が「入れ」と冷たく答える。
一礼したままの姿で、女性らしき使用人が現れた。
相手が女性であることから少し緊張したが、顔を上げてみると俺の母親と言ってもいいぐらいの年齢のご婦人だ。
このぐらいの年齢の女性相手だとたとえ裸を見られたところでそう恥ずかしくはないな。
「失礼いたします。お召し物が用意出来るまで、あたたかな飲み物をどうぞ」
言うなり、押してきたワゴンに乗せてあった茶器を手早く配り、あたたかそうな液体を注いでくれる。
ん? これは茶ではないな。
この香り、乳か? いや、かすかに黒茶のような匂いがする。
なるほど黒茶をあたたかい乳で淹れたものか。
あれだな、大公国だか帝国だかで飲んだものに近いんじゃなかろうか。
ミホムでは乳を飲む習慣がない上に黒茶もほとんどこっちでは見ない。
特別感溢れる飲み物だ。
「失礼いたします」
茶を淹れた後、老女はすぐに引きさがった。
ごく自然な動きすぎて、ほとんどいたことが気にならないほどだった。
扉が閉まるのを見送った後、俺がカップに手を伸ばそうとすると、なぜか聖騎士が首を振って止める。
「しばしお待ちを」
そう言って、自分のカップを持ち上げて口にすると何かを吟味しているようだった。
……あ、まさか。
「おい、まさか毒見をしたのか?」
「ええ、一応私もたしなみはありますから」
「いやいや、おかしいだろ。毒見役がいるとしたら俺じゃないか?」
「まさか。ダスター殿にそのようなことはさせられません……この飲み物は味が濃いので何かを混ぜるには都合がいいのです」
俺が聖騎士のやりようにあきれていると、勇者が聖騎士の言葉を待たずに自分のカップをぐいっとあおった。
「勇者!」
「バカが。毒見をするなら俺だ。俺は神の魔法紋の影響で毒など効かん……味としては問題ないようだが」
聖騎士が首を横に振って笑った。
「そうですね。私が貴族の常識にとらわれていたようです」
「バカめ、当然だ。危険があれば最初に飛び込むのは俺だ。それが俺の役割だからな」
勇者の言葉はなかなか頼もしいものがある。
思わず感心してしまった。
そして俺もかまわずにカップの中身を口にした。
「うん。美味いな。この絶妙な熱さと香りはさすがとしか言いようがない」
口のなかで黒乳茶とでも言うべきものを味わう。
黒茶は本来とても苦い薬湯のような茶なのだが、乳で淹れることでその苦みがやわらぎ、本来の香りが際立って、ほかの茶とは全く違う美味さとなっていた。
見ると学者先生もすでに茶を飲み、一緒に出された菓子まで口にしていた。
まぁ菓子は茶を飲んだ勇者が「少し苦い」と言いながらバリバリ食っていたんだけどな。
チョロっと動いた若葉が勇者の目を盗んで菓子を横からかじっていた。
……まぁ黙っていてやろう。
その後案外すぐに王家付きという使用人が姿を現し、数人の使用人を引き連れて衣装を運んで来た。
その驚きの豪華な衣装をなるべく目にしないようにしながら、俺は気になっていたことを尋ねる。
「連れの女性たちの様子は大丈夫だろうか? 問題があるなら対処するが」
王家の使用人は俺をちらりと見ると、深々と頭を下げ、答えを返す。
「聖女様方は王妃様付きの女官が全て受け持っています。間違いはありません」
王妃様付きの女官とか! 想像を絶する対応だな。
メルリル目を回してないといいが。
いや、メルリルに女官の違いなどわかるはずもないから、世話されることに対する不安は誰が相手でも同じか。
「わかった。ありがとう」
「どういたしまして」
この使用人はおそらく俺がどんな人間か知っているはずだ。
そもそも俺を勇者のサポーターに指名したのは城からの使者だったからな。
だが、勇者たちに対するものと態度を変えることもなく普通に対応した。
なるほど、本物の高貴なお方の従者というのはこういうものなんだな。
「こちらに袖を通してください」
そして横から見ないようにしていた物を押し付けられる。
なんだこの肌着。
生地がものすごく細かく編まれているぞ。
こんなもんを肌に直接着けたら汚してしまって取り返しがつかなくなるんじゃないか?
絶対これ一枚で俺の普段着が百は買えるだろ?
これを着ろということなんだろうな。
そう思っていると、気配を全く感じさせないで城の従者らしき者が近くに寄って来た。
「皆様方のお召し物はこちらでお手入れをさせていただきます。謁見のための用意はこちらにお任せいただいてもよろしいでしょうか?」
と言って来る。
思わずびくっとしてしまった。
すぐ目の前にいるのにほとんど気配がしない。
なんだ? 魔法か?
「そのように頼む」
勇者が全員を代表して返事をする。
その従者はすっと頭を下げるとスルスルと引き下がった。
普通に扉を開けて出て行っただけなのに消えたように見えてしまう。
「あれは王家に代々仕える使用人の一族だ。独特の気配だろ?」
勇者の説明にうなずく。
「存在感がほとんどないな。魔法かなにかを使っているのか?」
「俺も子どもの頃はそう思っていたが、そうではないらしい。呼吸法と体の制御が独特なんだ。うーん、ほら、獲物を狙って気配を消す動物がいるだろ。魔物とかではなくて」
「ああ、ああいう感じと思えばいいのか。しかしすごいな」
「王家に仕えるためだけに長年研鑽して来た家だからな。あれは使用人のなかでも特別だ。王家の家令のようなもんだな。我が家にも一人親父について来たのがいてな。子ども心に絶対こいつには逆らわないようにしようと思ったもんだ」
「いろんな役目があるもんだな」
俺は今まで貴族のこととか知ろうともしなかったが、今回ちょっと触れただけで、いろんな驚きを味わうこととなった。
案外貴族というものも面白い存在なのかもしれないな。
「しかし王家の使用人が私たち付きになったということは、陛下がそうお命じになられたということだろう。おそらくほかの貴族を牽制するためではないかな」
学者先生がそう考察する。
なるほどな。陛下が気を使わなければならないほど、勇者を利用しようとする貴族がいるということか。
さっきも思ったが、勇者が城に滞在するのを嫌がるはずだ。
部屋に戻ってローブだけはおってソファーに腰を下ろしているのだが、まだ寒い時期にも関わらず、部屋のなかが暖かい。
暖炉の火を起こして部屋を暖めるにはかなり時間を要するのだが、俺たちが来るとわかってからそこまで整えてしまえるのがこの城の使用人たちなのだ。
もはや尊敬するしかない。
扉がノックされ、勇者が「入れ」と冷たく答える。
一礼したままの姿で、女性らしき使用人が現れた。
相手が女性であることから少し緊張したが、顔を上げてみると俺の母親と言ってもいいぐらいの年齢のご婦人だ。
このぐらいの年齢の女性相手だとたとえ裸を見られたところでそう恥ずかしくはないな。
「失礼いたします。お召し物が用意出来るまで、あたたかな飲み物をどうぞ」
言うなり、押してきたワゴンに乗せてあった茶器を手早く配り、あたたかそうな液体を注いでくれる。
ん? これは茶ではないな。
この香り、乳か? いや、かすかに黒茶のような匂いがする。
なるほど黒茶をあたたかい乳で淹れたものか。
あれだな、大公国だか帝国だかで飲んだものに近いんじゃなかろうか。
ミホムでは乳を飲む習慣がない上に黒茶もほとんどこっちでは見ない。
特別感溢れる飲み物だ。
「失礼いたします」
茶を淹れた後、老女はすぐに引きさがった。
ごく自然な動きすぎて、ほとんどいたことが気にならないほどだった。
扉が閉まるのを見送った後、俺がカップに手を伸ばそうとすると、なぜか聖騎士が首を振って止める。
「しばしお待ちを」
そう言って、自分のカップを持ち上げて口にすると何かを吟味しているようだった。
……あ、まさか。
「おい、まさか毒見をしたのか?」
「ええ、一応私もたしなみはありますから」
「いやいや、おかしいだろ。毒見役がいるとしたら俺じゃないか?」
「まさか。ダスター殿にそのようなことはさせられません……この飲み物は味が濃いので何かを混ぜるには都合がいいのです」
俺が聖騎士のやりようにあきれていると、勇者が聖騎士の言葉を待たずに自分のカップをぐいっとあおった。
「勇者!」
「バカが。毒見をするなら俺だ。俺は神の魔法紋の影響で毒など効かん……味としては問題ないようだが」
聖騎士が首を横に振って笑った。
「そうですね。私が貴族の常識にとらわれていたようです」
「バカめ、当然だ。危険があれば最初に飛び込むのは俺だ。それが俺の役割だからな」
勇者の言葉はなかなか頼もしいものがある。
思わず感心してしまった。
そして俺もかまわずにカップの中身を口にした。
「うん。美味いな。この絶妙な熱さと香りはさすがとしか言いようがない」
口のなかで黒乳茶とでも言うべきものを味わう。
黒茶は本来とても苦い薬湯のような茶なのだが、乳で淹れることでその苦みがやわらぎ、本来の香りが際立って、ほかの茶とは全く違う美味さとなっていた。
見ると学者先生もすでに茶を飲み、一緒に出された菓子まで口にしていた。
まぁ菓子は茶を飲んだ勇者が「少し苦い」と言いながらバリバリ食っていたんだけどな。
チョロっと動いた若葉が勇者の目を盗んで菓子を横からかじっていた。
……まぁ黙っていてやろう。
その後案外すぐに王家付きという使用人が姿を現し、数人の使用人を引き連れて衣装を運んで来た。
その驚きの豪華な衣装をなるべく目にしないようにしながら、俺は気になっていたことを尋ねる。
「連れの女性たちの様子は大丈夫だろうか? 問題があるなら対処するが」
王家の使用人は俺をちらりと見ると、深々と頭を下げ、答えを返す。
「聖女様方は王妃様付きの女官が全て受け持っています。間違いはありません」
王妃様付きの女官とか! 想像を絶する対応だな。
メルリル目を回してないといいが。
いや、メルリルに女官の違いなどわかるはずもないから、世話されることに対する不安は誰が相手でも同じか。
「わかった。ありがとう」
「どういたしまして」
この使用人はおそらく俺がどんな人間か知っているはずだ。
そもそも俺を勇者のサポーターに指名したのは城からの使者だったからな。
だが、勇者たちに対するものと態度を変えることもなく普通に対応した。
なるほど、本物の高貴なお方の従者というのはこういうものなんだな。
「こちらに袖を通してください」
そして横から見ないようにしていた物を押し付けられる。
なんだこの肌着。
生地がものすごく細かく編まれているぞ。
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