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第五章 破滅を招くもの
407 海王:廃墟の子どもたち
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「メルリルは会話を拾って、ウルスの名前や魔人とかの言葉が出て来たら教えてくれ」
「わかった」
今メルリルは認識阻害の魔法で平野人の女性の姿に見える。
この状態になってからそれなりに時間が経つが、未だに目に映った女性が誰だったか一瞬戸惑ってしまう。
早く元の姿に戻って欲しい。
ウルスは街の大通りを避けて、ごみごみとした裏道を進んで行く。
子ども連れで入り込むような場所じゃない。
周りには酒場や呼び込みの女なんかも立っているし。
そいつらが俺たちを不思議そうに見送っていた。
「おいウルス大丈夫か? ここじゃ俺たち目立ちすぎるぞ」
「大丈夫だ。この辺じゃ他人に関わり合いを持つのはご法度だから、少々おかしな人間がいても気にしない」
もくもくと先へ行く。
やがて廃墟のように崩れた建物が続く場所に出た。
「ここは昔津波があって、再開発を諦めた場所なんだ。泥とか船とか岩とかが転がっていて、それをどけるのに使う費用と開発後の見込み利益が見合わないってことでな。ただ、自分たちで住めるようにするなら住むのは自由だ。新しく家を建てない限り住居税もいらない」
「それは、貧民街が出来上がるだけだろ」
ウルスの説明に俺はうなった。
領主が領地を管理することを放棄したようなもんだ。
まっとうな場所に住めない奴らがやって来て住み着くに決っている。
西方だったら間違いなく盗賊の住処になるだろう。
「その辺は事情があってな。この街は極端に孤児が多いんだ。行政がその面倒を見きれないんでここに放り出してるのさ」
「うそだろ?」
「この国では金を持たない奴は価値がないんだ」
呆れた話だ。
確かウルスはこの国は民衆が自分たちで治めていると言っていたが、弱い立場の者同士で助け合うための制度じゃなかったのか?
すっかり夜も深まって来て周囲も暗く闇に沈んでいる。
だが、ところどころに灯りが見える。
よく見ると焚き火のようだ。
何か焼いているところを見ると、かまど代わりか。
廃墟の間の道の片隅には人が手で掘ったような溝があり、そこにちょろちょろと水が流れている。
まさかこれを飲んでる訳じゃないだろうな?
子どもたちも動揺して怯えている。
「爺さん」
ウルスが一人の老人に近づく。
ん? なんか見覚えが……あ、駅前でフルーツを売ってた爺さんか。
「あ? ウルスお前さんもうここには戻って来ないって約束だっただろうが。弟のとこには顔を出したのか?」
「いや、ちょっと事情があって、今晩だけ俺とそいつらを休ませて欲しいんだ」
爺さんはウルスと俺たちをじろじろと見ると、諦めたように首を振り、顎で背後にあるでかい廃墟を示した。
「四階なら空いてるよ。子どもたちを怖がらせるなよ」
「ああ、すまないな。朝にはさっさと出ていくから」
「全く。せっかく成り上がったんだからうかつなことはするもんじゃないぞ。ここにだってお前たち兄弟みたいになるのが夢って子もいるんだ」
「うへえ。商売の世界はいやらしいぞ」
「お前が言うのか? ったく漁は嫌だ、船乗りにはならないとか泣きべそかいてた坊主が商売で成功したと思ったら、こそこそ裏道を歩くような生活に逆戻りとか」
「そういうんじゃねえから。じゃあ借りるぞ」
くどくど言われて辟易したのか、ウルスは逃げるように建物のなかへと入った。
ほかの連中もそれに続く。
「あの、爺さん。昼間はありがとう。また世話になるみたいでなんか返せるものがあればいいんだが」
俺は立ち止まってウルスの昔なじみらしい爺さんに礼を言った。
フルーツももらった上に宿まで借りるとは、ちょっと借りが多すぎるな。
「気にすんな。別に俺の家って訳じゃねえんだ。ここはな、腕っぷし自慢だが家にはいるところのない爺共の終の住処なんだ。海の男は無茶して死ぬ奴が多くてな。残された嫁と子どもは借金まみれになって嫁は働きに出されることになって子どもは取り残される。嫁だって長生きはしねえ。そんで家がなくなったガキ共がなんとか生きれるように俺らがまとめて面倒見てる訳よ」
「それはなかなか出来ることじゃないだろ」
「よせやい。そんないい話じゃねえんだよ。昔な、孤児になったガキどもを養ってくれるっちゅう奇特なお方がいてな。俺らは喜んでほいほいそのお人に子どもたちを預けたんだ。そしたら、その子どもたちは、北の国で奴隷になってるって言うじゃねえか。北の船の底で日の目を見ないまま死ぬまで働かされてたんだよ。それ以来、俺らは美味い話には乗らずに自分たちで出来ることをするようになっただけなんだ。ここのほうがマシかどうかもわかんねえのにな」
お爺さんは鉄の容器の中で燃える火を長い棒でかき回しながらポツポツと語った。
苦渋に満ちた声だ。
「船乗り仲間の家族をよ、助ける甲斐性もねえんだよ」
「ウルスもここで?」
「おいおい、奴の仲間なんだろ? 奴のことは奴に聞け。さあさ、行った行った」
「それもそうだ。根堀葉掘り聞いてすまなかった。借りを返すどころの話じゃなかったな」
「へ、老い先の短え俺に返す必要はねえよ。ウルスや、その子ども等に利子をつけて返してやればいい」
俺は爺さんにぺこりと頭を下げると、カウロとヒシニア、そしてメルリルと共にウルスの後を追った。
「四階とか言っていたが、えらく大きな建物なんだな。しかしボロボロなんだが、大丈夫か?」
「狭い場所は嫌い」
メルリルが暗い通路を歩きながら言った。
今はヒシニアを抱き上げている。
俺もカウロを抱えあげて、足場の悪い通路を進んだ。
意外と頑丈そうな階段が見つかり、登って行く。
途中の切り替え場所に寝ている子どももいて、迷惑そうに俺たちを見ていた。
「しかし、本当にあんまり他人を気にしないんだな」
妙に感心していたら、メルリルの腕のなかでヒシニアがぐずり始めてしまった。
「暗くて何も見えない。怖い」
そう言って泣き出してしまう。
「大丈夫よ。私もダスターも見えているから。ヒシニアちゃんもきっと見えるはずよ」
「本当?」
「もちろんよ。魔力があるんだし」
「どうしたらいいの?」
「見たいと思って見るの」
メルリルの説明もざっくりしているな。
まぁ階段を上がっているときに詳しい話も出来ないだろうが。
「あ、本当だ、見える」
「え? 本当に? 凄いやヒシニアちゃん」
「カウロは出来ないの?」
「僕には無理だよ。ケガや病気しか治せないんだ」
「それって凄いことじゃない。しかとか言って、バカじゃないの?」
「うえ……」
今度はカウロが元気になったヒシニアに煽られて泣き出した。
子どもって本当に大変だな。
「わかった」
今メルリルは認識阻害の魔法で平野人の女性の姿に見える。
この状態になってからそれなりに時間が経つが、未だに目に映った女性が誰だったか一瞬戸惑ってしまう。
早く元の姿に戻って欲しい。
ウルスは街の大通りを避けて、ごみごみとした裏道を進んで行く。
子ども連れで入り込むような場所じゃない。
周りには酒場や呼び込みの女なんかも立っているし。
そいつらが俺たちを不思議そうに見送っていた。
「おいウルス大丈夫か? ここじゃ俺たち目立ちすぎるぞ」
「大丈夫だ。この辺じゃ他人に関わり合いを持つのはご法度だから、少々おかしな人間がいても気にしない」
もくもくと先へ行く。
やがて廃墟のように崩れた建物が続く場所に出た。
「ここは昔津波があって、再開発を諦めた場所なんだ。泥とか船とか岩とかが転がっていて、それをどけるのに使う費用と開発後の見込み利益が見合わないってことでな。ただ、自分たちで住めるようにするなら住むのは自由だ。新しく家を建てない限り住居税もいらない」
「それは、貧民街が出来上がるだけだろ」
ウルスの説明に俺はうなった。
領主が領地を管理することを放棄したようなもんだ。
まっとうな場所に住めない奴らがやって来て住み着くに決っている。
西方だったら間違いなく盗賊の住処になるだろう。
「その辺は事情があってな。この街は極端に孤児が多いんだ。行政がその面倒を見きれないんでここに放り出してるのさ」
「うそだろ?」
「この国では金を持たない奴は価値がないんだ」
呆れた話だ。
確かウルスはこの国は民衆が自分たちで治めていると言っていたが、弱い立場の者同士で助け合うための制度じゃなかったのか?
すっかり夜も深まって来て周囲も暗く闇に沈んでいる。
だが、ところどころに灯りが見える。
よく見ると焚き火のようだ。
何か焼いているところを見ると、かまど代わりか。
廃墟の間の道の片隅には人が手で掘ったような溝があり、そこにちょろちょろと水が流れている。
まさかこれを飲んでる訳じゃないだろうな?
子どもたちも動揺して怯えている。
「爺さん」
ウルスが一人の老人に近づく。
ん? なんか見覚えが……あ、駅前でフルーツを売ってた爺さんか。
「あ? ウルスお前さんもうここには戻って来ないって約束だっただろうが。弟のとこには顔を出したのか?」
「いや、ちょっと事情があって、今晩だけ俺とそいつらを休ませて欲しいんだ」
爺さんはウルスと俺たちをじろじろと見ると、諦めたように首を振り、顎で背後にあるでかい廃墟を示した。
「四階なら空いてるよ。子どもたちを怖がらせるなよ」
「ああ、すまないな。朝にはさっさと出ていくから」
「全く。せっかく成り上がったんだからうかつなことはするもんじゃないぞ。ここにだってお前たち兄弟みたいになるのが夢って子もいるんだ」
「うへえ。商売の世界はいやらしいぞ」
「お前が言うのか? ったく漁は嫌だ、船乗りにはならないとか泣きべそかいてた坊主が商売で成功したと思ったら、こそこそ裏道を歩くような生活に逆戻りとか」
「そういうんじゃねえから。じゃあ借りるぞ」
くどくど言われて辟易したのか、ウルスは逃げるように建物のなかへと入った。
ほかの連中もそれに続く。
「あの、爺さん。昼間はありがとう。また世話になるみたいでなんか返せるものがあればいいんだが」
俺は立ち止まってウルスの昔なじみらしい爺さんに礼を言った。
フルーツももらった上に宿まで借りるとは、ちょっと借りが多すぎるな。
「気にすんな。別に俺の家って訳じゃねえんだ。ここはな、腕っぷし自慢だが家にはいるところのない爺共の終の住処なんだ。海の男は無茶して死ぬ奴が多くてな。残された嫁と子どもは借金まみれになって嫁は働きに出されることになって子どもは取り残される。嫁だって長生きはしねえ。そんで家がなくなったガキ共がなんとか生きれるように俺らがまとめて面倒見てる訳よ」
「それはなかなか出来ることじゃないだろ」
「よせやい。そんないい話じゃねえんだよ。昔な、孤児になったガキどもを養ってくれるっちゅう奇特なお方がいてな。俺らは喜んでほいほいそのお人に子どもたちを預けたんだ。そしたら、その子どもたちは、北の国で奴隷になってるって言うじゃねえか。北の船の底で日の目を見ないまま死ぬまで働かされてたんだよ。それ以来、俺らは美味い話には乗らずに自分たちで出来ることをするようになっただけなんだ。ここのほうがマシかどうかもわかんねえのにな」
お爺さんは鉄の容器の中で燃える火を長い棒でかき回しながらポツポツと語った。
苦渋に満ちた声だ。
「船乗り仲間の家族をよ、助ける甲斐性もねえんだよ」
「ウルスもここで?」
「おいおい、奴の仲間なんだろ? 奴のことは奴に聞け。さあさ、行った行った」
「それもそうだ。根堀葉掘り聞いてすまなかった。借りを返すどころの話じゃなかったな」
「へ、老い先の短え俺に返す必要はねえよ。ウルスや、その子ども等に利子をつけて返してやればいい」
俺は爺さんにぺこりと頭を下げると、カウロとヒシニア、そしてメルリルと共にウルスの後を追った。
「四階とか言っていたが、えらく大きな建物なんだな。しかしボロボロなんだが、大丈夫か?」
「狭い場所は嫌い」
メルリルが暗い通路を歩きながら言った。
今はヒシニアを抱き上げている。
俺もカウロを抱えあげて、足場の悪い通路を進んだ。
意外と頑丈そうな階段が見つかり、登って行く。
途中の切り替え場所に寝ている子どももいて、迷惑そうに俺たちを見ていた。
「しかし、本当にあんまり他人を気にしないんだな」
妙に感心していたら、メルリルの腕のなかでヒシニアがぐずり始めてしまった。
「暗くて何も見えない。怖い」
そう言って泣き出してしまう。
「大丈夫よ。私もダスターも見えているから。ヒシニアちゃんもきっと見えるはずよ」
「本当?」
「もちろんよ。魔力があるんだし」
「どうしたらいいの?」
「見たいと思って見るの」
メルリルの説明もざっくりしているな。
まぁ階段を上がっているときに詳しい話も出来ないだろうが。
「あ、本当だ、見える」
「え? 本当に? 凄いやヒシニアちゃん」
「カウロは出来ないの?」
「僕には無理だよ。ケガや病気しか治せないんだ」
「それって凄いことじゃない。しかとか言って、バカじゃないの?」
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今度はカウロが元気になったヒシニアに煽られて泣き出した。
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