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第五章 破滅を招くもの
345 死合
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俺の師匠はおそろしく変わり者だ。
森人なのに剣のために里を捨てた。
そして里を出た後あちこちを放浪しながら冒険者として剣を磨き、強いと噂の相手を斬り続けた。
強くなりたい、ただそれだけのために。
魔物を倒しても報酬を求めない。
これだけ聞くと聖人君子のようだが、その実無類の女好きだし酒も飲むし、俗物ではある。
俺が十歳のとき、村に師匠が訪れた。
その頃村の近くに石爪と呼ばれる魔物がいたのだが、この魔物を斬りに来たのだ。
俺はその討伐に同行して、あまりの強さに感動した。
そして速攻で弟子入りさせて欲しいと願った。
俺をひと目見て師匠は言った「お前には剣の才能はない、やめておけ」と。
にべもなく断られた形だが、その後一年に渡って師匠の後を追って弟子入りを頼み続けて、ようやく弟子にしてもらったという経緯がある。
「師匠の師匠?」
勇者がじっと師匠を見た。
その勇者を師匠もちらりと見る。
「ふーん、おもしれえな。このガキ、勇者か? なんだクソガキ、いつの間にか勇者の師なんぞになりくさってふんぞり返っているのか? 富貴に溺れると剣が鈍るぞ」
「俺は一介の冒険者ですよ」
さすがに師匠は西側で長く放浪していた人なので、勇者のマントの文様が何を意味するかすぐに理解したようだ。
周囲の人々から「勇者?」「勇者だって!」という声が上がる。
「師匠の師なら名乗らねばなるまい。俺の名はアルフレッド・セ・ピア・アカガネ。お察しの通り勇者だ」
「へぇ、なら俺も名乗るのが礼儀かな。俺の名はイルハス。で、やるのか?」
「……やるとは?」
「わかるだろう? 死合だよ。剣を持つ者同士が名乗るのは剣を合わせるときだ。俺も勇者とは初めてだ。うれしいよ」
あ、勇者がどん引いているぞ。
そりゃあそうだよな。
「師匠、名乗るのは単なる挨拶だ。そもそも勇者は人とは戦わないぞ」
「はぁ?」
俺の言葉に師匠が不機嫌そうに声を上げた。
次の瞬間、ザァアッ! と、土と草が舞い、同時に俺の眼前に盾が差し出される。
ギイイイイイイン! と、金属同士のぶつかり合う激しい音が響いた。
俺が剣を抜く間もなく、振るわれた師匠の剣を聖騎士の盾が防いだのだ。
「いきなり何をなさいます?」
聖騎士が常にない剣呑な声で師匠に問うた。
「へえ。お前、この勇者の小僧っ子よりも楽しめそうじゃないか。少し付き合え」
師匠が体重を足の親指に移動したのがわかる。
不味い、本気だ。
俺は「星降りの剣」に手を添えて、いざというときに備える。
「待て! お待ちになってくだされ!」
それへ割って入ったのは里長だった。
「イルハス殿。俺はこのお方たちに借りがある。もし彼らとやり合うつもりならまずは俺を斬ってからにするがいい」
里長は、まるで己の首を差し出すように師匠に頭を下げる。
師匠もさすがに世話になっている相手に強く出れないのか、眉間にシワを寄せた後、剣にかけていた手を離し、足の親指に掛けていた体重を散らした。
「わかったわかった。単なる挨拶じゃないか。そうマジになるな。な、ダルス殿」
師匠は笑顔でそう言うと、聖騎士に顔を向ける。
「悪かったな。ちなみに名を聞いていいか?」
「……ロジクルス・フェイバーズです」
「へえ? フェイバーズ家の者か。道理で」
「我が家をご存知で?」
「もちろん。俺は強えと聞いた剣術家とは一通り死合っているからな。しかし貴族家は魔法と剣術の組み合わせが上手いよな。フェイバーズの剛剣には安物の剣が折れちまって参ったぜ。おかげで手が滑って肺を潰しちまって気の毒なことをしたな。知ってるか? ありゃあ苦しいんだぜ」
「挑発のおつもりなら意味がありませんよ。私はあの家とはもう関係ありませんから」
「ふーん」
やばい、師匠かなり聖騎士を気に入ったみたいだぞ。
これは一度死合しないと収まらないかもしれないな。
「あの、ダスターのお師匠さま、ですか?」
メルリルが気になったのか師匠に声をかける。
うおおおっ! まずい!
「おおっ、いい女だな。って、おい、クソガキ何のつもりだ?」
「師匠。彼女に手を出したら師匠の弱点を言いふらしますよ」
「はぁ? 何ほざいてるんだ?」
「王都の茶屋を切り盛りしていた……」
「待て!」
師匠は常にない焦った顔で俺を制止した。
そして俺の首に腕を回すと、耳元で囁く。
「てめぇなんで知ってるんだ?」
「何言ってるんですか。師匠が面倒臭がった雑用の走り使いを誰がしていたと思ってるんですか。ちなみに俺は姉さんと今でも文通していますからね」
「な、なんだと……」
「いい加減顔を見せないと愛想尽かされても知りませんからね」
何やらいい感じにショックを受けている師匠を放っておいて、メルリルを師匠から遠ざける。
「あの……」
「いいか、メルリル。あの人は女性の敵だ。近づいてはダメだ」
「えっ。でも、ダスターのお師匠さまなんだよね?」
「剣の師匠ではあるが、人品において尊敬するところのない人でもある」
俺の言葉にあ然としていたメルリルだったが、やがてくすっと笑った。
「じゃあ後でダスターから紹介してもらえる?」
「えー」
「ダスターのお師匠さまなんでしょう? 挨拶しないというのはダメだから」
メルリルに念を押されてしぶしぶうなずいた。
なんとかそういう機会が訪れないように祈るしかない。
「里長さん、とりあえず誤解は解けたと思うんで、どこか落ち着ける場所で話をすることは出来ますか?」
俺は話を変えるために里長に向き直って改めて話を進めることにした。
そもそも師匠は後から出て来たんであって、当初のごたごたとは関係ないのだ。
「わかりました。勇者さまと聖女さまの御一行さまともなれば、不審に思うほうがバカバカしい話ですからな。ぜひ我が里においでになってください」
そう言ってぺこりと頭を下げる。
「えっ、あんたが勇者? うそだろ!」
「残念だったな、俺みたいなのが勇者で」
山岳の民の少年が勇者の正体を知って信じられないといった顔を見せていた。
勇者はいろいろなことがいっぺんに起きたせいで少し呆然としていたが、少年に絡まれて、ニヤリとしてみせる。
調子が戻ったようだ。
聖女は里長を助けてからずっと周囲から拝まれていて困っているし、モンクはそういう人たちがうかつに聖女に触れないように目を光らせている。
こっちの騒ぎには気づいてはいたようだが、それどころではなかったというところだ。
聖騎士は普段の様子に戻っているが、何やら気にかかっていることがあるという感じか。
さっき師匠が言ってた家のことかな。
師匠は死合とは言っているが、本当に相手を殺したことはあまりない。
というのも、貴族との立ち会いでは、必ず教会の聖女か聖人が控えているので、致命傷を負ってもまず死なないからだ。
ただ、僻地の貴族の場合は教会に聖女や聖人がいないので、下手すると命を落とすことがある。
いくらか恨みも買っているっぽいんだよな。
俺が師事している間にはそういうことはなかったんだが。
しかしこんなところで師匠絡みの面倒事が起こるとは思いもかけなかったな。
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そして里を出た後あちこちを放浪しながら冒険者として剣を磨き、強いと噂の相手を斬り続けた。
強くなりたい、ただそれだけのために。
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これだけ聞くと聖人君子のようだが、その実無類の女好きだし酒も飲むし、俗物ではある。
俺が十歳のとき、村に師匠が訪れた。
その頃村の近くに石爪と呼ばれる魔物がいたのだが、この魔物を斬りに来たのだ。
俺はその討伐に同行して、あまりの強さに感動した。
そして速攻で弟子入りさせて欲しいと願った。
俺をひと目見て師匠は言った「お前には剣の才能はない、やめておけ」と。
にべもなく断られた形だが、その後一年に渡って師匠の後を追って弟子入りを頼み続けて、ようやく弟子にしてもらったという経緯がある。
「師匠の師匠?」
勇者がじっと師匠を見た。
その勇者を師匠もちらりと見る。
「ふーん、おもしれえな。このガキ、勇者か? なんだクソガキ、いつの間にか勇者の師なんぞになりくさってふんぞり返っているのか? 富貴に溺れると剣が鈍るぞ」
「俺は一介の冒険者ですよ」
さすがに師匠は西側で長く放浪していた人なので、勇者のマントの文様が何を意味するかすぐに理解したようだ。
周囲の人々から「勇者?」「勇者だって!」という声が上がる。
「師匠の師なら名乗らねばなるまい。俺の名はアルフレッド・セ・ピア・アカガネ。お察しの通り勇者だ」
「へぇ、なら俺も名乗るのが礼儀かな。俺の名はイルハス。で、やるのか?」
「……やるとは?」
「わかるだろう? 死合だよ。剣を持つ者同士が名乗るのは剣を合わせるときだ。俺も勇者とは初めてだ。うれしいよ」
あ、勇者がどん引いているぞ。
そりゃあそうだよな。
「師匠、名乗るのは単なる挨拶だ。そもそも勇者は人とは戦わないぞ」
「はぁ?」
俺の言葉に師匠が不機嫌そうに声を上げた。
次の瞬間、ザァアッ! と、土と草が舞い、同時に俺の眼前に盾が差し出される。
ギイイイイイイン! と、金属同士のぶつかり合う激しい音が響いた。
俺が剣を抜く間もなく、振るわれた師匠の剣を聖騎士の盾が防いだのだ。
「いきなり何をなさいます?」
聖騎士が常にない剣呑な声で師匠に問うた。
「へえ。お前、この勇者の小僧っ子よりも楽しめそうじゃないか。少し付き合え」
師匠が体重を足の親指に移動したのがわかる。
不味い、本気だ。
俺は「星降りの剣」に手を添えて、いざというときに備える。
「待て! お待ちになってくだされ!」
それへ割って入ったのは里長だった。
「イルハス殿。俺はこのお方たちに借りがある。もし彼らとやり合うつもりならまずは俺を斬ってからにするがいい」
里長は、まるで己の首を差し出すように師匠に頭を下げる。
師匠もさすがに世話になっている相手に強く出れないのか、眉間にシワを寄せた後、剣にかけていた手を離し、足の親指に掛けていた体重を散らした。
「わかったわかった。単なる挨拶じゃないか。そうマジになるな。な、ダルス殿」
師匠は笑顔でそう言うと、聖騎士に顔を向ける。
「悪かったな。ちなみに名を聞いていいか?」
「……ロジクルス・フェイバーズです」
「へえ? フェイバーズ家の者か。道理で」
「我が家をご存知で?」
「もちろん。俺は強えと聞いた剣術家とは一通り死合っているからな。しかし貴族家は魔法と剣術の組み合わせが上手いよな。フェイバーズの剛剣には安物の剣が折れちまって参ったぜ。おかげで手が滑って肺を潰しちまって気の毒なことをしたな。知ってるか? ありゃあ苦しいんだぜ」
「挑発のおつもりなら意味がありませんよ。私はあの家とはもう関係ありませんから」
「ふーん」
やばい、師匠かなり聖騎士を気に入ったみたいだぞ。
これは一度死合しないと収まらないかもしれないな。
「あの、ダスターのお師匠さま、ですか?」
メルリルが気になったのか師匠に声をかける。
うおおおっ! まずい!
「おおっ、いい女だな。って、おい、クソガキ何のつもりだ?」
「師匠。彼女に手を出したら師匠の弱点を言いふらしますよ」
「はぁ? 何ほざいてるんだ?」
「王都の茶屋を切り盛りしていた……」
「待て!」
師匠は常にない焦った顔で俺を制止した。
そして俺の首に腕を回すと、耳元で囁く。
「てめぇなんで知ってるんだ?」
「何言ってるんですか。師匠が面倒臭がった雑用の走り使いを誰がしていたと思ってるんですか。ちなみに俺は姉さんと今でも文通していますからね」
「な、なんだと……」
「いい加減顔を見せないと愛想尽かされても知りませんからね」
何やらいい感じにショックを受けている師匠を放っておいて、メルリルを師匠から遠ざける。
「あの……」
「いいか、メルリル。あの人は女性の敵だ。近づいてはダメだ」
「えっ。でも、ダスターのお師匠さまなんだよね?」
「剣の師匠ではあるが、人品において尊敬するところのない人でもある」
俺の言葉にあ然としていたメルリルだったが、やがてくすっと笑った。
「じゃあ後でダスターから紹介してもらえる?」
「えー」
「ダスターのお師匠さまなんでしょう? 挨拶しないというのはダメだから」
メルリルに念を押されてしぶしぶうなずいた。
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山岳の民の少年が勇者の正体を知って信じられないといった顔を見せていた。
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調子が戻ったようだ。
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というのも、貴族との立ち会いでは、必ず教会の聖女か聖人が控えているので、致命傷を負ってもまず死なないからだ。
ただ、僻地の貴族の場合は教会に聖女や聖人がいないので、下手すると命を落とすことがある。
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