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第三章 神と魔と
208 そして彼女は眠りに就く
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「うわああああ! た、助けてくれ! 化物が俺を食いやがった!」
「アガガァア!」
犯罪者共が目を覚ますなり叫び出した。
被害者たちは出来るだけ遠くに隔離しているのだが、この声を聞いたらきっと怯えるので黙らせたほうがいいだろう。
「うるさい、黙れ。すぐに叫ぶのを止めないと殴るぞ」
「ヒィ」
館の主と名乗った男はぴたりと黙り、人殺し野郎は小さく悲鳴を上げてガタガタと震え出した。
なんなんだこいつら。
「青い光の化物が俺の魂を食ったんだよ! ヒヤリとして、体を切り裂く苦痛が何度も!」
「落ち着け。お前たちはまだ生きているだろ。まぁ衛兵に引き渡したらすぐに消える命かもしれんが、とりあえず今はまだ生きてるぞ」
青い光という時点で、俺はちらっとフォルテを見た。
フォルテはこてんと首をかしげてつぶらな目で俺を見る。
なるほど、なにかやらかしたようだ。
まぁこいつら根性の腐った悪人だから少しぐらい怖い思いをしたほうがいいだろう。
「裏に荷車がありました。少々狭いですが、毛布を敷いて乗ってもらいましょう」
「ああ。こいつらは馬にくくりつけて運べばいいだろう」
聖騎士が囚われていた人たちを運ぶためのものを探していたのだが、馬車のようなものは見つからなかったようだ。
やはりまだ別に仲間がいて、そいつらが運搬手段を持っているのだろう。
俺は馬小屋に最初からいた馬に犯罪者共を二人一緒に縛り付けた。
抵抗されるかと思ったが、二人共ぐったりとしてろくに目の焦点も合っていない。
フォルテよ、いったい何をしたんだ?
囚われていた女性と子どもたちもなんとか荷車に乗せ、俺たちは出発した。
館の門を出るとき、ふと、何かに呼ばれたような気がして振り返る。すると、館の二階辺りの出窓の縁に、白いドレスを着た少女が腰掛けて手を振っているのが見えた。
あれは本当に幽霊なのか、普通の子どものようにしか見えないぞ。
子どもがあんなところにいたら危ないから降りるように言うところだけどな。
フォルテが何やら親しげ別れの挨拶をしている。
お前、いつの間にそんなに仲良くなったんだ?
「メルリル」
「はい?」
「あの子、見えるか?」
「あ、あの少女がそうなの? ……驚いたわ、あの子普通の幽霊じゃない」
「どういうことだ?」
「古い家なんかにたまに守護の精霊が憑くんだけど、あの子はそういうモノと人の精霊が合わさったモノみたい。普通の幽霊よりずっと高位の存在よ」
「そうだったのか」
驚きと納得が胸に去来する。
あの少女に初めて会ったときに不思議な親しみを感じたのだが、どうやら昔からの伝承にある家精霊と同じものだったようだ。
「祓ったほうがいいならやるぞ」
勇者がぼそりと言った。
再び見ると、既に少女の姿はない。
「そんなだから怖がられるんだぞ」
「なんでだ。悪いモノなら倒すのが俺の役目だろ。もちろん師匠の言ったことも理解しているぞ。自然の一部として秩序を保つ存在をむやみに屠ったりはしないさ」
「ならあの子も放っておいてやれ。悪人が嫌いで可哀想な人に同情する。実に人間的な家精霊だろ」
「人間的なら危険だろ。人間はすぐ欲望に左右される。人間的な魔物なんか信用できない」
俺は呆れて勇者を見た。
「欲望に罪はないぞ。お前だってすぐに食い気に釣られるじゃないか。欲望に左右されないというなら、お前は干し飯をずっと食ってろ」
俺の言葉に勇者がたちまち絶望的な顔になる。
「俺が間違ってた! 師匠が正しい!」
「考えを変えるのが早いな。そんな奴は信用出来ない」
「えっ! 俺は師匠の作ってくれる飯が好きだという気持ちに正直なだけだ」
「そういう問題じゃない。他人に厳しく自分に甘いのをやめろと言ってるんだ」
「わかった。俺が悪かった。ごめんなさい」
「お前本当にわかってるのか?」
俺は疑わしい目で勇者を見た。
「大丈夫、わかってる」
どうだか。
勇者の軽い言葉に、俺は頭を振ってため息を吐いた。
途中、さらわれた子どもの村に立ち寄って、家族に事情を話し、彼らが子どもを売った訳ではないことを確認して家に戻してやるということを二度ほど繰り返し、かなり遅くなってから領主館のあるという大きな街に到着した。
手前に広い農地が広がる立派な街だ。
入口に衛兵の詰め所があったので、そこで人さらい共を引き渡すことにした。
「森のなかの館を根城に非合法の奴隷を扱っていたと?」
詰め所にいた兵士は、どうやら既に夜番に交代したらしく、夜に備えて酒を飲みはじめていた。
俺たちの話を疑わしそうに聞いて鼻を鳴らす。
「本当です」
他国人の俺たちの言葉よりも同国人の女性の言葉のほうが信じられるだろうと、捕まっていた女性に証言してもらったのだが、反応が鈍い。
ここで勇者一行だと言えばそれなりに話も聞いてくれるのだろうが、それでは勇者がディスタス大公国の不備を正したという形になってしまうので、ディスタスの面目が潰れてしまう。出来れば配慮したほうがいいと聖騎士が助言してくれたのである。
この兵士もそろそろ夜であることから面倒な手続きをしたくないんだろうな。
気持ちはわかる。
そのとき、ふと、俺は保養所の件で知り合った特権騎士のことを思い出した。
あの男は各地の政治の不備を正して旅している専門家だ。その威光なら効果があるのではないだろうか?
「これを見てくれ」
俺は懐に突っ込んでいた特権騎士のコインを兵士に見せた。
「ああん? ……あ、ああっ!」
兵士は少し酔いを感じさせる目でそのコインをしばし眺めたが、やがて大きな声を上げて椅子から飛び上がった。
「し、失礼いたしました!」
そのあまりの豹変ぶりにこちらのほうが驚いた。
一緒に来ていたさらわれていた女性もびっくりして思わず後ずさりしている。
「大英雄カリサ・サーサム殿の配下の方とは知らず。ご無礼のほどお許しください。こやつらが大悪人ですな!」
兵士は一気に酒が抜けたようにキビキビと動き出す。
生気のない犯罪者たちをむんずと掴むと、縛ってある部分にさらに縄を結び、ひとまとめに繋いで奥のほうへと引き摺って行く。
しばらくして戻って来ると、びしっとした姿勢で報告した。
「役所はすでに閉まっておりますので、今夜はこちらの留置場に留め置くことになりますが、よろしかったでしょうか?」
「あ、ああ。よろしく頼む。それと……」
「はっ!」
やりにくい。
さっきまでのやる気のない状態も困ったが、今のやる気に満ちた状態もなんとなく困惑してしまう。
「ご領主さまにご相談したいことがあるのだが、伝言とかしてもらえるだろうか?」
「ご領主さまですか。それなら役所でそのコインをお出しになれば話が通るかと」
「わかった。ありがとう。その人さらい連中はまだ仲間がいるようだ。くれぐれも用心しておいてくれ」
「おまかせあれ!」
うーん、やりにくいな。
ちょっと効果がありすぎじゃないか? あの騎士殿の御威光は。
「アガガァア!」
犯罪者共が目を覚ますなり叫び出した。
被害者たちは出来るだけ遠くに隔離しているのだが、この声を聞いたらきっと怯えるので黙らせたほうがいいだろう。
「うるさい、黙れ。すぐに叫ぶのを止めないと殴るぞ」
「ヒィ」
館の主と名乗った男はぴたりと黙り、人殺し野郎は小さく悲鳴を上げてガタガタと震え出した。
なんなんだこいつら。
「青い光の化物が俺の魂を食ったんだよ! ヒヤリとして、体を切り裂く苦痛が何度も!」
「落ち着け。お前たちはまだ生きているだろ。まぁ衛兵に引き渡したらすぐに消える命かもしれんが、とりあえず今はまだ生きてるぞ」
青い光という時点で、俺はちらっとフォルテを見た。
フォルテはこてんと首をかしげてつぶらな目で俺を見る。
なるほど、なにかやらかしたようだ。
まぁこいつら根性の腐った悪人だから少しぐらい怖い思いをしたほうがいいだろう。
「裏に荷車がありました。少々狭いですが、毛布を敷いて乗ってもらいましょう」
「ああ。こいつらは馬にくくりつけて運べばいいだろう」
聖騎士が囚われていた人たちを運ぶためのものを探していたのだが、馬車のようなものは見つからなかったようだ。
やはりまだ別に仲間がいて、そいつらが運搬手段を持っているのだろう。
俺は馬小屋に最初からいた馬に犯罪者共を二人一緒に縛り付けた。
抵抗されるかと思ったが、二人共ぐったりとしてろくに目の焦点も合っていない。
フォルテよ、いったい何をしたんだ?
囚われていた女性と子どもたちもなんとか荷車に乗せ、俺たちは出発した。
館の門を出るとき、ふと、何かに呼ばれたような気がして振り返る。すると、館の二階辺りの出窓の縁に、白いドレスを着た少女が腰掛けて手を振っているのが見えた。
あれは本当に幽霊なのか、普通の子どものようにしか見えないぞ。
子どもがあんなところにいたら危ないから降りるように言うところだけどな。
フォルテが何やら親しげ別れの挨拶をしている。
お前、いつの間にそんなに仲良くなったんだ?
「メルリル」
「はい?」
「あの子、見えるか?」
「あ、あの少女がそうなの? ……驚いたわ、あの子普通の幽霊じゃない」
「どういうことだ?」
「古い家なんかにたまに守護の精霊が憑くんだけど、あの子はそういうモノと人の精霊が合わさったモノみたい。普通の幽霊よりずっと高位の存在よ」
「そうだったのか」
驚きと納得が胸に去来する。
あの少女に初めて会ったときに不思議な親しみを感じたのだが、どうやら昔からの伝承にある家精霊と同じものだったようだ。
「祓ったほうがいいならやるぞ」
勇者がぼそりと言った。
再び見ると、既に少女の姿はない。
「そんなだから怖がられるんだぞ」
「なんでだ。悪いモノなら倒すのが俺の役目だろ。もちろん師匠の言ったことも理解しているぞ。自然の一部として秩序を保つ存在をむやみに屠ったりはしないさ」
「ならあの子も放っておいてやれ。悪人が嫌いで可哀想な人に同情する。実に人間的な家精霊だろ」
「人間的なら危険だろ。人間はすぐ欲望に左右される。人間的な魔物なんか信用できない」
俺は呆れて勇者を見た。
「欲望に罪はないぞ。お前だってすぐに食い気に釣られるじゃないか。欲望に左右されないというなら、お前は干し飯をずっと食ってろ」
俺の言葉に勇者がたちまち絶望的な顔になる。
「俺が間違ってた! 師匠が正しい!」
「考えを変えるのが早いな。そんな奴は信用出来ない」
「えっ! 俺は師匠の作ってくれる飯が好きだという気持ちに正直なだけだ」
「そういう問題じゃない。他人に厳しく自分に甘いのをやめろと言ってるんだ」
「わかった。俺が悪かった。ごめんなさい」
「お前本当にわかってるのか?」
俺は疑わしい目で勇者を見た。
「大丈夫、わかってる」
どうだか。
勇者の軽い言葉に、俺は頭を振ってため息を吐いた。
途中、さらわれた子どもの村に立ち寄って、家族に事情を話し、彼らが子どもを売った訳ではないことを確認して家に戻してやるということを二度ほど繰り返し、かなり遅くなってから領主館のあるという大きな街に到着した。
手前に広い農地が広がる立派な街だ。
入口に衛兵の詰め所があったので、そこで人さらい共を引き渡すことにした。
「森のなかの館を根城に非合法の奴隷を扱っていたと?」
詰め所にいた兵士は、どうやら既に夜番に交代したらしく、夜に備えて酒を飲みはじめていた。
俺たちの話を疑わしそうに聞いて鼻を鳴らす。
「本当です」
他国人の俺たちの言葉よりも同国人の女性の言葉のほうが信じられるだろうと、捕まっていた女性に証言してもらったのだが、反応が鈍い。
ここで勇者一行だと言えばそれなりに話も聞いてくれるのだろうが、それでは勇者がディスタス大公国の不備を正したという形になってしまうので、ディスタスの面目が潰れてしまう。出来れば配慮したほうがいいと聖騎士が助言してくれたのである。
この兵士もそろそろ夜であることから面倒な手続きをしたくないんだろうな。
気持ちはわかる。
そのとき、ふと、俺は保養所の件で知り合った特権騎士のことを思い出した。
あの男は各地の政治の不備を正して旅している専門家だ。その威光なら効果があるのではないだろうか?
「これを見てくれ」
俺は懐に突っ込んでいた特権騎士のコインを兵士に見せた。
「ああん? ……あ、ああっ!」
兵士は少し酔いを感じさせる目でそのコインをしばし眺めたが、やがて大きな声を上げて椅子から飛び上がった。
「し、失礼いたしました!」
そのあまりの豹変ぶりにこちらのほうが驚いた。
一緒に来ていたさらわれていた女性もびっくりして思わず後ずさりしている。
「大英雄カリサ・サーサム殿の配下の方とは知らず。ご無礼のほどお許しください。こやつらが大悪人ですな!」
兵士は一気に酒が抜けたようにキビキビと動き出す。
生気のない犯罪者たちをむんずと掴むと、縛ってある部分にさらに縄を結び、ひとまとめに繋いで奥のほうへと引き摺って行く。
しばらくして戻って来ると、びしっとした姿勢で報告した。
「役所はすでに閉まっておりますので、今夜はこちらの留置場に留め置くことになりますが、よろしかったでしょうか?」
「あ、ああ。よろしく頼む。それと……」
「はっ!」
やりにくい。
さっきまでのやる気のない状態も困ったが、今のやる気に満ちた状態もなんとなく困惑してしまう。
「ご領主さまにご相談したいことがあるのだが、伝言とかしてもらえるだろうか?」
「ご領主さまですか。それなら役所でそのコインをお出しになれば話が通るかと」
「わかった。ありがとう。その人さらい連中はまだ仲間がいるようだ。くれぐれも用心しておいてくれ」
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