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[30]終焉~エンドゲーム~
-332-:さあ、最高のアトラクションを楽しみましょう!
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「そろそろ良いかな?キミたち」
ジョーカーがクレハたちに声を掛けてきた。
「休憩タイムはもういいのかよ。ジョーカー」
彼女の駆る妲己のダメージは完全回復を果たしていた。
「ああ、もう充分だよ」
下げた野太刀を両手に握り、切っ先をコントラストへと向けている。
「バリってやがる…」
ヒューゴの呟きに、クレハは思わず意味を訊ねてしまうも、彼は一切答えてくれなかった。
「先ほどから数えていたけど、ジョーカー。キミはすでに効果魔法カードを8回消費しているな。あと一度しかカードを使えないけど、大丈夫なのか?」
余裕を見せるリョーマであったが、しっかりと間合いを取っている。
決して油断などしてはいない。
「次の打ち込みが正真正銘最後となるだろうね。高砂・飛遊午。それに鈴木・くれは」
ジョーカーは、確実に1騎ずつ仕留めるつもりでいる。
だが、どうして女王に次いで強力な合体魔神の方を先に選ぶ?
考えるまでも無く、その理由は単純にして明快。
コントラストが携える得物は長柄武器の薙刀。果たしてヒューゴに扱い切れるのだろうか?
「フンッ!」
その心配は無用だった。
ヒューゴは力任せに薙刀の中央部をへし折って、即席の二刀流スタイルを築いてしまった。
「二天撃が来ないと思って、余裕をかましていただろう?」
折られた長柄武器を両手に携えると、その両方を前へと突き出し、刃を備える右の棒側を頬の辺りまで引き下げる。
ヒューゴ流の二天一流の剣の構え。
変則二刀流のベルタ、そして長刀身を誇るジョーカーの野太刀。
得物同士が互いに向けられ、その切っ先から放たれる光がお互いを照らし合う。
「来いよ…ジョーカー」
静かに告げる。
ドンッ!
ジョーカーの踏み込みが、高く土柱を立てる。
高く上る土柱を突き抜けて、野太刀の切っ先がコントラストに襲い掛かる。
先に仕掛けてきたのはジョーカー!
土柱の目くらましを食らわせての刺突攻撃。
だが、ヒューゴはそれを避ける事をせずに、交差させた二つの得物で猛進してきた野太刀の刀身を叩き落とす。
野太刀の切っ先がコントラストの足下に突き刺さる。そこに、コントラストの右足が乗せられ、完全に野太刀の動きは封じられてしまった。
やはり技量の差は歴然だ。
「それがお前の限界なんだよッ!」
だが、攻撃の手を封じたのはヒューゴではなくジョーカー!
もう一つの獲物である死神の鎌が上空に現れたかと思えば、妲己が手にして即振り下ろす。
最後の効果魔法カードを使っての武器召喚。
デスサイズはすでに失われていたので、全く警戒していなかった。その油断を突かれた格好となった。
デスサイズの切っ先がコントラストのコクピットへ迫る!!
「攻撃ビット!!」
ヒューゴの声に呼応して攻撃ビットが妲己を狙い撃つ。
だけど、あえなくドラゴンヘッドの自動反撃によって攻撃ビットは撃ち落とされてしまう。
「無駄なんだよォッ!!」
止まらないと思われたデスサイズが止まった。
ギギギギギとヒューゴが顔をしかめて歯軋りをしている。
何と!振り下ろされた死神の鎌を、グラムと化したベルタの両手の鎌で受け止めている!
「し、しぶとい…」
ジョーカーも負けじと、さらに力を込める。
「コールブランド!コントロールを私に!」
クレハがコントロールを受け継いだ。
すると、合体魔神コントラストは同時に3つの動作を行った。
一つはタツローのコントロールによる攻撃ビットの精密攻撃。
これは、あくまでもドラゴンヘッドのオートカウンター対策であり。
もう一つは、デスサイズを受け止めるベルタの鎌。
ヒューゴの頑張りにより、デスサイズは微動も進まない。
さらにもう一つは、空いた両手が握るのは、ヨーヨー。
だけど、クレハは1つだけ手に取り、円盤部の中心をつまむと、一気に引っ張り出した。
高速回転を始めた円盤部から熱エネルギーが紐部分へと伝わり、高熱ワイヤーと化した。
その高熱ワイヤーで妲己の肘関節焼切り、さらにぐるぐる巻きにして完全破壊してやった。
腕ごと地面へと落下するデスサイズ。
妲己の騎体は両腕を失った。
「畳み掛けるわよ!ジョーカー!」
コントラストが妲己に抱き着くと、そのまま一気に急上昇!!
グングンと空へと、さらに高空へと舞い上がる。
「リョーマくん!有りったけの浮遊素を地面に散布して!」
クレハが何をしようとしているのか?まるで把握できないが、彼女の言う通りにダナの全身にある噴射口すべてから浮遊素を大量散布した。
妲己に組み付いたコントラストが雲を突き抜けた。
「さあ、最高のアトラクションを楽しみましょう!ジョーカー!!」
天高く上り詰めた妲己の身体を逆さにすると、クレハはコントラストと妲己とをスクラムを組むような形に組ませて、妲己の両足首を掴んだ。
クレハが推理した通り、ドラゴンヘッドは組み付く事に対して何の反応も示さない。
あくまでも向かってくるものに対してのみ反応している。
だから、寸止めされてしまうと、勢いを止められずに自滅していた。
この体勢、一見して、逆さにした相手を肩に担いでの股裂き攻撃。
そのいびつな体勢は、それだけで終わるはずが無い!
コントラストの持てる推進力を全開放!!
向かう先は、ダナが浮遊素を大量散布してくれた地上へ。
妲己も逆噴射を試みるけど、ただでさえ落下速度が生じているのに、さらに真下へと向けて推力全開しているコントラストを止められるはずが無い。
「止めろ、クレハ!キミは自滅する気なのか!?」
この状況、ジョーカーにできる事は、もはやクレハに訴え掛ける事だけ。
ジョーカーがクレハたちに声を掛けてきた。
「休憩タイムはもういいのかよ。ジョーカー」
彼女の駆る妲己のダメージは完全回復を果たしていた。
「ああ、もう充分だよ」
下げた野太刀を両手に握り、切っ先をコントラストへと向けている。
「バリってやがる…」
ヒューゴの呟きに、クレハは思わず意味を訊ねてしまうも、彼は一切答えてくれなかった。
「先ほどから数えていたけど、ジョーカー。キミはすでに効果魔法カードを8回消費しているな。あと一度しかカードを使えないけど、大丈夫なのか?」
余裕を見せるリョーマであったが、しっかりと間合いを取っている。
決して油断などしてはいない。
「次の打ち込みが正真正銘最後となるだろうね。高砂・飛遊午。それに鈴木・くれは」
ジョーカーは、確実に1騎ずつ仕留めるつもりでいる。
だが、どうして女王に次いで強力な合体魔神の方を先に選ぶ?
考えるまでも無く、その理由は単純にして明快。
コントラストが携える得物は長柄武器の薙刀。果たしてヒューゴに扱い切れるのだろうか?
「フンッ!」
その心配は無用だった。
ヒューゴは力任せに薙刀の中央部をへし折って、即席の二刀流スタイルを築いてしまった。
「二天撃が来ないと思って、余裕をかましていただろう?」
折られた長柄武器を両手に携えると、その両方を前へと突き出し、刃を備える右の棒側を頬の辺りまで引き下げる。
ヒューゴ流の二天一流の剣の構え。
変則二刀流のベルタ、そして長刀身を誇るジョーカーの野太刀。
得物同士が互いに向けられ、その切っ先から放たれる光がお互いを照らし合う。
「来いよ…ジョーカー」
静かに告げる。
ドンッ!
ジョーカーの踏み込みが、高く土柱を立てる。
高く上る土柱を突き抜けて、野太刀の切っ先がコントラストに襲い掛かる。
先に仕掛けてきたのはジョーカー!
土柱の目くらましを食らわせての刺突攻撃。
だが、ヒューゴはそれを避ける事をせずに、交差させた二つの得物で猛進してきた野太刀の刀身を叩き落とす。
野太刀の切っ先がコントラストの足下に突き刺さる。そこに、コントラストの右足が乗せられ、完全に野太刀の動きは封じられてしまった。
やはり技量の差は歴然だ。
「それがお前の限界なんだよッ!」
だが、攻撃の手を封じたのはヒューゴではなくジョーカー!
もう一つの獲物である死神の鎌が上空に現れたかと思えば、妲己が手にして即振り下ろす。
最後の効果魔法カードを使っての武器召喚。
デスサイズはすでに失われていたので、全く警戒していなかった。その油断を突かれた格好となった。
デスサイズの切っ先がコントラストのコクピットへ迫る!!
「攻撃ビット!!」
ヒューゴの声に呼応して攻撃ビットが妲己を狙い撃つ。
だけど、あえなくドラゴンヘッドの自動反撃によって攻撃ビットは撃ち落とされてしまう。
「無駄なんだよォッ!!」
止まらないと思われたデスサイズが止まった。
ギギギギギとヒューゴが顔をしかめて歯軋りをしている。
何と!振り下ろされた死神の鎌を、グラムと化したベルタの両手の鎌で受け止めている!
「し、しぶとい…」
ジョーカーも負けじと、さらに力を込める。
「コールブランド!コントロールを私に!」
クレハがコントロールを受け継いだ。
すると、合体魔神コントラストは同時に3つの動作を行った。
一つはタツローのコントロールによる攻撃ビットの精密攻撃。
これは、あくまでもドラゴンヘッドのオートカウンター対策であり。
もう一つは、デスサイズを受け止めるベルタの鎌。
ヒューゴの頑張りにより、デスサイズは微動も進まない。
さらにもう一つは、空いた両手が握るのは、ヨーヨー。
だけど、クレハは1つだけ手に取り、円盤部の中心をつまむと、一気に引っ張り出した。
高速回転を始めた円盤部から熱エネルギーが紐部分へと伝わり、高熱ワイヤーと化した。
その高熱ワイヤーで妲己の肘関節焼切り、さらにぐるぐる巻きにして完全破壊してやった。
腕ごと地面へと落下するデスサイズ。
妲己の騎体は両腕を失った。
「畳み掛けるわよ!ジョーカー!」
コントラストが妲己に抱き着くと、そのまま一気に急上昇!!
グングンと空へと、さらに高空へと舞い上がる。
「リョーマくん!有りったけの浮遊素を地面に散布して!」
クレハが何をしようとしているのか?まるで把握できないが、彼女の言う通りにダナの全身にある噴射口すべてから浮遊素を大量散布した。
妲己に組み付いたコントラストが雲を突き抜けた。
「さあ、最高のアトラクションを楽しみましょう!ジョーカー!!」
天高く上り詰めた妲己の身体を逆さにすると、クレハはコントラストと妲己とをスクラムを組むような形に組ませて、妲己の両足首を掴んだ。
クレハが推理した通り、ドラゴンヘッドは組み付く事に対して何の反応も示さない。
あくまでも向かってくるものに対してのみ反応している。
だから、寸止めされてしまうと、勢いを止められずに自滅していた。
この体勢、一見して、逆さにした相手を肩に担いでの股裂き攻撃。
そのいびつな体勢は、それだけで終わるはずが無い!
コントラストの持てる推進力を全開放!!
向かう先は、ダナが浮遊素を大量散布してくれた地上へ。
妲己も逆噴射を試みるけど、ただでさえ落下速度が生じているのに、さらに真下へと向けて推力全開しているコントラストを止められるはずが無い。
「止めろ、クレハ!キミは自滅する気なのか!?」
この状況、ジョーカーにできる事は、もはやクレハに訴え掛ける事だけ。
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