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[22]聖剣&魔剣
-231-:果たして何の効果があるのかしら?
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鈴木・くれははつくづく思う…。
それにしても、随分と不格好な盤上戦騎ね…。
防御型にありがちなシルエット、すなわちデブ!
股関節を守る前面スカートが長すぎるおかげで短足に見えるし、背部スカートも長方形な上に地面を擦りそうなので、後姿も短足に見える。
膝を曲げても、外から見ることはできない。
確かに、敵の鬼のようなミサイル群の攻撃を耐え抜いたのは素晴らしかったのだが。
内装火器が一つも無い。
ここぞという時に追撃ができない。
このふざけた(長柄の先に白い手袋をはめた手が付いており、それが釘を握っている)ハンマーで殴りつける事しかできない。
ブンブン振り回すが、ことごとくツウラの釘バットによって弾き返されてしまう。
接近戦では分が悪い。
それはイエヤスも見抜いており、ニヤリと笑うと、今度は釘バットで攻勢に転じた。
「コイツ!すぐコレだ」
まったくもってイヤになる。
相手が弱いと見ると、とたんに強気に出てくる。
腹立たしく思うも、肝心の腕力が貧弱では逃げに回るしかない。
ツウラは絶叫バズーカを失っても、未だ絶叫攻撃は健在。何度も叫んでは攻撃を仕掛けてくる。
しかし、拡声器でもあったバズーカを失った事により、射程距離及び破壊力は格段に低下している。腰部に直撃を食らったが、アーマーテイカーはビクともしない。
再び直撃!
爆発が起きて、アーマーテイカーが高度を下げた。
自由落下してゆくアーマーテイカーをツウラが追う。
上手い具合に距離が開いた。
「コイツでも食らえ!」
長柄武器をブン回して、マジックハンドが握っていた大釘を、ツウラ目がけて投げつける。
手で投げた+投げた釘など、コントロールが定まらずに、至近弾にもならないくらい明後日の方向へと飛んで行く。
だけど、クレハの狙い通り、一瞬腕で防御を図ったツウラとの間合いを詰めて、人差し指を伸ばしたマジックハンドによる“突き”を食らわせた。
突如として間合いを伸ばした攻撃に、ツウラは不意打ちを食らってしまった。
ワンフィンガープッシュ!
ツウラを突き飛ばしてやった。
「クッソー!」
怒りに身を任せてイエヤスがツウラを突撃させる。
向かい来るツウラに、クレハは腰を捻ってマジックハンドを振りかぶって。
野球のバットスィングで迫り来るツウラの左膝めがけて、マジックハンドの“手刀”を叩きつける。
ゴキッ!
痛烈なヒット!!破壊こそしなかったが、ツウラの左膝にダメージを与えた。
「この武器、なかなか使えるじゃん」
思った以上に多彩な攻撃が繰り出せる。
さらに。
見た目がふざげているおかげで、相手は怒髪天の如く怒りに打ち震えている。
「シズカちゃんの援護に行きたいのは山々だが!ここまでコケにされたら、黙っちゃいられねぇぜ」
イエヤスはまたもや武器召喚を行い、今度はボウガンを召喚した。
ボウガンとはいえ。
弓部分いっぱいに並ぶ矢の数々。ざっと見て、9本は並んでいる。
アレを一斉発射する武器なのか?
このツウラという騎体。
騎体の基本ステータスを大幅に削る事によって大量の余剰ポイントを稼ぎ、それらをすべて召喚武器に割り振っている模様。
誰もが一度は考えるナイスアイデア。
いわゆる“チート武器”扱い。
だけど、反則行為に抵触するために、誰も実行していないのが現実だ。
ただ一人を除いて。
自分は頭が良いのだと勘違いして、この騎体構築をしている。
これに関して、ライクも、当のツウラでさえも嫌悪を感じている。彼を戦力として認めてはいなかった。
「ブッ潰してやるぜ!」
ボウガンを手にしながら、釘バットで殴りかかって来る。
何か他に武器は無いか?
探せば出て来るかもしれない。
ベルタだって、最貧弱火力のチェーンガンを持っているのだから。
召喚武器インデックスにあった!!
投げ斧に爆弾を取り付けた“グレネードトマホーク”。
無いよりはマシと、早速武器召喚!手の中に現れると同時にツウラ目がけて投げつける!
「とぅりゃあッ!!」
投てき種目の選手のように、投げてから叫ぶ。
彼らにならって、叫んではみたけれど、果たして何の効果があるのかしら?
縦回転をしながら目標へと飛んで行くグレネードトマホーク。ところが、途中で刃の背部に付いている推進器が発動して、回転速度が加速。
さらにスピードまで増したものだから、予測して投げた位置より手前に飛んで行く始末。
「何やねん…アノ武器…」
一体、何がしたいのか全然分からない。
「どうやら、敵の盾を破壊する目的の武器だったようですねぇ」
ガンランチャーも呆れ返っている。
アーマーテイカーに変身して、ようやく1分が過ぎたところ。
「あと2分か…」
ものまねの効果が切れるまで、あと2分。それまで、この使い勝手の悪い騎体に乗り続けなくてはならないのか…。
そうでなくても、敵騎の釘バットによる攻撃は執拗で鬱陶しい。
腹が立つので、もう一度ワンフィンガープッシュで頭を小突いてやる。
ガン!!ツウラがのけ反った。
こうやって時間を潰すか…。思った矢先!
ツウラはのけ反った状態にいながらも、しっかりとボウガンをアーマーテイカーへと向けていた。
ボウガンに装填されていた矢が、一斉に発射された!矢には、それぞれ推進器が内臓されており、さらに加速!!
残り時間を、まるで消化試合のような感覚で潰していたクレハは不覚を取り、ミサイルと化した矢の一斉攻撃を全身に受ける事となった。
全ての矢が、アーマーテイカーの全身を貫いた!
それにしても、随分と不格好な盤上戦騎ね…。
防御型にありがちなシルエット、すなわちデブ!
股関節を守る前面スカートが長すぎるおかげで短足に見えるし、背部スカートも長方形な上に地面を擦りそうなので、後姿も短足に見える。
膝を曲げても、外から見ることはできない。
確かに、敵の鬼のようなミサイル群の攻撃を耐え抜いたのは素晴らしかったのだが。
内装火器が一つも無い。
ここぞという時に追撃ができない。
このふざけた(長柄の先に白い手袋をはめた手が付いており、それが釘を握っている)ハンマーで殴りつける事しかできない。
ブンブン振り回すが、ことごとくツウラの釘バットによって弾き返されてしまう。
接近戦では分が悪い。
それはイエヤスも見抜いており、ニヤリと笑うと、今度は釘バットで攻勢に転じた。
「コイツ!すぐコレだ」
まったくもってイヤになる。
相手が弱いと見ると、とたんに強気に出てくる。
腹立たしく思うも、肝心の腕力が貧弱では逃げに回るしかない。
ツウラは絶叫バズーカを失っても、未だ絶叫攻撃は健在。何度も叫んでは攻撃を仕掛けてくる。
しかし、拡声器でもあったバズーカを失った事により、射程距離及び破壊力は格段に低下している。腰部に直撃を食らったが、アーマーテイカーはビクともしない。
再び直撃!
爆発が起きて、アーマーテイカーが高度を下げた。
自由落下してゆくアーマーテイカーをツウラが追う。
上手い具合に距離が開いた。
「コイツでも食らえ!」
長柄武器をブン回して、マジックハンドが握っていた大釘を、ツウラ目がけて投げつける。
手で投げた+投げた釘など、コントロールが定まらずに、至近弾にもならないくらい明後日の方向へと飛んで行く。
だけど、クレハの狙い通り、一瞬腕で防御を図ったツウラとの間合いを詰めて、人差し指を伸ばしたマジックハンドによる“突き”を食らわせた。
突如として間合いを伸ばした攻撃に、ツウラは不意打ちを食らってしまった。
ワンフィンガープッシュ!
ツウラを突き飛ばしてやった。
「クッソー!」
怒りに身を任せてイエヤスがツウラを突撃させる。
向かい来るツウラに、クレハは腰を捻ってマジックハンドを振りかぶって。
野球のバットスィングで迫り来るツウラの左膝めがけて、マジックハンドの“手刀”を叩きつける。
ゴキッ!
痛烈なヒット!!破壊こそしなかったが、ツウラの左膝にダメージを与えた。
「この武器、なかなか使えるじゃん」
思った以上に多彩な攻撃が繰り出せる。
さらに。
見た目がふざげているおかげで、相手は怒髪天の如く怒りに打ち震えている。
「シズカちゃんの援護に行きたいのは山々だが!ここまでコケにされたら、黙っちゃいられねぇぜ」
イエヤスはまたもや武器召喚を行い、今度はボウガンを召喚した。
ボウガンとはいえ。
弓部分いっぱいに並ぶ矢の数々。ざっと見て、9本は並んでいる。
アレを一斉発射する武器なのか?
このツウラという騎体。
騎体の基本ステータスを大幅に削る事によって大量の余剰ポイントを稼ぎ、それらをすべて召喚武器に割り振っている模様。
誰もが一度は考えるナイスアイデア。
いわゆる“チート武器”扱い。
だけど、反則行為に抵触するために、誰も実行していないのが現実だ。
ただ一人を除いて。
自分は頭が良いのだと勘違いして、この騎体構築をしている。
これに関して、ライクも、当のツウラでさえも嫌悪を感じている。彼を戦力として認めてはいなかった。
「ブッ潰してやるぜ!」
ボウガンを手にしながら、釘バットで殴りかかって来る。
何か他に武器は無いか?
探せば出て来るかもしれない。
ベルタだって、最貧弱火力のチェーンガンを持っているのだから。
召喚武器インデックスにあった!!
投げ斧に爆弾を取り付けた“グレネードトマホーク”。
無いよりはマシと、早速武器召喚!手の中に現れると同時にツウラ目がけて投げつける!
「とぅりゃあッ!!」
投てき種目の選手のように、投げてから叫ぶ。
彼らにならって、叫んではみたけれど、果たして何の効果があるのかしら?
縦回転をしながら目標へと飛んで行くグレネードトマホーク。ところが、途中で刃の背部に付いている推進器が発動して、回転速度が加速。
さらにスピードまで増したものだから、予測して投げた位置より手前に飛んで行く始末。
「何やねん…アノ武器…」
一体、何がしたいのか全然分からない。
「どうやら、敵の盾を破壊する目的の武器だったようですねぇ」
ガンランチャーも呆れ返っている。
アーマーテイカーに変身して、ようやく1分が過ぎたところ。
「あと2分か…」
ものまねの効果が切れるまで、あと2分。それまで、この使い勝手の悪い騎体に乗り続けなくてはならないのか…。
そうでなくても、敵騎の釘バットによる攻撃は執拗で鬱陶しい。
腹が立つので、もう一度ワンフィンガープッシュで頭を小突いてやる。
ガン!!ツウラがのけ反った。
こうやって時間を潰すか…。思った矢先!
ツウラはのけ反った状態にいながらも、しっかりとボウガンをアーマーテイカーへと向けていた。
ボウガンに装填されていた矢が、一斉に発射された!矢には、それぞれ推進器が内臓されており、さらに加速!!
残り時間を、まるで消化試合のような感覚で潰していたクレハは不覚を取り、ミサイルと化した矢の一斉攻撃を全身に受ける事となった。
全ての矢が、アーマーテイカーの全身を貫いた!
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